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帝国編
見え方は色々でした
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屋根付き荷馬車に揺られジュベレール広野を進み鉱山へと向かう、僕は基本的に乗り物酔いはしないほうだけれども・・・馬車はいつまで経っても慣れないんだよね。
「大丈夫にゃ?」「いつもの事です」
「久しぶりに乗ったからね・・・言うとしてもそれは僕のセリフなんだけども」
「単純にタブレットを見てるからです、景色を眺めていればマシになるかと」
それはそうなんだけどね、点々と丘や山脈を背景に変わり映えしない広野・・・申し訳ないけど見飽きてるんだよね。
「海上輸送船ではなく飛行船を優先するべきだったか・・・小型化に拘らなければ可能な範囲なんだが、飛行機を意識しすぎていたのが問題か・・・」
「アキは何事も飛躍しすぎですから、見栄え重視が悪いとまでは言いませんが」
「ジェット機構を再現しても制御系がね、シオンが搭乗する前提になる・・・それでは汎用性に欠けてしまうんだよね」
「アキとシオンの話は毎回意味が分からないのにゃ!」
「そうだね・・・客船が空を飛ぶとしたらソーラは乗りたいと思うかい?」
「客船は飛ばないにゃ!・・・あれ飛べるようにできるにゃん?」
「資材を確保できればね、一隻で限界だったけれど・・・」
その一隻も既存の船を流用したものだけど・・・小型化を優先しているのもこの世界の資源を最小限で済ませたいだけなんだよね。
「今まで散々消費しておいて何を」
「口に出す前に突っ込むのやめてもらえる・・・?それはそれとして珍しく天候が芳しくないね、初めて見る黒雲だ・・・な?」
迂回した丘を抜け山裾が視界に入ると同時に、鉱山の背景が薄暗く感じた・・・上空の黒雲が原因かと思ったが・・・
「なんなのにゃ!蜘蛛がたくさん浮いているのにゃ!!」
「雲は浮いているものだろう・・・と冗談言いたくなるが、信じがたい光景だね・・・シオン?」
「蜘蛛型の魔物に間違いありませんが、羽が生えた個体・・・未確認の新種ですね」
僕達は新型不定形な魔物、命名レプリカーゼの調査が目的なんだよね・・・なんで新たに未確認種がこのタイミングで出現するのか。
「既存の蜘蛛型より一回り小さいのを幸いと捉えるかは、個体能力にもよりますが」
「結晶種から始まりここ数年だけで未確認の新種が次々と・・・どうなってる」
「気のせいかにゃ?あの羽蜘蛛・・・様子がおかしいのにゃ!」
「羽が生えてる時点でおかしいんだけどね・・・確かに妙だ、あれだけの数がいて地上に降りてくる個体はいないのか・・・?」
魔物は傍近の魔力反応に寄る習性がある・・・隧道入口付近に馬車も止まっているが戦闘をした形跡もなさそうだ。
「進行ルートは行動解析上、帝都の方角ですが・・・魔力溜まりは健在です」
「予定が滅茶苦茶だよ、魔力溜まりの真上に封鎖してある大円空洞・・・そこを無視しているということでしょ?虫・・・いやなんでもない」
「今とてつもなく下らないこと言いかけませんでしたか?」
「言い留まったんだから蒸し返さないでもらえる・・・?あそこがある種の魔窟と化してる可能性を考慮していたんだけど、発生源を辿れるかい?」
「計測中です・・・エラー・・・魔力量子通信が使用できません、強力な外気魔力干渉が発生していますね」
「度々シオンが発している言葉が意味分からないのにゃ!」
山頂の中継器に魔物が大量にいるからか・・・さっきまで問題無くできていたのなら要因が別にある・・・
ヒュォォォォォ・・・ ヒュゴォォォォォ!!
「今度はなんだ・・・!?・・・なんだあれは・・・?」
「目視計測上・・・移動中の羽蜘蛛大群を中心に外気魔力誘導を確認・・・これは、魔導術の可能性がありますね」
「こんな時に冗談・・・を言うはずないよね、自然災害がこのタイミングで重なったとかでなく・・・魔導術だって・・・?」
「にゃにゃ!凄いのにゃ!とんでもない暴風なのにゃ!?」
この規模の魔導術だと国級という事になる・・・現在の国級魔導術で現存しているのはヴェルガリア帝国保有のイグニッション・プロードに、クロウディル王国保有のディストラクション・ブラストだけど・・・この感じだと後者ということになるのか?
バリバリバリィィッ!! ビシャァァァンッ!!
「軽く天変地異ですね、軽くという表現もおかしな話ですが・・・過去大戦中に使用されたディストラクション・ブラストとシミュレーションが一致しません、無数の雷撃が発生する事はないはずですが」
大量の蜘蛛型達が暴風で反時計に回転している事で間接的に渦となっている・・・そこに横軸に雷が時計周りに走る様は自然現象とはかけ離れている。
「周囲に落雷が起きてないのを見るに・・・地表への影響は最小限に抑えられているのか・・・?」
陳腐な表現をするとあれだね、ミキサーだな・・・これが地上で放たれていたら大惨事と言う他この上ない。
「風が止んだにゃ・・・蜘蛛型が塵になってしまったのにゃ!」
「量子通信も回復しましたが術者の特定はできませんね、とは言っても該当者はいますが」
「魔海で国級擬きで済ませていたのは・・・複数人の魔力を合わせればここまでになるのか」
しかしあのパーティーが鉱山付近に居合わせていたのは偶然か・・・建国祭間近でわざわざ鉱山に出向くとは考えにくいのだけどね、エクタシス君の話だと闘技戦に参戦すると聞いていたから尚更疑問だね。
帝都の東城壁門が見えてきた辺りで、凄い突風が吹き抜ける・・・この時期にフィオナが言ってた言葉はなんだったかな・・・。
「はる一番・・・とか言っていたかな、はるというのが何を意味しているのか分からないけども・・・」
「急に風が強くなったわね・・・アスト何か言った?」
「なんでもないよアージュ、妹の言葉を思い出していたんだ」
「ん?・・・アイリちゃんと・・・フィオナちゃん・・・だよね・・・?」
「ノヴァは昼間でも眠そうだね、闘技戦まで数日あるけど試合中に寝ないでね・・・」
「え?・・・別に・・・今眠くない・・・よ?」
「いつもそう言って寝る時があるわ、困ったものね」
「私プッド・ハガードが入団してからノヴァさんの事がそれなりに分かってきましたよ、サハスさんに叩き起こされたのを見るに・・・眠たいが本音ですな?」
「人聞きが悪いよぉ、たまたま蹴りが当たっちゃっただけでぇ・・・」
「蹴り起こされたが正しかったと、失礼しました」
「ん・・・サハスの隣は・・・よく寝れないの・・・」
「プッド君・・・そ、そう言う意味ではないと・・・思います・・・」
「そうでしたか・・・ありがとうございます、ミオンさん」
ミオンの長い淡緑色の髪が風でなびく・・・本当に今日はやたらと強い風が吹くね・・・ん?あれは冒険者御用達の三角テント型焚き火陣幕だな。
携帯性に優れているから騎士団でも愛用しているけど、帝都近辺で張っているのは何故だろう・・・?
「冒険者かしら?もしかして宿の部屋が空いていないから外で野営しているの・・・?」
「そういうこともあるんだねぇ、大変だぁ」
「いえ、別にそうと決まってるわけじゃないわよサハス・・・・・・素直と単純は紙一重だわ」
サハスの黄金色の短髪に陽光が刺さりキラキラ輝く、アイリとは別な意味で直情的で、戦闘中も二本の直剣で突っ込みがちだが・・・会話も直球だね。
「フィオナ、ちょっと・・・それどうするつもりですの・・・?」
「擦ってお肉に練り込むのです、約束された美味しさ・・・なのです!」
「ふむ・・・なかなかの匂いじゃな、有り体に言うと臭いのじゃ」
「カァァ カァァ!」
「ん?・・・あの子・・・アストの妹ちゃん・・・?」
「本当だ、何でわざわざ外で野営しているんだ・・・?」
フィオナは活動的な時とそうじゃない時の落差が凄いけど、周りの反応だと・・・楽しそうだからまあいいかな。
「大丈夫にゃ?」「いつもの事です」
「久しぶりに乗ったからね・・・言うとしてもそれは僕のセリフなんだけども」
「単純にタブレットを見てるからです、景色を眺めていればマシになるかと」
それはそうなんだけどね、点々と丘や山脈を背景に変わり映えしない広野・・・申し訳ないけど見飽きてるんだよね。
「海上輸送船ではなく飛行船を優先するべきだったか・・・小型化に拘らなければ可能な範囲なんだが、飛行機を意識しすぎていたのが問題か・・・」
「アキは何事も飛躍しすぎですから、見栄え重視が悪いとまでは言いませんが」
「ジェット機構を再現しても制御系がね、シオンが搭乗する前提になる・・・それでは汎用性に欠けてしまうんだよね」
「アキとシオンの話は毎回意味が分からないのにゃ!」
「そうだね・・・客船が空を飛ぶとしたらソーラは乗りたいと思うかい?」
「客船は飛ばないにゃ!・・・あれ飛べるようにできるにゃん?」
「資材を確保できればね、一隻で限界だったけれど・・・」
その一隻も既存の船を流用したものだけど・・・小型化を優先しているのもこの世界の資源を最小限で済ませたいだけなんだよね。
「今まで散々消費しておいて何を」
「口に出す前に突っ込むのやめてもらえる・・・?それはそれとして珍しく天候が芳しくないね、初めて見る黒雲だ・・・な?」
迂回した丘を抜け山裾が視界に入ると同時に、鉱山の背景が薄暗く感じた・・・上空の黒雲が原因かと思ったが・・・
「なんなのにゃ!蜘蛛がたくさん浮いているのにゃ!!」
「雲は浮いているものだろう・・・と冗談言いたくなるが、信じがたい光景だね・・・シオン?」
「蜘蛛型の魔物に間違いありませんが、羽が生えた個体・・・未確認の新種ですね」
僕達は新型不定形な魔物、命名レプリカーゼの調査が目的なんだよね・・・なんで新たに未確認種がこのタイミングで出現するのか。
「既存の蜘蛛型より一回り小さいのを幸いと捉えるかは、個体能力にもよりますが」
「結晶種から始まりここ数年だけで未確認の新種が次々と・・・どうなってる」
「気のせいかにゃ?あの羽蜘蛛・・・様子がおかしいのにゃ!」
「羽が生えてる時点でおかしいんだけどね・・・確かに妙だ、あれだけの数がいて地上に降りてくる個体はいないのか・・・?」
魔物は傍近の魔力反応に寄る習性がある・・・隧道入口付近に馬車も止まっているが戦闘をした形跡もなさそうだ。
「進行ルートは行動解析上、帝都の方角ですが・・・魔力溜まりは健在です」
「予定が滅茶苦茶だよ、魔力溜まりの真上に封鎖してある大円空洞・・・そこを無視しているということでしょ?虫・・・いやなんでもない」
「今とてつもなく下らないこと言いかけませんでしたか?」
「言い留まったんだから蒸し返さないでもらえる・・・?あそこがある種の魔窟と化してる可能性を考慮していたんだけど、発生源を辿れるかい?」
「計測中です・・・エラー・・・魔力量子通信が使用できません、強力な外気魔力干渉が発生していますね」
「度々シオンが発している言葉が意味分からないのにゃ!」
山頂の中継器に魔物が大量にいるからか・・・さっきまで問題無くできていたのなら要因が別にある・・・
ヒュォォォォォ・・・ ヒュゴォォォォォ!!
「今度はなんだ・・・!?・・・なんだあれは・・・?」
「目視計測上・・・移動中の羽蜘蛛大群を中心に外気魔力誘導を確認・・・これは、魔導術の可能性がありますね」
「こんな時に冗談・・・を言うはずないよね、自然災害がこのタイミングで重なったとかでなく・・・魔導術だって・・・?」
「にゃにゃ!凄いのにゃ!とんでもない暴風なのにゃ!?」
この規模の魔導術だと国級という事になる・・・現在の国級魔導術で現存しているのはヴェルガリア帝国保有のイグニッション・プロードに、クロウディル王国保有のディストラクション・ブラストだけど・・・この感じだと後者ということになるのか?
バリバリバリィィッ!! ビシャァァァンッ!!
「軽く天変地異ですね、軽くという表現もおかしな話ですが・・・過去大戦中に使用されたディストラクション・ブラストとシミュレーションが一致しません、無数の雷撃が発生する事はないはずですが」
大量の蜘蛛型達が暴風で反時計に回転している事で間接的に渦となっている・・・そこに横軸に雷が時計周りに走る様は自然現象とはかけ離れている。
「周囲に落雷が起きてないのを見るに・・・地表への影響は最小限に抑えられているのか・・・?」
陳腐な表現をするとあれだね、ミキサーだな・・・これが地上で放たれていたら大惨事と言う他この上ない。
「風が止んだにゃ・・・蜘蛛型が塵になってしまったのにゃ!」
「量子通信も回復しましたが術者の特定はできませんね、とは言っても該当者はいますが」
「魔海で国級擬きで済ませていたのは・・・複数人の魔力を合わせればここまでになるのか」
しかしあのパーティーが鉱山付近に居合わせていたのは偶然か・・・建国祭間近でわざわざ鉱山に出向くとは考えにくいのだけどね、エクタシス君の話だと闘技戦に参戦すると聞いていたから尚更疑問だね。
帝都の東城壁門が見えてきた辺りで、凄い突風が吹き抜ける・・・この時期にフィオナが言ってた言葉はなんだったかな・・・。
「はる一番・・・とか言っていたかな、はるというのが何を意味しているのか分からないけども・・・」
「急に風が強くなったわね・・・アスト何か言った?」
「なんでもないよアージュ、妹の言葉を思い出していたんだ」
「ん?・・・アイリちゃんと・・・フィオナちゃん・・・だよね・・・?」
「ノヴァは昼間でも眠そうだね、闘技戦まで数日あるけど試合中に寝ないでね・・・」
「え?・・・別に・・・今眠くない・・・よ?」
「いつもそう言って寝る時があるわ、困ったものね」
「私プッド・ハガードが入団してからノヴァさんの事がそれなりに分かってきましたよ、サハスさんに叩き起こされたのを見るに・・・眠たいが本音ですな?」
「人聞きが悪いよぉ、たまたま蹴りが当たっちゃっただけでぇ・・・」
「蹴り起こされたが正しかったと、失礼しました」
「ん・・・サハスの隣は・・・よく寝れないの・・・」
「プッド君・・・そ、そう言う意味ではないと・・・思います・・・」
「そうでしたか・・・ありがとうございます、ミオンさん」
ミオンの長い淡緑色の髪が風でなびく・・・本当に今日はやたらと強い風が吹くね・・・ん?あれは冒険者御用達の三角テント型焚き火陣幕だな。
携帯性に優れているから騎士団でも愛用しているけど、帝都近辺で張っているのは何故だろう・・・?
「冒険者かしら?もしかして宿の部屋が空いていないから外で野営しているの・・・?」
「そういうこともあるんだねぇ、大変だぁ」
「いえ、別にそうと決まってるわけじゃないわよサハス・・・・・・素直と単純は紙一重だわ」
サハスの黄金色の短髪に陽光が刺さりキラキラ輝く、アイリとは別な意味で直情的で、戦闘中も二本の直剣で突っ込みがちだが・・・会話も直球だね。
「フィオナ、ちょっと・・・それどうするつもりですの・・・?」
「擦ってお肉に練り込むのです、約束された美味しさ・・・なのです!」
「ふむ・・・なかなかの匂いじゃな、有り体に言うと臭いのじゃ」
「カァァ カァァ!」
「ん?・・・あの子・・・アストの妹ちゃん・・・?」
「本当だ、何でわざわざ外で野営しているんだ・・・?」
フィオナは活動的な時とそうじゃない時の落差が凄いけど、周りの反応だと・・・楽しそうだからまあいいかな。
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