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第4章 魔術学園奮闘編
第241話 自慢じゃないが、俺に図面は引けん!
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「それならこんな構造じゃだめだろう? むしろこっちに開口部をつけたらどうだ?」
「そうすると、外形が大きくなるだろう?」
「構わないじゃないか。持ち運ぶわけじゃないんだろ?」
「何だこの形状は? こんなものどうやって加工するんだよ?」
「だが、この動きをさせるためには……」
「それがおかしいってんだよ。こんな動き方させなくても空気は送れるって!」
唾を飛ばし合いながら議論した結果、圧縮機の図面は全面的に書き換えることになった。
サントスが。
「そんなに言うならお前が自分で描け」
「自慢じゃないが、俺に図面は引けん!」
トーマの異能は「見ればわかる」という眼力であった。自分ではできないが、人にやらせることはできるのだ。
スールーの才覚と良い勝負かもしれなかった。
どっちにしてもやらされるサントスこそは、良い面の皮だった。
「サントス」
「何だ!」
いらだったサントスはスールーの呼びかけについ怒鳴り声を返してしまった。
「良いお仲間ができて良かったな」
「……」
「わははははは」
スールーに笑い飛ばされて、サントスも頭に血を上らせているのが馬鹿々々しくなった。
考える頭が2つになったのだから、むしろ仕事は楽になったはずだ。
「図面が引けなくてもいい。次からはトーマに考えさせる」
トーマに仕事を振って楽をすることを考えれば良いのだ。
「図面が上がったら回してくれ。チェックして問題なければうちの工房に回す」
「……後で部屋に持って行く」
「いいぞ。話が早いじゃないか?」
スールーは上機嫌であった。技術屋がサントス1人という状況とは大違いであった。
「最後に感光紙。実家から新しい染料が届いた」
送られて来たのは「ヤエヤマブキ」の花弁から抽出した染料だった。
「直射日光に当てると10分以内に退色するらしい」
昨日届いたばかりなので、まだテストはできていない。
「10分! それはすごい進歩だ」
「その分、染料と感光紙の保管が難しい」
少しでも光に当たれば劣化してしまう。感光後の感光紙にしても同じことだ。
変化を止める定着剤がない以上、適当にさらして置いたら白くなってしまう。
「うーん。今のところ使い捨ての連絡文などにしか利用できないな。文献として保存するようなものには向いてない」
スールーが腕組みをした。
「変化を止める薬は、まだ見つからないんですね?」
「そっちは難しいそうだ」
ステファノはサントスに定着液の探索状況を尋ねたが、思わしい結果が出ていなかった。
「魔術を使うとしたら……光を反射する性質を持たせれば良いのかな」
「それじゃ全面が鏡になっちまうだろ? 絵が見えなくなるぞ」
「あっ、そうか!」
ステファノは魔術の応用を考えたが、トーマに否定された。
「灰汁に漬けると良いらしい。でも、気休め程度」
サントスの実家は染色業だ。草木染の染め色は日光に当たると色あせて行く。
それを止めるために、木々を燃やした灰を使った灰汁に漬ける手法が存在した。
木材の中に含まれる微量のアルミニウムや銅の成分が、染料に作用して化学変化を起こすのだった。
「日光に強ければいいのか……。ワニスを塗ってみるか?」
主に木製品の表面保護と艶出しのために使われるワニスは現在では工業製品である。しかし、古い時代にはテレビン油や亜麻仁《あまに》油に樹脂を溶かしたものが使用されていた。
テレビン油は松脂から、亜麻仁油は亜麻の種から抽出される成分である。
「ワニスって家具に塗るやつか?」
物作りに明るくないスールーが尋ねた。
「ああ。油絵の保護のために上塗りしたり、船のマストに塗ったりもする」
トーマの答えは明確だった。
「だったら透明なんですね。日光に強いんですか?」
「船に使うもんだぞ? マストや船体がひび割れちまうのを防ぐために塗るもんだ」
ワニスには高い防水性と耐光性がある。
「なるほど。使えそうだな。よし、早速注文しよう」
スールーがメモに書きつけた。
「俺の方はそれだけ」
「結構だ。いろいろ進歩があったじゃないか? 手配した物が揃ったら、実験ができそうだ」
スールーは満足そうに頷いた。
「じゃあ、俺の方の進捗を報告します」
「魔道具か?」
ステファノは背嚢から小箱を取り出した。
「何だ、その箱は?」
トーマが不審声を上げた。
「あの、試作品なので見栄えの悪さは勘弁してください」
ステファノは小箱をサントスに手渡した。
「糸のある面を自分に向けて、小声で何か言ってみてください」
「何か?」
「何か?」
「うわっ!」
大声で言い返す小箱の声に仰天し、サントスは思わず小箱を放り出してしまった。
「ほう? 拡声器ができたのか?」
「何だ、何だ? 何だ、それは? どうなってる? 拡声器だと?」
ステファノが何を作ろうとしていたか知っているスールーは平然としているが、初めて拡声器を眼にしたトーマは好奇心をむき出しにして身を乗り出した。
「これは拡声器と言って、魔力を必要としない魔道具だ」
ステファノはトーマに説明した。
「魔道具だと? お前が作ったのか? 魔力を必要としないって、魔術師でなくても使えるのか? ああ、サントスさんが使っていたか。そんなもの……」
理解が追いついたトーマは絶句した。
「アーティファクトじゃないか」
床に落ちた木箱を拾いながら、ステファノは首を振った。
「違うよ。これは『魔術具』だ」
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第242話 サン・ミカエルが描いた画を見たことありますか?」
トーマは笑い出した。ステファノのやったことを理解した上で、その桁外れな発想と現実化させた実行力に手放しで驚嘆したのだ。
「トーマ、お前は理解できたんだな。この拡声器の仕組みを」
「何だと? 理解できたかだと? ああ、失礼。サン・ミカエルが描いた画を見たことありますか?」
スールーの問いに一瞬気色ばんだトーマは、気を取り直して口調を変えた。反対にスールーに問い返す。
「大聖堂のフラスコ画は見たことがある」
「あれは筆で絵の具を塗りつけるだけで描けますよ」
「ふざけるな! かの天才だからこそあの画が描けるのだ! ……そういうことか」
……
◆お楽しみに。
「そうすると、外形が大きくなるだろう?」
「構わないじゃないか。持ち運ぶわけじゃないんだろ?」
「何だこの形状は? こんなものどうやって加工するんだよ?」
「だが、この動きをさせるためには……」
「それがおかしいってんだよ。こんな動き方させなくても空気は送れるって!」
唾を飛ばし合いながら議論した結果、圧縮機の図面は全面的に書き換えることになった。
サントスが。
「そんなに言うならお前が自分で描け」
「自慢じゃないが、俺に図面は引けん!」
トーマの異能は「見ればわかる」という眼力であった。自分ではできないが、人にやらせることはできるのだ。
スールーの才覚と良い勝負かもしれなかった。
どっちにしてもやらされるサントスこそは、良い面の皮だった。
「サントス」
「何だ!」
いらだったサントスはスールーの呼びかけについ怒鳴り声を返してしまった。
「良いお仲間ができて良かったな」
「……」
「わははははは」
スールーに笑い飛ばされて、サントスも頭に血を上らせているのが馬鹿々々しくなった。
考える頭が2つになったのだから、むしろ仕事は楽になったはずだ。
「図面が引けなくてもいい。次からはトーマに考えさせる」
トーマに仕事を振って楽をすることを考えれば良いのだ。
「図面が上がったら回してくれ。チェックして問題なければうちの工房に回す」
「……後で部屋に持って行く」
「いいぞ。話が早いじゃないか?」
スールーは上機嫌であった。技術屋がサントス1人という状況とは大違いであった。
「最後に感光紙。実家から新しい染料が届いた」
送られて来たのは「ヤエヤマブキ」の花弁から抽出した染料だった。
「直射日光に当てると10分以内に退色するらしい」
昨日届いたばかりなので、まだテストはできていない。
「10分! それはすごい進歩だ」
「その分、染料と感光紙の保管が難しい」
少しでも光に当たれば劣化してしまう。感光後の感光紙にしても同じことだ。
変化を止める定着剤がない以上、適当にさらして置いたら白くなってしまう。
「うーん。今のところ使い捨ての連絡文などにしか利用できないな。文献として保存するようなものには向いてない」
スールーが腕組みをした。
「変化を止める薬は、まだ見つからないんですね?」
「そっちは難しいそうだ」
ステファノはサントスに定着液の探索状況を尋ねたが、思わしい結果が出ていなかった。
「魔術を使うとしたら……光を反射する性質を持たせれば良いのかな」
「それじゃ全面が鏡になっちまうだろ? 絵が見えなくなるぞ」
「あっ、そうか!」
ステファノは魔術の応用を考えたが、トーマに否定された。
「灰汁に漬けると良いらしい。でも、気休め程度」
サントスの実家は染色業だ。草木染の染め色は日光に当たると色あせて行く。
それを止めるために、木々を燃やした灰を使った灰汁に漬ける手法が存在した。
木材の中に含まれる微量のアルミニウムや銅の成分が、染料に作用して化学変化を起こすのだった。
「日光に強ければいいのか……。ワニスを塗ってみるか?」
主に木製品の表面保護と艶出しのために使われるワニスは現在では工業製品である。しかし、古い時代にはテレビン油や亜麻仁《あまに》油に樹脂を溶かしたものが使用されていた。
テレビン油は松脂から、亜麻仁油は亜麻の種から抽出される成分である。
「ワニスって家具に塗るやつか?」
物作りに明るくないスールーが尋ねた。
「ああ。油絵の保護のために上塗りしたり、船のマストに塗ったりもする」
トーマの答えは明確だった。
「だったら透明なんですね。日光に強いんですか?」
「船に使うもんだぞ? マストや船体がひび割れちまうのを防ぐために塗るもんだ」
ワニスには高い防水性と耐光性がある。
「なるほど。使えそうだな。よし、早速注文しよう」
スールーがメモに書きつけた。
「俺の方はそれだけ」
「結構だ。いろいろ進歩があったじゃないか? 手配した物が揃ったら、実験ができそうだ」
スールーは満足そうに頷いた。
「じゃあ、俺の方の進捗を報告します」
「魔道具か?」
ステファノは背嚢から小箱を取り出した。
「何だ、その箱は?」
トーマが不審声を上げた。
「あの、試作品なので見栄えの悪さは勘弁してください」
ステファノは小箱をサントスに手渡した。
「糸のある面を自分に向けて、小声で何か言ってみてください」
「何か?」
「何か?」
「うわっ!」
大声で言い返す小箱の声に仰天し、サントスは思わず小箱を放り出してしまった。
「ほう? 拡声器ができたのか?」
「何だ、何だ? 何だ、それは? どうなってる? 拡声器だと?」
ステファノが何を作ろうとしていたか知っているスールーは平然としているが、初めて拡声器を眼にしたトーマは好奇心をむき出しにして身を乗り出した。
「これは拡声器と言って、魔力を必要としない魔道具だ」
ステファノはトーマに説明した。
「魔道具だと? お前が作ったのか? 魔力を必要としないって、魔術師でなくても使えるのか? ああ、サントスさんが使っていたか。そんなもの……」
理解が追いついたトーマは絶句した。
「アーティファクトじゃないか」
床に落ちた木箱を拾いながら、ステファノは首を振った。
「違うよ。これは『魔術具』だ」
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第242話 サン・ミカエルが描いた画を見たことありますか?」
トーマは笑い出した。ステファノのやったことを理解した上で、その桁外れな発想と現実化させた実行力に手放しで驚嘆したのだ。
「トーマ、お前は理解できたんだな。この拡声器の仕組みを」
「何だと? 理解できたかだと? ああ、失礼。サン・ミカエルが描いた画を見たことありますか?」
スールーの問いに一瞬気色ばんだトーマは、気を取り直して口調を変えた。反対にスールーに問い返す。
「大聖堂のフラスコ画は見たことがある」
「あれは筆で絵の具を塗りつけるだけで描けますよ」
「ふざけるな! かの天才だからこそあの画が描けるのだ! ……そういうことか」
……
◆お楽しみに。
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