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2 オリエンタル少女

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 「あのう」

  不意に背後から声をかけられて飛び上がった。攻撃を思い止まったのは、若い女の声だったからだ。

 急ぎ下半身の支度を整え、おもむろに向き直る。再び飛び上がりそうになった。

 そこにいたのは、召喚前の世界で俺の後輩だった女だった。正確に言えば、後輩に激似の少女。そしてこの世界における最初の知り合い。
 外見は、十五、六歳といったところだ。

 「何でこんなところに?」

 動揺のあまり、二周目だということを忘れて質問した。

 少女は短く切りそろえた艶やかな黒髪を、さらさらと振った。

 「ええと、怪しい者じゃありません。下の村に住んでいて、この辺に罠を仕掛けたのを、時々見回っているんです。決して、覗き見なんて、していません」

 焦っている。これは、絶対に、覗き見していたに違いない。
 問題は、一発目の立ちバックからか、それとも二発目の‥‥いや、そうじゃなくて。

 「君は」

 うっかり名前を呼びそうになったところで、時間が巻き戻っていることを、思い出した。

 つまりここは、俺が最初に召喚された地点であり、時点でもある訳だ。

 この娘にとって、俺は通りすがりに見かけた怪しい男である。ただでさえ、夜の山中で女だけ裸に剥いて恥ずかしげもなくいたのだ。
 名前を言い当てたら、いきなり攻撃されるかもしれない。冒険者に憧れる彼女は、今だって長剣を提げている。

 「はい。いつでもお嫁に行ける準備バッチリ。ピチピチの独身です! 旅のお方ですよね? 野宿は危ないから、うちへきて泊まりませんか。都会へ行くのなら、護衛しますよ」

 俺の心配は杞憂きゆうだった。
 少女は、疑うどころか、前回と同様、積極的だった。

 しかも、俺の両手を取り、頬をでさせた。何なら胸まで触らせる勢いである。

 前回も、あからさまに好意を示されたが、こうした体の接触は全くなかった。

 指に吸い付くようなみずみずしさといい、確かに若い肌である。俺のダークエルフだって、負けちゃいないが。
 彼女は前回と微妙に、キャラが変わっている。

 「若いのに夜遅くまで仕事して、感心だね。お言葉に甘えて、軒下のきしたを貸してもらおう。連れが疲れて動けないんだ」

 さりげなく手を外し、わざと、子供にするように、艶やかな黒髪のてっぺんを撫でた。
 前回の彼女には、幼馴染の婚約者がいた。新たな人生のスタートから、余計なトラブルを抱えたくない。

 娘は、ぷうっと頬を膨らませた。あれで誘っていたつもりだったとは、まだ子供である。俺はロリコンじゃない。

 二発しただけで気息きそくえんえんなダークエルフを抱きかかえるようにして、娘の家へ案内された。

 女連れの今回は、婚約者に仕立て上げられずに済んだ。
 一周目で、この娘は都会へ出たいばかりに、俺と婚約したと嘘をついて、両親に紹介したのだ。

 「おや、旅のお方がお困りで」

 人の良さそうな両親に迎えられ、前回と同様、隣家の赤毛婚約者が乱入し、娘共々、俺と旅に出ることになった。
 旅までするつもりはなかったのだが。
 同じ世界で時間をさかのぼったのだ。大まかな流れは、変わらないようだ。

 ただし、今回は、俺の召喚者の代わりに、ダークエルフが存在している。全く同じにはなり得ない。
 俺が好きなように動いているつもりでも、暗黒神のてのひらの上なのかもしれない。

 それはそれとして、ダークエルフ用に服を譲ってもらったことだし、一夜の宿を借りた分ぐらいは、付き合ってやってもいい。

 娘の服は彼女には丈が短く、胸の辺りもきつくて、上のボタンを開けると乳がはみ出そうだった。
 これで、一応の身なりが整って、人前に出せる格好にはなった。
 町へ出たら、俺好みの服を買い揃えよう。幸いにも、金は持っている。


 娘の家が狭すぎて、隣家である婚約者の家へ泊まることになったのも、前回と同じだ。
 違うのは、俺が女連れで一つのベッドに寝ることだ。

 婚約者の家も、ほぼ小屋だ。ベッドもシングルサイズである。

 「ご主人様」

 甘えて頭を擦り付けてくるダークエルフ。
 あごを持ち上げ、口づける。すぐに柔らかい唇が開いて、俺の唇を恐る恐る探り出した。唇と舌でむさぼってやると、涎と共に下の方も潤ってきたようだった。
 恥じらって、腰を押し付けるのを我慢している。手で探ってやると、手足が絡みついてきた。

 声を抑えるため、キスをしたまま脚を持ち上げ、ゆっくりと挿れる。
 隣室には、家主の親子が眠っているのだ。しかしながら、手作り感満載のベッドが、ギシギシ言うのは、止めようもなかった。

 音に気を遣いながら中へ出してやると、ダークエルフは満足して眠りに落ちた。

 彼女の全裸にマント、という変態じみた格好について、俺は奴隷商人に追われるところを助けた、と説明していた。
 前回、この世界で奴隷商人に会った覚えはない。奴隷の概念が通じるか心配だったが、純朴な村人は俺の話を理解し、信じたように見えた。


 下半身に刺激を感じ、目を覚ました。
 まだ真夜中だ。

 ベッド脇にしゃがみ、俺のものをくわえる誰かがいる。背後から寝息が聞こえる。従って、前にいるのはダークエルフでは、ない。

 俺の動きを察し、その誰かは、心持ち顔を上げた。
 目が慣れる。暗がりに白く浮かび上がる顔は、隣家で眠っている筈の、黒髪の娘だった。

 反射で頭を押さえて引き抜かせようとしたが、逆にずっぽり飲み込まれた。唇と舌を使って激しくしごかれる。
 気持ちよさに逆らえず、押さえつけたつもりの手で、一緒に前後させてしまった。

 「や、やめ、ろっ」

 口から出る言葉と裏腹に、俺の両手が頭を鷲掴わしづかみにする。さらさらした髪を突き抜けて、十指でがっしり地肌を捉えた。

 十五、六歳の外見に似合わない技巧だった。この世界、十五で結婚は珍しくない、と召喚者の言葉を思い出す。
 たまらず口内に発射した。溢れそうな俺の精を、娘はごくりごくり音を立て、一滴も余さず飲み下した。

 「何でまた」

 思わず漏らした言葉も、隣室をはばかってささやき声になる。
 背後も確認する。暗闇に銀髪を白く浮かび上がらせながら、深く眠るダークエルフが確認できた。

 こちらは、最悪目覚めても、問題あるまい。俺をご主人様呼びしていたものな。
 異世界二周目に入って、俺も鬼畜キャラに修正されている気がする。暗黒神は、お遊びが好きらしい。

 声を大にして言いたい。俺から手を出した訳じゃない。
 婚約者がありながら、寝ている俺に夜這よばいをかけてきたのは、娘の方だ。

 「わたし、処女なんです」

 同じく囁き声で返す黒髪娘。それにしちゃ、フェラが上手かった。

 「両親の元を離れたら、彼は絶対手を出してくると思うんですけど、初めてだと痛いって、言うじゃないですか」

 「優しくして貰えばいいだろ」

 「あいつ、絶対童貞です」

 「‥‥」

 そうか。処女と童貞の組合せだったのか。前回でも彼らは、ヤったのだろうか? そうは見えなかった。だが、最初の頃、俺は疲れて爆睡していて、気づかなかったかも。
 
 どうでもいい記憶を辿たどっていると、熱い手が俺の息子を握り締めた。

 「だから、経験豊富な人に、慣らして貰おうと思って」

 やはり、山で覗かれていたのだ。そして、またも処女とは思えない手つきで、しごき始める。
 俺はたちまち回復した。鬼畜に加えて絶倫キャラだ。

 「何か、男の人を相手にする仕事でもしていたの?」

 子供みたいな相手に握られ、一回出したのに、またも勃ってしまった。とんだ恥辱プレイだ。
 恥ずかしさを隠そうと、質問を投げかける。

 「いいえ。嫁入り前の勉強会で、木彫りの見本があって。すごく練習したんです。上手いですか」

 夜伽よとぎ教育というやつか。十五歳になったら、嫁に行ける世界だものな。

 「うん。才能あるよ」

 俺が褒めると、嬉しそうに表情を崩した。その顔はまだ子供らしいあどけなさが残っているのに、手つきの方は更に淫猥いんわいになる。そのギャップに興奮する。
 うっかりすると、すぐ出してしまいそうだ。

 「今夜一晩で、ほぐすのは無理だと思う。お互い初めてでも、丁寧にしてもらうよう、頼むしかない」

 「ええ~? 無理。じゃ、せめて少しでも痛みが減るように、今やってください」

 黒髪娘は、握った手を離さない。

 「このままだと、挿れる前に出してしまう。とにかく離して」

 合意と受け取って、娘は素直に引いた。
 俺は起き上がり、娘を隣室やベッドから離れた壁に立たせる。
 狭い小屋である。どこに立っても変わらない。俺の気休めだ。

 娘の寝巻きを胸元までめくり上げる。思った通り、胸はささやかだ。娘は、下着を全く付けていなかった。
 へその下は、恥毛がうっすらと生え始めた程度である。まだ割れ目がくっきり見える。
 そして、俺の今世の設定は、二十五歳前後だった気がする。前々世じゃ犯罪レベルだ。

 元々守備範囲外の恥丘を前に、しばしためらっていると、鼻息でもかかったのか、娘が両脚をもじもじさせた。
 女の匂いが立ち上る。見た目はともかく、体の中は熟しているのだ。夜伽教育も終わっている。

 俺は、意を決して、顔を近づけた。

 「えっ。そんなとこ、舐めるの?」

 「声を立てるな。止めるぞ」

 娘は寝巻きのすそを両手で掴み、口に挟んだ。
 あらわになった胸を撫で回しつつ、性器を舐める。既に湿り気を帯びていたそこから、徐々に愛液が滲み出てきた。

 処女というのは本当らしい。穴がきっちりしまっている。

 「うう」

 腰が落ち始める。まだ潤いが足りない。挿れるつもりはないが、ほぐすぐらいはしてやろう。唇を上に這わせるのと並行に、指を前後に擦る。乳首を舌でいじってやると、うめき声が強くなった。

 「声を押さえろ」

 「え、そ、んなっ」

 堪え切れずに、声が漏れてしまう。俺は、顔を寄せた。
 口を塞ぎ、舌先で上顎を刺激する。

 「んん」

 口中が涎にまみれ、下半身では、指がぬめりを捉えた。せきを切ったように溢れ出る蜜。
 慎重に、指を入れていく。唇同士は、くっつけたままである。

 今日中に痛くないようにするのは、無理である。一本でもきついのだ。
 中を広げるように、ゆっくりと掻き回した。

 「んんぐうっ」

 腰が指に合わせて動き出す。無意識の動きだった。夢中になって舌を伸ばしてくる。目がとろんとして、半ば白目を剥いていた。
 達した様子を確認して、適当なところで指を引き抜いた。締め付けの抵抗が、凄かった。

 「足りないです」

 我に返り、黒々とした瞳が、俺を睨む。穴を開発されて、急に色っぽい目つきになった。女は怖い。

 「あとは赤毛にやってもらえ。旅立つ前に、少し眠った方がいい」

 ベッドへ戻ろうとする俺の息子を、がっちり握られた。

 「じゃあ、お礼と練習を兼ねて、これを下さい。こんなになっちゃって、出さないと、すっきりしないでしょう?」

 俺の返事を聞く前に、娘は、しごき始めた。くそっ。処女の癖に、上手すぎる。

 諦めてベッドへ腰掛けた俺の前にひざまずき、娘が根元まで咥え込んだ。黒髪が揺れる。

 ダークエルフは昏々こんこんと眠っていた。
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