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第一章 追放と仲間探し
35話「銀髪少女は魔眼持ち?」
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クラークの武器を破壊するべく猪突猛進を仕掛けて剣を振るうが、それは彼女の予想範囲内の動きなのか軽く回し蹴りを繰り出して躱すと、そのまま俺は後方へと吹き飛ばされたが、何とか受身を取ることで体制を整えて次の攻撃に備えることが出来た。
しかし視線を彼女へと向けて次の攻撃を仕掛けようとすると、既にクラークは別の銃を具現化させていて、それは見るからにショットガン型であった。
「おいおい……まじかよ。トレンチガンは条約違反だぜ。まったく、なんてもの使いやがる……」
そう、今まさに目の前に立つ彼女はショットガンを一丁構えて銃口を向けてきている状況なのだ。しかも厄介なことにその銃は条約違反で有名な物にそっくりであり、なぜこんな物がこの世界にあるのかと疑問に思う。
だがそれを言うと先程の拳銃も同じことで、この世界には色々と不思議な事が溢れているようだ。つまり俺が知らないだけで意外と向こうの世界に似た武器が、こちらの異世界でも多数存在している可能性があるということだ。
まあどうやって輸入されたかの答えに辿り着くことは現状では不可能であろうが、この決闘が俺の勝利で無事に終えることが出来たらクラークに聞いてみるのも一興かも知れない。
「これで終わりだ。異邦の冒険者」
その言葉を呟くと同時に彼女は冷たい瞳を向けたまま躊躇なく引き金を引いて弾を放つ。
――だがその刹那。
「終わらないなぁ。ああ、まだ終わらねえよ!」
圧倒的な火力を前にして多少の恐怖感は残るが、それでも二本の剣を高速で動かして即席の防壁を展開させた。
これで少しはショットガンからの攻撃を防げることを期待しているが、それでも相手は条約違反級の武器を使用しての攻撃だ。これが公式の試合とかなら間違いなくクラークは一発退場だろうが、生憎ここは何でもありの異世界で尚且つ決闘の場だ。
命の奪い合いは禁止されているが、逆に言えばそれ以外は大丈夫だということ。
つまり半殺しは許されるとうことであり、最悪の場合は腕か足を吹き飛ばされることになるだろう。
そしてそんな不吉な事を考えている間にもショットガンから発射された数多の弾が防壁へと着弾すると、一瞬にして両方の剣に重たく鋭い衝撃が走ると同時に手首の神経が幾つか切れそうな感覚を受けた。
「しかし……まったく耐えられないものじゃないな! これなら全然行けるぜっ! サンキュー、チート能力愛してるぞ!」
全ての弾を弾き落として剣の振りを止めると、再び視線をクラークへと定めて切り伏せる為に突撃を仕掛ける。勿論だが安全第一の関係上、剣を鞘に収めた状態でだけどな。
「うおらぁぁぁっ! 泣き顔晒せやぁぁ!」
「くっ、やはり只者ではなかったか。クソがっ!」
銃弾を全て耐えられたことで彼女は驚愕の表情を見せて声を荒げると、何をするつもりなのか急に自らの眼帯を左手で取り払い投げ捨てていた。
だがそうすると観客席から頭領の怒声が聞こえてきて、
「待てっ! それを使っていいとは言っていないぞ! 直ぐに辞めろクラーク!」
その声色はまるで何かを危惧しているような雰囲気であった。
そして頭領の怒声を聞いて反射的に足を止めてしまうが、たかが眼帯を外しただけで一体何が起こると言うのだろうか。
まあ仮にここからクラークが一発逆転の切り札を有しているのならば奇跡が起こるかもしれないが、現実的に言うのであれば今のこの状況を安易に崩せる可能性は何一つないだろう。
なんせ俺は彼女の銃弾を剣で受け止めることに成功したのだ。
それはとどのつまりクラークの攻撃は俺には通用しないことを意味している。
ならばこれは完全にチェックメイト状態にほかならないであろう。
「いいえ、やめません! ここで負けては我らタスクの評判が落ちることになります! それだけは決して避けねばならないのです!」
頭領の声に反応するようにクラークが声を荒らげて言葉を返すが、その口調から察するに俺に負けることで傭兵案内所の評判が落ちることを恐れている様子であった。
確かにどこの馬の骨かも知れない男に傭兵案内所の者が負けたとなれば、今後の傭兵業に支障が出る可能性は充分にありえるだろう。
なんせこういう仕事は相手との信頼関係、強いては絶対に負けないという前提があってこそ成り立つからだ。
これは素人の俺でも直ぐに分かることから、当の本人たちからしたら相当な危機感を持っていることは間違いないだろう。
「チッ、彼を殺す気なのかクラーク! 今すぐに戦闘行為を解除しろッ! これは命令だ!」
舌打ちをしながら頭領の怒声が決闘の場に響き渡るが、クラークは一向に聞く耳を持たないのか無視して視線を俺へと向けてきている。
だがその言葉を聞いて彼女は本当に俺を殺そうとしているのかという緊張感が芽生えると、クラークの瞳は暗く冷たい感じで殺意の衝動に駆られた狂人のそれにしか見えなかった。
端的に言うのであれば人を殺す為の目をしているということだ。
それから頭領が意地でも彼女を止めようとしているらしく決闘の場へと上がろうとしているのだが、それを他の傭兵たちが危険だと判断したのか数人掛りで取り押さえている状況だ。
もはやここまでくると決闘どころの騒ぎではないのだが、それでもクラークの顔は依然として俺の元へと向けられている。
「私の内に宿る魔眼よ、今だけ力を貸せ。対象は彼の者だ」
そして彼女は魔眼という単語を口にすると共に左目を緑色に発光させると、その瞳の奥には何やら魔法陣のような紋様が微かに見えた気がした。
しかし矢継ぎ早にクラークはショットガンを構えると自らの魔力を注ぎ込み始めて強大な一撃を放とうと準備をしている様子であり、俺とてしても流石に命の危機を感じざる得なくなるとルールを放棄して鞘から剣を引き抜こうかと考えてしまう。
そうすれば鞘で戦うよりも格段に動きも剣筋も素早くなるからだ。
――だがそんな僅かな考えすらもクラークの覇気により吹き飛ばされると、
「これで死ぬがいい。異邦の冒険者風情が。発動せよ! 【シャドウ・イーター】」
怒りと狂気を織り交ぜたような叫び声を出しながら彼女は人差し指に力を入れて発砲した。
しかし視線を彼女へと向けて次の攻撃を仕掛けようとすると、既にクラークは別の銃を具現化させていて、それは見るからにショットガン型であった。
「おいおい……まじかよ。トレンチガンは条約違反だぜ。まったく、なんてもの使いやがる……」
そう、今まさに目の前に立つ彼女はショットガンを一丁構えて銃口を向けてきている状況なのだ。しかも厄介なことにその銃は条約違反で有名な物にそっくりであり、なぜこんな物がこの世界にあるのかと疑問に思う。
だがそれを言うと先程の拳銃も同じことで、この世界には色々と不思議な事が溢れているようだ。つまり俺が知らないだけで意外と向こうの世界に似た武器が、こちらの異世界でも多数存在している可能性があるということだ。
まあどうやって輸入されたかの答えに辿り着くことは現状では不可能であろうが、この決闘が俺の勝利で無事に終えることが出来たらクラークに聞いてみるのも一興かも知れない。
「これで終わりだ。異邦の冒険者」
その言葉を呟くと同時に彼女は冷たい瞳を向けたまま躊躇なく引き金を引いて弾を放つ。
――だがその刹那。
「終わらないなぁ。ああ、まだ終わらねえよ!」
圧倒的な火力を前にして多少の恐怖感は残るが、それでも二本の剣を高速で動かして即席の防壁を展開させた。
これで少しはショットガンからの攻撃を防げることを期待しているが、それでも相手は条約違反級の武器を使用しての攻撃だ。これが公式の試合とかなら間違いなくクラークは一発退場だろうが、生憎ここは何でもありの異世界で尚且つ決闘の場だ。
命の奪い合いは禁止されているが、逆に言えばそれ以外は大丈夫だということ。
つまり半殺しは許されるとうことであり、最悪の場合は腕か足を吹き飛ばされることになるだろう。
そしてそんな不吉な事を考えている間にもショットガンから発射された数多の弾が防壁へと着弾すると、一瞬にして両方の剣に重たく鋭い衝撃が走ると同時に手首の神経が幾つか切れそうな感覚を受けた。
「しかし……まったく耐えられないものじゃないな! これなら全然行けるぜっ! サンキュー、チート能力愛してるぞ!」
全ての弾を弾き落として剣の振りを止めると、再び視線をクラークへと定めて切り伏せる為に突撃を仕掛ける。勿論だが安全第一の関係上、剣を鞘に収めた状態でだけどな。
「うおらぁぁぁっ! 泣き顔晒せやぁぁ!」
「くっ、やはり只者ではなかったか。クソがっ!」
銃弾を全て耐えられたことで彼女は驚愕の表情を見せて声を荒げると、何をするつもりなのか急に自らの眼帯を左手で取り払い投げ捨てていた。
だがそうすると観客席から頭領の怒声が聞こえてきて、
「待てっ! それを使っていいとは言っていないぞ! 直ぐに辞めろクラーク!」
その声色はまるで何かを危惧しているような雰囲気であった。
そして頭領の怒声を聞いて反射的に足を止めてしまうが、たかが眼帯を外しただけで一体何が起こると言うのだろうか。
まあ仮にここからクラークが一発逆転の切り札を有しているのならば奇跡が起こるかもしれないが、現実的に言うのであれば今のこの状況を安易に崩せる可能性は何一つないだろう。
なんせ俺は彼女の銃弾を剣で受け止めることに成功したのだ。
それはとどのつまりクラークの攻撃は俺には通用しないことを意味している。
ならばこれは完全にチェックメイト状態にほかならないであろう。
「いいえ、やめません! ここで負けては我らタスクの評判が落ちることになります! それだけは決して避けねばならないのです!」
頭領の声に反応するようにクラークが声を荒らげて言葉を返すが、その口調から察するに俺に負けることで傭兵案内所の評判が落ちることを恐れている様子であった。
確かにどこの馬の骨かも知れない男に傭兵案内所の者が負けたとなれば、今後の傭兵業に支障が出る可能性は充分にありえるだろう。
なんせこういう仕事は相手との信頼関係、強いては絶対に負けないという前提があってこそ成り立つからだ。
これは素人の俺でも直ぐに分かることから、当の本人たちからしたら相当な危機感を持っていることは間違いないだろう。
「チッ、彼を殺す気なのかクラーク! 今すぐに戦闘行為を解除しろッ! これは命令だ!」
舌打ちをしながら頭領の怒声が決闘の場に響き渡るが、クラークは一向に聞く耳を持たないのか無視して視線を俺へと向けてきている。
だがその言葉を聞いて彼女は本当に俺を殺そうとしているのかという緊張感が芽生えると、クラークの瞳は暗く冷たい感じで殺意の衝動に駆られた狂人のそれにしか見えなかった。
端的に言うのであれば人を殺す為の目をしているということだ。
それから頭領が意地でも彼女を止めようとしているらしく決闘の場へと上がろうとしているのだが、それを他の傭兵たちが危険だと判断したのか数人掛りで取り押さえている状況だ。
もはやここまでくると決闘どころの騒ぎではないのだが、それでもクラークの顔は依然として俺の元へと向けられている。
「私の内に宿る魔眼よ、今だけ力を貸せ。対象は彼の者だ」
そして彼女は魔眼という単語を口にすると共に左目を緑色に発光させると、その瞳の奥には何やら魔法陣のような紋様が微かに見えた気がした。
しかし矢継ぎ早にクラークはショットガンを構えると自らの魔力を注ぎ込み始めて強大な一撃を放とうと準備をしている様子であり、俺とてしても流石に命の危機を感じざる得なくなるとルールを放棄して鞘から剣を引き抜こうかと考えてしまう。
そうすれば鞘で戦うよりも格段に動きも剣筋も素早くなるからだ。
――だがそんな僅かな考えすらもクラークの覇気により吹き飛ばされると、
「これで死ぬがいい。異邦の冒険者風情が。発動せよ! 【シャドウ・イーター】」
怒りと狂気を織り交ぜたような叫び声を出しながら彼女は人差し指に力を入れて発砲した。
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