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コールド帝国

三十八話 久しぶりの会話

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懐かしいな……この2人と話すのが、いつぶりだろうか………話すの楽しみで仕方がない……元気だったかな、体調は大丈夫かな……楽しく過ごせてるかな……紫織は良い子にしてるかなとか聞きたいな……流石にシスコンか……そうだな……まずは

「久しぶり……だな……」

「久しぶりね、蓮が連絡を取らなくなった以来」

「うんうん、本当に急に取らなくなった」

「それは……すまん……」

「あの時唯一心配してたの、私と紫織だけよ?ずっと心配してたんだからね、蓮のこと」

「ごめん……」

「あの………お兄ちゃん……」

「ん?うおっと」

抱き着いてきた

「久しぶり、会いたかった……ずっと……ずっと……」

「さっきも会ったろ?」

「さっきも会ったけど、抱き着いて無いし……頭撫でてもらってないもん……」

「………大きくなったな、紫織……もうそろ大人だっけか?」

「うん……今19……」

「そっか……ごめんな、精神的な思い込みが凄かったから勝手に紫織や莉乃香を悪者に仕立てあげててしまった……ごめん」

「私達が蓮に手を差し伸べなかったから悪いのよ、決して蓮のせいじゃない」

勝手な思い込みで2人を傷つけてしまったことに変わりは無い……でもまた関係が戻せるなら……3人でまたワイワイ出来るなら……現実に戻ってまた家族になれるなら……謝りたい……

「ごめん、紫織、莉乃香……」

「もう大丈夫よ、気にしないで」

「私もお兄ちゃんの事許す!」

「だから暗い話は終わりよ、せっかく再会したのに暗い話で終わるなんて嫌よ」

「ああ、そうだな」

明るい話に切り替える

「お兄ちゃんは元気?」

「ああ、めちゃくちゃ元気だ、現実よりかは」

「そうよね、仲間と話してる時の蓮……凄く楽しそうだったわよ?」

「………現実よりかは楽しいし……何より俺をめちゃくちゃ信頼してくれてるしな……家族みたいなもんだ」

「私はまたお兄ちゃんの笑顔が見れて嬉しかった、現実ではあんなに辛い思いをしたはずなのに……私はまだ辛いよ」

そう、紫織はまだきっと辛いはず……まだ成人でもない女の子に辛さを与えてしまったんだ、これは俺の責任だ、兄としてやってはいけない事をした……妹を悲しませた、それは重い罪だ……たとえシスコンでもだな

「これは兄ちゃんが悪いな……現実に帰ったら、好きなもん奢るわ」

「やったー!」

「ちょっと紫織に甘すぎよ?」

「なんだ、莉乃香も甘えたいのか?」

「ち、違うわよ!////勘違いしないで!////」

「ははは」

クレアside

「楽しそうだね、レンさん」

「お兄様に妹が居るなんて……がくっ……」

残念がるエレナ

「あはは………」

「ダーリンって色んな女の子落としてるんだね~」

「そうだね………って言い方!?」

「ダーリンはワタシノモノ……ダーリンはワタシノモノ……」

はい、もう一名壊れた……もうどうにかしてレン、まぁ、私もちょっと嫉妬しちゃうけど………これ程重症じゃないよ、てかキャシーは怖い……重すぎて怖いよ、ハイライト無いよ……ホラーゲームじゃないよね?急にBADENDにならないよね?ヤンデレゲームの最後じゃないよね?大丈夫大丈夫、そんな事ない

「なんか2人とも壊れちゃったね」

「そうだね、逆に怖いくらいだけど」

「あはは………」

ラーside

「平和だナ、セツリ」

「…………」

「どうしタ?セツリ」

「アイツがもし道を間違えれば、英雄じゃなく………魔王になるだろうか……それなら止めたいな」

「そっカ……未来ガ見エるンだもんナ」

頷く

「そんナ風二ならないよウ、俺達ガ影かラ支えるだけダ」

「ああ、そうだな」

レンside

正義ギルドともお別れの時間だ、短い間だったが……家族と話せて良かった……また再会するって言われた時にやる気が出た……絶対に死ねない目標が出来た……家族に会うため、家族と話す為に……あのブラックナイトに勝つため……絶対に諦めてはならない、だからこれからも進み続け、現実に戻る

「またな、正義ギルド」

「あア、また」

頷く

「次の場所で必ず会うわよ、あ、会わないと寂しい……から」

「ああ、分かってる」

「絶対よ!約束破ったらパンチするわよ!」

「パンチって……可愛いかよ」

「う、うっさいわね!////ふんっ!////」

「変わらずだな……」

「お兄ちゃん!またね!」

「おう」

地上へ戻り、正義ギルドは次の場所へ

俺達はコールド帝国へ向かう

「うぅ、寒いね」

「レンさん……まだ地下に居たかった……」

「仕方ないよ、乗り切るしかない……コールド帝国を」

「仕方ないけれど、次の場所まで我慢ね」

「え~じゃあ、エレナさん温めて~」

抱き着いた

「はぁ……少しだけよ」

「やった~」

なんと百合百合しい

「そのコート、効かなくなった~?」

「ううん、効いてるけど……寒すぎて押されてる……」

「私の魔力はそこまでしかないからね~、あまり使いすぎると戦闘出来なくなるから~」

「キャシーはちゃんと魔力管理してるのね」

「そうだよ~?」

魔力?ああ、この世界の住民は魔力って言ってたな……こちらはスキルポイントって言ってるから訳分からなくなる……というか百合百合しいなずっと……幸せだぜ……コホンッ、あまりこういう事は言っちゃならん、変な人と思われるから……

「あ、もう近くなってきたよ、皆さん!」

氷の城が見えてきた

「「おぉーー!」」

「めっちゃ綺麗、てか帝国全体が綺麗な氷で出来てる……!」

「凄く綺麗……なんか癒しを感じる」

「そうね、寒いけれど……癒しが感じられるわ」

「早速行こう!」

走る

「あ!レンさん!足元に気をつけて~!」

「ダーリン子供みたいで可愛いね~」

「私達も行くわよ」

「うん、行こっか」

後を追いかけた

コールド帝国の門前

「今回は門番が居ないみたいだね」

「門番とか……嫌な思い出しかない……」

「確かに………」

「あれは本当にトラウマだったわね……」

「何かあったの~?」

「門番のやつが中ボスだったんだ」

「え~、それはトラウマだね~」

「だろ?」

コールド帝国に入る

ここは寒いのにコールド帝国の住民は普通に暮らしている……地元だからか?それともなんか耐性を持っているのか?だったら欲しいな……その耐性……あ、もしかして体質か?元からつく、全然寒くならない体質を持っているのかな、いいなぁ……欲しいわ

「あ、武器屋寄っていいか?」

「いいけど……どうしたの?」

「えーっとな……他の武器も欲しくて……他の振ったことないから」

「私も振ったことないよ?これずっと使ってるし」

「私は武器屋さんに弓を貰ったよ」

「え~いいな~」

「私はお父様から貰った剣をずっと使ってるわよ?これ、お気に入りだから……」

「ほぇ~形見みたいなものか」

「そうなの」

「私はね~武器屋無い……私の所の精霊って武器使わないから~」

「そうなんだ、そっか……武器無しでずっと魔法使ってるもんな」

「うん~」

「じゃあ、私達は他の所に行ってるから」

「ああ、終わったら、そっち向かうわ」

武器屋へ

「どうした?兄ちゃん」

「武器が欲しいんだが」

「武器?どういうのが欲しいんだ?最高傑作を作ってやるぜ」

「マジか!ん~氷魔法がより強力に使える武器とか?」

「なるほどな……だがそれには素材が必要だ」

「素材?なんの?」

「氷のミノタウロスだ」

ミノタウロスマジか……てか氷のミノタウロスなんか居るのか……まぁ、ここまで来て居ないってのもおかしいか……

そしてその氷のミノタウロスが現れるであろう、洞窟へ行く……あ、みんなにはちゃんと報告したから大丈夫だよ?うん、流石に報告しないと心配するから、さて……行くか
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