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第二十八話 ラクダ

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ついつい美味しくて食べすぎてしまった。カードで魔力を確認すると、5800まで魔力が減っていた。『真理参照』を使った上、人間の食事を楽しんでしまったからだろう。
また今度ドレインか悪感情食事でもしないといけない。

部屋に戻って手短に荷物をまとめてチェックアウトした。一応宿の人に馬車乗り場を聞いたが、、、
もう慣れた。街の人を見通すと曲がるべき角で矢印が浮かぶくらいは慣れた。魔力の方はまだあるので『真理参照』を使う。
街の端に馬車が集まるところがあった。

「これって馬じゃなくてラクダじゃん」

「なんだ兄ちゃん知らないのかい。この辺は暑いから馬だとバテるんだよ。だからこいつに引かせてるのさ」

「どれにする?」

「これから昼飯と夕飯と船のことを考えると2人乗りの馬車は財布にきつい。4人乗りでいいか?」

「もちろん」

ジャックは御者の元に行くと話をつけてきたようだ。
「1人1万と3000モルだってよ。残念なことにもう2人乗っているらしい」

「わかった。4人乗りだから仕方ないね」

馬車に乗り込む。
馬車は御者台が前になり、後部が幌に包まれていて前世でいう軽トラのような感じだ。

「ご一緒失礼します」

「どもー」

「どうもです」

馬車に乗り込むと同い年ぐらいの少女が2人乗っていた。1人はいかにも魔法使いって感じだ。もう1人は僧侶だろうか神聖な服を着ていた。失礼だが体型もあって幼く見えてしまう。
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