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帝国編
盛大にな・・・
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帝都の北東城下町にある総合学院は4つの棟で構成されている。
魔導師棟、剣士棟に基礎合併棟と教員棟に分かれており、合併棟は剣士と魔導師の基礎部分や商人等の学院生が集う棟となっている。
城壁門を背に学院が建てられていることで裏門はなく、正門から入るしかないようだ。
私達は王都の学院を卒業し冒険者として帝都にきたが、今のところ冒険者らしいことは特にしておらず数日が経過した。
中間村とレナ達との大森林地帯討伐くらいだろうか、町中の闇討ちも冒険者感があるものの知り合いだったためノーカンである。
そんなときカフェ・フレイアのノアにレナ達からの伝言を聞き、総合学院に足を運ぶ事となり今に至る。
「総合学院というだけあって広いですわね、アイリとユラは一度来ていましたわね?」
「大きい建物があると思って近づいたら学院だったよ!剣士と魔導師の合同訓練やってたんだ!」
正門に立ってた教師に許可をもらって学院内を見て回ってた時の話らしい、アイリは映像投射器で撮るのに夢中で訓練には参加してはいないようだ。
「学院に動物連れて入っても大丈夫なのです?」
マフラーみたいになっている霊狐は大人しくしている、何度か撫でようとしたが唸られるので触れる機会はなかった。
「・・・大人しすぎて気づかれなかっただけかも?」
そんな話をしながら学院中央の訓練広場まで来てみると、学院生が結構集まっていた。
30人くらいはいるだろうか、それだけの人数がいても広場には全然余裕がある・・・広場に行くための階段や芝生の坂にもちらほら人がいるようだ。
階段手前で広場を眺めていると、見知った4人組がこちらに気づいて手を振っていた。
「レナ達のようですわね、他の学院生と訓練してる様子ではなさそうですわ」
「・・・休憩中とかじゃない?私達が来るのに合わせて中断してるとか」
学院生達は教師同伴で実技訓練をしているようだが、レナ達4人は離れた位置に立っている。
教師もいるということは授業中なのだろうが、邪魔して大丈夫だったのか疑問ではある・・・異世界にもオープンキャンパスといったものがあれば話は別だが。
「以前来たときも授業中だった気がするー!」
「・・・開放的な学院だよね、トルード学院は部外者に厳しかったけど」
私とミリーがいたシュタッド魔導学院も冒険者を呼んでの実技訓練等はなかったが、実地訓練もシルバーランク冒険者自体と戦うものでもない。
実力を伸ばすという意味では、総合学院のスタイルは学院生にもいい刺激になるのかもしれない。
レナ達の近くまでたどり着き、各々挨拶を交わす。
「久しぶり・・・というほど日が経っているわけではないけど、歓迎するよ」
「盛大にな・・・あ、これ訓練のお誘いだったのです?」
ノアから伝言を聞いたのはミリーだったが、私は特に何の用かを聞いてなかったのだった。
実技担当の教師に私達の訓練参加の許可を取ったとの事だが、レナ達4人は総合学院7年生の中でも上位の成績という。
他の学院生がレナ達のパーティー戦は荷が重いということで私達に白羽の矢が立った。
「互いに大森林で実力は見てるからな、アイリさん?は初めてになるが・・・」
「よろしく!最近まともに剣振ってなかったから腕が鳴るよ!」
元々はミリーが持ってきた映像投射器はアイリが頻繁に使っている、冒険者ではなくカメラマンとして帝都に来たレベルである。
「姉様のミスリルの剣は流石に危険かもしれないのです、訓練用の武器とかでやったほうがいいのでは・・・?」
合同戦みたいに龍人貴族が回復してくれるわけでもないとなると、訓練で手足が飛ぶ可能性は如何なものか・・・。
「私の回復で可能な範囲なら大丈夫だけど・・・あれ、アイリさんってフィオナちゃんのお姉さんなの?」
「そうだよ!今気付いたんだけど、フィオナ杖持ってきてないけど短剣で戦うの?」
帝都内では基本的に持ち歩かない故、必要なときは転送すればいいと安易な考えだったがこういう時は少々困りものだな・・・
杖を転送しようとしたところでミリーに止められた。
「流石に武器の転送は人目につきませんこと?まあ今更な気もしますけれど・・・」
「んー、確かに・・・魔導具とかの言い訳もしにくいですかね、少し席を外すのです」
御手洗いに行くと伝え、一旦その場を後にするのだった。
周囲に学院生が居ないことを確認してディオールの杖を転送し、訓練広場へと戻る。
すると既にミリー達は戦闘を開始していた、レナ達は転送を認知していないということで私うぃ待ってる間に一戦交えるといった感じなのだろう。
御手洗いに行く程度の時間で杖を持ってくるとは思わないだろうから、私はしばらく観戦する事にした。
広場の階段で眺めていると近接組の猛攻が目に入る・・・その中でもユラとレナの刀と槍の振る速度は尋常ではなかった。
改めて近接同士の戦いをちゃんと見たことはなかった、端から見るとこんな風に映るのかと・・・ユラの袈裟切りを槍で受け流し、すぐさま突き返したのを刀の斬撃が軌道を逸す・・・正直私の動体視力だとギリギリ捉えているかも怪しいのだが。
一方少し位置が離れたところでアイリとブレウの剣同士がぶつかり合う、こちらは一撃一撃が重く階段に振動が伝わってくるかのようだ。
ギィンッ!! 「くっ!?、なんつう威力だ・・・!」
アイリの横に振られた斬撃を剣の腹を腕で押さえ防御に徹しているよう、その真横をミリーのエア・バレットとトールのフレア・バレットが弾け合っている。
ルミもミリーにストーン・バレットを撃ち込むがエア・シールドで防がれる、無詠唱ではないが故に、攻撃と防御を同時に行うミリーの魔導術に悪戦苦闘している。
火よ、の一言でフレア・バレットを連射しているトールの高速詠唱でもミリーの攻撃を凌ぐのは厳しいみたいだ・・・その間にルミが詠唱を開始しトールの前に石の壁が出現する。
「雷よ、降り注げ!ライトニング・レイン!」
ストーン・ウォールで一瞬隠れた隙に、トールの高速詠唱から複数の雷がミリーに降り注ぐ・・・
「やりますわね、今のは少し危なかったですわ」
ミリーの全身を風が吹き荒んで雷は逸れて地面に落ちていく・・・詠唱と浮かんだ術式を見てある程度予測し防御しきっていた。
「岩よ、敵を阻み守りたまえ・・・ストーン・ウォール!」
ルミのストーン・ウォールがブレウの前に現れ、後ろに飛び退いた瞬間・・・石の壁はアイリの縦振りで無惨に砕け散っていた。
「流石に今のを剣では受けきれねえな・・・・・・と、フィオナちゃん戻ってきてるぜ?」
白熱していた戦闘は私が観戦しているのに気づいた所で中断となった。
いつの間にか周りの学院生や教師が観戦しているという状況で、私はレナと対峙する形になっていた・・・どうしてこうなったのか。
「大森林の討伐の時から一度試してみたかったんだ、あの全方位バリアー?どれだけ凌げるのかなと」
逆を言えば、凌げなかったら串刺しになってしまうのだが・・・串焼きは好物だけども自分が串刺しになるのは勘弁願いたい。
「連戦は大変でしょうから次の機会でも・・・」
「気にしないでいいよ、それじゃあいくよ!」
問答無用で突進からの高速突きが迫る、バリアーが展開し防いでくれるが・・・
バチバチバチバチッ!
「ぜ・・・全然見えないのです・・・!」
ユラはこれを受け流しながら攻撃していたのかと杖を構え横に飛び、炎の槍を2、3発撃ち込む。
「フレア・ランス・・・こんなほぼ同時に撃てるものだったかな!」
そう言いながら全部かき消し、再度接近されそうになる・・・今度は2発レナの正面に撃ち、もう3発後方へと飛ばす。
「生身での高速戦闘は苦手なのです・・・!」
2発とも弾かれ、槍がバリアーに阻まれている間に後方に飛ばした炎の槍をこっちに引き戻す。
レナが槍をそのまま振り返らずに後ろで回し炎の槍をかき消していた、背中に目でも付いているのかという反応である。
レナの槍には以前視た白い魔力は乗っていないようだが・・・そう思った瞬間。
「本当に凄い魔導術防御だね、でもこれなら・・・どうかな!」
レナの槍に白い魔力が宿り・・・鋭い一撃が飛んでくる、バリアーに意識を集中させるが・・・
バチィィィッ! キィィィイッ!!
「!?」「こっちなら通りそうだね」
槍がバリアーにめり込んでくる、咄嗟に身体を横に捻り杖に乗りながら一気に飛び退きそのまま空中に逃げるのであった。
魔導師棟、剣士棟に基礎合併棟と教員棟に分かれており、合併棟は剣士と魔導師の基礎部分や商人等の学院生が集う棟となっている。
城壁門を背に学院が建てられていることで裏門はなく、正門から入るしかないようだ。
私達は王都の学院を卒業し冒険者として帝都にきたが、今のところ冒険者らしいことは特にしておらず数日が経過した。
中間村とレナ達との大森林地帯討伐くらいだろうか、町中の闇討ちも冒険者感があるものの知り合いだったためノーカンである。
そんなときカフェ・フレイアのノアにレナ達からの伝言を聞き、総合学院に足を運ぶ事となり今に至る。
「総合学院というだけあって広いですわね、アイリとユラは一度来ていましたわね?」
「大きい建物があると思って近づいたら学院だったよ!剣士と魔導師の合同訓練やってたんだ!」
正門に立ってた教師に許可をもらって学院内を見て回ってた時の話らしい、アイリは映像投射器で撮るのに夢中で訓練には参加してはいないようだ。
「学院に動物連れて入っても大丈夫なのです?」
マフラーみたいになっている霊狐は大人しくしている、何度か撫でようとしたが唸られるので触れる機会はなかった。
「・・・大人しすぎて気づかれなかっただけかも?」
そんな話をしながら学院中央の訓練広場まで来てみると、学院生が結構集まっていた。
30人くらいはいるだろうか、それだけの人数がいても広場には全然余裕がある・・・広場に行くための階段や芝生の坂にもちらほら人がいるようだ。
階段手前で広場を眺めていると、見知った4人組がこちらに気づいて手を振っていた。
「レナ達のようですわね、他の学院生と訓練してる様子ではなさそうですわ」
「・・・休憩中とかじゃない?私達が来るのに合わせて中断してるとか」
学院生達は教師同伴で実技訓練をしているようだが、レナ達4人は離れた位置に立っている。
教師もいるということは授業中なのだろうが、邪魔して大丈夫だったのか疑問ではある・・・異世界にもオープンキャンパスといったものがあれば話は別だが。
「以前来たときも授業中だった気がするー!」
「・・・開放的な学院だよね、トルード学院は部外者に厳しかったけど」
私とミリーがいたシュタッド魔導学院も冒険者を呼んでの実技訓練等はなかったが、実地訓練もシルバーランク冒険者自体と戦うものでもない。
実力を伸ばすという意味では、総合学院のスタイルは学院生にもいい刺激になるのかもしれない。
レナ達の近くまでたどり着き、各々挨拶を交わす。
「久しぶり・・・というほど日が経っているわけではないけど、歓迎するよ」
「盛大にな・・・あ、これ訓練のお誘いだったのです?」
ノアから伝言を聞いたのはミリーだったが、私は特に何の用かを聞いてなかったのだった。
実技担当の教師に私達の訓練参加の許可を取ったとの事だが、レナ達4人は総合学院7年生の中でも上位の成績という。
他の学院生がレナ達のパーティー戦は荷が重いということで私達に白羽の矢が立った。
「互いに大森林で実力は見てるからな、アイリさん?は初めてになるが・・・」
「よろしく!最近まともに剣振ってなかったから腕が鳴るよ!」
元々はミリーが持ってきた映像投射器はアイリが頻繁に使っている、冒険者ではなくカメラマンとして帝都に来たレベルである。
「姉様のミスリルの剣は流石に危険かもしれないのです、訓練用の武器とかでやったほうがいいのでは・・・?」
合同戦みたいに龍人貴族が回復してくれるわけでもないとなると、訓練で手足が飛ぶ可能性は如何なものか・・・。
「私の回復で可能な範囲なら大丈夫だけど・・・あれ、アイリさんってフィオナちゃんのお姉さんなの?」
「そうだよ!今気付いたんだけど、フィオナ杖持ってきてないけど短剣で戦うの?」
帝都内では基本的に持ち歩かない故、必要なときは転送すればいいと安易な考えだったがこういう時は少々困りものだな・・・
杖を転送しようとしたところでミリーに止められた。
「流石に武器の転送は人目につきませんこと?まあ今更な気もしますけれど・・・」
「んー、確かに・・・魔導具とかの言い訳もしにくいですかね、少し席を外すのです」
御手洗いに行くと伝え、一旦その場を後にするのだった。
周囲に学院生が居ないことを確認してディオールの杖を転送し、訓練広場へと戻る。
すると既にミリー達は戦闘を開始していた、レナ達は転送を認知していないということで私うぃ待ってる間に一戦交えるといった感じなのだろう。
御手洗いに行く程度の時間で杖を持ってくるとは思わないだろうから、私はしばらく観戦する事にした。
広場の階段で眺めていると近接組の猛攻が目に入る・・・その中でもユラとレナの刀と槍の振る速度は尋常ではなかった。
改めて近接同士の戦いをちゃんと見たことはなかった、端から見るとこんな風に映るのかと・・・ユラの袈裟切りを槍で受け流し、すぐさま突き返したのを刀の斬撃が軌道を逸す・・・正直私の動体視力だとギリギリ捉えているかも怪しいのだが。
一方少し位置が離れたところでアイリとブレウの剣同士がぶつかり合う、こちらは一撃一撃が重く階段に振動が伝わってくるかのようだ。
ギィンッ!! 「くっ!?、なんつう威力だ・・・!」
アイリの横に振られた斬撃を剣の腹を腕で押さえ防御に徹しているよう、その真横をミリーのエア・バレットとトールのフレア・バレットが弾け合っている。
ルミもミリーにストーン・バレットを撃ち込むがエア・シールドで防がれる、無詠唱ではないが故に、攻撃と防御を同時に行うミリーの魔導術に悪戦苦闘している。
火よ、の一言でフレア・バレットを連射しているトールの高速詠唱でもミリーの攻撃を凌ぐのは厳しいみたいだ・・・その間にルミが詠唱を開始しトールの前に石の壁が出現する。
「雷よ、降り注げ!ライトニング・レイン!」
ストーン・ウォールで一瞬隠れた隙に、トールの高速詠唱から複数の雷がミリーに降り注ぐ・・・
「やりますわね、今のは少し危なかったですわ」
ミリーの全身を風が吹き荒んで雷は逸れて地面に落ちていく・・・詠唱と浮かんだ術式を見てある程度予測し防御しきっていた。
「岩よ、敵を阻み守りたまえ・・・ストーン・ウォール!」
ルミのストーン・ウォールがブレウの前に現れ、後ろに飛び退いた瞬間・・・石の壁はアイリの縦振りで無惨に砕け散っていた。
「流石に今のを剣では受けきれねえな・・・・・・と、フィオナちゃん戻ってきてるぜ?」
白熱していた戦闘は私が観戦しているのに気づいた所で中断となった。
いつの間にか周りの学院生や教師が観戦しているという状況で、私はレナと対峙する形になっていた・・・どうしてこうなったのか。
「大森林の討伐の時から一度試してみたかったんだ、あの全方位バリアー?どれだけ凌げるのかなと」
逆を言えば、凌げなかったら串刺しになってしまうのだが・・・串焼きは好物だけども自分が串刺しになるのは勘弁願いたい。
「連戦は大変でしょうから次の機会でも・・・」
「気にしないでいいよ、それじゃあいくよ!」
問答無用で突進からの高速突きが迫る、バリアーが展開し防いでくれるが・・・
バチバチバチバチッ!
「ぜ・・・全然見えないのです・・・!」
ユラはこれを受け流しながら攻撃していたのかと杖を構え横に飛び、炎の槍を2、3発撃ち込む。
「フレア・ランス・・・こんなほぼ同時に撃てるものだったかな!」
そう言いながら全部かき消し、再度接近されそうになる・・・今度は2発レナの正面に撃ち、もう3発後方へと飛ばす。
「生身での高速戦闘は苦手なのです・・・!」
2発とも弾かれ、槍がバリアーに阻まれている間に後方に飛ばした炎の槍をこっちに引き戻す。
レナが槍をそのまま振り返らずに後ろで回し炎の槍をかき消していた、背中に目でも付いているのかという反応である。
レナの槍には以前視た白い魔力は乗っていないようだが・・・そう思った瞬間。
「本当に凄い魔導術防御だね、でもこれなら・・・どうかな!」
レナの槍に白い魔力が宿り・・・鋭い一撃が飛んでくる、バリアーに意識を集中させるが・・・
バチィィィッ! キィィィイッ!!
「!?」「こっちなら通りそうだね」
槍がバリアーにめり込んでくる、咄嗟に身体を横に捻り杖に乗りながら一気に飛び退きそのまま空中に逃げるのであった。
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