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第二章 なんでボクなの?!?!

サンティスside 今世こそは幸せに

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ルティアーヌが産まれる少し前の話

俺と5属性の精霊は

創造神に呼び出されて今集まった



創造神は、この世の秩序を保つため
世界を管理している

なんで俺たち呼び出されたんだ?

周りを見てみると他の五人もわかっていないみたいだ


「よく集まってくれたね、、、
ありがとう
まずは、君たちに見てほしいものがある」

そう言って見せられたものは
地球の日本という国の
一人の少年の生涯だった


なんだこの周りの奴らは
とても胸糞悪い


なんで彼が死ぬ必要があるんだ
なんで誰も助けてくれないんだ

、、、、、、
なんで彼は助けを求めないんだ?



「んで?神さんは可哀想な彼の生涯を見せて俺たちに何を伝えたいんだ?」

「おい!サンティス創造神さまに
なんて口の聞き方を、、、!!!」

「よいよい、フローラ、ありがとう
私も君たちばかり助けてもらっている
もっと楽に話そう」

俺は神さんのことを尊敬している
たった一人でこの世の全てを管理しているのだから
神さん以外そんなことができるやつは
一人もいない


「、、、それともう一つ見てほしいものがあるんだ」


そして見せられたものは
今度は俺たちの国の公爵家嫡男の
生涯だった


、、、、、、、、、おお、これまた胸糞悪いな


クズどもの集まる屋敷に
一人の少年が毎日泣いていた

そして彼は18歳で死を迎えた
物置部屋で、、、
多分魔力暴走による消滅だな





「これは、先ほど見せた日本の少年の
転生した後の生涯だ」





、、、、、、
は?




「おいおい、神さん、、、それは
ないだろうよ、、、可哀想すぎる
神さんがチョチョイと手を加えれば
転生先の人生は変えることできんだろ?」


「それが、、、できないんだ、」



俺は神さんは尊敬していたが
初めて軽蔑しそうになった


彼を幸せにしないのか???



この少年の生涯を見た上で
放っておくことなどできるわけない


他の五人も同じ気持ちだった


「私だって、この少年を幸せにさせたい、、、日本での彼はとても優しいが故に自分を犠牲にしたのだ
そんなことあってはならない
だが、だが、、、」

、、、神さんの声が震えている

「、、、力が使えないんだ」

?!?!

「え、っと創造神様が世界の秩序を
守れなくなった、、、ということですか?」

ヨミが問いただす

「違うんだ、世界の秩序を管理する力は前と同じように使える
だけど、、、彼のことに関しては
どう対応しようとしても変わらない

変えられないんだ、、、」

??どういうことだ?


創造神様は一人のためだけに
力を無闇に使ったりはしない

人間皆平等

悪いことをしたら天罰が下り
良いことをしたら幸せが降り注ぐ
ように統一している


だからきっと今回も
日本での生涯を終えた彼を
来世では幸せが降り注ぐように力を使ったのだろう

それなのに、、、来世の形が、変わらないということか、?


なんでだ?そんなことあるわけがない
創造神様は、良くも悪くも
手を加えたらそれは絶対なのだ

言い方に少し問題があるが

創造神様が辛い人生を歩むように
一人に念じれば
そいつは辛い人生を確実に歩まなければいけない

逆も然りだ

だから彼の幸せを願っても
来世が変わらないなんて
あるわけがない


あってはいけないのだ

、、、なのに、変わらない??


「こんなことは今までに起きたことがない、、、

もしかしたらあやつが復活し、、、

いや、そんなことはあるはずない
あってはいけない」

???

「とりあえず、彼を救うことが私にはできないのだ、、、

だからここからが本題なのだが

君たちに、彼を守ってもらいたい

幸せにしてもらいたい」


、、、

神さんが俺たちに依頼をするのは
過去に何度かあった


その時には一度精霊だけで
会議をして、その後に
依頼を受けるか受けないか
神さんに返答していた

もちろん、不可能に限りなく近い
依頼にはすぐさま断っていた


今回の依頼は、間違いなく
不可能に近い

神さんができないことを
俺たちができるなんてあるわけない、、、
のに



幸せにしてあげたい



俺は、、、俺たちは、


彼を守り幸せにしてあげたいと
もう意思は固まっていた


「承知いたしました
そのご依頼お受けいたします」



その場で依頼を受けたのは
今回が初めてだった




彼を守り、幸せにする



それは、神さんに頼まれなくても
彼を知ってしまったら
きっと自分の意思でそうしていただろう
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