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第15話 メラ姐さんとの交渉。いろんな交渉を想像しちゃいますね。
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そうなんだよねー。アリスを見るのも初めてになるんだよね。
「そういうことです。こいつが第一の下僕、アリスです。ご挨拶しなさい」
「にゃあ」
アリスは頭の上で鳴くと、尻尾を一振りした。
「う、うむ。よく躾けられているな。何の役に立つのかは分からんが」
メラニーさんは手をワキワキさせて、アリスをじっと見ている。ひょっとして撫でたいのか?
「主に話し相手ですね。後は湯たんぽ替わりとか」
「そ、そうか。猫は愛玩用なのだな。か、可愛いからな!」
手を近づけるメラニーさんを、アリスはしゃーと威嚇していた。女の戦いかしら?
「う、うん。トビーというのは何の動物だ?」
「クビワモリハヤブサです」
「は?」
「ですから、クビワモリハヤブサです」
「何だって?」
「……ハヤブサです」
「おお! ハヤブサか? 鳥の?」
鳥じゃないハヤブサっているのかな? 特急列車とか?
「トビーは戦力担当です。狩りも得意ですし」
「そうだろうな。その点では貴様は鷹匠のようなものか?」
この世界にも鷹匠がいるのね? タカ狩りとかキツネ狩りって、やっぱり貴族の娯楽なのかな。
「多分似ているでしょうね。俺の場合、かなり細かい命令まで出来ますが」
餌で釣る必要もないしね。ハヤブサも見慣れてくると可愛いもんだ。お目めクリクリだしね。
「今は家に繋いできたのか?」
「いえ。放し飼いですよ? 呼べば来るんで」
「逃げないのか? それは不思議な」
「うちの子達は本当にお利巧なんですよ」
「いや、利巧というレベルじゃないだろう……」
代々伝わる我が家の秘伝だとか、素質のある個体を選ぶだとか、それらしい説明でメラニーさんを煙に巻いた。
「再起不能になった流れ者の件は、こちらでも掴んでいる」
今回街を留守にした件は不可抗力だったと納得してもらった。そう言えばと、メラニーさんがあいつらのことを持ち出して来た。
「1人は山で死んだそうだな。残りの6人は全員膝をやられて、杖が無くては歩けない体になった」
探るような眼でこちらを見る。
「やめとけって言ったんですがねぇ。身を護るためにやむを得ず、トビーに襲わせました」
「確かに鳥にやられたと言っていた。それにしても凄まじい攻撃力だな」
「普段ハヤブサは人を襲ったりしませんからね。本気を出した時の攻撃力はこんなもんです」
嘘だけどね。爪で肉を切り裂いたり、嘴で目を抉ったりすることは出来るだろうけど。
膝に穴を開ける鳥はいないよね。
「今回のことは痛み分けということで良いのだな?」
「こっちは完全に被害者ですけどね。見せしめになったでしょうから、これ以上四の五のは言いません」
「確かに噂が広がっている。お前にちょっかいを出す奴は暫く出ないだろう」
それでも「暫く」なのね。まあ仕方ない。出たら、また返り討ちにするまでさ。
「安心のためにも、誰かと組むつもりはないのか?」
「テイマーの秘伝とか、職人の隠し技とか、いろいろと隠しておきたい秘密があるもんで」
そういう設定で一匹狼を貫かせて頂きましょう。余計な目があると、アリスとお話ししにくくなるし。
「そう言えば細工をやりたいと言っていたが、準備は整ったのか?」
「今回の山籠もりで、ある程度素材が手に入りました。トビーのお陰で獣の皮や鳥の羽根が手に入りましたし」
俺は怪我をしていた設定なので、鉱石類がしこたま集まったことは隠しておく。売り捌く製品の順番とか分量を加減すれば、そうそう目立つまい。
「革細工もやるのか? 手広いことだな」
テイマーを基本に、飾職、革細工。確かに手は広げているね。
「腕はせいぜい中の下なんで、便利屋程度に思って下さい」
こんなもんを作ってみたんですけどと、俺は毛鉤をテーブルに並べて見せた。
「何だこれは? 釣り針か?」
あれ? こういうの無いの、この世界? それとも、メラニーさんが素人なだけ?
