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12 小顔効果
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「あぁそうだな。月が綺麗、、だな」
!?!?
ドキッとした。
ここは日本ではないからそんな意味はない、、、はずだ。あと定型は"月が綺麗ですね"だったと思う。
これはたまたまだ。
全く、なんで映えるやつなんだ。この口の悪いイケメンめ。
「そうですね。死にたくはないです」
「そうか。そうだな。死にたくはないわな」
あれ?なんか予想外な返事な気がするぞ。会話は成り立っているようで成り立ってないような。
兄はそういう意味でさっきの言葉を?いや、でも僕ら兄弟だし!悪ふざけだよなほんと。
「何難しい顔してんだちんちくりん」
兄に頬をムニムニと揉まれる。
「やめ、やめてー」
小顔効果がー。
「はっ、ちっこい脳で考え事してんじゃねぇ」
ひどい、、、
「兄さん。なんか嫌な気配近づいてきてませんか?」
一通り兄弟で戯れあった後、なんだかアンデッドのような気配が近づいてきていることに気がついた。
活気あふれる兄弟愛に釣られたか。
「僕のデバフ系サポートの魔法ではアンデッド相手に辛い」
「そんなのいらねぇ。ぶっ潰せばいいだけだ」
皆様ご覧ください。こちらはかの有名な貴族様のご子息です。ぶっ潰すとか言ってます。
ってのは置いといて、、、そこが兄のいいところなんだから。
まぁ使える魔法が限られるだけで、使えないわけではない。
できることを最大限やる。
「魔力きついかもなぁ。まぁ一応、『重力』」
スケルトンみたいなモンスターには結構聞くし、ゾンビとかもかなり足止めできる。
「兄さん!」
範囲攻撃なのに兄が突っ込んで行ってしまった。
微調整で兄に効果が及ばないようにする。
感化されたのか護衛の奴らまで突っ込んでいく。
「魔法攻撃できる奴らいないのかよ!」
動き回る人らの動きに合わせて範囲攻撃を調整するのは難しい。
悔しいが一旦魔法を切る。
「聖魔法が使えたら、、、」
どれだけ役に立っただろうか?
疲れた兄を癒すことだってできるし、アンデッドを屠ることなんて簡単だ。
もちろん本を読んで試そうとしたことはある。手に魔力を溜めて回復魔法として具現化させようとした。形になった!僕も使えるんだ!と思ったのに何故か誰かに掻き乱されるかのようにポスポスってなって使えなかった。
聖魔法に限らず他の魔法もそうだ。僕は地味で微妙なデバフしかかけられない。
嫌になる。
「クセェ」
腐敗臭のことだろう。
大群に突っ込んだらそらエゲツない臭いがしているだろう。
そうか!
「兄さん!これでどう?」
返事はないが動きが良くなったように思える。
嗅覚を無効化する魔法を弱めにかけた。多分若干嗅覚は残っているし、効果もすぐに切れる。
でも戦うにはそれぐらいがいいだろう。
大群に突っ込んだ護衛にもかける。
「おー!楽だ!ありがと」
護衛の喜ぶ声が聞こえる。
よかった。自己嫌悪に陥るところだった。
!?!?
ドキッとした。
ここは日本ではないからそんな意味はない、、、はずだ。あと定型は"月が綺麗ですね"だったと思う。
これはたまたまだ。
全く、なんで映えるやつなんだ。この口の悪いイケメンめ。
「そうですね。死にたくはないです」
「そうか。そうだな。死にたくはないわな」
あれ?なんか予想外な返事な気がするぞ。会話は成り立っているようで成り立ってないような。
兄はそういう意味でさっきの言葉を?いや、でも僕ら兄弟だし!悪ふざけだよなほんと。
「何難しい顔してんだちんちくりん」
兄に頬をムニムニと揉まれる。
「やめ、やめてー」
小顔効果がー。
「はっ、ちっこい脳で考え事してんじゃねぇ」
ひどい、、、
「兄さん。なんか嫌な気配近づいてきてませんか?」
一通り兄弟で戯れあった後、なんだかアンデッドのような気配が近づいてきていることに気がついた。
活気あふれる兄弟愛に釣られたか。
「僕のデバフ系サポートの魔法ではアンデッド相手に辛い」
「そんなのいらねぇ。ぶっ潰せばいいだけだ」
皆様ご覧ください。こちらはかの有名な貴族様のご子息です。ぶっ潰すとか言ってます。
ってのは置いといて、、、そこが兄のいいところなんだから。
まぁ使える魔法が限られるだけで、使えないわけではない。
できることを最大限やる。
「魔力きついかもなぁ。まぁ一応、『重力』」
スケルトンみたいなモンスターには結構聞くし、ゾンビとかもかなり足止めできる。
「兄さん!」
範囲攻撃なのに兄が突っ込んで行ってしまった。
微調整で兄に効果が及ばないようにする。
感化されたのか護衛の奴らまで突っ込んでいく。
「魔法攻撃できる奴らいないのかよ!」
動き回る人らの動きに合わせて範囲攻撃を調整するのは難しい。
悔しいが一旦魔法を切る。
「聖魔法が使えたら、、、」
どれだけ役に立っただろうか?
疲れた兄を癒すことだってできるし、アンデッドを屠ることなんて簡単だ。
もちろん本を読んで試そうとしたことはある。手に魔力を溜めて回復魔法として具現化させようとした。形になった!僕も使えるんだ!と思ったのに何故か誰かに掻き乱されるかのようにポスポスってなって使えなかった。
聖魔法に限らず他の魔法もそうだ。僕は地味で微妙なデバフしかかけられない。
嫌になる。
「クセェ」
腐敗臭のことだろう。
大群に突っ込んだらそらエゲツない臭いがしているだろう。
そうか!
「兄さん!これでどう?」
返事はないが動きが良くなったように思える。
嗅覚を無効化する魔法を弱めにかけた。多分若干嗅覚は残っているし、効果もすぐに切れる。
でも戦うにはそれぐらいがいいだろう。
大群に突っ込んだ護衛にもかける。
「おー!楽だ!ありがと」
護衛の喜ぶ声が聞こえる。
よかった。自己嫌悪に陥るところだった。
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