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Ⅲ.倉知編
五月と六花
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帰宅すると両親と上の姉の五月《さつき》がリビングでくつろいでいた。
ダイニングのテーブルに俺の分の食事がラップをして置いてある。
「おかえり、遅かったね」
母が言った。
「朝からどこ行ってたの?」
「ちょっと、友達の家」
ふうん、と答えてテレビに視線を戻す。何度も放送している邦画だ。父は俺の帰宅に気づいていないのか、夢中で観ている。姉はソファで寝転がってスマホをいじっていたが、俺が電子レンジの蓋を開けると飛び起きて、「ねえ!」と甲高い声を上げた。
「あんた昨日、丸井のお好み焼き行ったよね」
「え、うん」
ぎくっとした。別に悪いことはしていない。ただお好み焼きを食べただけ。なぜか怒られた気がして身をすくめる。
「丸井のおばさんが言ってたんだけど、イケメン連れてきたって。誰?」
背筋が寒くなった。やばい。非常事態が発生した。震える手で冷えたコロッケの皿を電子レンジに入れて、スタートボタンを押す。
「ちょっと、聞いてるの? イケメンって誰よ。あんたの友達にイケメンなんていた?」
「別に、あの、学校の友達だよ」
「高校生じゃなかったって言ってたけど」
おばさんめ。余計なことを。
姉の五月は、とにかく男好きで、まだ二十一の大学生だが、過去に付き合った人数は俺が知るだけでも十人を超えている。面食いで、付き合った男のほぼ全員が美形だった。
この前家に加賀さんを入れなかったのは、下着でうろついているのも本当だが、そういう理由で姉に見せたくなかったのもある。
多分、見せたら、盗られる。自信があった。五月は男に取り入るのが上手いのだ。腰まである長い髪は一見清楚に見える黒髪で、肌は白くて目は大きく童顔で、実年齢より下に見える。街角に立っていたらナンパする男が絶えない。
「もしかして学校の先生とか? 部活のコーチ?」
「違うよ」
「じゃあ何、誰」
困ったことになった。電子レンジが音を鳴らす。皿を出して、ラップを取り、箸を持って手を合わせる。
「ちょっと! 無視すんなって!」
「五月、うるさい。聞こえない」
父がリモコンをテレビに向けて音量を上げる。五月はアクション俳優のようにソファの背もたれから勢いよく飛び出してフローリングに着地すると、俺の前の椅子にどっかと腰を下ろした。
「イケメンが誰か白状しないと」
無視してコロッケを口に運ぶ。
「おっぱい見せるわよ!」
「五月!」
母が吠える。俺は平然と「別に見慣れてるし」と言って目を逸らす。五月も下の姉の六花《りっか》も、下着姿どころか、パンツ一丁で部屋から飛び出してくることも珍しくない。
「イケメンって誰なのよ」
「別に、イケメンじゃないよ」
イケメンだけど、と心の中で呟く。
「丸井のおばさんがそう言ってるだけで、別に普通だよ」
「あのね、それはあたしが判断することなの」
面倒な人だ。俺はこれみよがしにため息をついた。
「今彼氏、いるんじゃなかった?」
「いるけど。それが何よ」
本当に、最低だ。
顔をしかめて五月を見ていると、玄関のドアが開く音がした。六花だ。テーブルには俺の分だけしかないから、どこかで食べてきたのだろう。
六花はデザイン系の専門学校生だが、バイトをしていてそのお金は丸ごと自分の小遣いにしている。土日は特に外食が多く、夜はあまり顔を合わせない。
「ただいま」
テーブルにバッグと紙袋を置いて「お土産」と言った。ドーナツ屋でバイトをしているせいで、お土産の頻度が高い。甘い物が好きな父が首を伸ばしてこっちを見ている。
普段、俺は六花のお土産には目もくれない。でも加賀さんに「ドーナツが好きそうな顔」と言われたことを思い出して、胸の奥がチリっと痛むような、甘い感覚が広がった。
頬が緩んでしまうのを止められない。うつむいて口の中にコロッケを詰め込んだ。
「りっちゃん、ねえ、聞いて。こいつさ、イケメン出し惜しみすんのよ」
「……イケメン?」
「だから、別に普通なんだって」
「丸井のとこにイケメン連れてきたんだって。おばさんが絶賛しててさ、だから誰よって聞いてるのに教えないのよ、この馬鹿」
「ほんと五月はイケメン好きだね」
六花は呆れた顔でドーナツの袋に手を突っ込む。
「あんただって好きじゃない」
「まあ、ある意味そうだけど」
俺をじっと見ていた六花が、何かに気づいて台所のほうに回った。レンジのボタンを押して味噌汁を温めている。六花は俺の第二の母のような存在だ。
「ご飯は?」
動揺しすぎて忘れていた。
「食べる」
六花が茶碗にご飯をよそって俺の前に置き、隣の椅子を引いた。
「何、友達?」
六花が横顔を見てくる。
「友達っていうか、最近知り合った人で。あんまり迷惑かけたくないし……」
「は? 迷惑ってどういうこと?」
五月が身を乗り出す。
「五月は黙ってて」
六花は冷静だ。五月とは正反対で、落ち着いていて人の話を遮らない。俺の話も真面目に聞いてくれる。
「働いてて、ちゃんとした大人の人だから」
五月には会わせたくない、という言葉を飲み込んだ。六花が「だよね」と同意する。
「別にイケメンなんてその辺に転がってるし、珍しくもないじゃん。それに五月なら自分からいかなくても寄ってくるでしょ」
六花はドーナツを頬張りながら俺に加勢してくれた。俺はこの二番目の姉が好きだった。
「寄ってくるわよ。それとこれとは別。イケメンって聞いたら見ときたいの」
「そう? でも七世嫌がってるし、もういいんじゃない」
女神が降臨した。目頭を押さえる俺の腕を、五月が引っ張った。
「駄目、見たいから連れてきなさい」
「断る」
キー! とヒステリックに叫ぶと、俺の髪を掻き乱す。何がここまでこの人を駆り立てているのかよくわからない。
「ほんとイケメンじゃないから。会ったとき目の前で露骨にがっかりしたり、失礼なことするだろ、五月は」
「しないって約束したら連れてくるの?」
「連れてこない」
「テメー!」
人が食事をしているのに首を絞めてくる。魔女だ。
「わかった。今度写真撮ってくるから。それでいい?」
誰か別の人を撮って見せよう、と企んでいると、五月が眉間にシワを寄せて「却下」と吐き捨てた。
「そんなもん、いくらでも他人の写真でごまかせるでしょ」
「もういい加減、しつこすぎ。七世、ご飯食べられないじゃん。大体五月、今彼のこと気に入ってるんでしょ。いつも以上に自慢してくるくせに、不満なの?」
六花が助け船を出す。五月は椅子に座って呼吸を整えてから、大げさに肩をすくめた。
「不満なんてないよ。最高だもん、彼」
「その最高の彼を悲しませるようなことしないほうがいいと思う」
思わず拍手が出た。六花は俺を見て、「食べなさい」と言った。
「もうこの話は終わり。いいね」
六花がぴしゃりと言うと、五月は「はあい」と大人しくなった。六花のほうがよほど年上に思える。
六花と目が合った。目で「ありがとう」と伝えると「どういたしまして」と返ってくる。この姉を産んでくれてよかった、と心底母に感謝する。
「あ」
母の横顔を拝んでいると、大切なことを思い出した。
「お母さん、次の土曜日、外泊していい?」
「えー、どうしたの?」
「友達の家に泊まる」
嘘をつくのは心苦しいが、他にどう言えばいいかわからない。
「女の子じゃないならいいよ」
母はニヤニヤしながら言った。俺が女の子の家に泊まるはずがないとわかっているから余裕で笑っていられるのだ。
「ちょっと待って。泊まるって、そのイケメンのとこじゃないよね」
六花が二個目のドーナツを取り出したところで動きを止めた。
「そのイケメンのとこだけど」
正直に告げると、六花はドーナツをゆっくりと袋に戻した。顔をゆがめて、ゴン、と音を立て、テーブルに突っ伏してしまった。一体どうしたのだろう。
「りっちゃん……、あんたまさか」
五月が自分の体を抱いて、すくみ上る。
「七世」
六花が顔を上げ、体ごとこっちを向いた。
「あんた、そのちゃんとした大人に、騙されてない?」
「そんなこと絶対ない」
胸を張って即答する俺の顔を、口元をむずむずとさせながら見てくる。
「でも最近知り合ったんでしょ? 同級生ならともかく、そんな得体の知れない人のところに可愛い弟を泊めるわけにはいかない。殺されてバラバラにされるかもしれないよ」
いつも味方になってくれる六花が急に敵側に回った。五月を見ると、なぜか笑いを堪えた顔で黙って見ている。
「あの人はそんな人じゃ」
「だから、私が見極めてあげる。いい? 泊まってもいいかどうか、私が決めるから。先に連れてきなさい」
六花がそう言うなら仕方がない。俺は「わかった」と答えていた。
「よっしゃー!」
五月が雄叫びを上げる。しまった、と思ったときには手遅れだった。
ダイニングのテーブルに俺の分の食事がラップをして置いてある。
「おかえり、遅かったね」
母が言った。
「朝からどこ行ってたの?」
「ちょっと、友達の家」
ふうん、と答えてテレビに視線を戻す。何度も放送している邦画だ。父は俺の帰宅に気づいていないのか、夢中で観ている。姉はソファで寝転がってスマホをいじっていたが、俺が電子レンジの蓋を開けると飛び起きて、「ねえ!」と甲高い声を上げた。
「あんた昨日、丸井のお好み焼き行ったよね」
「え、うん」
ぎくっとした。別に悪いことはしていない。ただお好み焼きを食べただけ。なぜか怒られた気がして身をすくめる。
「丸井のおばさんが言ってたんだけど、イケメン連れてきたって。誰?」
背筋が寒くなった。やばい。非常事態が発生した。震える手で冷えたコロッケの皿を電子レンジに入れて、スタートボタンを押す。
「ちょっと、聞いてるの? イケメンって誰よ。あんたの友達にイケメンなんていた?」
「別に、あの、学校の友達だよ」
「高校生じゃなかったって言ってたけど」
おばさんめ。余計なことを。
姉の五月は、とにかく男好きで、まだ二十一の大学生だが、過去に付き合った人数は俺が知るだけでも十人を超えている。面食いで、付き合った男のほぼ全員が美形だった。
この前家に加賀さんを入れなかったのは、下着でうろついているのも本当だが、そういう理由で姉に見せたくなかったのもある。
多分、見せたら、盗られる。自信があった。五月は男に取り入るのが上手いのだ。腰まである長い髪は一見清楚に見える黒髪で、肌は白くて目は大きく童顔で、実年齢より下に見える。街角に立っていたらナンパする男が絶えない。
「もしかして学校の先生とか? 部活のコーチ?」
「違うよ」
「じゃあ何、誰」
困ったことになった。電子レンジが音を鳴らす。皿を出して、ラップを取り、箸を持って手を合わせる。
「ちょっと! 無視すんなって!」
「五月、うるさい。聞こえない」
父がリモコンをテレビに向けて音量を上げる。五月はアクション俳優のようにソファの背もたれから勢いよく飛び出してフローリングに着地すると、俺の前の椅子にどっかと腰を下ろした。
「イケメンが誰か白状しないと」
無視してコロッケを口に運ぶ。
「おっぱい見せるわよ!」
「五月!」
母が吠える。俺は平然と「別に見慣れてるし」と言って目を逸らす。五月も下の姉の六花《りっか》も、下着姿どころか、パンツ一丁で部屋から飛び出してくることも珍しくない。
「イケメンって誰なのよ」
「別に、イケメンじゃないよ」
イケメンだけど、と心の中で呟く。
「丸井のおばさんがそう言ってるだけで、別に普通だよ」
「あのね、それはあたしが判断することなの」
面倒な人だ。俺はこれみよがしにため息をついた。
「今彼氏、いるんじゃなかった?」
「いるけど。それが何よ」
本当に、最低だ。
顔をしかめて五月を見ていると、玄関のドアが開く音がした。六花だ。テーブルには俺の分だけしかないから、どこかで食べてきたのだろう。
六花はデザイン系の専門学校生だが、バイトをしていてそのお金は丸ごと自分の小遣いにしている。土日は特に外食が多く、夜はあまり顔を合わせない。
「ただいま」
テーブルにバッグと紙袋を置いて「お土産」と言った。ドーナツ屋でバイトをしているせいで、お土産の頻度が高い。甘い物が好きな父が首を伸ばしてこっちを見ている。
普段、俺は六花のお土産には目もくれない。でも加賀さんに「ドーナツが好きそうな顔」と言われたことを思い出して、胸の奥がチリっと痛むような、甘い感覚が広がった。
頬が緩んでしまうのを止められない。うつむいて口の中にコロッケを詰め込んだ。
「りっちゃん、ねえ、聞いて。こいつさ、イケメン出し惜しみすんのよ」
「……イケメン?」
「だから、別に普通なんだって」
「丸井のとこにイケメン連れてきたんだって。おばさんが絶賛しててさ、だから誰よって聞いてるのに教えないのよ、この馬鹿」
「ほんと五月はイケメン好きだね」
六花は呆れた顔でドーナツの袋に手を突っ込む。
「あんただって好きじゃない」
「まあ、ある意味そうだけど」
俺をじっと見ていた六花が、何かに気づいて台所のほうに回った。レンジのボタンを押して味噌汁を温めている。六花は俺の第二の母のような存在だ。
「ご飯は?」
動揺しすぎて忘れていた。
「食べる」
六花が茶碗にご飯をよそって俺の前に置き、隣の椅子を引いた。
「何、友達?」
六花が横顔を見てくる。
「友達っていうか、最近知り合った人で。あんまり迷惑かけたくないし……」
「は? 迷惑ってどういうこと?」
五月が身を乗り出す。
「五月は黙ってて」
六花は冷静だ。五月とは正反対で、落ち着いていて人の話を遮らない。俺の話も真面目に聞いてくれる。
「働いてて、ちゃんとした大人の人だから」
五月には会わせたくない、という言葉を飲み込んだ。六花が「だよね」と同意する。
「別にイケメンなんてその辺に転がってるし、珍しくもないじゃん。それに五月なら自分からいかなくても寄ってくるでしょ」
六花はドーナツを頬張りながら俺に加勢してくれた。俺はこの二番目の姉が好きだった。
「寄ってくるわよ。それとこれとは別。イケメンって聞いたら見ときたいの」
「そう? でも七世嫌がってるし、もういいんじゃない」
女神が降臨した。目頭を押さえる俺の腕を、五月が引っ張った。
「駄目、見たいから連れてきなさい」
「断る」
キー! とヒステリックに叫ぶと、俺の髪を掻き乱す。何がここまでこの人を駆り立てているのかよくわからない。
「ほんとイケメンじゃないから。会ったとき目の前で露骨にがっかりしたり、失礼なことするだろ、五月は」
「しないって約束したら連れてくるの?」
「連れてこない」
「テメー!」
人が食事をしているのに首を絞めてくる。魔女だ。
「わかった。今度写真撮ってくるから。それでいい?」
誰か別の人を撮って見せよう、と企んでいると、五月が眉間にシワを寄せて「却下」と吐き捨てた。
「そんなもん、いくらでも他人の写真でごまかせるでしょ」
「もういい加減、しつこすぎ。七世、ご飯食べられないじゃん。大体五月、今彼のこと気に入ってるんでしょ。いつも以上に自慢してくるくせに、不満なの?」
六花が助け船を出す。五月は椅子に座って呼吸を整えてから、大げさに肩をすくめた。
「不満なんてないよ。最高だもん、彼」
「その最高の彼を悲しませるようなことしないほうがいいと思う」
思わず拍手が出た。六花は俺を見て、「食べなさい」と言った。
「もうこの話は終わり。いいね」
六花がぴしゃりと言うと、五月は「はあい」と大人しくなった。六花のほうがよほど年上に思える。
六花と目が合った。目で「ありがとう」と伝えると「どういたしまして」と返ってくる。この姉を産んでくれてよかった、と心底母に感謝する。
「あ」
母の横顔を拝んでいると、大切なことを思い出した。
「お母さん、次の土曜日、外泊していい?」
「えー、どうしたの?」
「友達の家に泊まる」
嘘をつくのは心苦しいが、他にどう言えばいいかわからない。
「女の子じゃないならいいよ」
母はニヤニヤしながら言った。俺が女の子の家に泊まるはずがないとわかっているから余裕で笑っていられるのだ。
「ちょっと待って。泊まるって、そのイケメンのとこじゃないよね」
六花が二個目のドーナツを取り出したところで動きを止めた。
「そのイケメンのとこだけど」
正直に告げると、六花はドーナツをゆっくりと袋に戻した。顔をゆがめて、ゴン、と音を立て、テーブルに突っ伏してしまった。一体どうしたのだろう。
「りっちゃん……、あんたまさか」
五月が自分の体を抱いて、すくみ上る。
「七世」
六花が顔を上げ、体ごとこっちを向いた。
「あんた、そのちゃんとした大人に、騙されてない?」
「そんなこと絶対ない」
胸を張って即答する俺の顔を、口元をむずむずとさせながら見てくる。
「でも最近知り合ったんでしょ? 同級生ならともかく、そんな得体の知れない人のところに可愛い弟を泊めるわけにはいかない。殺されてバラバラにされるかもしれないよ」
いつも味方になってくれる六花が急に敵側に回った。五月を見ると、なぜか笑いを堪えた顔で黙って見ている。
「あの人はそんな人じゃ」
「だから、私が見極めてあげる。いい? 泊まってもいいかどうか、私が決めるから。先に連れてきなさい」
六花がそう言うなら仕方がない。俺は「わかった」と答えていた。
「よっしゃー!」
五月が雄叫びを上げる。しまった、と思ったときには手遅れだった。
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