10 / 105
1章 少年君主
1章9話 災厄 *
しおりを挟む
【????年??月??日 システム ループ12578】
全時空ベクトル擬似差分ノルム増大要因の解析を終了。
原因特定。対象に識別ID、PTT12578-AD1604-DE001369を付与。
監視ユニットを派遣。PTTカテゴリの監視対象は優先的に保護される。
なお、ユニットに接触した監視対象外の人物にはカテゴリFFの処理を実行する。
【新帝国歴1128年10月27日 アリーシャあるいは若葉】
私が今いるこの世界は、近世ヨーロッパと少し似ていると私は思っていた。ところが、とても大きな違いがあったのだ。
はるか昔、『帝国』と呼ばれる強大な国家が存在していた。この時代の技術でも再現できない不可思議な技術を駆使して、まるで神のような栄華を極める、そんな存在だったという。
千年余りの昔、『帝国』は突然消滅した。この世界の暦『新帝国歴』はこの滅亡を元年として制定されている。現在では『帝国』は『失われた帝国』とも呼ばれており、人々の尊崇の対象となっている。
『帝国』の滅亡の原因は、『災厄』と呼ばれていた。災厄がどんな性質のものだったのか、詳しい事は伝わっていない。
そして、災厄は、今でも世界にあった。人間の文明を、歴史を、裏側から浸食し続けていた。——
あの路地裏での邂逅の後だけど、私は実家に向かわず、公宮の自分の部屋に帰ったのだった。なぜって、エックハルト様の異様な雰囲気に動揺したから。それ以来ずっと、私はエックハルト様から逃げていた。手鏡を突っ返した時には曲がりなりにも啖呵を切ることが出来ていたのに。
いや、やばいでしょあの人。他の表現が見当たらない。
誘惑的と言ってもいいぐらいの態度でこちらをお茶に誘っておいて、内心では全く信用してはいない。人との距離を躊躇なく縮めるけど、好意の意味なんて微塵もない。
何の警告もない状態から、ごろつきの顔面に暗器を食い込ませる、それも一切躊躇なく。バレたらただではすまなさそうな嘘を平然と吐く、相手を威圧しながら。
こちらが嫌ったりとか、啖呵を切ったとしても、一切意に介してはいなさそう。喧嘩慣れしているというのだろうか。でもそれにしては、行動言動がいちいち危うすぎる。危険な綱渡りをすることこそが彼の趣味に合っているのかもしれない。
でもそんなのに巻き込まれたら、こちらの方はただではすまない。私はしがない小市民、小心者だし運だって別に良くない。ロシアンルーレットは私がいない場所でやってほしい。
そんなわけで、リヒャルト様の槍術の公開演習があると聞いた時も、それを見学させてもらうことは躊躇われたのだった。
若干13歳のリヒャルト様だけど、実は槍術の達人であるらしい。そりゃあの、どっちかというと可愛い少年が、勇ましく槍を振る姿が観られるとしたら、興味が湧かないはずはなかった。だけど。
リヒャルト様がいるとしたら、エックハルト様もいる。あの人と関わり合いになったらろくなことはない、絶対に。
公開演習の当日、私はお休みをもらっていた。首都の中央広場近くで開かれている市場をそぞろ歩く。その日は平日で、そんなに人は多くなかったし、あまりめぼしいものもなかった。
良い場所で公開演習を見学するなんて、公宮に勤めていることの唯一の特権みたいなものだったはずだ。それをただ単に、エックハルト様が怖いというだけの理由で逃げ出したのは、惨めというか、敗北感というか。
そんなこんなで、せっかくのお休みなのに、気分は複雑だった。市場では特に何か買うこともなく、帰路につこうとした時にはすでに夕方になっていた。
黒い影。
私の思考はその時、かなりバグっていたけど。
新たなバグが、思考に注入された気がする。
不適切なものが、視界に捕らえられていた。
ここには存在してはいけないもの。
アリーシャの私が考えたこと。
災厄。
話にだけは聞く、その恐ろしい存在。
鉄の脚とガラスの目を持つ蜘蛛。
その目に見られてはならない。
その脚に触れられてはならない。
若葉の私が考えたのは、それとは全く違うことだった。
いや……何だ、このメカ?
金属の脚部は6本で、長い足で小さな直方体形状の中枢部を支えている。可動式の足先にはダンパーのような機構が付いていて、大きさに反して身軽なことを感じさせる。中央にはカメラアイが1つだけ搭載されていて、それを自在に回転させることで周囲を観測しているようだ。
街の広場に、数体の怪物メカ、あるいは『災厄』と呼んだ方がいいかもしれない、が、降り立っていた。
ほとんどは2メートルぐらいの体高で、周囲をそのカメラで油断なく計測している。広場のほぼ中央に立っている大型の怪物メカだけは、静止しており、胴体の中央から、棒杭のようなものを地面に突き刺していた。
私は反射的に、後ろに向かって駆け出す。
それが正しかったのか分からない。むしろ、間違っていたような気がする。
私の動きに反応して、2体の怪物メカが私を追いかけ始めた。
私はここまで、かなりイージーに考えていたと思う。現代人基準ではものすごいスキルは持っていなくても、そこそこの技術知識でこの時代の技術知識に先んじることができる。実際にヘロンの蒸気機関には感心していただいたことだし。こちらの世界では、前世よりはイージーに人生航路を開いていくことができる、と、そういうイメージだった。
人生は甘くない。
私は自分が間違っていたことを悟った。
この世界では、敵の方が強い。
すぐに私は、壁際まで追い詰められる。2体の怪物メカは、私の方ににじり寄ってくる。そのカメラアイを、まるで首を傾げるかのように、こちらに向けて。
測定されている。
彼らは、何かを探している。
私は、なぜかそう思った。
「お前の相手はこっちだ」
聞き覚えのある声がした。
その人物は、頭上の建物の、屋根の上にいた。
そして、落ちてくる。
長い槍を携えて。
小柄な少年。
リヒャルト様だった。
私の目の前にいた怪物は、リヒャルト様の一撃で串刺しになり、動きを止める。続いてもう1体が、こちらに向かって来ていた。
リヒャルト様は跳躍する。自分の身長よりもずっと長い、2メートルを超えるような金属製の槍を手にして。
並外れた跳躍力を武器に、空中から攻撃を仕掛ける。怪物の装甲を貫くために、自分の体重も武器にするのだ。そして極端な槍の長さのために、怪物の脚の間合いの外から攻撃を加えられる。
「リヒャルト様」
声が掛けられ、長槍が投げられる。
リヒャルト様はそれをキャッチして、得物を交換した。地面や怪物に突き刺した槍がすぐに抜けるとは限らないから、次々に槍を交換していくスタイルらしい。
そんな戦い方で、リヒャルト様は大型の怪物に迫る。
大型の怪物の中枢部に十分接近すると、リヒャルト様は腰袋から何かを取り出す。それは、リンゴ大のガラス玉のように見えた。
至近距離でそれを投げつけると、地面に突き刺した槍から手を離して着地した。怪物の胴体にそれは命中し、火炎に包まれる。
ギリシアの火、だ。
硫黄、石油、瀝青、松脂などを原材料とした、原始的な手榴弾。元の世界では製造法が失われたものだったはずだ。
着地が遅れていたら、リヒャルト様まで炎に巻き込まれていたかもしれない。それは、自身を危険に晒してのゼロ距離攻撃だった。
私は唖然としていた。
こんなの知らない。
こんな戦い方見たことがない。
使えるものはなんでも使う。こういうことか。
エックハルト様は銃を掲げている。怪物のカメラアイを狙っているようだ。先込め式のマスケット銃は装填に時間がかかり、また命中率が低い。それでもエックハルト様は、効率的に怪物のカメラに命中させて、その視力を奪っていった。
稼働する怪物メカの数が少なくなったところで、ある変化が起きる。
怪物の挙動が変化した。個別行動をやめて、一斉に撤退を開始したのだ。撤退の際に、動かなくなった仲間を回収していく。
その跡には、いくつかの折れたり、焼け焦げた金属片が残っているだけだった。
全時空ベクトル擬似差分ノルム増大要因の解析を終了。
原因特定。対象に識別ID、PTT12578-AD1604-DE001369を付与。
監視ユニットを派遣。PTTカテゴリの監視対象は優先的に保護される。
なお、ユニットに接触した監視対象外の人物にはカテゴリFFの処理を実行する。
【新帝国歴1128年10月27日 アリーシャあるいは若葉】
私が今いるこの世界は、近世ヨーロッパと少し似ていると私は思っていた。ところが、とても大きな違いがあったのだ。
はるか昔、『帝国』と呼ばれる強大な国家が存在していた。この時代の技術でも再現できない不可思議な技術を駆使して、まるで神のような栄華を極める、そんな存在だったという。
千年余りの昔、『帝国』は突然消滅した。この世界の暦『新帝国歴』はこの滅亡を元年として制定されている。現在では『帝国』は『失われた帝国』とも呼ばれており、人々の尊崇の対象となっている。
『帝国』の滅亡の原因は、『災厄』と呼ばれていた。災厄がどんな性質のものだったのか、詳しい事は伝わっていない。
そして、災厄は、今でも世界にあった。人間の文明を、歴史を、裏側から浸食し続けていた。——
あの路地裏での邂逅の後だけど、私は実家に向かわず、公宮の自分の部屋に帰ったのだった。なぜって、エックハルト様の異様な雰囲気に動揺したから。それ以来ずっと、私はエックハルト様から逃げていた。手鏡を突っ返した時には曲がりなりにも啖呵を切ることが出来ていたのに。
いや、やばいでしょあの人。他の表現が見当たらない。
誘惑的と言ってもいいぐらいの態度でこちらをお茶に誘っておいて、内心では全く信用してはいない。人との距離を躊躇なく縮めるけど、好意の意味なんて微塵もない。
何の警告もない状態から、ごろつきの顔面に暗器を食い込ませる、それも一切躊躇なく。バレたらただではすまなさそうな嘘を平然と吐く、相手を威圧しながら。
こちらが嫌ったりとか、啖呵を切ったとしても、一切意に介してはいなさそう。喧嘩慣れしているというのだろうか。でもそれにしては、行動言動がいちいち危うすぎる。危険な綱渡りをすることこそが彼の趣味に合っているのかもしれない。
でもそんなのに巻き込まれたら、こちらの方はただではすまない。私はしがない小市民、小心者だし運だって別に良くない。ロシアンルーレットは私がいない場所でやってほしい。
そんなわけで、リヒャルト様の槍術の公開演習があると聞いた時も、それを見学させてもらうことは躊躇われたのだった。
若干13歳のリヒャルト様だけど、実は槍術の達人であるらしい。そりゃあの、どっちかというと可愛い少年が、勇ましく槍を振る姿が観られるとしたら、興味が湧かないはずはなかった。だけど。
リヒャルト様がいるとしたら、エックハルト様もいる。あの人と関わり合いになったらろくなことはない、絶対に。
公開演習の当日、私はお休みをもらっていた。首都の中央広場近くで開かれている市場をそぞろ歩く。その日は平日で、そんなに人は多くなかったし、あまりめぼしいものもなかった。
良い場所で公開演習を見学するなんて、公宮に勤めていることの唯一の特権みたいなものだったはずだ。それをただ単に、エックハルト様が怖いというだけの理由で逃げ出したのは、惨めというか、敗北感というか。
そんなこんなで、せっかくのお休みなのに、気分は複雑だった。市場では特に何か買うこともなく、帰路につこうとした時にはすでに夕方になっていた。
黒い影。
私の思考はその時、かなりバグっていたけど。
新たなバグが、思考に注入された気がする。
不適切なものが、視界に捕らえられていた。
ここには存在してはいけないもの。
アリーシャの私が考えたこと。
災厄。
話にだけは聞く、その恐ろしい存在。
鉄の脚とガラスの目を持つ蜘蛛。
その目に見られてはならない。
その脚に触れられてはならない。
若葉の私が考えたのは、それとは全く違うことだった。
いや……何だ、このメカ?
金属の脚部は6本で、長い足で小さな直方体形状の中枢部を支えている。可動式の足先にはダンパーのような機構が付いていて、大きさに反して身軽なことを感じさせる。中央にはカメラアイが1つだけ搭載されていて、それを自在に回転させることで周囲を観測しているようだ。
街の広場に、数体の怪物メカ、あるいは『災厄』と呼んだ方がいいかもしれない、が、降り立っていた。
ほとんどは2メートルぐらいの体高で、周囲をそのカメラで油断なく計測している。広場のほぼ中央に立っている大型の怪物メカだけは、静止しており、胴体の中央から、棒杭のようなものを地面に突き刺していた。
私は反射的に、後ろに向かって駆け出す。
それが正しかったのか分からない。むしろ、間違っていたような気がする。
私の動きに反応して、2体の怪物メカが私を追いかけ始めた。
私はここまで、かなりイージーに考えていたと思う。現代人基準ではものすごいスキルは持っていなくても、そこそこの技術知識でこの時代の技術知識に先んじることができる。実際にヘロンの蒸気機関には感心していただいたことだし。こちらの世界では、前世よりはイージーに人生航路を開いていくことができる、と、そういうイメージだった。
人生は甘くない。
私は自分が間違っていたことを悟った。
この世界では、敵の方が強い。
すぐに私は、壁際まで追い詰められる。2体の怪物メカは、私の方ににじり寄ってくる。そのカメラアイを、まるで首を傾げるかのように、こちらに向けて。
測定されている。
彼らは、何かを探している。
私は、なぜかそう思った。
「お前の相手はこっちだ」
聞き覚えのある声がした。
その人物は、頭上の建物の、屋根の上にいた。
そして、落ちてくる。
長い槍を携えて。
小柄な少年。
リヒャルト様だった。
私の目の前にいた怪物は、リヒャルト様の一撃で串刺しになり、動きを止める。続いてもう1体が、こちらに向かって来ていた。
リヒャルト様は跳躍する。自分の身長よりもずっと長い、2メートルを超えるような金属製の槍を手にして。
並外れた跳躍力を武器に、空中から攻撃を仕掛ける。怪物の装甲を貫くために、自分の体重も武器にするのだ。そして極端な槍の長さのために、怪物の脚の間合いの外から攻撃を加えられる。
「リヒャルト様」
声が掛けられ、長槍が投げられる。
リヒャルト様はそれをキャッチして、得物を交換した。地面や怪物に突き刺した槍がすぐに抜けるとは限らないから、次々に槍を交換していくスタイルらしい。
そんな戦い方で、リヒャルト様は大型の怪物に迫る。
大型の怪物の中枢部に十分接近すると、リヒャルト様は腰袋から何かを取り出す。それは、リンゴ大のガラス玉のように見えた。
至近距離でそれを投げつけると、地面に突き刺した槍から手を離して着地した。怪物の胴体にそれは命中し、火炎に包まれる。
ギリシアの火、だ。
硫黄、石油、瀝青、松脂などを原材料とした、原始的な手榴弾。元の世界では製造法が失われたものだったはずだ。
着地が遅れていたら、リヒャルト様まで炎に巻き込まれていたかもしれない。それは、自身を危険に晒してのゼロ距離攻撃だった。
私は唖然としていた。
こんなの知らない。
こんな戦い方見たことがない。
使えるものはなんでも使う。こういうことか。
エックハルト様は銃を掲げている。怪物のカメラアイを狙っているようだ。先込め式のマスケット銃は装填に時間がかかり、また命中率が低い。それでもエックハルト様は、効率的に怪物のカメラに命中させて、その視力を奪っていった。
稼働する怪物メカの数が少なくなったところで、ある変化が起きる。
怪物の挙動が変化した。個別行動をやめて、一斉に撤退を開始したのだ。撤退の際に、動かなくなった仲間を回収していく。
その跡には、いくつかの折れたり、焼け焦げた金属片が残っているだけだった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【完結】永遠の旅人
邦幸恵紀
SF
高校生・椎名達也は、未来人が創設した〈時間旅行者協会〉の職員ライアンに腕時計型タイム・マシンを使われ、強引に〈協会〉本部へと連れてこられる。実は達也はマシンなしで時空間移動ができる〝時間跳躍者〟で、ライアンはかつて別時空の達也と偶然会っていた。以来、執念深く達也を捜しつづけたライアンの目的とは。
深淵の星々
Semper Supra
SF
物語「深淵の星々」は、ケイロン-7という惑星を舞台にしたSFホラーの大作です。物語は2998年、銀河系全体に広がる人類文明が、ケイロン-7で謎の異常現象に遭遇するところから始まります。科学者リサ・グレイソンと異星生物学者ジョナサン・クインが、この異常現象の謎を解明しようとする中で、影のような未知の脅威に直面します。
物語は、リサとジョナサンが影の源を探し出し、それを消し去るために命を懸けた戦いを描きます。彼らの犠牲によって影の脅威は消滅しますが、物語はそれで終わりません。ケイロン-7に潜む真の謎が明らかになり、この惑星自体が知的存在であることが示唆されます。
ケイロン-7の守護者たちが姿を現し、彼らが人類との共存を求めて接触を試みる中で、エミリー・カーペンター博士がその対話に挑みます。エミリーは、守護者たちが脅威ではなく、共に生きるための調和を求めていることを知り、人類がこの惑星で新たな未来を築くための道を模索することを決意します。
物語は、恐怖と希望、未知の存在との共存というテーマを描きながら、登場人物たちが絶望を乗り越え、未知の未来に向かって歩む姿を追います。エミリーたちは、ケイロン-7の守護者たちとの共存のために調和を探り、新たな挑戦と希望に満ちた未来を築こうとするところで物語は展開していきます。
鉄錆の女王機兵
荻原数馬
SF
戦車と一体化した四肢無き女王と、荒野に生きる鉄騎士の物語。
荒廃した世界。
暴走したDNA、ミュータントの跳梁跋扈する荒野。
恐るべき異形の化け物の前に、命は無残に散る。
ミュータントに攫われた少女は
闇の中で、赤く光る無数の目に囲まれ
絶望の中で食われ死ぬ定めにあった。
奇跡か、あるいはさらなる絶望の罠か。
死に場所を求めた男によって助け出されたが
美しき四肢は無残に食いちぎられた後である。
慈悲無き世界で二人に迫る、甘美なる死の誘惑。
その先に求めた生、災厄の箱に残ったものは
戦車と一体化し、戦い続ける宿命。
愛だけが、か細い未来を照らし出す。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
もうダメだ。俺の人生詰んでいる。
静馬⭐︎GTR
SF
『私小説』と、『機動兵士』的小説がゴッチャになっている小説です。百話完結だけは、約束できます。
(アメブロ「なつかしゲームブック館」にて投稿されております)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる