627 / 646
第5章 ルネッサンス攻防編
第627話 試合でなく、試射なら良いのではないか?
しおりを挟む
「ウニベルシタス反対派ですと? さて、そんなものがあるともないとも。そもそも魔術は流派に分かれ、相争うのが伝統のようなものですし」
10分ほど当たり障りのないやり取りを続けた後で、マランツは『反ウニベルシタス派』の存在有無について聞いてみた。サレルモ師の答えは肯定とも否定とも取れるものだった。
言っていることはもっともだった。流儀が違えば意見が異なる。魔術各流派同士は決して一枚岩にまとまったものではなかった。
流派の勢力を伸ばそうとすれば互いに衝突する。弟子の勧誘でもめ事が起きるのはよくある話だった。
そうでなくともどちらが優れているかという競争は当たり前に存在する。
王国魔術競技会はそういう争いを公正に、あと腐れなく決着する場でもあるのだ。
「マランツ先生は公の場から退かれて随分たつようですが、最近は『メシヤ流』を押し立てているようですね」
サレルモ師は当然ながらウニベルシタスの近況について情報を集めていた。魔術師協会から送り込まれた生徒も1人や2人ではない。
ネルソンたちはそれを知りながら平然と受け入れてきた。
かりそめにもメシヤ流に染まれば、思うと思わざるにかかわらず、メシヤ流の伝道者となる。それはメシヤ流魔法に技術、手法として伝統流派を超越した利点があるからだ。
「単なる手伝いに過ぎぬよ。既に魔力を失った身じゃ」
マランツは淡々と答えた。彼の本心である。
自分の弟子はジローで終わった。いまの自分は「教師」であって「指導者」ではない。
マランツにとって「師」とは、命を懸けて流派の神髄を弟子に伝承する者だ。今の自分に、最早その情熱と信念はない。そう思っていた。
「ご謙遜を。人を選ばず、属性を選ばぬ教授法、前例を見ない実績ですな」
ウニベルシタスでは素質を問わない。誰でも魔力を活性化できると言う。
ウニベルシタスは属性を語らない。地上の現象はすべて魔法の対象であると言う。
「5年前ならそんな馬鹿なと言うところでした。しかし、その成果がこうしてわたしの目の前にいる」
サレルモ師は長いまつ毛を動かしてステファノに目をやった。当人は急に話題に載せられて、居心地悪そうに身を固くしている。
「あれから稽古は重ねているかね? そうだろうな。またいつか手合わせしてみたいものだ」
優しげな顔でそう言うが、サレルモ師の目の奥は笑っていなかった。
「俺の専門は生活魔法と魔道具ですから」
ステファノはやんわりとサレルモ師の誘いを断った。「どちらが強いか」という尺度はステファノの価値基準ではない。自分たちを脅かす者から身を守れれば、それで十分なのだった。
「試合でなく、試射なら良いのではないか?」
さりげない顔でドリーがけしかけた。
「協会長自らが競い合うのは何かと差しさわりがある。ここは双方の代表選手同士の模範演技ということでいかがですか?」
「なるほど。試射か。標的を撃ち合って威力と精度を競うわけだな」
「ウニベルシタス側からはステファノを出しましょう」
ドリーがそう言うと、明らかにサレルモ師の表情が動いた。
「相手にとって不足はないな。さて、こちらは誰を選んだものか……」
思案顔で腕を組むサレルモ師に、ドリーはしたり顔で畳みかけた。
「1人に絞り込まなくても結構です。実力差がありますから。5人対1人くらいでちょうど良いのでは?」
涼しい顔でサレルモ師をあおる。
「ほう。強気だな。ならばそうさせてもらおうか。競技方法もこちらで決めさせてもらって良いな?」
「お任せしましょう。たかが試射会です。互いに研鑽ができれば十分ですからな」
鷹揚に言い放ち、ドリーはにっこりとほほ笑んだ。
◆◆◆
「あそこまであおる必要ありましたかねぇ」
翌日、協会に向かいながらステファノがぼやいた。協会員の敵意を浴びることになるのは自分なのだ。勝手に火を大きくされては迷惑である。
「本気になってもらわなくては意味がないからな。あのくらい言ってやれば、『反ウニベルシタス派』が黙っていないだろう」
「もしいるとすればでしょう?」
ドリーにしてみれば作戦通りというわけだが、当事者のステファノとしてはいい迷惑だと思う。
「こういうことをするなら、ドリーさんが試射をやってもいいんじゃ?」
「わかっておらんな。『王国魔術競技会準優勝者』という肩書が大事なのだ。ステファノは涼しい顔をして、いつも通り人を食った術を使ってくれればいい」
文句を言うステファノをドリーは適当にあしらった。
3人は魔術師協会に到着し、5分ほどで中庭にある試射場に通された。
「約束通り5人のメンバーを選出させてもらった。早速始めるかね?」
「結構です。ステファノ、準備は良いな?」
サレルモ師とドリーの掛け合いにステファノは小さく頷いた。事魔法に関して、ステファノはいつでも準備ができていた。いつ戦いに巻き込まれても即応できる。
ドリーもそれは熟知していた。ステファノへの問いは単なる形式だった。
「それではこちらの5名と1人ずつ試技を競い合ってもらおう」
「1対1で良いので?」
「まずは小手調べだ。5名との試技が終わったら、5対1で競い合ってもらう」
5回の試技は、火属性、水属性、風属性、土属性、光属性で争う。最後の1戦は属性縛りなしの自由演技となる。
「なるほど。それなら全属性持ちのステファノと対等の条件で試技ができるな」
火属性しか使えない術者でも、火属性縛りを入れた競技でなら全属性を持つステファノと対等に競い合える。よく考えられた競技条件だった。
「各属性が最も得意な人間を選べばいいわけだ。さすがですな」
サレルモ師の競技設定に賛辞を贈りながら、「無駄なことだがな」という冷めた感想をドリーは相槌に籠めていた。
「まずは火属性! 選手はそれぞれの位置につけ!」
ドリーの皮肉に気づかぬ風にして、サレルモ師は試合開始の準備を進めた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第628話 ステファノの標的は倍の距離にしてもらう。」
「第1試合は火属性だ。20メートル先の標的に火魔術を当ててその威力を競う。そちらでは火魔法と呼ぶのだったな? 的を外したら、もちろん負けだ」
標的としてつるされていたのは全身鎧の胴体部分だった。頭部と手足はついていない。大きな亀か、コガネムシに似ていなくもない。
鉄素材の鎧はもちろん不燃性だ。火魔術の的としてはダメージの入りにくい相手であった。
「面白い。競技者の工夫が見どころじゃな」
……
◆お楽しみに。
10分ほど当たり障りのないやり取りを続けた後で、マランツは『反ウニベルシタス派』の存在有無について聞いてみた。サレルモ師の答えは肯定とも否定とも取れるものだった。
言っていることはもっともだった。流儀が違えば意見が異なる。魔術各流派同士は決して一枚岩にまとまったものではなかった。
流派の勢力を伸ばそうとすれば互いに衝突する。弟子の勧誘でもめ事が起きるのはよくある話だった。
そうでなくともどちらが優れているかという競争は当たり前に存在する。
王国魔術競技会はそういう争いを公正に、あと腐れなく決着する場でもあるのだ。
「マランツ先生は公の場から退かれて随分たつようですが、最近は『メシヤ流』を押し立てているようですね」
サレルモ師は当然ながらウニベルシタスの近況について情報を集めていた。魔術師協会から送り込まれた生徒も1人や2人ではない。
ネルソンたちはそれを知りながら平然と受け入れてきた。
かりそめにもメシヤ流に染まれば、思うと思わざるにかかわらず、メシヤ流の伝道者となる。それはメシヤ流魔法に技術、手法として伝統流派を超越した利点があるからだ。
「単なる手伝いに過ぎぬよ。既に魔力を失った身じゃ」
マランツは淡々と答えた。彼の本心である。
自分の弟子はジローで終わった。いまの自分は「教師」であって「指導者」ではない。
マランツにとって「師」とは、命を懸けて流派の神髄を弟子に伝承する者だ。今の自分に、最早その情熱と信念はない。そう思っていた。
「ご謙遜を。人を選ばず、属性を選ばぬ教授法、前例を見ない実績ですな」
ウニベルシタスでは素質を問わない。誰でも魔力を活性化できると言う。
ウニベルシタスは属性を語らない。地上の現象はすべて魔法の対象であると言う。
「5年前ならそんな馬鹿なと言うところでした。しかし、その成果がこうしてわたしの目の前にいる」
サレルモ師は長いまつ毛を動かしてステファノに目をやった。当人は急に話題に載せられて、居心地悪そうに身を固くしている。
「あれから稽古は重ねているかね? そうだろうな。またいつか手合わせしてみたいものだ」
優しげな顔でそう言うが、サレルモ師の目の奥は笑っていなかった。
「俺の専門は生活魔法と魔道具ですから」
ステファノはやんわりとサレルモ師の誘いを断った。「どちらが強いか」という尺度はステファノの価値基準ではない。自分たちを脅かす者から身を守れれば、それで十分なのだった。
「試合でなく、試射なら良いのではないか?」
さりげない顔でドリーがけしかけた。
「協会長自らが競い合うのは何かと差しさわりがある。ここは双方の代表選手同士の模範演技ということでいかがですか?」
「なるほど。試射か。標的を撃ち合って威力と精度を競うわけだな」
「ウニベルシタス側からはステファノを出しましょう」
ドリーがそう言うと、明らかにサレルモ師の表情が動いた。
「相手にとって不足はないな。さて、こちらは誰を選んだものか……」
思案顔で腕を組むサレルモ師に、ドリーはしたり顔で畳みかけた。
「1人に絞り込まなくても結構です。実力差がありますから。5人対1人くらいでちょうど良いのでは?」
涼しい顔でサレルモ師をあおる。
「ほう。強気だな。ならばそうさせてもらおうか。競技方法もこちらで決めさせてもらって良いな?」
「お任せしましょう。たかが試射会です。互いに研鑽ができれば十分ですからな」
鷹揚に言い放ち、ドリーはにっこりとほほ笑んだ。
◆◆◆
「あそこまであおる必要ありましたかねぇ」
翌日、協会に向かいながらステファノがぼやいた。協会員の敵意を浴びることになるのは自分なのだ。勝手に火を大きくされては迷惑である。
「本気になってもらわなくては意味がないからな。あのくらい言ってやれば、『反ウニベルシタス派』が黙っていないだろう」
「もしいるとすればでしょう?」
ドリーにしてみれば作戦通りというわけだが、当事者のステファノとしてはいい迷惑だと思う。
「こういうことをするなら、ドリーさんが試射をやってもいいんじゃ?」
「わかっておらんな。『王国魔術競技会準優勝者』という肩書が大事なのだ。ステファノは涼しい顔をして、いつも通り人を食った術を使ってくれればいい」
文句を言うステファノをドリーは適当にあしらった。
3人は魔術師協会に到着し、5分ほどで中庭にある試射場に通された。
「約束通り5人のメンバーを選出させてもらった。早速始めるかね?」
「結構です。ステファノ、準備は良いな?」
サレルモ師とドリーの掛け合いにステファノは小さく頷いた。事魔法に関して、ステファノはいつでも準備ができていた。いつ戦いに巻き込まれても即応できる。
ドリーもそれは熟知していた。ステファノへの問いは単なる形式だった。
「それではこちらの5名と1人ずつ試技を競い合ってもらおう」
「1対1で良いので?」
「まずは小手調べだ。5名との試技が終わったら、5対1で競い合ってもらう」
5回の試技は、火属性、水属性、風属性、土属性、光属性で争う。最後の1戦は属性縛りなしの自由演技となる。
「なるほど。それなら全属性持ちのステファノと対等の条件で試技ができるな」
火属性しか使えない術者でも、火属性縛りを入れた競技でなら全属性を持つステファノと対等に競い合える。よく考えられた競技条件だった。
「各属性が最も得意な人間を選べばいいわけだ。さすがですな」
サレルモ師の競技設定に賛辞を贈りながら、「無駄なことだがな」という冷めた感想をドリーは相槌に籠めていた。
「まずは火属性! 選手はそれぞれの位置につけ!」
ドリーの皮肉に気づかぬ風にして、サレルモ師は試合開始の準備を進めた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第628話 ステファノの標的は倍の距離にしてもらう。」
「第1試合は火属性だ。20メートル先の標的に火魔術を当ててその威力を競う。そちらでは火魔法と呼ぶのだったな? 的を外したら、もちろん負けだ」
標的としてつるされていたのは全身鎧の胴体部分だった。頭部と手足はついていない。大きな亀か、コガネムシに似ていなくもない。
鉄素材の鎧はもちろん不燃性だ。火魔術の的としてはダメージの入りにくい相手であった。
「面白い。競技者の工夫が見どころじゃな」
……
◆お楽しみに。
10
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
裏切られ追放という名の処刑宣告を受けた俺が、人族を助けるために勇者になるはずないだろ
井藤 美樹
ファンタジー
初代勇者が建国したエルヴァン聖王国で双子の王子が生まれた。
一人には勇者の証が。
もう片方には証がなかった。
人々は勇者の誕生を心から喜ぶ。人と魔族との争いが漸く終結すると――。
しかし、勇者の証を持つ王子は魔力がなかった。それに比べ、持たない王子は莫大な魔力を有していた。
それが判明したのは五歳の誕生日。
証を奪って生まれてきた大罪人として、王子は右手を斬り落とされ魔獣が棲む森へと捨てられた。
これは、俺と仲間の復讐の物語だ――
婚約破棄騒動に巻き込まれたモブですが……
こうじ
ファンタジー
『あ、終わった……』王太子の取り巻きの1人であるシューラは人生が詰んだのを感じた。王太子と公爵令嬢の婚約破棄騒動に巻き込まれた結果、全てを失う事になってしまったシューラ、これは元貴族令息のやり直しの物語である。
勇者は魔王に屈しない〜仲間はみんな魔王に寝返った〜
さとう
ファンタジー
魔界からやって来た魔王に、人間界の一部が乗っ取られた。
その魔王に対抗するべく、人間界に存在する伝説の『聖なる武具』に選ばれた5人の勇者たち。
その名は聖剣士レオン、魔術師ウラヌス、刀士サテナ、弓士ネプチュン。
そして俺こと守護士マイトの、同じ村の出身の5人の幼馴染だ。
12歳で『聖なる武具』に選ばれ、人間界最大の王国である『ギンガ王国』で修行する毎日。
辛くも苦しい修行に耐えながら、俺たちは力を付けていく。
親友であるレオン、お互いを高め合ったサテナ、好き好きアピールがスゴいネプチュン、そして俺が惚れてる少女ウラヌス。
そんな中、俺は王国の森で、喋る赤い文鳥のふーちゃんと出会い、親友となる。
それから5年。17歳になり、魔王討伐の旅に出る。
いくつもの苦難を越え、仲間たちとの絆も深まり、ついには魔王と最終決戦を迎えることに。
だが、俺たちは魔王にズタボロにやられた。
椅子に座る魔王を、立ち上がらせることすら出来なかった。
命の危機を感じたレオンは、魔王に命乞いをする。
そして魔王の気まぐれと甘い罠で、俺以外の4人は魔王の手下になってしまう。
17年間ずっと一緒だった幼馴染たちは俺に容赦ない攻撃をする。
そして、ずっと好きだったウラヌスの一撃で、俺は魔王城の外へ吹き飛ばされる。
最後に見たのは、魔王に寄り添うウラヌスだった。
そんな俺を救ったのは、赤い文鳥のふーちゃんだった。
公国の後継者として有望視されていたが無能者と烙印を押され、追放されたが、とんでもない隠れスキルで成り上がっていく。公国に戻る?いやだね!
秋田ノ介
ファンタジー
主人公のロスティは公国家の次男として生まれ、品行方正、学問や剣術が優秀で、非の打ち所がなく、後継者となることを有望視されていた。
『スキル無し』……それによりロスティは無能者としての烙印を押され、後継者どころか公国から追放されることとなった。ロスティはなんとかなけなしの金でスキルを買うのだが、ゴミスキルと呼ばれるものだった。何の役にも立たないスキルだったが、ロスティのとんでもない隠れスキルでゴミスキルが成長し、レアスキル級に大化けしてしまう。
ロスティは次々とスキルを替えては成長させ、より凄いスキルを手にしていき、徐々に成り上がっていく。一方、ロスティを追放した公国は衰退を始めた。成り上がったロスティを呼び戻そうとするが……絶対にお断りだ!!!!
小説家になろうにも掲載しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる