528 / 638
第5章 ルネッサンス攻防編
第528話 ……お前には似合いの武器になるかもしれない。
しおりを挟む
翌日、朝の日課の後、ステファノはネオン師と共に試射場にいた。
「まずは遠的に慣れてもらう。投法は左右の『中天』で行う」
飛距離、威力、命中精度を全て満足させられるのは、「中天」以外になかった。
「使う石も大きくなる。いきなり全力で投げると肩を壊すぞ。5割の力から始めなさい」
ネオン師が示したのは拳大の石だった。
確かにこれを思い切り投げたら筋肉を痛めそうだと、ステファノは思った。
「隠密性は考えなくていい。体全体を使って大きな動きで投げろ。腕だけに頼ってはいけない」
そう言うと、ネオンは自ら一石を投じて見せた。
半身の姿勢から片足を上げ、体を捻りながら足を大きく前方に踏み出し、腰から肩、腕、手首に回転を伝え、石を飛ばしていた。
「右手でも左手でも投げられるようにする。すなわち体は左右均等に鍛えなければならない」
ネオン師はあえて力を抑え、山なりに石を飛ばした。それでも石は40メートル先の標的を捉えた。
「状況によってはあえて山なりに投げる場合もある。途中に障害物がある場合などだな」
高く投げ上げた石を頭上から落として、物陰に隠れた敵を倒す技もあると、ネオン師は言った。
「お前も山なりの投法から始めると良い」
そう言い残して、彼女は狩りに出かけて行った。
◆◆◆
1人になり、ステファノは台の上に転がる石を眺めた。
(先生は拳大の石を投げていた。俺もそうすべきか?)
右手に石を取り、握り具合を確かめる。
(俺の手は先生の手より小さい。石の大きさは自分の手に合わせた方が良いな)
石が大きすぎると、握りが甘くなる。十分な力が伝えられないし、狙いもぶれるだろう。
ぽんぽんと、軽く手から放り上げて石の重みを測った。
(うーん。思ったより重いな。これは体に負担がかかりそうだ)
ステファノは初伝の教えを思い出した。
(思い切り投げる必要はないんだ。徐々に体を慣らせばいい)
右手の石と台上の石を見比べ、ステファノは大きさが半分の石に持ち替えた。
(うん。これなら無理せずに投げられる)
左半身から「右中天」の型で石を投じた。ゆったりと山なりに飛んだ礫は遠的の右側を通過した。
(最初はこれで良い。右左5本ずつ交互に練習するか)
10投を1セットに、ステファノは練習を繰り返した。1セット毎にインターバルを取り、石を拾い集める。
ネオン師のアドバイスに従い、ステファノは日常生活でも左手を使うように心掛けていた。
慣れない動作には違和感が伴う。それは動きの無駄、筋肉の緊張につながり、肉体と精神の疲労をもたらす。
重労働の負荷とはまた違うきつさがあった。
それでも繰り返せば慣れてくる。10日の修業でステファノは左手をかなりうまく使えるようになっていた。
礫を当てることにこだわり過ぎると、特に左手の場合、手の動きに頼ってしまう。そうではなく、体全体を使ってゆったりと大きく動くことを、ステファノは心掛けた。
不思議なもので手の器用さに頼らないことで、投擲はかえって安定するのだった。
(これは当たる)
やがて石が指先を離れる瞬間、どこに飛んで行くかが予想できるようになってきた。投擲の形が徐々に安定したせいだろう。無理に当てには行かず、一定の形で投げる。
形と飛ぶ先が安定すれば、後々狙いを調整するだけで良いはずだ。
ステファノは3日で遠的の型を安定させ、4日めからは礫の大きさと速度を上げて行った。ネオン師は朝夕にステファノの型を検分し、時折手直しをさせた。
連日の稽古で筋力も増し、10日めにはかなりの速さで礫を飛ばせるようになっていた。
「よし。遠的の型も定まったな。いよいよ明日からは道具の使い方を教えよう」
「道具を使った投石ですか?」
「そうだ。……お前には似合いの武器になるかもしれない」
ネオン師は意味ありげにほほ笑んだ。
◆◆◆
翌日の朝稽古は「投石器」の紹介から始まった。
「これが『投石紐』だ。当流では簡単に『紐』と呼んでいる」
「これを使うんですか?」
ネオン師が懐から取り出したのは、全長1メートル程の紐の中央に革製の短い帯のような物を取りつけた道具であった。
「中央の革帯に石を包んで使う。紐は羊毛を編んだものだ。植物性に比べて伸縮する分、投石の威力が増す利点がある」
「一方の端にある輪は、何に使うものでしょう?」
「ここに手首を通して、紐が手から離れないようにする」
ネオンは実際に紐を右手に装着して見せた。石を革帯に包むと、紐のもう一方の端を輪から出た紐と一緒に、手のひらに握り込む。
「持ち方はこうだ。これを頭上や体の横で振り回してから手を離すと、2つ折にした紐がまっすぐに伸びて石が放たれるのだ」
「手を離すタイミングが難しそうですね」
石は紐が旋回する面に沿って飛んで行くが、タイミングを間違うと標的には当たらない。
「どれ、試しにやって見せよう。離れていなさい」
ネオン師は長机に近づき、拳大の石を紐にセットした。
「紐には『上天』の型と『黄泉路』の型しかない。まずは上天を見せる」
彼女は左半身に構え、右手の紐を頭上で回し始めた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第529話 お前、縄を使うのだろう?」
ひゅん、ひゅん、とうなりを上げる紐は回転が早まると、「ヒュー」と音が一定になった。
5回転したところで紐が放たれ、ネオン師の手元から石が宙に飛び出した。
そのスピードは素手で投げるよりもはるかに速い。一直線に40メートル先の遠的にぶち当たった。
「これが『右上天』だ。続いて、『右黄泉路』」
ネオン師は別の石を「紐」に挟むと、体の右横で縦に回した。車で言えば後退の回転だ。
……
◆お楽しみに。
「まずは遠的に慣れてもらう。投法は左右の『中天』で行う」
飛距離、威力、命中精度を全て満足させられるのは、「中天」以外になかった。
「使う石も大きくなる。いきなり全力で投げると肩を壊すぞ。5割の力から始めなさい」
ネオン師が示したのは拳大の石だった。
確かにこれを思い切り投げたら筋肉を痛めそうだと、ステファノは思った。
「隠密性は考えなくていい。体全体を使って大きな動きで投げろ。腕だけに頼ってはいけない」
そう言うと、ネオンは自ら一石を投じて見せた。
半身の姿勢から片足を上げ、体を捻りながら足を大きく前方に踏み出し、腰から肩、腕、手首に回転を伝え、石を飛ばしていた。
「右手でも左手でも投げられるようにする。すなわち体は左右均等に鍛えなければならない」
ネオン師はあえて力を抑え、山なりに石を飛ばした。それでも石は40メートル先の標的を捉えた。
「状況によってはあえて山なりに投げる場合もある。途中に障害物がある場合などだな」
高く投げ上げた石を頭上から落として、物陰に隠れた敵を倒す技もあると、ネオン師は言った。
「お前も山なりの投法から始めると良い」
そう言い残して、彼女は狩りに出かけて行った。
◆◆◆
1人になり、ステファノは台の上に転がる石を眺めた。
(先生は拳大の石を投げていた。俺もそうすべきか?)
右手に石を取り、握り具合を確かめる。
(俺の手は先生の手より小さい。石の大きさは自分の手に合わせた方が良いな)
石が大きすぎると、握りが甘くなる。十分な力が伝えられないし、狙いもぶれるだろう。
ぽんぽんと、軽く手から放り上げて石の重みを測った。
(うーん。思ったより重いな。これは体に負担がかかりそうだ)
ステファノは初伝の教えを思い出した。
(思い切り投げる必要はないんだ。徐々に体を慣らせばいい)
右手の石と台上の石を見比べ、ステファノは大きさが半分の石に持ち替えた。
(うん。これなら無理せずに投げられる)
左半身から「右中天」の型で石を投じた。ゆったりと山なりに飛んだ礫は遠的の右側を通過した。
(最初はこれで良い。右左5本ずつ交互に練習するか)
10投を1セットに、ステファノは練習を繰り返した。1セット毎にインターバルを取り、石を拾い集める。
ネオン師のアドバイスに従い、ステファノは日常生活でも左手を使うように心掛けていた。
慣れない動作には違和感が伴う。それは動きの無駄、筋肉の緊張につながり、肉体と精神の疲労をもたらす。
重労働の負荷とはまた違うきつさがあった。
それでも繰り返せば慣れてくる。10日の修業でステファノは左手をかなりうまく使えるようになっていた。
礫を当てることにこだわり過ぎると、特に左手の場合、手の動きに頼ってしまう。そうではなく、体全体を使ってゆったりと大きく動くことを、ステファノは心掛けた。
不思議なもので手の器用さに頼らないことで、投擲はかえって安定するのだった。
(これは当たる)
やがて石が指先を離れる瞬間、どこに飛んで行くかが予想できるようになってきた。投擲の形が徐々に安定したせいだろう。無理に当てには行かず、一定の形で投げる。
形と飛ぶ先が安定すれば、後々狙いを調整するだけで良いはずだ。
ステファノは3日で遠的の型を安定させ、4日めからは礫の大きさと速度を上げて行った。ネオン師は朝夕にステファノの型を検分し、時折手直しをさせた。
連日の稽古で筋力も増し、10日めにはかなりの速さで礫を飛ばせるようになっていた。
「よし。遠的の型も定まったな。いよいよ明日からは道具の使い方を教えよう」
「道具を使った投石ですか?」
「そうだ。……お前には似合いの武器になるかもしれない」
ネオン師は意味ありげにほほ笑んだ。
◆◆◆
翌日の朝稽古は「投石器」の紹介から始まった。
「これが『投石紐』だ。当流では簡単に『紐』と呼んでいる」
「これを使うんですか?」
ネオン師が懐から取り出したのは、全長1メートル程の紐の中央に革製の短い帯のような物を取りつけた道具であった。
「中央の革帯に石を包んで使う。紐は羊毛を編んだものだ。植物性に比べて伸縮する分、投石の威力が増す利点がある」
「一方の端にある輪は、何に使うものでしょう?」
「ここに手首を通して、紐が手から離れないようにする」
ネオンは実際に紐を右手に装着して見せた。石を革帯に包むと、紐のもう一方の端を輪から出た紐と一緒に、手のひらに握り込む。
「持ち方はこうだ。これを頭上や体の横で振り回してから手を離すと、2つ折にした紐がまっすぐに伸びて石が放たれるのだ」
「手を離すタイミングが難しそうですね」
石は紐が旋回する面に沿って飛んで行くが、タイミングを間違うと標的には当たらない。
「どれ、試しにやって見せよう。離れていなさい」
ネオン師は長机に近づき、拳大の石を紐にセットした。
「紐には『上天』の型と『黄泉路』の型しかない。まずは上天を見せる」
彼女は左半身に構え、右手の紐を頭上で回し始めた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第529話 お前、縄を使うのだろう?」
ひゅん、ひゅん、とうなりを上げる紐は回転が早まると、「ヒュー」と音が一定になった。
5回転したところで紐が放たれ、ネオン師の手元から石が宙に飛び出した。
そのスピードは素手で投げるよりもはるかに速い。一直線に40メートル先の遠的にぶち当たった。
「これが『右上天』だ。続いて、『右黄泉路』」
ネオン師は別の石を「紐」に挟むと、体の右横で縦に回した。車で言えば後退の回転だ。
……
◆お楽しみに。
11
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説
サフォネリアの咲く頃
水星直己
ファンタジー
物語の舞台は、大陸ができたばかりの古の時代。
人と人ではないものたちが存在する世界。
若い旅の剣士が出逢ったのは、赤い髪と瞳を持つ『天使』。
それは天使にあるまじき災いの色だった…。
※ 一般的なファンタジーの世界に独自要素を追加した世界観です。PG-12推奨。若干R-15も?
※pixivにも同時掲載中。作品に関するイラストもそちらで投稿しています。
https://www.pixiv.net/users/50469933
精霊のジレンマ
さんが
ファンタジー
普通の社会人だったはずだが、気が付けば異世界にいた。アシスという精霊と魔法が存在する世界。しかし異世界転移した、瞬間に消滅しそうになる。存在を否定されるかのように。
そこに精霊が自らを犠牲にして、主人公の命を助ける。居ても居なくても変わらない、誰も覚えてもいない存在。でも、何故か精霊達が助けてくれる。
自分の存在とは何なんだ?
主人公と精霊達や仲間達との旅で、この世界の隠された秘密が解き明かされていく。
小説家になろうでも投稿しています。また閑話も投稿していますので興味ある方は、そちらも宜しくお願いします。
闇ガチャ、異世界を席巻する
白井木蓮
ファンタジー
異世界に転移してしまった……どうせなら今までとは違う人生を送ってみようと思う。
寿司が好きだから寿司職人にでもなってみようか。
いや、せっかく剣と魔法の世界に来たんだ。
リアルガチャ屋でもやってみるか。
ガチャの商品は武器、防具、そして…………。
※小説家になろうでも投稿しております。
男装の皇族姫
shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。
領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。
しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。
だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。
そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。
なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。
弓使いの成り上がり~「弓なんて役に立たない」と追放された弓使いは実は最強の狙撃手でした~
平山和人
ファンタジー
弓使いのカイトはSランクパーティー【黄金の獅子王】から、弓使いなんて役立たずと追放される。
しかし、彼らは気づいてなかった。カイトの狙撃がパーティーの危機をいくつも救った来たことに、カイトの狙撃が世界最強レベルだということに。
パーティーを追放されたカイトは自らも自覚していない狙撃で魔物を倒し、美少女から惚れられ、やがて最強の狙撃手として世界中に名を轟かせていくことになる。
一方、カイトを失った【黄金の獅子王】は没落の道を歩むことになるのであった。
あなたの冒険者資格は失効しました〜最強パーティが最下級から成り上がるお話
此寺 美津己
ファンタジー
祖国が田舎だってわかってた。
電車もねえ、駅もねえ、騎士さま馬でぐーるぐる。
信号ねえ、あるわけねえ、おらの国には電気がねえ。
そうだ。西へ行こう。
西域の大国、別名冒険者の国ランゴバルドへ、ぼくらはやってきた。迷宮内で知り合った仲間は強者ぞろい。
ここで、ぼくらは名をあげる!
ランゴバルドを皮切りに世界中を冒険してまわるんだ。
と、思ってた時期がぼくにもありました…
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
悪行貴族のはずれ息子【第2部 魔法師匠編】
白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
※表紙を第一部と統一しました
★作者個人でAmazonにて自費出版中。Kindle電子書籍有料ランキング「SF・ホラー・ファンタジー」「児童書>読み物」1位にWランクイン!
★第1部はこちら↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/162178383/822911083
「お前みたいな無能は分家がお似合いだ」
幼い頃から魔法を使う事ができた本家の息子リーヴは、そうして魔法の才能がない分家の息子アシックをいつも笑っていた。
東にある小さな街を領地としている悪名高き貴族『ユーグ家』―古くからその街を統治している彼らの実態は酷いものだった。
本家の当主がまともに管理せず、領地は放置状態。にもかかわらず、税の徴収だけ行うことから人々から嫌悪され、さらに近年はその長男であるリーヴ・ユーグの悪名高さもそれに拍車をかけていた。
容姿端麗、文武両道…というのは他の貴族への印象を良くする為の表向きの顔。その実態は父親の権力を駆使して悪ガキを集め、街の人々を困らせて楽しむガキ大将のような人間だった。
悪知恵が働き、魔法も使え、取り巻き達と好き放題するリーヴを誰も止めることができず、人々は『ユーグ家』をやっかんでいた。
さらにリーヴ達は街の人間だけではなく、自分達の分家も馬鹿にしており、中でも分家の長男として生まれたアシック・ユーグを『無能』と呼んで嘲笑うのが日課だった。だが、努力することなく才能に溺れていたリーヴは気付いていなかった。
自分が無能と嘲笑っていたアシックが努力し続けた結果、書庫に眠っていた魔法を全て習得し終えていたことを。そして、本家よりも街の人間達から感心を向けられ、分家の力が強まっていることを。
やがて、リーヴがその事実に気付いた時にはもう遅かった。
アシックに追い抜かれた焦りから魔法を再び学び始めたが、今さら才能が実ることもなく二人の差は徐々に広まっていくばかり。
そんな中、リーヴの妹で『忌み子』として幽閉されていたユミィを助けたのを機に、アシックは本家を変えていってしまい…?
◇過去最高ランキング
・アルファポリス
男性HOTランキング:10位
・カクヨム
週間ランキング(総合):80位台
週間ランキング(異世界ファンタジー):43位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる