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第二章 アイドル地下国

百九話 奇跡は2度ある

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レーヌ城へ向かい、レーヌ城へ向かってくるレンを援護することに決めた紫織達はレーヌ城の中へ、レーヌ城へ飛んでくるレンを援護する為に鉄壁の門番、中佐のジャック・デパールと戦い、レンを城の中へむかわせる。だが城の中に入り、暫くジャック・デパールと戦っていたらジャック・デパールの口からとんでもない事を聞いた

レンは今城に入り、陛下と戦っているのだが、レンは陛下の圧によって押され、押されたと同時に精神がやられてしまったらしい。今精神がやられてしまったら、自害してしまうのはでないかと焦り始め、焦り始めた瞬間影に襲われ、その影に乗っ取られて真っ暗の中で莉乃香と再会して今真っ暗でこの状態である

「さてと、どうしたもんか」

暗闇は未だに壊せないでいる

「いや、自分を信じろだったな。自分を信じて攻撃をする!」

なんと暗闇を切り裂いた、ようやく暗闇から出られた武翠はふ~と一息着く、そしてジャック・デパールは驚いている。武翠に壊せないんじゃないかって思っていたのだろう、武翠は準備運動をして再びジャック・デパールと戦いを始める、それと同時に武翠は影の攻略法がようやく分かったという

一度目を瞑る

(やはり、この影は分身とかでは無く、ただただ人の亡霊を繰り出しただけだった。人の亡霊を使って分身とか言ってたのか)

武翠はこの影は分身では無く、このアイドル地下国で亡くなっていた住民の亡霊だった。なんという酷い扱いだろうか、亡霊はそんな簡単に扱っていいものでは無い。その亡霊はジャック・デパールの恨みばかりだ

ジャック・デパール……!!

ジャック・デパール、死になさい

ジャック・デパール ジャック・デパール ジャック・デパール

ジャック・デパール ジャック・デパール ジャック・デパール

ジャック・デパール ジャック・デパール ジャック・デパール

とずっとずっと恨み続けている、そこには赤ちゃんやまだ小さい子供まで居た。正気なのだろうか、このジャック・デパールは、他に居るのは両親にペットまで、これがレーヌ城のやり方だろうか、この状況を見て更に許せなくなった武翠は影じゃなく、ジャック・デパールに斬りかかった

キンッと鳴り響く

「ワシに斬り掛かるとはキレが良いぞよ、何せその影はワシが殺した亡霊だからのぉ」

「住民を殺すなんて何のつもりだ!!」

「住民が苦しんでいる姿を見ていると笑えてくるんぞよ、とても美しい血だったのぉ」

「お前っ!」

この狂った姿、誰かと似ている。誰かと重なる、この狂い様、血を欲しがっている惨めな姿。紫織とリノアから話は聞いたらしい、あのブラックナイトの狂った狂人、裏トップNo3、シャル・エクサルシスに似ている。だが名前や顔は似ていない、シャル・エクサルシスの義理婆さんなのだろうか

武翠はそれについて質問をしてみることに

「ジャック・デパール、お前に似た人物をウチの仲間が倒したんだが、お前はシャル・エクサルシスの名前に聞き覚えはないか?」

「ほう、シャルを知っていたのか。ワシはシャルの義理爺さんぞよ、どうじゃい、仲間を殺された気分は」

「貴様!気分なんか最悪に決まってるだろ!ジャック・デパールの孫のシャル・エクサルシスに殺されたんだぞ!!」

「甘い人間共にあの狂人を倒せる訳無いじゃろ」

よろよろ婆さんは莉乃香にはあの狂人には勝てないとバカにしてきた、例え勝てなくても言っていい事と悪いことがこの世にある。よろよろ婆さんは甘いと莉乃香に言い張った、狂いに狂った発言はやはりシャル・エクサルシスに似ている、血を欲しがっている所も奴に似ている。紫織達が言っていた特徴がよく似ている

武翠はその発言に怒って斬り掛かる

「まだまだだワイ、若者よ、怒りのままに斬り掛かって来てもワシには勝てんぞよ」

「黙れ!私の仲間を馬鹿にしたお前だけは許さない!!」

「仲間を馬鹿にされただけでそんなにピキるとは、この先の戦いに油断が生まれるワイ」

「ッ!」

押し返される

やはりよろよろ婆さんでも戦闘経験は遥かに上である、このよろよろ婆さんに負けそうになる武翠、このまま負けて仲間の仇を取れないのかと不安もあり、負けてレンの所まで行けないという不安が湧き上がってくる

すまない、莉乃香、仇は取れない

もう私には感情を顕にしながらでしか戦えない、未熟者だ

レンの所に行く事も出来ない、助けることも出来ない

私は無力だ

「さて、終わりじゃのぉ、若き英雄」

影と合体して巨大な杖剣

(終わった、ここまでか……!)

『まだ諦める時じゃないわよ、武翠!』

(莉乃香!?どうしてまた………)

なんとまた莉乃香が現れてきた、幻覚、幻影とかじゃなく、今回はハッキリと分かる。本物の莉乃香である、暗闇の中で一度助けられ、この瞬間に2度目、2度も助けられた武翠。莉乃香は心配でまたこちらに来てくれたのこと、心配性の莉乃香が何故また現れられたのか理由は分からない、今分かる

『何ってまだ昇天時間じゃないわよ、夜明けよ、私の昇天時間は』

(一瞬で矛盾してるぞ………全く、援護してくれるのか?)

『まぁ、そんな所よ』

(じゃ、最後まで頼むぞ、莉乃香!)

『世話が焼けるわね』

本物の莉乃香と武翠の共闘、莉乃香の力で武翠の力をパワーアップしてくれる。押し返される力に驚くジャック・デパール、莉乃香と武翠が合わさった力はジャック・デパールの攻撃を跳ね返す、戦いには奇跡は必ず起こる、それを知らないジャック・デパールはほぼ負けに近い。勝負には運もあり実力もあるが、武翠は戦いにいのちをか、奇跡に掛けている

その奇跡が今起きた

「馬鹿な、ワシの攻撃を跳ね返したじゃと………?」

「どの戦いには必ず奇跡もある事を知らなかった爺さんはもう負けに近いぞ!」

「わ、ワシは負けないのじゃ、特にお前さんには」

スキル シャドウフランマ

杖剣に影と炎が同時に憑依

このジャック・デパールは押し返される事が無いのか、押し返された事に驚き、焦り始めた。戦闘経験が高いジャック・デパールは奇跡というものを知らないらしい。奇跡を知らずに戦ってきて等々隙を見せてきた、ただのよろよろ爺さんである。奇跡は一度あり、運が良ければ2度ある

最大火力なのか、それを躱す武翠

奇跡は2度あった

『あら、やれば出来るじゃない、武翠』

(戦闘経験は遥かに高くても、奇跡には勝てないようだな)

『そうね、じゃ、後はあんたが決めるのよ』

「これで終わりだ!」

スキル 黒雷(こくらい)

黒の雷が身体中と鎌に纏う、武翠の感情を顕にした魔法と言っていいだろう

「小娘!貴様やめんか!」

「いや、辞めないね、恨むなら自分の孫に恨め!」

ジャック・デパール婆さんを切り裂いた

ジャック・デパール婆さんは切り裂かれた後に黒雷が移り、感電して感電死する。その場で倒れるジャック・デパール

「ふぅ、運が悪かったな。自分の孫がシャル・エクサルシスだった爺さんは敗北だ、その時点で私を怒らせた」

感電死したジャック・デパールは階段下に降ろして、白い羽織を顔に被せた。敵は敵でも正しいことはするべきである、そしてたまたま持っていた花をジャック・デパール婆さんの上に乗せた

再び莉乃香が話をかけてきた

『そんな怒ってくれるなんて嬉しいわね』

「莉乃香も仲間だ、例えこの場に居なくても英雄ギルドの一員であり、私達の仲間だからな」

『嬉しい事言ってくれるじゃない、私もあんたと紫織達を大切な仲間と思ってるわ、これからもずっと』

「ああ」

予想外である、2度の奇跡に負け、戦闘経験が遥かに上のジャック・デパールは武翠に敗北した

レーヌ城の中佐、ジャック・デパール敗北

勝者 英雄ギルド 武翠

クエスト8-1「手下達を撃破する」がクリアされました

クエスト8-2「中佐を撃破する」がクリアされました


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