「うちの田舎じゃ毛鉤とか擬餌針って言うんですがね。これを餌代わりにすると、よく釣れますよ」
「ほう? 変わってるな。虫のように見えるのかな?」
周りの者にも見せていたが、誰も心当たりが無いようだ。
「都会じゃ珍しいんですかね? うちの方じゃ、みんな手作りするもんなんですが」
現代でも一部のアングラーは、フライなどの擬餌針を自作して楽しんでいる。創作法を動画サイトで見ておいてよかった。
「ふうん。よく釣れるというのが本当なら、買う奴はいるんじゃないか? なあ?」
どうやら釣り好きらしい男にメラニーさんは声を掛けた。
「へい。ちょっと見せてもらっても?」
男はまんざらでもなさそうに毛鉤を摘まんで眺め回した。自分で使う所を想像しているのであろう。ホビイストってそういうもんだよね。
「良ければそれ上げますよ? 使ってみた感想を教えてくれたら助かります」
「いいのかい?」
男は嬉しそうに毛鉤をハンカチに包んでポケットに仕舞った。あ、ポケットの上から「ポン、ポン」ってした。
「メラニーさん、他にも見てもらいたい物があるんですけど」
「何だ? 何か作ったのか?」
「これなんですけどね。うちじゃあ簪って言う髪飾りなんですが」
「女が使う物か? どれどれ」
さすが女性。説明しなくても現物を見ただけで使い方が分かるらしい。長い髪をくるくると纏めて団子にした所へ簪を挿し込む。
「ふむ。鏡はあるか?」
合わせ鏡で雰囲気を見る。お似合いですよ?
「……悪くない」
でしょうとも。日本文化の結晶ですからね。粋が詰まっとりますぜ、姐さん。
「バレッタとは違う使い方が出来るな。他の飾りを留めるピン代わりにすることも出来そうだ」
「さすがですね。その通りです」
俺は揉み手で相槌を打った。
「隠し武器としても使えそうだしな」
「……」
それは仕事人の発想ですって。何で目が輝いてるの?
「この彫刻は、お前の猫だろう? アリスと言ったか?」
「はい。習作なもんで手近なモデルを使いました」
「ふむ。彫りは稚拙だが猫の表情に風情がある。修行を続ければ物になるだろう」
「ありがとうございます。精進します」
ほんと、姐さんお目が高い。アリスもこんな感じで褒めてくれればいいのに。
「幾らで売るつもりだ?」
「いえ、それは売り物にはならないでしょう」
「せっかく作ったものだ。寝かせるよりは売った方が良かろう。値を付けてみろ」
さて、そう言われるとな。あんまり安い値は付けられない。これからのことがあるからな。
と言って、高すぎるのも問題だ。相場を知らない阿呆ということで、今後の商売がやりにくくなる。
『材料代と時給分くらいでいかがニャ?』
「ちょっと考えさせてもらえますか?」
メラニーさんに断って、俺は沈思黙考した。
材料の銀は約30グラム。1グラム100円として、こっちの価値なら30マリか。
加工賃をどう計算するか? 慣れた今なら1時間で作れるかな? お友達価格で時給2000円としたら、20マリだ。
ああ、デザイン料もあるね。スケッチ、仕上げ、転写で30分て所かな? 時給で計算すると10マリか。
「60マリでいかがでしょうか?」
「貴様、私を馬鹿にしているのか? それでは儲けがあるまい」
メラニーさんは目を吊り上げて、俺を睨みつけた。
きれいな人は怒ってもきれい。見とれてる場合じゃないか。
「60マリは原価です。本来であれば儲けと諸経費を乗せて、倍の120マリが売値でしょうか?」
「うむ。その辺が妥当な相場だろう。分っているではないか?」
眉を寄せて、怪訝そうな顔になる。物憂い横顔ってのも見てみたいね。
「60マリは迷惑料として値引きしました」
「迷惑料?」
さて、ここが落し所ですよ。商売とはお互いに儲ける関係でなければ長続きしない。長いビジネス経験で培った社会人の常識というものをお見せしましょう。
「理由はどうあれ、俺はメラニーさんとの約束を破ってしまいました。毎日報告に来ると言っていたのに、1週間音沙汰無しというのは商売人として失格です」
「形の上ではな」
「はい。そこで図々しいのですが、メラニーさんにお掛けした迷惑を金額に換算させてもらいました」
「金額に換算だと?」
「報告が1日遅れる毎に罰金10マリ。6日の遅れで合計60マリとなります。罰金分を売値から引かせて頂きました」
「罰金?」
「はい。これで何とか水に流して頂けないかと」
メラニーさんは腕を組んで瞑目した。
「こちらの立場から見ると、今回の件は確かに不始末だ。約束を破られたことは事実だからな。反対に、お前から見れば事故に遭ったようなものだ。自分のせいではないと言いたい所であろうな」
俺は何も言わず、メラニーさんの顔を見ていた。
「双方の受け止め方が違う以上、そのままでは無かったことにするのは難しい。それを金で解決しようと言うのか」
「お金というのは分かりやすいでしょ? そちらは罰金を取って落とし前を付けたという決着が付く。こちらは罰金を払ってはいるが、『儲けの出ない取引』をしただけで損をした訳ではない」
「どちらにも損はないということか……」
「もっと言えば、こっちにも得があります」
「お前の得?」
「はい。メラニーさんの手元に俺の簪が渡る。これはお近付きの印とも取れるし、商売の実績と見ることも出来る」
プレゼントだったらただで差し上げる所を60マリ頂いてるからね。メラニーさんが髪に挿してくれれば、歩く宣伝塔になるし。
「そういうことです。こいつが第一の下僕、アリスです。ご挨拶しなさい」
「にゃあ」
アリスは頭の上で鳴くと、尻尾を一振りした。
「う、うむ。よく躾けられているな。何の役に立つのかは分からんが」
メラニーさんは手をワキワキさせて、アリスをじっと見ている。ひょっとして撫でたいのか?
「主に話し相手ですね。後は湯たんぽ替わりとか」
「そ、そうか。猫は愛玩用なのだな。か、可愛いからな!」
手を近づけるメラニーさんを、アリスはしゃーと威嚇していた。女の戦いかしら?
「う、うん。トビーというのは何の動物だ?」
「クビワモリハヤブサです」
「は?」
「ですから、クビワモリハヤブサです」
「何だって?」
「……ハヤブサです」
「おお! ハヤブサか? 鳥の?」
鳥じゃないハヤブサっているのかな? 特急列車とか?
「トビーは戦力担当です。狩りも得意ですし」
「そうだろうな。その点では貴様は鷹匠のようなものか?」
この世界にも鷹匠がいるのね? タカ狩りとかキツネ狩りって、やっぱり貴族の娯楽なのかな。
「多分似ているでしょうね。俺の場合、かなり細かい命令まで出来ますが」
餌で釣る必要もないしね。ハヤブサも見慣れてくると可愛いもんだ。お目めクリクリだしね。
「今は家に繋いできたのか?」
「いえ。放し飼いですよ? 呼べば来るんで」
「逃げないのか? それは不思議な」
「うちの子達は本当にお利巧なんですよ」
「いや、利巧というレベルじゃないだろう……」
代々伝わる我が家の秘伝だとか、素質のある個体を選ぶだとか、それらしい説明でメラニーさんを煙に巻いた。
「再起不能になった流れ者の件は、こちらでも掴んでいる」
今回街を留守にした件は不可抗力だったと納得してもらった。そう言えばと、メラニーさんがあいつらのことを持ち出して来た。
「1人は山で死んだそうだな。残りの6人は全員膝をやられて、杖が無くては歩けない体になった」
探るような眼でこちらを見る。
「やめとけって言ったんですがねぇ。身を護るためにやむを得ず、トビーに襲わせました」
「確かに鳥にやられたと言っていた。それにしても凄まじい攻撃力だな」
「普段ハヤブサは人を襲ったりしませんからね。本気を出した時の攻撃力はこんなもんです」
嘘だけどね。爪で肉を切り裂いたり、嘴で目を抉ったりすることは出来るだろうけど。
膝に穴を開ける鳥はいないよね。
「今回のことは痛み分けということで良いのだな?」
「こっちは完全に被害者ですけどね。見せしめになったでしょうから、これ以上四の五のは言いません」
「確かに噂が広がっている。お前にちょっかいを出す奴は暫く出ないだろう」
それでも「暫く」なのね。まあ仕方ない。出たら、また返り討ちにするまでさ。
「安心のためにも、誰かと組むつもりはないのか?」
「テイマーの秘伝とか、職人の隠し技とか、いろいろと隠しておきたい秘密があるもんで」
そういう設定で一匹狼を貫かせて頂きましょう。余計な目があると、アリスとお話ししにくくなるし。
「そう言えば細工をやりたいと言っていたが、準備は整ったのか?」
「今回の山籠もりで、ある程度素材が手に入りました。トビーのお陰で獣の皮や鳥の羽根が手に入りましたし」
俺は怪我をしていた設定なので、鉱石類がしこたま集まったことは隠しておく。売り捌く製品の順番とか分量を加減すれば、そうそう目立つまい。
「革細工もやるのか? 手広いことだな」
テイマーを基本に、飾職、革細工。確かに手は広げているね。
「腕はせいぜい中の下なんで、便利屋程度に思って下さい」
こんなもんを作ってみたんですけどと、俺は毛鉤をテーブルに並べて見せた。
「何だこれは? 釣り針か?」
あれ? こういうの無いの、この世界? それとも、メラニーさんが素人なだけ?
「うちの田舎じゃ毛鉤とか擬餌針って言うんですがね。これを餌代わりにすると、よく釣れますよ」
「ほう? 変わってるな。虫のように見えるのかな?」
周りの者にも見せていたが、誰も心当たりが無いようだ。
「都会じゃ珍しいんですかね? うちの方じゃ、みんな手作りするもんなんですが」
現代でも一部のアングラーは、フライなどの擬餌針を自作して楽しんでいる。創作法を動画サイトで見ておいてよかった。
「ふうん。よく釣れるというのが本当なら、買う奴はいるんじゃないか? なあ?」
どうやら釣り好きらしい男にメラニーさんは声を掛けた。
「へい。ちょっと見せてもらっても?」
男はまんざらでもなさそうに毛鉤を摘まんで眺め回した。自分で使う所を想像しているのであろう。ホビイストってそういうもんだよね。
「良ければそれ上げますよ? 使ってみた感想を教えてくれたら助かります」
「いいのかい?」
男は嬉しそうに毛鉤をハンカチに包んでポケットに仕舞った。あ、ポケットの上から「ポン、ポン」ってした。
「メラニーさん、他にも見てもらいたい物があるんですけど」
「何だ? 何か作ったのか?」
「これなんですけどね。うちじゃあ簪って言う髪飾りなんですが」
「女が使う物か? どれどれ」
さすが女性。説明しなくても現物を見ただけで使い方が分かるらしい。長い髪をくるくると纏めて団子にした所へ簪を挿し込む。
「ふむ。鏡はあるか?」
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「……悪くない」
でしょうとも。日本文化の結晶ですからね。粋が詰まっとりますぜ、姐さん。
「バレッタとは違う使い方が出来るな。他の飾りを留めるピン代わりにすることも出来そうだ」
「さすがですね。その通りです」
俺は揉み手で相槌を打った。
「隠し武器としても使えそうだしな」
「……」
それは仕事人の発想ですって。何で目が輝いてるの?
「この彫刻は、お前の猫だろう? アリスと言ったか?」
「はい。習作なもんで手近なモデルを使いました」
「ふむ。彫りは稚拙だが猫の表情に風情がある。修行を続ければ物になるだろう」
「ありがとうございます。精進します」
ほんと、姐さんお目が高い。アリスもこんな感じで褒めてくれればいいのに。
「幾らで売るつもりだ?」
「いえ、それは売り物にはならないでしょう」
「せっかく作ったものだ。寝かせるよりは売った方が良かろう。値を付けてみろ」
さて、そう言われるとな。あんまり安い値は付けられない。これからのことがあるからな。
と言って、高すぎるのも問題だ。相場を知らない阿呆ということで、今後の商売がやりにくくなる。
『材料代と時給分くらいでいかがニャ?』
「ちょっと考えさせてもらえますか?」
メラニーさんに断って、俺は沈思黙考した。
材料の銀は約30グラム。1グラム100円として、こっちの価値なら30マリか。
加工賃をどう計算するか? 慣れた今なら1時間で作れるかな? お友達価格で時給2000円としたら、20マリだ。
ああ、デザイン料もあるね。スケッチ、仕上げ、転写で30分て所かな? 時給で計算すると10マリか。
「60マリでいかがでしょうか?」
「貴様、私を馬鹿にしているのか? それでは儲けがあるまい」
メラニーさんは目を吊り上げて、俺を睨みつけた。
きれいな人は怒ってもきれい。見とれてる場合じゃないか。
「60マリは原価です。本来であれば儲けと諸経費を乗せて、倍の120マリが売値でしょうか?」
「うむ。その辺が妥当な相場だろう。分っているではないか?」
眉を寄せて、怪訝そうな顔になる。物憂い横顔ってのも見てみたいね。
「60マリは迷惑料として値引きしました」
「迷惑料?」
さて、ここが落し所ですよ。商売とはお互いに儲ける関係でなければ長続きしない。長いビジネス経験で培った社会人の常識というものをお見せしましょう。
「理由はどうあれ、俺はメラニーさんとの約束を破ってしまいました。毎日報告に来ると言っていたのに、1週間音沙汰無しというのは商売人として失格です」
「形の上ではな」
「はい。そこで図々しいのですが、メラニーさんにお掛けした迷惑を金額に換算させてもらいました」
「金額に換算だと?」
「報告が1日遅れる毎に罰金10マリ。6日の遅れで合計60マリとなります。罰金分を売値から引かせて頂きました」
「罰金?」
「はい。これで何とか水に流して頂けないかと」
メラニーさんは腕を組んで瞑目した。
「こちらの立場から見ると、今回の件は確かに不始末だ。約束を破られたことは事実だからな。反対に、お前から見れば事故に遭ったようなものだ。自分のせいではないと言いたい所であろうな」
俺は何も言わず、メラニーさんの顔を見ていた。
「双方の受け止め方が違う以上、そのままでは無かったことにするのは難しい。それを金で解決しようと言うのか」
「お金というのは分かりやすいでしょ? そちらは罰金を取って落とし前を付けたという決着が付く。こちらは罰金を払ってはいるが、『儲けの出ない取引』をしただけで損をした訳ではない」
「どちらにも損はないということか……」
「もっと言えば、こっちにも得があります」
「お前の得?」
「はい。メラニーさんの手元に俺の簪が渡る。これはお近付きの印とも取れるし、商売の実績と見ることも出来る」
プレゼントだったらただで差し上げる所を60マリ頂いてるからね。メラニーさんが髪に挿してくれれば、歩く宣伝塔になるし。
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