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第一章
12話「ドキドキ荷物検査」
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「これが優司君と幽香さんのバッグですね。我々は、お二人が無事に学園を卒業して除霊師となる事を願っています。三年間頑張って下さい!」
「「はいっ! ありがとうございます!」」
バスを降りた二人は全身を黒色のスーツに身を包んだ女性から荷物を受けると、軽いお辞儀とお礼を述べて早々に入学の受付が行われている場所へと向かった。
……つまりその受付所で優司が恐れている手荷物検査が行われるのだ。
「はい行ってよし。……次の人は素早く検査を行うの為に机の上に荷物を置いて待つように」
「検査を終えた者から順次寮に入って、自分の部屋に荷物を置いて待機するようになっ!」
そう言って優司達新一年生に指示を出す声が聞こえてくると、どうやら手荷物検査を行うのは生徒会らしい。
優司が何気なく視線を声のする方へと向けると、そこには生徒会という腕章を付けて荷物の検査をしている女子達が映ったのだ。
まさかこの青空の下でしかも外という何とも言えない状況で荷物検査をする事になるとは……優司は重いため息を吐くと意を決して検査の列へと並んだ。
順番的には前に幽香が居て、その後ろに優司と言った具合だ。
「次はお前だな。バッグを開けて荷物を見せろ」
「は、はい……っ!」
等々優司の目の前で幽香の番が回ってくると、彼は何処となく緊張した様子でバッグのチャックを掴んで開き始めた。しかし幽香が緊張するのも無理はない。
何故なら検査を担当している女子の容姿は背が高く茶色の長髪で鋭い目つきをしていて、何処となく一切の無駄を排除して行動していそうな知的な人なのだ。
しかも心なしか威圧的な雰囲気を放っているような気がして優司はならない。
「ふむ、これぐらないな許容範囲だな。では次に学園に登録する除霊具を提示しろ」
「は、はい……えっと、こ、これです!」
幽香は無事に荷物検査を通ったようで次に言われたのは除霊具という物の事だった。
彼は目の前の背の高い女子に怯えながらも肩に掛けていた刀袋を机に置くと、袋から一本の日本刀を取り出して見せた。
実はここ名古屋第一高等十字神道学園には除霊具と言われる所謂、武器の申請が入学と同時に必要なのだ。これは言ってしまえば対悪霊に特化した武器であり銃タイプや刀タイプ、更にはガントレットなど多種多様に存在するのだ。
これらの情報は優司が学園に行く前日に鳳二から聞いた事で、無論彼も専用の除霊具を持っている。
「ほう、日本刀か。随分と綺麗なようだが……もしかして実践はまだか?」
「い、いえっ! 何回か悪霊とは戦っています……」
日本刀をまじまじと見ながら背の高い女子が尋ねると、幽香は何度も悪霊とは戦っていると返していた。だけどその話を横で聞いた優司は、あんな悪霊達ともう何度も幽香が戦っている事に驚きと言う衝撃が体を駆け巡っていた。
……別に予想していなかった訳ではないが、実際本人の口から聞かされるとやはり幽香は自分の何倍も修羅場を経験しているのだろうと改めて優司は思ったのだ。
「ふっ、そうか。ならばお前は刀の管理が上手いのだな。……よし検査はこれで終わりだ。あとは用紙を持って自分の寮部屋へと向かい武器の申請を書いて待つように」
そう言って除霊具の検査……と言うより確認を終えると幽香は一通り合格して自由の身となったようだ。そして彼が刀を再び袋に戻して肩に掛け直すと、背の高い女子の横から矢継ぎ早にこんな声が聞こえてきた。
「はいはーい、用紙はこれね~。……にしてもキミは随分と女顔だけど本当に男なのかな?」
その声に幽香だけではなく思わず優司も視線を向けると、そこには黒色の短い髪にカチューシャを身に付けた、見るからに元気だけが取り揃えそうな女子が居たのだ。
「お、男ですよっ! 何を言っているんですか!」
幽香は女顔と言われた事が響いたのか苛立った様子で声が少しだけ高かった。
「ははっ、そうだよね! なんか変な事聞いてごめんねっ!」
カチューシャ女子は申し訳なさそうに自分の頭に手を当てながら一枚の紙を差し出すと、幽香はすぐさまそれを受け取って寮の方へと小走りで行ってしまった。
だけど優司はそれを横で見ていて一つだけ確信を得た事があった。
それは幽香が女っぽい所や、女性に見間違いされるとストレスを感じるという事だ。
確か以前にも敬明が幽香の事をお嬢さんと言って怒らせていた事から、この優司の考えは恐らく間違いないだろう。
「まったく……新入生を怒らせてどうするんだ。私達は手本となるべき存在だろうに」
「ご、ごめん。そんなつもりは無かったんだけどなぁ」
優司の目の前からそんな声が聞こえてくると、察するにカチューシャ女子は思った事をずばずば言っていくタイプなのだろうか。それとやはり背の高い女子は真面目そうな人のようだ。
「はぁ……。まあ仕方あるまい。次の人、前へ出て荷物を出せ」
「は、はいっす!」
漸くと言うべきではないだろうが優司の番が来てしまうと、彼は震える手で荷物を背の高い女子の前へと置いた。このままではバッグを開けられて隅々まで調べられると、確実に幽香の女体化した時に使う下着一式が見つかってしまうだろう。
「ではバッグを開けるが……問題ないな?」
彼女が一瞬だけ優司を睨みつけて確認の許可を取ってくる。
「も、もちろんですよ!」
最初から断る何て選択肢はないだろうにと彼は思うと同時に何とか見つからないでくれと祈るしかなかった。
――だが、ただ祈るだけでは余りにも無謀。しかし彼はとある秘策を既に実行していた事から……それは無謀ではなく、可能性の問題へと変貌していのだ。
「ふむ……。ん? おいお前、これは何だ?」
その質問はやはり来てしまった。最早聞かれた以上は下手にはぐらかす事は叶わず。
ならばここは正直に言うしかあるまい……優司はそう決断すると、
「ぐっ……そ、それは恥ずかしながら……俺の愛用する下着類ですっ!」
握り拳を作りながら迫真の声でそう言うと、彼女はそれを聞いて嫌悪感を抱いたかのように表情を歪ませていた。
「チッ。そんな事は分かっている! 私が聞いてるのは何故こんなにも男性用の下着を隠さずに上の方に持ってきているかだ!」
そして次に歪んだ顔のまま口を開くと、それは彼のバッグの中身の問題を言ってきた。
だがそこで優司は勝利を確信したように白い歯を少し見せた。
これこそが彼が狙っていた秘策なのだ。優司は自身の下着を一番上に持ってくる事で、女性用の下着を下に隠したのだ。だかこれは己の恥を犠牲にして行うリスクの高い策だ。
失敗すれば己の下着をただ女子に見せつけて恥ずかしがる反応が見たいと言う変態のレッテルが貼られてしまうのだ。それに検査する人が男だった場合恐らく何の躊躇もなく下着を退かして中身を確信してきた事だろう。
「す、すいません! 支度するのに焦っちゃいまして、そういう配慮は欠けてました。以後、気をつけます!」
直ぐに優司が悪びれた様子で謝る。
「ふんっ……まったく、何て物を私に見せつけるのだ……。目が腐る所だったぞ」
彼女は目頭を指で抑えながら限りなく罵倒に近い言葉を浴びせてきた。
だが生憎彼はドMではないのでそれは普通に心的ダメージである。
優司だって別に恥を晒したい訳ではないのだが、これも全ては幼馴染の名誉を守る為だと割り切る事が大事だと考えていた。
「次は除霊具の確認だ。さっさと出せこの変態」
……何だろうか。彼女からは嫌悪感という物ではく、既に人としてギリギリ認証されているような気がした優司である。その証拠に変態呼びになってしまっているではないか。
幾ら幼馴染を守る為とは言え、これには些か彼も堪えるものがある。
「へ、変態って……。男の免疫耐性無さすぎだろ……この人」
優司が小声で文句を吐き捨てながら腰から除霊具を取り出して机に置く。
「ああ? 何か言ったか新入生?」
しかしその言葉は彼女に聞こえていたらしく眼力で人を殺せそうな程に睨んできた。
流石に入学式前にこれ以上の問題事は面倒だと彼は悟ると黙って首を横に振った。
「これがお前の除霊具か……よし、良いだろう。用紙を受け取ってそのまま寮へと向かえ」
彼女は優司から視線を外すと彼が提示した除霊具へと改めて顔を向けて確認していた。
確認と言っても彼女は手に持っているボードと除霊具を交互に見ているだけだが。
……そして暫くすると無事に検査は合格したらしく優司は漸く開放された。
「変態さんの用紙はこれね~。ここに書かれている番号がキミの寮部屋だからその部屋に向かってなっ! あとは除霊具の詳細を書いて部屋で待機っ!」
「は、はい。分かりました!」
カチューシャ女子から紙を受け取りバッグを持ち直すと指定された寮部屋へと向かって優司は歩き出した。けれどこんなにも変に緊張したのは受験の圧迫面接以来だろうと彼は思っていた。
「ちょっと時間が掛かった気がするが……。あとは幽香となるべく部屋が近いことを願うぜ」
貰った紙を見ながらそう呟くと、残すは幽香の女体化用の下着類をどうやって周りから怪しまれないように渡すかという事だけであった。
「「はいっ! ありがとうございます!」」
バスを降りた二人は全身を黒色のスーツに身を包んだ女性から荷物を受けると、軽いお辞儀とお礼を述べて早々に入学の受付が行われている場所へと向かった。
……つまりその受付所で優司が恐れている手荷物検査が行われるのだ。
「はい行ってよし。……次の人は素早く検査を行うの為に机の上に荷物を置いて待つように」
「検査を終えた者から順次寮に入って、自分の部屋に荷物を置いて待機するようになっ!」
そう言って優司達新一年生に指示を出す声が聞こえてくると、どうやら手荷物検査を行うのは生徒会らしい。
優司が何気なく視線を声のする方へと向けると、そこには生徒会という腕章を付けて荷物の検査をしている女子達が映ったのだ。
まさかこの青空の下でしかも外という何とも言えない状況で荷物検査をする事になるとは……優司は重いため息を吐くと意を決して検査の列へと並んだ。
順番的には前に幽香が居て、その後ろに優司と言った具合だ。
「次はお前だな。バッグを開けて荷物を見せろ」
「は、はい……っ!」
等々優司の目の前で幽香の番が回ってくると、彼は何処となく緊張した様子でバッグのチャックを掴んで開き始めた。しかし幽香が緊張するのも無理はない。
何故なら検査を担当している女子の容姿は背が高く茶色の長髪で鋭い目つきをしていて、何処となく一切の無駄を排除して行動していそうな知的な人なのだ。
しかも心なしか威圧的な雰囲気を放っているような気がして優司はならない。
「ふむ、これぐらないな許容範囲だな。では次に学園に登録する除霊具を提示しろ」
「は、はい……えっと、こ、これです!」
幽香は無事に荷物検査を通ったようで次に言われたのは除霊具という物の事だった。
彼は目の前の背の高い女子に怯えながらも肩に掛けていた刀袋を机に置くと、袋から一本の日本刀を取り出して見せた。
実はここ名古屋第一高等十字神道学園には除霊具と言われる所謂、武器の申請が入学と同時に必要なのだ。これは言ってしまえば対悪霊に特化した武器であり銃タイプや刀タイプ、更にはガントレットなど多種多様に存在するのだ。
これらの情報は優司が学園に行く前日に鳳二から聞いた事で、無論彼も専用の除霊具を持っている。
「ほう、日本刀か。随分と綺麗なようだが……もしかして実践はまだか?」
「い、いえっ! 何回か悪霊とは戦っています……」
日本刀をまじまじと見ながら背の高い女子が尋ねると、幽香は何度も悪霊とは戦っていると返していた。だけどその話を横で聞いた優司は、あんな悪霊達ともう何度も幽香が戦っている事に驚きと言う衝撃が体を駆け巡っていた。
……別に予想していなかった訳ではないが、実際本人の口から聞かされるとやはり幽香は自分の何倍も修羅場を経験しているのだろうと改めて優司は思ったのだ。
「ふっ、そうか。ならばお前は刀の管理が上手いのだな。……よし検査はこれで終わりだ。あとは用紙を持って自分の寮部屋へと向かい武器の申請を書いて待つように」
そう言って除霊具の検査……と言うより確認を終えると幽香は一通り合格して自由の身となったようだ。そして彼が刀を再び袋に戻して肩に掛け直すと、背の高い女子の横から矢継ぎ早にこんな声が聞こえてきた。
「はいはーい、用紙はこれね~。……にしてもキミは随分と女顔だけど本当に男なのかな?」
その声に幽香だけではなく思わず優司も視線を向けると、そこには黒色の短い髪にカチューシャを身に付けた、見るからに元気だけが取り揃えそうな女子が居たのだ。
「お、男ですよっ! 何を言っているんですか!」
幽香は女顔と言われた事が響いたのか苛立った様子で声が少しだけ高かった。
「ははっ、そうだよね! なんか変な事聞いてごめんねっ!」
カチューシャ女子は申し訳なさそうに自分の頭に手を当てながら一枚の紙を差し出すと、幽香はすぐさまそれを受け取って寮の方へと小走りで行ってしまった。
だけど優司はそれを横で見ていて一つだけ確信を得た事があった。
それは幽香が女っぽい所や、女性に見間違いされるとストレスを感じるという事だ。
確か以前にも敬明が幽香の事をお嬢さんと言って怒らせていた事から、この優司の考えは恐らく間違いないだろう。
「まったく……新入生を怒らせてどうするんだ。私達は手本となるべき存在だろうに」
「ご、ごめん。そんなつもりは無かったんだけどなぁ」
優司の目の前からそんな声が聞こえてくると、察するにカチューシャ女子は思った事をずばずば言っていくタイプなのだろうか。それとやはり背の高い女子は真面目そうな人のようだ。
「はぁ……。まあ仕方あるまい。次の人、前へ出て荷物を出せ」
「は、はいっす!」
漸くと言うべきではないだろうが優司の番が来てしまうと、彼は震える手で荷物を背の高い女子の前へと置いた。このままではバッグを開けられて隅々まで調べられると、確実に幽香の女体化した時に使う下着一式が見つかってしまうだろう。
「ではバッグを開けるが……問題ないな?」
彼女が一瞬だけ優司を睨みつけて確認の許可を取ってくる。
「も、もちろんですよ!」
最初から断る何て選択肢はないだろうにと彼は思うと同時に何とか見つからないでくれと祈るしかなかった。
――だが、ただ祈るだけでは余りにも無謀。しかし彼はとある秘策を既に実行していた事から……それは無謀ではなく、可能性の問題へと変貌していのだ。
「ふむ……。ん? おいお前、これは何だ?」
その質問はやはり来てしまった。最早聞かれた以上は下手にはぐらかす事は叶わず。
ならばここは正直に言うしかあるまい……優司はそう決断すると、
「ぐっ……そ、それは恥ずかしながら……俺の愛用する下着類ですっ!」
握り拳を作りながら迫真の声でそう言うと、彼女はそれを聞いて嫌悪感を抱いたかのように表情を歪ませていた。
「チッ。そんな事は分かっている! 私が聞いてるのは何故こんなにも男性用の下着を隠さずに上の方に持ってきているかだ!」
そして次に歪んだ顔のまま口を開くと、それは彼のバッグの中身の問題を言ってきた。
だがそこで優司は勝利を確信したように白い歯を少し見せた。
これこそが彼が狙っていた秘策なのだ。優司は自身の下着を一番上に持ってくる事で、女性用の下着を下に隠したのだ。だかこれは己の恥を犠牲にして行うリスクの高い策だ。
失敗すれば己の下着をただ女子に見せつけて恥ずかしがる反応が見たいと言う変態のレッテルが貼られてしまうのだ。それに検査する人が男だった場合恐らく何の躊躇もなく下着を退かして中身を確信してきた事だろう。
「す、すいません! 支度するのに焦っちゃいまして、そういう配慮は欠けてました。以後、気をつけます!」
直ぐに優司が悪びれた様子で謝る。
「ふんっ……まったく、何て物を私に見せつけるのだ……。目が腐る所だったぞ」
彼女は目頭を指で抑えながら限りなく罵倒に近い言葉を浴びせてきた。
だが生憎彼はドMではないのでそれは普通に心的ダメージである。
優司だって別に恥を晒したい訳ではないのだが、これも全ては幼馴染の名誉を守る為だと割り切る事が大事だと考えていた。
「次は除霊具の確認だ。さっさと出せこの変態」
……何だろうか。彼女からは嫌悪感という物ではく、既に人としてギリギリ認証されているような気がした優司である。その証拠に変態呼びになってしまっているではないか。
幾ら幼馴染を守る為とは言え、これには些か彼も堪えるものがある。
「へ、変態って……。男の免疫耐性無さすぎだろ……この人」
優司が小声で文句を吐き捨てながら腰から除霊具を取り出して机に置く。
「ああ? 何か言ったか新入生?」
しかしその言葉は彼女に聞こえていたらしく眼力で人を殺せそうな程に睨んできた。
流石に入学式前にこれ以上の問題事は面倒だと彼は悟ると黙って首を横に振った。
「これがお前の除霊具か……よし、良いだろう。用紙を受け取ってそのまま寮へと向かえ」
彼女は優司から視線を外すと彼が提示した除霊具へと改めて顔を向けて確認していた。
確認と言っても彼女は手に持っているボードと除霊具を交互に見ているだけだが。
……そして暫くすると無事に検査は合格したらしく優司は漸く開放された。
「変態さんの用紙はこれね~。ここに書かれている番号がキミの寮部屋だからその部屋に向かってなっ! あとは除霊具の詳細を書いて部屋で待機っ!」
「は、はい。分かりました!」
カチューシャ女子から紙を受け取りバッグを持ち直すと指定された寮部屋へと向かって優司は歩き出した。けれどこんなにも変に緊張したのは受験の圧迫面接以来だろうと彼は思っていた。
「ちょっと時間が掛かった気がするが……。あとは幽香となるべく部屋が近いことを願うぜ」
貰った紙を見ながらそう呟くと、残すは幽香の女体化用の下着類をどうやって周りから怪しまれないように渡すかという事だけであった。
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