11 / 55
第一章 追放と仲間探し
9話「ニートは騎士に拘束され連行される」
しおりを挟む
ダイヤモンド級の冒険者となる為にギルド長に古龍の首を渡すという切り札を使用すると、そこから話はすんなりと進んでいき、なんと彼は各方面に俺のことを話してブロンズから一気にダイヤモンドへと昇進できるように取り計らってくれるとのことだ。
どうやら一人のギルド長だけで判断を下すのは荷が重過ぎるらしく、他の街のギルド長や役人やらとの話し合いが必要とのこと。
そうして俺は一先ず話し合いを終えると数日後にまたギルドに来てくれと言われて、今現在は安い宿屋を確保してベッドの上で転がっている最中だ。
時刻は既に真夜中で外に出てもやることはなく後は大人しく寝るだけだろう。
それに俺の腕や足は古龍の首を乗せた荷車を何日も休まずにカークランドまで引き続けたせいで、色々と負傷していてもはや自力で起き上がることは不可能に近い。
なんなら時間が経過する事に披露がどんどん増してきている気すらある。
恐らく交渉がそれなりの結果に終わり気持ち的に安心したことで、脳内のアドレナリン供給が止まったからであろう。
「あー……数日後にギルドに来てくれと言われたけど、この状態が続けば否応なしにそうなるわなぁ」
ギルドに顔を出したくても体が言う事を聞かない状態であれば当然無理であり、この披露が完全に抜けて再び歩けるまでに回復するには三日ぐらいは余裕で掛かるだろうと予想できた。
こういう時に回復系の魔法が扱える賢者や魔法使いが居てくれたら凄く嬉しいのだが、本を正せば仲間を集める為の準備段階でこうなっているのだから、なんとも複雑な心境である。
「まあグダグダと考えていてもしょうがない。今は体を休めてベッドから降りられるぐらいにまでは最低限回復しないとな。っつーことで寝るか。おやすみ異世界!」
全身が強烈な筋肉痛に襲われながらも寝る事を選ぶと人間が生まれた時から備えている、自己治癒という潜在的な回復に頼ることにして瞼を閉じると意識が一瞬で泥のように溶けていった。
――――それからあっという間に日数が経過していくと、予想通りに3日目の朝を迎えると同時に俺の体は自らの意思で動く事が可能になり無事に全回復を果たした。
「おお……。やはり事前に買い溜めしておいた回復ポーションを二日目で一気飲みしたのが功を奏したか? 味はまるで苦虫とカメムシを足したようなものだったが……」
ベッドから体を起こすと両手で拳を作っては広げてを繰り返し異常がないか確認し、次に軽いストレッチ運動のような真似事をして不調箇所がないかを入念に調べる。だが何処にも痛みや違和感を覚えることはなく、寧ろ背中に羽が生えたかのように全身が軽やかな状態であった。
「よし、これならギルドに行けるなっ! あの日から数日も経ってるし、そろそろ何かしら進捗もあるだろう!」
そう意気揚々と決め込むと急いで身支度を済ませて宿屋を飛び出し、妙な緊張感と漸くダイヤモンド級になれるという期待を抱いて鼓動が高鳴るのを感じつつ、ギルドへと全力を出して走りながら向かうのであった。
――そして直ぐにギルドの前へと到着すると、
「おっす! ギルド長いますかー!」
両手で勢い良く扉を開け放つと共に中へと足を踏み入れながら声を掛けた。
……がしかし、その呼び声に反応する者は誰ひとり居なかった。
「あ、あれ? どうしたんだ?」
普段ならば朝から酒盛りを楽しんで暴れている冒険者達が数人ほど居て騒がしい筈なのだが、今回はそれが一切なく寧ろ逆に静か過ぎて違和感を覚えると直ぐに周囲へと視線を向けて自体の確認をした。
すると受付所の方で何やら人だかりが作られていて、どうやらギルドが教会並に静かな原因はそこにあるように伺える。
受付所の周りには大勢の冒険者が屯していて、よく見るとその人だかりの中にはニアスと思しき人物も見受けられた。
俺はさっそく、このギルドで一体何が起こっているのかを把握する為に声を掛ける。
「おーいニアス! これは一体なんの集まりなんだ?」
「ん、ああアマデウスか。実は朝一で騎士の格好をした連中がギルドに上がり込んできてよ。ソイツらずっとギルド長と何か話して揉めてるようなんだわ」
そう話しながら彼が指を立たせて奥の方へと向けるとそれに釣られて俺も視線を向けるが、確かにそこには鎧を着込んだ騎士達がギルド長と何か言い争うような光景が広がっていた。残念ながら何を話しているまでかは聞き取れないが、騎士とギルド長の顔を見るに雰囲気は険悪そうである。
しかし耳を済ませて意識を集中させると次第に二人の話し声が鮮明に聞こえてきて、
「よし、分かった。古龍の首は諦めよう。その代わりに古龍を討伐した者が誰かを教えて頂きたい」
騎士の一人が古龍を討伐した者という妙に含みのある言葉を口にしていた。
「……それなら構わん。ほれ、ちょうどそこに居る者じゃぜぇ」
そしてギルド長は訝しげな表情を浮かべつつ答えると、視線を俺の方へと向けて騎士達に存在を教えていた。
「「「じーーっ」」」
周りを取り囲んでいた他の冒険者達も彼の行為に釣られたのか一斉に俺の元へと視線を合わせてくる。
「えっ。お、俺ですか?」
周りから向けられる数多の視線に脂汗のようなものが額に滲む感覚を覚えると、何故かこの場から一刻も早く逃げないといけない気がしてギルドの出入り口へと顔を向けた。
だが俺が不穏な空気を察して逃げようとした矢先に、
「ふむ、なるほど。確かに報告書に記されていた通りに二本の剣を携えているな。ではこれより領主様より承った公文を発表する。古龍を討伐せし者を我が屋敷へと速やかに連れて参れ。以上だ。即刻その者を捉えて馬車に放り込めッ!」
一人の騎士が羊皮紙を取り出して内容を読み上げていくと最後に右手を伸ばして他の騎士達に命令を下していた。
「「「はっ! 畏まりました!」」」
そうして周りの騎士達が活気よく返事をすると、俺を捉えようとして一斉に慌ただしく迫り来る。しかしその余りにも急過ぎる展開に僅かに反応が遅れると、
「ちょっちょちょちょ! おい待てやめろ! 俺は何も悪いことはしてないぞ!? な、なんだよお前らは一体! ちくしょう離せ変態! た、助けてくれニアスッ!」
為すすべもなく頑丈な縄で体を瞬時に拘束されてしまうが必死に声を出して助けを求めた。
「お、おう待ってろ! 今助けてやるからな! おい野郎どもアマデウスを助けるぞ!」
「「「お”お”お”ぅ”!」」」
ギルドに居る全員の冒険者がニアスの掛け声に反応して武器を取り出すと領主の横暴には決して屈しない、そういう確たる意思が感じ取れて仲間とは本当に素晴らしいものだと俺は改めて実感できた。
「辞めんか馬鹿共。この騎士達に手を出せばお前達は公務反逆罪で豚箱行きじゃぞ」
「「「えっ……」」」
先程まで勢いづいていた冒険者達がギルド長の言葉を耳にすると、全員がほぼ同時に武器を下げてその場に呆然と立ち尽くしていた。当然だがその中にはニアスも含まれている。
「ああ、そうか……。この騎士達何処かで見たことがあると思ったら、王の懐刀と言われているカークランド領主の直属護衛騎士団どもか」
ギルド長の言葉で静寂に包まれた建物内でドワーフ男のモンガスの声だけが鮮明に木霊した。
「くっ……すまないアマデウス。冒険者と騎士とでは身分の差が余りにも……」
苦悶とした表情を浮かべてニアスが剣を収めると自らの保身を第一に考えているようで、その姿からは俺を助けようなんて素振りは既に微塵も感じられなかった。
それから次々に他の冒険者達も俺から顔を逸らしては武器を収めていく。
「な、なに言ってんだよ!? 困ったときはお互い様って言ったじゃねぇかよッ! ふざけんな、この薄情者がぁーーーーっ!」
戦意を喪失した冒険者達を見ながら声を荒げると、あの時言った言葉は嘘だったのかと怒りの感情が一気に込み上げて声帯が千切れるほどに叫び散らかした。
「隊長、馬車の準備が整いました」
「うむ、ご苦労。さっそくコイツを放り込んでおけ」
「畏まりました」
背後からそんな騎士達の会話が聞こえてくると矢継ぎ早に、数人の騎士が麻紐を引っ張りだして俺を外へと無理やり連れ出そうと行動を開始した。
「ま、待ってくれ! 本当に俺は何もして――」
体を引っ張られながらも最後の抵抗として弁明の言葉を口にしようとするが、突如として後頭部に鋭い痛みを感じると視界が朧げとなり、堪らず瞼を閉じると次の瞬間には意識が飛んでいるのであった。
どうやら一人のギルド長だけで判断を下すのは荷が重過ぎるらしく、他の街のギルド長や役人やらとの話し合いが必要とのこと。
そうして俺は一先ず話し合いを終えると数日後にまたギルドに来てくれと言われて、今現在は安い宿屋を確保してベッドの上で転がっている最中だ。
時刻は既に真夜中で外に出てもやることはなく後は大人しく寝るだけだろう。
それに俺の腕や足は古龍の首を乗せた荷車を何日も休まずにカークランドまで引き続けたせいで、色々と負傷していてもはや自力で起き上がることは不可能に近い。
なんなら時間が経過する事に披露がどんどん増してきている気すらある。
恐らく交渉がそれなりの結果に終わり気持ち的に安心したことで、脳内のアドレナリン供給が止まったからであろう。
「あー……数日後にギルドに来てくれと言われたけど、この状態が続けば否応なしにそうなるわなぁ」
ギルドに顔を出したくても体が言う事を聞かない状態であれば当然無理であり、この披露が完全に抜けて再び歩けるまでに回復するには三日ぐらいは余裕で掛かるだろうと予想できた。
こういう時に回復系の魔法が扱える賢者や魔法使いが居てくれたら凄く嬉しいのだが、本を正せば仲間を集める為の準備段階でこうなっているのだから、なんとも複雑な心境である。
「まあグダグダと考えていてもしょうがない。今は体を休めてベッドから降りられるぐらいにまでは最低限回復しないとな。っつーことで寝るか。おやすみ異世界!」
全身が強烈な筋肉痛に襲われながらも寝る事を選ぶと人間が生まれた時から備えている、自己治癒という潜在的な回復に頼ることにして瞼を閉じると意識が一瞬で泥のように溶けていった。
――――それからあっという間に日数が経過していくと、予想通りに3日目の朝を迎えると同時に俺の体は自らの意思で動く事が可能になり無事に全回復を果たした。
「おお……。やはり事前に買い溜めしておいた回復ポーションを二日目で一気飲みしたのが功を奏したか? 味はまるで苦虫とカメムシを足したようなものだったが……」
ベッドから体を起こすと両手で拳を作っては広げてを繰り返し異常がないか確認し、次に軽いストレッチ運動のような真似事をして不調箇所がないかを入念に調べる。だが何処にも痛みや違和感を覚えることはなく、寧ろ背中に羽が生えたかのように全身が軽やかな状態であった。
「よし、これならギルドに行けるなっ! あの日から数日も経ってるし、そろそろ何かしら進捗もあるだろう!」
そう意気揚々と決め込むと急いで身支度を済ませて宿屋を飛び出し、妙な緊張感と漸くダイヤモンド級になれるという期待を抱いて鼓動が高鳴るのを感じつつ、ギルドへと全力を出して走りながら向かうのであった。
――そして直ぐにギルドの前へと到着すると、
「おっす! ギルド長いますかー!」
両手で勢い良く扉を開け放つと共に中へと足を踏み入れながら声を掛けた。
……がしかし、その呼び声に反応する者は誰ひとり居なかった。
「あ、あれ? どうしたんだ?」
普段ならば朝から酒盛りを楽しんで暴れている冒険者達が数人ほど居て騒がしい筈なのだが、今回はそれが一切なく寧ろ逆に静か過ぎて違和感を覚えると直ぐに周囲へと視線を向けて自体の確認をした。
すると受付所の方で何やら人だかりが作られていて、どうやらギルドが教会並に静かな原因はそこにあるように伺える。
受付所の周りには大勢の冒険者が屯していて、よく見るとその人だかりの中にはニアスと思しき人物も見受けられた。
俺はさっそく、このギルドで一体何が起こっているのかを把握する為に声を掛ける。
「おーいニアス! これは一体なんの集まりなんだ?」
「ん、ああアマデウスか。実は朝一で騎士の格好をした連中がギルドに上がり込んできてよ。ソイツらずっとギルド長と何か話して揉めてるようなんだわ」
そう話しながら彼が指を立たせて奥の方へと向けるとそれに釣られて俺も視線を向けるが、確かにそこには鎧を着込んだ騎士達がギルド長と何か言い争うような光景が広がっていた。残念ながら何を話しているまでかは聞き取れないが、騎士とギルド長の顔を見るに雰囲気は険悪そうである。
しかし耳を済ませて意識を集中させると次第に二人の話し声が鮮明に聞こえてきて、
「よし、分かった。古龍の首は諦めよう。その代わりに古龍を討伐した者が誰かを教えて頂きたい」
騎士の一人が古龍を討伐した者という妙に含みのある言葉を口にしていた。
「……それなら構わん。ほれ、ちょうどそこに居る者じゃぜぇ」
そしてギルド長は訝しげな表情を浮かべつつ答えると、視線を俺の方へと向けて騎士達に存在を教えていた。
「「「じーーっ」」」
周りを取り囲んでいた他の冒険者達も彼の行為に釣られたのか一斉に俺の元へと視線を合わせてくる。
「えっ。お、俺ですか?」
周りから向けられる数多の視線に脂汗のようなものが額に滲む感覚を覚えると、何故かこの場から一刻も早く逃げないといけない気がしてギルドの出入り口へと顔を向けた。
だが俺が不穏な空気を察して逃げようとした矢先に、
「ふむ、なるほど。確かに報告書に記されていた通りに二本の剣を携えているな。ではこれより領主様より承った公文を発表する。古龍を討伐せし者を我が屋敷へと速やかに連れて参れ。以上だ。即刻その者を捉えて馬車に放り込めッ!」
一人の騎士が羊皮紙を取り出して内容を読み上げていくと最後に右手を伸ばして他の騎士達に命令を下していた。
「「「はっ! 畏まりました!」」」
そうして周りの騎士達が活気よく返事をすると、俺を捉えようとして一斉に慌ただしく迫り来る。しかしその余りにも急過ぎる展開に僅かに反応が遅れると、
「ちょっちょちょちょ! おい待てやめろ! 俺は何も悪いことはしてないぞ!? な、なんだよお前らは一体! ちくしょう離せ変態! た、助けてくれニアスッ!」
為すすべもなく頑丈な縄で体を瞬時に拘束されてしまうが必死に声を出して助けを求めた。
「お、おう待ってろ! 今助けてやるからな! おい野郎どもアマデウスを助けるぞ!」
「「「お”お”お”ぅ”!」」」
ギルドに居る全員の冒険者がニアスの掛け声に反応して武器を取り出すと領主の横暴には決して屈しない、そういう確たる意思が感じ取れて仲間とは本当に素晴らしいものだと俺は改めて実感できた。
「辞めんか馬鹿共。この騎士達に手を出せばお前達は公務反逆罪で豚箱行きじゃぞ」
「「「えっ……」」」
先程まで勢いづいていた冒険者達がギルド長の言葉を耳にすると、全員がほぼ同時に武器を下げてその場に呆然と立ち尽くしていた。当然だがその中にはニアスも含まれている。
「ああ、そうか……。この騎士達何処かで見たことがあると思ったら、王の懐刀と言われているカークランド領主の直属護衛騎士団どもか」
ギルド長の言葉で静寂に包まれた建物内でドワーフ男のモンガスの声だけが鮮明に木霊した。
「くっ……すまないアマデウス。冒険者と騎士とでは身分の差が余りにも……」
苦悶とした表情を浮かべてニアスが剣を収めると自らの保身を第一に考えているようで、その姿からは俺を助けようなんて素振りは既に微塵も感じられなかった。
それから次々に他の冒険者達も俺から顔を逸らしては武器を収めていく。
「な、なに言ってんだよ!? 困ったときはお互い様って言ったじゃねぇかよッ! ふざけんな、この薄情者がぁーーーーっ!」
戦意を喪失した冒険者達を見ながら声を荒げると、あの時言った言葉は嘘だったのかと怒りの感情が一気に込み上げて声帯が千切れるほどに叫び散らかした。
「隊長、馬車の準備が整いました」
「うむ、ご苦労。さっそくコイツを放り込んでおけ」
「畏まりました」
背後からそんな騎士達の会話が聞こえてくると矢継ぎ早に、数人の騎士が麻紐を引っ張りだして俺を外へと無理やり連れ出そうと行動を開始した。
「ま、待ってくれ! 本当に俺は何もして――」
体を引っ張られながらも最後の抵抗として弁明の言葉を口にしようとするが、突如として後頭部に鋭い痛みを感じると視界が朧げとなり、堪らず瞼を閉じると次の瞬間には意識が飛んでいるのであった。
4
お気に入りに追加
1,764
あなたにおすすめの小説
18禁NTR鬱ゲーの裏ボス最強悪役貴族に転生したのでスローライフを楽しんでいたら、ヒロイン達が奴隷としてやって来たので幸せにすることにした
田中又雄
ファンタジー
『異世界少女を歪ませたい』はエロゲー+MMORPGの要素も入った神ゲーであった。
しかし、NTR鬱ゲーであるためENDはいつも目を覆いたくなるものばかりであった。
そんなある日、裏ボスの悪役貴族として転生したわけだが...俺は悪役貴族として動く気はない。
そう思っていたのに、そこに奴隷として現れたのは今作のヒロイン達。
なので、酷い目にあってきた彼女達を精一杯愛し、幸せなトゥルーエンドに導くことに決めた。
あらすじを読んでいただきありがとうございます。
併せて、本作品についてはYouTubeで動画を投稿しております。
より、作品に没入できるようつくっているものですので、よければ見ていただければ幸いです!
追放された最強剣士〜役立たずと追放された雑用係は最強の美少女達と一緒に再スタートします。奴隷としてならパーティに戻してやる?お断りです〜
妄想屋さん
ファンタジー
「出ていけ!お前はもうここにいる資格はない!」
有名パーティで奴隷のようにこき使われていた主人公(アーリス)は、ある日あらぬ誤解を受けてパーティを追放されてしまう。
寒空の中、途方に暮れていたアーリスだったかが、剣士育成学校に所属していた時の同級生であり、現在、騎士団で最強ランクの実力を持つ(エルミス)と再開する。
エルミスは自信を無くしてしまったアーリスをなんとか立ち直らせようと決闘を申し込み、わざと負けようとしていたのだが――
「早くなってるし、威力も上がってるけど、その動きはもう、初めて君と剣を混じえた時に学習済みだ!」
アーリスはエルミスの予想を遥かに超える天才だった。
✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿✿
4月3日
1章、2章のタイトルを変更致しました。
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
乙女ゲーのモブに転生した俺、なぜかヒロインの攻略対象になってしまう。えっ? 俺はモブだよ?
水間ノボル🐳
ファンタジー
↑ お気に入り登録をお願いします!
※ 5/15 男性向けホットランキング1位★
目覚めたら、妹に無理やりプレイさせられた乙女ゲーム、「ルーナ・クロニクル」のモブに転生した俺。
名前は、シド・フォン・グランディ。
準男爵の三男。典型的な底辺貴族だ。
「アリシア、平民のゴミはさっさと退学しなさい!」
「おいっ! 人をゴミ扱いするんじゃねぇ!」
ヒロインのアリシアを、悪役令嬢のファルネーゼがいじめていたシーンにちょうど転生する。
前日、会社の上司にパワハラされていた俺は、ついむしゃくしゃしてファルネーゼにブチキレてしまい……
「助けてくれてありがとうございます。その……明日の午後、空いてますか?」
「えっ? 俺に言ってる?」
イケメンの攻略対象を差し置いて、ヒロインが俺に迫ってきて……
「グランディ、決闘だ。俺たちが勝ったら、二度とアリシア近づくな……っ!」
「おいおい。なんでそうなるんだよ……」
攻略対象の王子殿下に、決闘を挑まれて。
「クソ……っ! 準男爵ごときに負けるわけにはいかない……」
「かなり手加減してるんだが……」
モブの俺が決闘に勝ってしまって——
※2024/3/20 カクヨム様にて、異世界ファンタジーランキング2位!週間総合ランキング4位!
追放?俺にとっては解放だ!~自惚れ勇者パーティに付き合いきれなくなった俺、捨てられた女神を助けてジョブ【楽園創造者】を授かり人生を謳歌する~
和成ソウイチ
ファンタジー
(全77話完結)【あなたの楽園、タダで創ります! 追放先はこちらへ】
「スカウトはダサい。男はつまらん。つーことでラクター、お前はクビな」
――その言葉を待ってたよ勇者スカル。じゃあな。
勇者のパワハラに愛想を尽かしていたスカウトのラクターは、クビ宣告を幸いに勇者パーティを出て行く。
かつては憧れていた勇者。だからこそここまで我慢してきたが、今はむしろ、追放されて心が晴れやかだった。
彼はスカルに仕える前から――いや、生まれた瞬間から決めていたことがあった。
一生懸命に生きる奴をリスペクトしよう。
実はラクターは転生者だった。生前、同じようにボロ布のようにこき使われていた幼馴染の同僚を失って以来、一生懸命に生きていても報われない奴の力になりたいと考え続けていた彼。だが、転生者であるにも関わらずラクターにはまだ、特別な力はなかった。
ところが、追放された直後にとある女神を救ったことでラクターの人生は一変する。
どうやら勇者パーティのせいで女神でありながら奴隷として売り飛ばされたらしい。
解放した女神が憑依したことにより、ラクターはジョブ【楽園創造者】に目覚める。
その能力は、文字通り理想とする空間を自由に創造できるチートなものだった。
しばらくひとりで暮らしたかったラクターは、ふと気付く。
――一生懸命生きてるのは、何も人間だけじゃないよな?
こうして人里離れた森の中で動植物たちのために【楽園創造者】の力を使い、彼らと共存生活を始めたラクター。
そこで彼は、神獣の忘れ形見の人狼少女や御神木の大精霊たちと出逢い、楽園を大きくしていく。
さらには、とある事件をきっかけに理不尽に追放された人々のために無料で楽園を創る活動を開始する。
やがてラクターは彼を慕う大勢の仲間たちとともに、自分たちだけの楽園で人生を謳歌するのだった。
一方、ラクターを追放し、さらには彼と敵対したことをきっかけに、スカルを始めとした勇者パーティは急速に衰退していく。
(他サイトでも投稿中)
田舎で師匠にボコされ続けた結果、気づいたら世界最強になっていました
七星点灯
ファンタジー
俺は屋上から飛び降りた。いつからか始まった、凄惨たるイジメの被害者だったから。
天国でゆっくり休もう。そう思って飛び降りたのだが──
俺は赤子に転生した。そしてとあるお爺さんに拾われるのだった。
──数年後
自由に動けるようになった俺に対して、お爺さんは『指導』を行うようになる。
それは過酷で、辛くて、もしかしたらイジメられていた頃の方が楽だったかもと思ってしまうくらい。
だけど、俺は強くなりたかった。
イジメられて、それに負けて自殺した自分を変えたかった。
だから死にたくなっても踏ん張った。
俺は次第に、拾ってくれたおじいさんのことを『師匠』と呼ぶようになり、厳しい指導にも喰らいつけるようになってゆく。
ドラゴンとの戦いや、クロコダイルとの戦いは日常茶飯事だった。
──更に数年後
師匠は死んだ。寿命だった。
結局俺は、師匠が生きているうちに、師匠に勝つことができなかった。
師匠は最後に、こんな言葉を遺した。
「──外の世界には、ワシより強い奴がうじゃうじゃいる。どれ、ワシが居なくなっても、お前はまだまだ強くなれるぞ」
俺はまだ、強くなれる!
外の世界には、師匠よりも強い人がうじゃうじゃいる!
──俺はその言葉を聞いて、外の世界へ出る決意を固めた。
だけど、この時の俺は知らなかった。
まさか師匠が、『かつて最強と呼ばれた冒険者』だったなんて。
クラス転移で裏切られた「無」職の俺は世界を変える
ジャック
ファンタジー
私立三界高校2年3組において司馬は孤立する。このクラスにおいて王角龍騎というリーダーシップのあるイケメンと学園2大美女と呼ばれる住野桜と清水桃花が居るクラスであった。司馬に唯一話しかけるのが桜であり、クラスはそれを疎ましく思っていた。そんなある日クラスが異世界のラクル帝国へ転生してしまう。勇者、賢者、聖女、剣聖、など強い職業がクラスで選ばれる中司馬は無であり、属性も無であった。1人弱い中帝国で過ごす。そんなある日、八大ダンジョンと呼ばれるラギルダンジョンに挑む。そこで、帝国となかまに裏切りを受け─
これは、全てに絶望したこの世界で唯一の「無」職の少年がどん底からはい上がり、世界を変えるまでの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カクヨム様、小説家になろう様にも連載させてもらっています。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる