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中学生

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『あ、のっ
ぼ、僕たち、、、っう、運命なんですっ!』
「はぁ」
『と、いうか、、、僕の方はひ、一目惚れっ!しちゃって』
「ひぃ」


同じ場所にいるのにも関わらず通話越しでしか話せないことに複雑な気持ちになる
俺の顔を見たくないのだろうか?
一目惚れとか言ってるけど、、、バースの本能に引きつられてる可能性が高いよな
俺は感じることができないけど、あっちからしたら運命らしいし

「あの、、、俺の顔を見て話したくないなら、別に通話での連絡でも良かったんじゃ、、、」

俺的には介抱してもらった恩があるので面と向かって礼を言いたいのだが

『い?!いや!!顔を見たくないとかそんなんじゃ全然なくて!!!
見たくないどころかその瞳に僕だけを映してほしいというか、その肌に触れたいとかあわよくば少し舐めさせてもらいたいんですけど、、、!!!!!』

あーうん


世の中なんでも質問すればいいってわけじゃないんだよね
今、身をもって知ったよ


「ちょっと!!!あーちゃんをなに汚そうとしてるの?!?!まじ信じらんない!!!」

『い、いや!!そんなこと出来ないですよ!!!まだ初めて会ったばかりだから、、、
それに僕が触れるのも烏滸がましいというか、、、』

「いやいやいやいや、そんなに俺を神格化しないでよ 
多分、、、君のアルファ性が反応しちゃってるだけだから
俺の容姿なんか平凡だし」

『そんなことありませんッッッ!!!!!』


大きな声だなぁ、、、




「とりあえず今日は君にお礼を言いにきたんだ
ほら、俺が倒れた時に迷惑かけちゃったから。
助けてくれてありがとうございました。」

『え!いや!あれには僕のせいでもあるというか、、、
というか僕らの最高の運命の出会いに迷惑もクソもないんだけど、、、』

ちょっと何言ってんのかわかんないが、、、



「僕のせいって?」

『あの、運命の番との出会いで、、、僕のアルファフェロモンを感じたアイくんのオメガフェロモンが少し暴走状態になってしまったから倒れたんだよ、、、』


ほーそうだったのか
そういえば、倒れた理由なんて考えてなかったな
俺って結構呑気なのかもしれない

うーんでも、それは彼が悪いわけでもないし、強制発情しなかっただけ不幸中の幸いというか、、、

うんまぁ、そんなことより



「アイ君って俺の事っっっっっ?!!」


顔を見せてくれないのに、妙に馴れ馴れしいこの美少年は運命の番(自称)だそうだ、、、


----------------------------------------------------


2回目の会合はなんだかんだ最後まで目を合わせずに終わってしまった
というか、同じ席で話そうって言ってるのに頑なにこちらを向かなかった




俺にはアルファフェロモンを感じ取ることができないから君が運命かもわからない
と、多少申し訳ない気持ちで伝えるも



『じゃあ、まずはお友達からよろしくお願いします!!!
あ、もちろん諦めたわけではありません!というか、諦めるという選択肢はないです
僕は一生アイくんを追いかけますから!!!』

と、少し狂気を感じる返答をされたのだが、通話越しに聞こえてくるのがなんとか恐怖を緩和させていた


そしてそのまま連絡先を交換し(美華経由により)



トイレでの出会いから一ヶ月が経とうとしていた


、、、改めて文字で見るとトイレでの出会いって、、、

本当に運命なのだろうか、、、
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