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第二章 イタリア少女と中国少女
28話「三年の女先輩は容赦がない」
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「む、無理だ……。今の俺には到底勝てる訳がない……こ、降「おい、ふざけんなんよ」っ!?」
圧倒的な実力差を見せつけられ、しかも相手が学園のトップに近い存在だと知ると望六は降参の二文字を口にしようとしたが次の瞬間にはデイヴィスがすぐ近くに現れて冷たい眼差しを向けてきた。
「これからが面白いんだぜェ? だから興醒めするような事を言わないでくれよなァ!!」
デイヴィスはそう吐き捨てると地に膝を付いていた望六の胸元を左手で掴み、そのまま観客席の壁へと向けて投げ捨てる。だが望六は既に勝てる勝てないで物事を考え、体が敗北を認めていた為に抵抗する間もなく背中から壁に衝突してしまう。
「ぐがぁっ……!?」
背中を壁に擦らせながら落ちていくと望六は顔を上げてデイヴィス方へと視線を向けた。
いつ馬鹿力並みの攻撃が飛んでくるから分からないゆえに警戒したのだ。
それは基本的な防衛反応が彼の中で動き始めた証拠であり、即ち命の危機があると言うこと。
「……なあ。お前って本当に一年のイギリス人と戦ったヤツなのか? どうにも今のお前からはそんな力は感じられねぇけどな」
そう言ってデイヴィスは胸ポケットから棒つきキャンティを取り出すと自身の口へと運んでいた。その行動から彼女はまだ本気を出していない事が伺える。
そしてデイヴィスは何かを思いついたのかキャンディを咥えながら口角を上げると、
「いやぁ、オレとした事がすっかり忘れていたぜェ! すまないな一年坊。お前の二つ名って【魔法を無力化する黒き候補生】だったよな? じゃぁ、それに倣って魔法攻撃にしてやるよ」
自身のチェーンソー型のデバイスを望六に向けながら言ってきた。
しかし望六はそこで更なる恐怖感が全身を襲ってきていた。
何故なら単純な体術戦でもデイヴィスには敵わなず、投げられた時の体に走った衝撃はまるでメリッサの光弾を直で受けたような感じだったのだ。
「よ、よせ……これ以上はやめてくれ……」
このままでは蹂躙されるだけと思い望六は立ち上がって掠れた声を上げる。
けれどデイヴィスにはそんな事はどうでもいいのか詠唱らしき言葉が聞こえてきた。
「ちゃんと無力化してくれよ。じゃないと骨の二、三本は簡単にイっちまうぜェ? 術式展開【Impuls Needle】ッ!!」
デバイスを横に振って術式を発動すると振った場所に白いもやの塊が幾つも現れ、それがダイヤ型ようなものに形を変えると望六に向かって放出された。
「ほ、本当に無属性の魔法を使って……ああ、いや違うな。今はそれよりも目の前の魔法をどうやって対処するかが先だ……な」
デイヴィスが無属性の魔法を使った事で再度彼女が同じ無属性の者だと望六は認識する事が出来たが直ぐに目の前事態をどうするかに全思考を傾けた。
体は既に敗北を受けれていたが望六はこうも思ったのだ。このまま無様に負けてしまえば自分の評価が下がり、より一層他の女子達から疎まれる存在になるのではと。
そしてなによりも今望六が恐れているのはやっと仲が良くなった一組の女子達に失望されることなのだ。
それは言ってしまえば入学したばかりの頃の灰色の学園生活に戻ってしまうからで、それは絶対に避けたいのだ。
……だからこそ、彼は無理やりにでも心に戦いの意思という灯火を再び点火させる。
「ああ、でもやっぱ駄目だな。未だに俺にはあの”能力”を自在に扱える力はない。……ならば後は考えるまでもなかった。ただ当たって砕けるという道しかないッ!」
望六はそう雄叫びを上げると宵闇月影をしっかりと握り締め、向かってくる魔法に目掛けて走り出した。彼が視認出来る限り、デイヴィスが放った魔法の数は全部で四つほどだ。
しかし現状の望六にその全てを躱す、もしくは無力化するなんぞ到底できない事は本人が一番理解していた。
「だったら一つでも多くをこの宵闇月影で受け止め、ダメージを最小限に減らしてやらぁぁッ!」
彼は全てを受け止めると言う考えは捨てて、ある程度は自分の五体が耐える事を信じてその身に受ける覚悟を決めたのだ。
そして直ぐ目の前に最初のダイヤ型の魔法が近づくと望六はデバイスに自身の魔力を出来る限り流し込み、無詠唱で術式【Tilt lation】を発動した。
それは無属性の魔力を剣に纏わせて強化する魔法で切れ味や耐久性を一時的に上げる事が可能であり、望六は向かってくる魔法を視界の真ん中で捉えると真っ直ぐに剣を振り下ろした。
「はっ! やっとマシな面構えになったじゃねぇか一年坊。それで良いッ! それでなっ!」
「お”ら”ぁ”ぁ”――――っ!!」
デイヴィスが何かを言っていた気がしたが望六はダイヤ型の魔法を無力化する事は出来ずとも何とか一個、二個と左や右へと弾道を変えて弾き返し始めたのだ。
……しかしそれはいつまでも続くものでもなく、
「チッ、ここで限界かよ!! あと少しだってのによぉぉぉ!!」
望六が気合だけで弾き返していると段々とタイミングにずれが生じた。
やがてそれは明確に合わなくなるとデバイスを構え直す前に残りの魔法が彼の体を直撃していったのだ。
「あがぁ……っ!?」
礼装を纏っていながらも体を貫かれるような衝撃が全身を駆け巡っていく。
咄嗟に望六はデバイスを地に突き刺して再び膝を地面につけないようにするが……、
「マシな面にはなったが、まだオレを楽しませるには至らないな一年坊。だからお前は負けて学べ。そうすれば今よりはちったぁ強くなれる筈だぜェ!! はははっ!!」
最早そこに驚きすらもなく彼の横にはデイヴィスが笑いながら立っていたのだ。
だけど望六はその言葉を聞くと不思議と、体と心が共に敗北を清々しい気持ちで認めていた。
そこには一切の悔いがない……と言えば嘘になるのだが少なからず事実でもあったのだ。
恐らくだがデイヴィスは望六が本来の力を出せていない事に途中から気づいていたのではないだろうか。
「んじゃ、また強くなったらオレと再戦しよーな。望六ちゃん」
「ははっ。まさかいきなりちゃん付けで…………あ”か”っ”あ”ぁ!?」
デイヴィスが彼の耳に吐息をかけながら囁いていくと望六は本当にこの人は品定めが目的だったのだろうかと考えたが、それは突然腹部から切り裂かれるような感触によって掻き消された。
そう、彼女はチェーンソーの刃を回転させると下から斜め上に切り上げていったのだ。
「かはっ……」
体を真っ二つに切られたような痛みを受けると望六は背中から地面へと倒れていく。
そこで彼は礼装に流し込んでいた魔力が消失し礼装はただの服と成り下がった。
「まあ、オレが一度戦いだして相手を無傷で終わらせる訳がねえよなァ。あははっ!! あ、そうだそうだ、お前にこれやるよ。寮に戻ったら確認してみな」
デイヴィスがその場でしゃがみ込むと彼のポケットに何かを入れたようで、手がズボンのポケットに入ってきた感触だけはしっかりと分かった。しかし今や望六は魔力切れを起こして視線も動かせず、声も出せずにただ彼女の言葉を薄れゆく意識の中で聞くだけの存在となっている。
「オレは弱い男は嫌いだが何かを諦めないとする男は好きだぜ。あーあと、これもお前にやるよ。回復魔法を施して貰う時は体のエネルギーを一気に持ってかれるからなァ」
ポケットに何かを入れたあとデイヴィスは自分が咥えていたキャンディを口から出すとそのまま望六の口へと無理やりねじ込ませるようにして食べさせたが、掠れた意識の中で彼が感じられたのは彼女の唾液でしっとりした感覚と薄い苺味であった。
そしてデイヴィスは腰を上げて立ち上がったのか、望六の耳には足音が段々と遠退いていくのが微かに聞こえた。
『試合終了ッ! 色々とイレギュラーな事が起こりはしましたが、この試合の勝者は三年一組のデイヴィス・ジェイミー候補生ですっ!!』
「「「「おぉぉぉおおっ!!!!」」」」
春から試合終了の合図が出されると観客席からは拍手や歓声が響いてきた。
だが恐らくそれはデイヴィスが勝ったことで湧き起ったものであり、自分の奮闘を称えたものではないだろう。そう刹那に感じ取ると望六は限界に近かった意識を手放して気を失った。
圧倒的な実力差を見せつけられ、しかも相手が学園のトップに近い存在だと知ると望六は降参の二文字を口にしようとしたが次の瞬間にはデイヴィスがすぐ近くに現れて冷たい眼差しを向けてきた。
「これからが面白いんだぜェ? だから興醒めするような事を言わないでくれよなァ!!」
デイヴィスはそう吐き捨てると地に膝を付いていた望六の胸元を左手で掴み、そのまま観客席の壁へと向けて投げ捨てる。だが望六は既に勝てる勝てないで物事を考え、体が敗北を認めていた為に抵抗する間もなく背中から壁に衝突してしまう。
「ぐがぁっ……!?」
背中を壁に擦らせながら落ちていくと望六は顔を上げてデイヴィス方へと視線を向けた。
いつ馬鹿力並みの攻撃が飛んでくるから分からないゆえに警戒したのだ。
それは基本的な防衛反応が彼の中で動き始めた証拠であり、即ち命の危機があると言うこと。
「……なあ。お前って本当に一年のイギリス人と戦ったヤツなのか? どうにも今のお前からはそんな力は感じられねぇけどな」
そう言ってデイヴィスは胸ポケットから棒つきキャンティを取り出すと自身の口へと運んでいた。その行動から彼女はまだ本気を出していない事が伺える。
そしてデイヴィスは何かを思いついたのかキャンディを咥えながら口角を上げると、
「いやぁ、オレとした事がすっかり忘れていたぜェ! すまないな一年坊。お前の二つ名って【魔法を無力化する黒き候補生】だったよな? じゃぁ、それに倣って魔法攻撃にしてやるよ」
自身のチェーンソー型のデバイスを望六に向けながら言ってきた。
しかし望六はそこで更なる恐怖感が全身を襲ってきていた。
何故なら単純な体術戦でもデイヴィスには敵わなず、投げられた時の体に走った衝撃はまるでメリッサの光弾を直で受けたような感じだったのだ。
「よ、よせ……これ以上はやめてくれ……」
このままでは蹂躙されるだけと思い望六は立ち上がって掠れた声を上げる。
けれどデイヴィスにはそんな事はどうでもいいのか詠唱らしき言葉が聞こえてきた。
「ちゃんと無力化してくれよ。じゃないと骨の二、三本は簡単にイっちまうぜェ? 術式展開【Impuls Needle】ッ!!」
デバイスを横に振って術式を発動すると振った場所に白いもやの塊が幾つも現れ、それがダイヤ型ようなものに形を変えると望六に向かって放出された。
「ほ、本当に無属性の魔法を使って……ああ、いや違うな。今はそれよりも目の前の魔法をどうやって対処するかが先だ……な」
デイヴィスが無属性の魔法を使った事で再度彼女が同じ無属性の者だと望六は認識する事が出来たが直ぐに目の前事態をどうするかに全思考を傾けた。
体は既に敗北を受けれていたが望六はこうも思ったのだ。このまま無様に負けてしまえば自分の評価が下がり、より一層他の女子達から疎まれる存在になるのではと。
そしてなによりも今望六が恐れているのはやっと仲が良くなった一組の女子達に失望されることなのだ。
それは言ってしまえば入学したばかりの頃の灰色の学園生活に戻ってしまうからで、それは絶対に避けたいのだ。
……だからこそ、彼は無理やりにでも心に戦いの意思という灯火を再び点火させる。
「ああ、でもやっぱ駄目だな。未だに俺にはあの”能力”を自在に扱える力はない。……ならば後は考えるまでもなかった。ただ当たって砕けるという道しかないッ!」
望六はそう雄叫びを上げると宵闇月影をしっかりと握り締め、向かってくる魔法に目掛けて走り出した。彼が視認出来る限り、デイヴィスが放った魔法の数は全部で四つほどだ。
しかし現状の望六にその全てを躱す、もしくは無力化するなんぞ到底できない事は本人が一番理解していた。
「だったら一つでも多くをこの宵闇月影で受け止め、ダメージを最小限に減らしてやらぁぁッ!」
彼は全てを受け止めると言う考えは捨てて、ある程度は自分の五体が耐える事を信じてその身に受ける覚悟を決めたのだ。
そして直ぐ目の前に最初のダイヤ型の魔法が近づくと望六はデバイスに自身の魔力を出来る限り流し込み、無詠唱で術式【Tilt lation】を発動した。
それは無属性の魔力を剣に纏わせて強化する魔法で切れ味や耐久性を一時的に上げる事が可能であり、望六は向かってくる魔法を視界の真ん中で捉えると真っ直ぐに剣を振り下ろした。
「はっ! やっとマシな面構えになったじゃねぇか一年坊。それで良いッ! それでなっ!」
「お”ら”ぁ”ぁ”――――っ!!」
デイヴィスが何かを言っていた気がしたが望六はダイヤ型の魔法を無力化する事は出来ずとも何とか一個、二個と左や右へと弾道を変えて弾き返し始めたのだ。
……しかしそれはいつまでも続くものでもなく、
「チッ、ここで限界かよ!! あと少しだってのによぉぉぉ!!」
望六が気合だけで弾き返していると段々とタイミングにずれが生じた。
やがてそれは明確に合わなくなるとデバイスを構え直す前に残りの魔法が彼の体を直撃していったのだ。
「あがぁ……っ!?」
礼装を纏っていながらも体を貫かれるような衝撃が全身を駆け巡っていく。
咄嗟に望六はデバイスを地に突き刺して再び膝を地面につけないようにするが……、
「マシな面にはなったが、まだオレを楽しませるには至らないな一年坊。だからお前は負けて学べ。そうすれば今よりはちったぁ強くなれる筈だぜェ!! はははっ!!」
最早そこに驚きすらもなく彼の横にはデイヴィスが笑いながら立っていたのだ。
だけど望六はその言葉を聞くと不思議と、体と心が共に敗北を清々しい気持ちで認めていた。
そこには一切の悔いがない……と言えば嘘になるのだが少なからず事実でもあったのだ。
恐らくだがデイヴィスは望六が本来の力を出せていない事に途中から気づいていたのではないだろうか。
「んじゃ、また強くなったらオレと再戦しよーな。望六ちゃん」
「ははっ。まさかいきなりちゃん付けで…………あ”か”っ”あ”ぁ!?」
デイヴィスが彼の耳に吐息をかけながら囁いていくと望六は本当にこの人は品定めが目的だったのだろうかと考えたが、それは突然腹部から切り裂かれるような感触によって掻き消された。
そう、彼女はチェーンソーの刃を回転させると下から斜め上に切り上げていったのだ。
「かはっ……」
体を真っ二つに切られたような痛みを受けると望六は背中から地面へと倒れていく。
そこで彼は礼装に流し込んでいた魔力が消失し礼装はただの服と成り下がった。
「まあ、オレが一度戦いだして相手を無傷で終わらせる訳がねえよなァ。あははっ!! あ、そうだそうだ、お前にこれやるよ。寮に戻ったら確認してみな」
デイヴィスがその場でしゃがみ込むと彼のポケットに何かを入れたようで、手がズボンのポケットに入ってきた感触だけはしっかりと分かった。しかし今や望六は魔力切れを起こして視線も動かせず、声も出せずにただ彼女の言葉を薄れゆく意識の中で聞くだけの存在となっている。
「オレは弱い男は嫌いだが何かを諦めないとする男は好きだぜ。あーあと、これもお前にやるよ。回復魔法を施して貰う時は体のエネルギーを一気に持ってかれるからなァ」
ポケットに何かを入れたあとデイヴィスは自分が咥えていたキャンディを口から出すとそのまま望六の口へと無理やりねじ込ませるようにして食べさせたが、掠れた意識の中で彼が感じられたのは彼女の唾液でしっとりした感覚と薄い苺味であった。
そしてデイヴィスは腰を上げて立ち上がったのか、望六の耳には足音が段々と遠退いていくのが微かに聞こえた。
『試合終了ッ! 色々とイレギュラーな事が起こりはしましたが、この試合の勝者は三年一組のデイヴィス・ジェイミー候補生ですっ!!』
「「「「おぉぉぉおおっ!!!!」」」」
春から試合終了の合図が出されると観客席からは拍手や歓声が響いてきた。
だが恐らくそれはデイヴィスが勝ったことで湧き起ったものであり、自分の奮闘を称えたものではないだろう。そう刹那に感じ取ると望六は限界に近かった意識を手放して気を失った。
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