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第四章 別に騙されたとか思ってないし今も変わらず大好きだけど、、、なるべく近寄らないでください(汗)

史上最大の起きてほしくなかったサプライズ

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「しゅーごー!!!」

「はぁーい!」

最上位精霊をこんな風に扱うのは
きっとこの世でボクだけなんだろうな

仲がいい証拠ですな

「今日はなんの日だね?
はい、そこのトンファくん!」

「魔法学園入寮日当日です!」

「その通り!
キャンディをあげよう」

「ありがたきしあわせー」



そう!今日は楽しみで仕方なかった
学園入学日前日!
学園入寮日なんです!!!!

ようやく小説の舞台に入れる、、、!

正直なところ
小説通りの人生とはかなり現状が違っていて
精霊たちみたいにかけがえのない人たちもできて
小説通りのストーリーじゃなくていいって
精霊たちに何度も諭されて

不安しかなかったのだけれども
かなり今浮かれてる
ルティくん15歳です!!!

人生いつ終わるかわからないのだから
毎日楽しく生きましょう

これをモットーにしております


え?気が早いですって?

いやいや、浮かれているからとて
危機感がないわけではありませんのよ

もちろん学園では
メインキャラと
逃げる 隠れる 会話を控える

この三箇条を誓ってるんです

ストーリーは確かに狂うかもだけど
悪役がいない方が
いいに決まってるからね
ウィンウィンな関係でいきましょう

「ルティぃぃ!行っちゃヤダァぁ!!」

「ごめんねパピー、でも学園長様もすっごく楽しみにしてらっしゃるって
パピーも、学園長様とお話してたでしょう?」

「そうだけどっ!そうだけどっ!
心の準備できてないよー!!(泣)」


やっぱり原作との1番の違いは
精霊たちとの関係性だろうね

6属性の最上位精霊と契約だなんて
前例にないし
奇跡とも言えるって

学園長様が嗚咽しながら話してくださった


だからこそ危険も伴ってくるわけで
ボクを軍事利用とかされたら
大抵の国は滅びてしまう訳で

学園での寮生活は
セキュリティを万全にするため
学園長様とパピーは何回も話し合ってた

本当にありがたい、、、
危険が共なる生活なんて
行く前に精神が死んでしまうよ、、、

「パピー、、、長期休暇には絶対帰るし
手紙も一週間に一度は絶対送るからね!
ほら、もう馬車が準備できてるし
時間もあぶないから、行ってきます!」

「うぅ、、、絶対絶対絶対だよ!?!?」

ボクはせっせと馬車に乗り出す

「はぁーい!それじゃあ、行って参ります!」
「絶対だよーーー!!!!!!」

ふぅ、とりあえず馬車に乗れた

あのままだったら
きっと日が暮れてただろうね

「ヨミィ~!」
「はーい、どうしたの?ルティ」






ボクは公爵家嫡男で
かなりのお金持ちだし、
パピーもあんなでも、国の宰相で
仕事の面では素晴らしいって
誰もが称賛してて(ボクにはわからないけど)
国での権力は王家の次に強いほど
すごい家だから
馬車とかもう、ほんとに大きくて
ボクが足を伸ばして寝てても
余裕があるほど大きいのだけれど

、、、流石に成人ぐらいの大きさ
6人+1人は無理だったみたいで、、、

学園までどうやって移動するの?
ってルシーに聞いたら

「私たちは精霊界と人間界を自由に行き来できる身ですから
ルディが呼んでくれれば
いつでも向かいます
ですからスペースなどの関係上
人間界で一緒に行動できない場合は
私たちは精霊界で待機してますよ」

、、、とのこと

だけどこれにも条約があって
ボクが名前を呼ばない限り
精霊界に一度戻ったら人間界に
来れなくなっちゃうみたい

自由に行き来はできるけど
何かしら条約はあるみたいで

だけど精霊たちも、魔力を回復するなら精霊界が1番だし
いつもの場所が彼らにとって1番安静にできる場所だから
精霊たちには基本的に精霊界で過ごしてもらうことにした

このことを学園長様と、精霊たちに伝えたら
精霊たちからは批判の嵐だったけど
学園長様は、周りの稀有な目から避けるのにもそれが1番だと推奨してくださったから
精霊たちも渋々納得してくれた

でも、個室に入ったら必ず呼び出すのと、
危険な目にあったらすぐさま呼び出すのと、
ボクの方に暇さえできたらボクを精霊界に呼び出すのを約束した

ボクも毎日会えないというのは耐えきれないから、これこそウィンウィンな約束だ

、、、というわけで
精霊たちは今馬車にはいないけど
聞きたいことがあったので
比較的に呼び出しやすいヨミに話を聞く

ちなみに人選理由は
サンティスの場合

フローラが呼び出されていないことに対して煽り、喧嘩する

フローラの場合

サンティスが呼び出されていないことに対して、、、以下略

ルシーの場合

こっちに呼び出して仕舞えば
精霊界が壊れてしまう
(主な理由・暴れる彼らを抑える人が少なくなるから)

ドンの場合

ルシーと同上

トンファの場合

トンファに聞いても話を知ってると思えないから

、、、というわけでヨミくんを選択させていただいた

「あのね、ボクの部屋のことなんだけど、、、初めはみんなと同じ部屋を用意してもらったから、すっごく広い部屋を用意してもらってたけど
もうボク一人で部屋を使うことになるでしょ?
流石にあの部屋を一人で使うのは
もったいないし、、、広すぎて逆に一人じゃ怖くなっちゃうかも、、、?
そこらへんの話ってなんか知ってる?」

「あー、、、部屋の話ね、、、
ルティ、ヨミたちは反対したからね」

「?、、、なにを?」

「、、、ルティの父上からの手紙
馬車の中で渡してくれって
多分その話について書いてあるよ」

、、、なんだろう、嫌な予感がする

精霊たちはひどく反対した話なんて
聞いてないけど、、、
うわー開きたくないよ、、、

ボクは恐る恐る手紙の内容を確認する

『ルティへ
今頃馬車に乗ってる頃かな?
屋敷にはいつでも帰ってきていいからね!嫌なことがあればなんでも言ってね!解決するからね!

あ、そうそう
言うタイミング無くしてて
もう手紙で伝えることになるけど、
ルティの部屋にはルティの婚約者と
同室にしてもらったよ!!

婚約の話もしてなかったね!
ごめんごめん

ルティの婚約者は
この国の第一王子様自ら懇願されてね
快く了承していたんだ

今、すごく驚いているでしょ?
ボクも第一王子様からお話を聞いて
びっくりしたよ!
ルティ以外考えられないって!!
いつ出会っていたのか
今度両家でお茶会するから
その時にお話聞かせてね!!!

第一王子様は、朝一から入寮されているからきっとお部屋で待ってくださってるよ!
サプライズになったね!

ルティの学園生活が幸せで溢れるように祈ってるよ!!

      パピーより』





「かひゅ」

ボクは声にならない音を口から出して
気を失った

死亡フラグはボクを逃してくれないみたい



今まで生きてきてサプライズなんて
前世も今世も合わせて
今回が初めてだけど、、、






パピー、、、命に関わるサプライズは
やっちゃダメでしょ、、、、、、
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