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第一章 ぼくの居場所
「7属性の精霊と愛されし転移者」
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人は、見知らぬ場所で目覚めたら
まず記憶を思い出そうとするのが
基本だと思う
だからボクも、頭の中の記憶を辿ってみた
ボクは日本に住んでいて、中学2年生の時に自殺した、、、んだよね?
あの高さから生きて帰れるとは思えないのだけど、、、
十分に困惑したあと、まるで混ざり合うように「ルティアーヌ・モーリス」
の記憶が馴染んできた
「あれ、?ボクはルティアーヌ・モーリスだ、、、」
、、、となると
きっとさっきまで見ていたのは
いわゆる前世の記憶というやつなんだろう
「そっか、、、ボクは18さいでしんじゃうんだ」
急にこんな答えが出てきてボク自身が1番困惑している
ここは、、、ボクが前世で読んでいた
「7属性の精霊と愛されし転生者」
というBL小説の世界だ
なぜ確信したのかというのは
ボクがその小説が大好きだったから
前世で姿を見るだけで気分を害してしまうボクは、よく図書館で時間を過ごしていた
すぐ近くにあるし、知人も来たことないから家にいた時間より長く過ごしていたかもしれない
と、そこで見つけたのが
「7属性の精霊と愛されし転生者」
というBL小説だった
そこの世界は魔法でありふれている世界で主人公は15歳の時、この世界に転移されて、炎、水、風、土、花の属性の精霊から契約され、超超超貴重人物として、
王国に保護され、その王国の第一王子や、その周りの人々と、魔法学園でBLスクールライフをおくるという、
かなりの主人公チート溺愛小説だった
でも、だからこそ惹かれたのかもしれない
ボクは誰かに愛されることなんてなかったから小説を読むことで愛されるということを学んでいた
まぁ、学んだところで愛されるわけもなかったんだけどね
と、この世界の説明はこのぐらいで
重要なのはボク「ルティアーヌ・モーリス」
がどんな人物だったのかというと、、、
最低最悪の悪役令息だった
それはそれは幼い頃からわがままで
横暴で
公爵家という、高い地位を使用して
使用人をこき使い
母親や、父親、弟にまで手を出す始末
そんな最悪な人物でも第一王子
の婚約者(第一王子は、ルティアーヌのことを心底嫌っている)
ということもあって、誰も口出せない抵抗できない状況だった
と、そこで現れたのが小説の主人公だ
いつも冷たい目で見てくる周りの人や第一王子まで、彼を宝物のように大切に扱い、愛に満ちた目で彼を見つめている
もちろんそのような状況をルティアーヌが許すはずがない
彼は主人公にありとあらゆる嫌がらせを行なった
ルティアーヌは、闇の精霊と契約していたこともあり迂闊に反抗できなかったのだが
いつも主人公の近くにいる第一王子は
光の精霊と契約していた
闇に唯一匹敵できる属性であり
第一王子がもっている魔力量も化け物並みの力であり、主人公をいつも守っていた
その状況にさらにイラつきが増したルティアーヌは、とうとう主人公を暗殺しようとする
だが、もちろん暗殺は失敗に終わり
ルティアーヌが持っていた闇の魔力が暴走し追い込まれたルティアーヌは森の中で儚く散っていった
それが学園の卒業パーティー
18歳の時に起こることだ
「ボクはまた、はやくしんじゃうんだな、、、」
いや、でも待てよ?
ボクの読んでいた小説のルティアーヌと
今ここにいるルティアーヌは
状況がかなり、、、いや、全くもって違う
まず、わがまま傲慢と言われていたが
そんなこと恐ろしくてできやしない
どちらかと言うと、、、お義母様や、お義姉様の方が、、、
いや、やめておこう
顔に出ていたら打たれるどころじゃ済まなくなってしまう
次に、弟も存在していない
ボクは昨日5歳になったけど、
3歳差の弟がいたはずで
3歳差ならもう2歳でここで暮らしているはずだけど、、、
そんなことはない
そして、第一王子の婚約者、、、
な訳がない
小説では4歳の頃に顔合わせして
そのまま婚約に進んだはず、、、
ボク、会ったことも見たこともないよ?!
、、、、、、、、、本当にここは
「7属性の精霊と愛されし転生者」
の世界なのだろうか??
そう考えるけど、直感がここはそうだと主張してくる
じゃあ、ボクが悪役令息なのは
決まりってことなんだ
でも、ボクは主人公をいじめるなんてしたくない
というか、この小説の誰にも関わらずに平凡に暮らしたい、、、
でも、ボクの中の魔力は減ることはない
もともと小説のルティアーヌの死因は
魔力の暴走による消滅だった
ルティアーヌの持つ魔力は
第一王子より量が多く濃密な物だったのだ
そんなことも知らず、第一王子を引っ掛け回して、主人公をいじめることしかしなかったから、死んでしまったんだ
じゃあ、ボクが第一王子や、主人公に関わらず、魔力の勉強を頑張って
うまく消化しながら過ごせば死んでしまうことはないんじゃない?
あ、、、でもボクここから出られないんだった、、、
ボクがどれだけいい子でも、死んじゃうことに変わりはないのか
それに、いろんな人から打たれていじめられるのか、、、
まぁ、いいか前世と同じだ、、、
ボクは今回の人生も確実に諦めていた
前世からの慣れというものもあるのか
普通の人なら絶望しているはずの
状況でも
すんなり受け入れることができた
きっとボクが生きている限り
人から蔑められる運命なんだ
愛されたことがない
愛を知らないボクは
2日後
運命的な出会いをすることを
今はまだ知らない
まず記憶を思い出そうとするのが
基本だと思う
だからボクも、頭の中の記憶を辿ってみた
ボクは日本に住んでいて、中学2年生の時に自殺した、、、んだよね?
あの高さから生きて帰れるとは思えないのだけど、、、
十分に困惑したあと、まるで混ざり合うように「ルティアーヌ・モーリス」
の記憶が馴染んできた
「あれ、?ボクはルティアーヌ・モーリスだ、、、」
、、、となると
きっとさっきまで見ていたのは
いわゆる前世の記憶というやつなんだろう
「そっか、、、ボクは18さいでしんじゃうんだ」
急にこんな答えが出てきてボク自身が1番困惑している
ここは、、、ボクが前世で読んでいた
「7属性の精霊と愛されし転生者」
というBL小説の世界だ
なぜ確信したのかというのは
ボクがその小説が大好きだったから
前世で姿を見るだけで気分を害してしまうボクは、よく図書館で時間を過ごしていた
すぐ近くにあるし、知人も来たことないから家にいた時間より長く過ごしていたかもしれない
と、そこで見つけたのが
「7属性の精霊と愛されし転生者」
というBL小説だった
そこの世界は魔法でありふれている世界で主人公は15歳の時、この世界に転移されて、炎、水、風、土、花の属性の精霊から契約され、超超超貴重人物として、
王国に保護され、その王国の第一王子や、その周りの人々と、魔法学園でBLスクールライフをおくるという、
かなりの主人公チート溺愛小説だった
でも、だからこそ惹かれたのかもしれない
ボクは誰かに愛されることなんてなかったから小説を読むことで愛されるということを学んでいた
まぁ、学んだところで愛されるわけもなかったんだけどね
と、この世界の説明はこのぐらいで
重要なのはボク「ルティアーヌ・モーリス」
がどんな人物だったのかというと、、、
最低最悪の悪役令息だった
それはそれは幼い頃からわがままで
横暴で
公爵家という、高い地位を使用して
使用人をこき使い
母親や、父親、弟にまで手を出す始末
そんな最悪な人物でも第一王子
の婚約者(第一王子は、ルティアーヌのことを心底嫌っている)
ということもあって、誰も口出せない抵抗できない状況だった
と、そこで現れたのが小説の主人公だ
いつも冷たい目で見てくる周りの人や第一王子まで、彼を宝物のように大切に扱い、愛に満ちた目で彼を見つめている
もちろんそのような状況をルティアーヌが許すはずがない
彼は主人公にありとあらゆる嫌がらせを行なった
ルティアーヌは、闇の精霊と契約していたこともあり迂闊に反抗できなかったのだが
いつも主人公の近くにいる第一王子は
光の精霊と契約していた
闇に唯一匹敵できる属性であり
第一王子がもっている魔力量も化け物並みの力であり、主人公をいつも守っていた
その状況にさらにイラつきが増したルティアーヌは、とうとう主人公を暗殺しようとする
だが、もちろん暗殺は失敗に終わり
ルティアーヌが持っていた闇の魔力が暴走し追い込まれたルティアーヌは森の中で儚く散っていった
それが学園の卒業パーティー
18歳の時に起こることだ
「ボクはまた、はやくしんじゃうんだな、、、」
いや、でも待てよ?
ボクの読んでいた小説のルティアーヌと
今ここにいるルティアーヌは
状況がかなり、、、いや、全くもって違う
まず、わがまま傲慢と言われていたが
そんなこと恐ろしくてできやしない
どちらかと言うと、、、お義母様や、お義姉様の方が、、、
いや、やめておこう
顔に出ていたら打たれるどころじゃ済まなくなってしまう
次に、弟も存在していない
ボクは昨日5歳になったけど、
3歳差の弟がいたはずで
3歳差ならもう2歳でここで暮らしているはずだけど、、、
そんなことはない
そして、第一王子の婚約者、、、
な訳がない
小説では4歳の頃に顔合わせして
そのまま婚約に進んだはず、、、
ボク、会ったことも見たこともないよ?!
、、、、、、、、、本当にここは
「7属性の精霊と愛されし転生者」
の世界なのだろうか??
そう考えるけど、直感がここはそうだと主張してくる
じゃあ、ボクが悪役令息なのは
決まりってことなんだ
でも、ボクは主人公をいじめるなんてしたくない
というか、この小説の誰にも関わらずに平凡に暮らしたい、、、
でも、ボクの中の魔力は減ることはない
もともと小説のルティアーヌの死因は
魔力の暴走による消滅だった
ルティアーヌの持つ魔力は
第一王子より量が多く濃密な物だったのだ
そんなことも知らず、第一王子を引っ掛け回して、主人公をいじめることしかしなかったから、死んでしまったんだ
じゃあ、ボクが第一王子や、主人公に関わらず、魔力の勉強を頑張って
うまく消化しながら過ごせば死んでしまうことはないんじゃない?
あ、、、でもボクここから出られないんだった、、、
ボクがどれだけいい子でも、死んじゃうことに変わりはないのか
それに、いろんな人から打たれていじめられるのか、、、
まぁ、いいか前世と同じだ、、、
ボクは今回の人生も確実に諦めていた
前世からの慣れというものもあるのか
普通の人なら絶望しているはずの
状況でも
すんなり受け入れることができた
きっとボクが生きている限り
人から蔑められる運命なんだ
愛されたことがない
愛を知らないボクは
2日後
運命的な出会いをすることを
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