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第四話 悪魔とは
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そういえば俺も少し腹が減った。
そのことを伝えると隣の部屋に案内してくれた。
隣が食堂とは攻めたスタイルの家?だ。
仰々しい門を潜るとそこは想像していた食堂ではなかった。
「俺らはあくまでも悪魔だからな。人間の食事だと腹が膨れないんだ。ここには今まで集めた感情がある」
悪魔はテレビでしか見たことのないほど大きなワインセラーから瓶を取り出して、ポンッと栓を抜いた。
軽快な音を立ててグラスに注がれるワインレッドは、芳醇な香りを鼻に届けた。
渡されたグラスに口をつけて喉を潤す。
おお、美味い。
「それは暴君クォータに対するサラの怒りだよ」
!?危うく吹き出しそうになった。
なんでそんなものがここにあるんだ。
「すまない、伝え忘れがあった」
グラスから視線を上げて人の悪そうな笑み(・・・いや、この場合は悪魔の悪そうな笑みか)を浮かべて言った。
背筋に寒いものが走るが、意を決して、、、
「なんで!?」
「人の感情を食ったからだ」
これが悪魔の手口、やられた側はたまったもんじゃないな・・・元からもう俺を悪魔にする気だったんじゃないか。とツッコむ。
「悪魔ってのは、気合の塊みたいなもん
だ。つまり人の感情や魂、精気を食って生きる」
ふんっ、と聞こえてきそうなポーズで語る悪魔。
「今こうして話してられるのは、ここが特殊空間だからなんだが、実感湧かねえよな。上に行った時に体がないと困るだろ」
確かに
「お前は悪魔族になったおかげで実体のある体は今から行く異世界でも無い。そこで上位悪魔固有の能力である肉体創造が役に立つわけだ。主に土魔法の応用だからそんなに難しいことはない。さらに言うとお前は上位の悪魔族だから下級悪魔の持つようなスキルも全て使える。例えば・・・」
そう言われて悪魔飯のフルコースを食べながら一通りのレクチャーを受けた。肉体に関してはなんとか前世の見た目の体を作れるくらいにはなった。戦いに使える能力もある程度教えてもらえたが、全ては教えてもらえなかった。なんせ数が多すぎるらしい。あとは今からいく世界にある本とかに載ってるだろうとのことだ。
そのことを伝えると隣の部屋に案内してくれた。
隣が食堂とは攻めたスタイルの家?だ。
仰々しい門を潜るとそこは想像していた食堂ではなかった。
「俺らはあくまでも悪魔だからな。人間の食事だと腹が膨れないんだ。ここには今まで集めた感情がある」
悪魔はテレビでしか見たことのないほど大きなワインセラーから瓶を取り出して、ポンッと栓を抜いた。
軽快な音を立ててグラスに注がれるワインレッドは、芳醇な香りを鼻に届けた。
渡されたグラスに口をつけて喉を潤す。
おお、美味い。
「それは暴君クォータに対するサラの怒りだよ」
!?危うく吹き出しそうになった。
なんでそんなものがここにあるんだ。
「すまない、伝え忘れがあった」
グラスから視線を上げて人の悪そうな笑み(・・・いや、この場合は悪魔の悪そうな笑みか)を浮かべて言った。
背筋に寒いものが走るが、意を決して、、、
「なんで!?」
「人の感情を食ったからだ」
これが悪魔の手口、やられた側はたまったもんじゃないな・・・元からもう俺を悪魔にする気だったんじゃないか。とツッコむ。
「悪魔ってのは、気合の塊みたいなもん
だ。つまり人の感情や魂、精気を食って生きる」
ふんっ、と聞こえてきそうなポーズで語る悪魔。
「今こうして話してられるのは、ここが特殊空間だからなんだが、実感湧かねえよな。上に行った時に体がないと困るだろ」
確かに
「お前は悪魔族になったおかげで実体のある体は今から行く異世界でも無い。そこで上位悪魔固有の能力である肉体創造が役に立つわけだ。主に土魔法の応用だからそんなに難しいことはない。さらに言うとお前は上位の悪魔族だから下級悪魔の持つようなスキルも全て使える。例えば・・・」
そう言われて悪魔飯のフルコースを食べながら一通りのレクチャーを受けた。肉体に関してはなんとか前世の見た目の体を作れるくらいにはなった。戦いに使える能力もある程度教えてもらえたが、全ては教えてもらえなかった。なんせ数が多すぎるらしい。あとは今からいく世界にある本とかに載ってるだろうとのことだ。
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