45 / 69
第二章 四神契約の旅編
酒呑四天王・一
しおりを挟む
昼間の星から詠み取ったのは、山頂付近にいる生贄にされる人たちは、今のところは無事だということ。もっとも、これは天命であり運命だから、いつ覆されるかわからない。だから急がないといけないんだ。
ただ鬼のことを全く詠み取れないというのは厳しい。
……そもそも、『黄昏の刻』でも、今まで運命と天命の違いに対しての言及がなかった。ううん、そもそも星詠みの細かい設定まで公開されていなかった。それが突然公表されたんだから、なんでなんだろうと思ってしまう。
これが後々に尾を引く設定なのか、単純に伏せ情報にしていたものを公表しただけなのかがわからないのが、ブラックサレナのシナリオの難しいところだ……やめやめ、あとで考えよう。そのことは。
私たち救出班は、陽動班が派手に暴れてくれているのに期待しながら、迂回ルートを進んでいく。今のところは鬼もその眷属も、魑魅魍魎すらにも出会わないで進めている。
うん、順調順調。鈴鹿は鬼ごろしの刀からひとときでも手を離していないし、飄々としている田村丸もいつになく厳しい顔をしている。いつも通りに見えるのは頼光くらいなんだけれど……この人も内心は酒呑童子に対して思うところがいろいろあるだろうからなあ。表面上だけでいつも通りと取ってしまっていいのか、いまいち自信がない。
だんだん日が傾いてきて、星詠みにはちょうどいいけれど、木々の影が濃くなり、足下も不安定になってきた。なによりも、明かりを付けられないところが痛い。
それでも、真夜中までには山頂に到達しないとさらわれた人たちが生贄にされてしまうから……そう思って歩いていたところで。
シャンッ
鈴の音が響いた。
シャンッシャンッシャンッシャンッシャンッシャンッ
その音は流麗というのは物騒なリズムを刻む。視界の利かない私たちからしてみれば、この音はむしろ物騒と言ってもおかしくないリズムだ。
全員が得物を手にし、私は梢の向こうからどうにかして空への視界を確保する。
「何者!?」
「これはこれは、お館様の陣地へ、たったこれだけの人数で来るとは……そして四神の供物まで来るとは……」
その声は低く抑えられているとはいえども、紛れもなく女性のものだった。
やがて木の影からそのひとは出てきた。
長いぬばたまの髪をひとつに結い、私が今着ている狩衣によく似た、いささか袴を引きずる格好をした女性が、指に鈴を引っ掛けて舞っている。舞こそは流麗で目を見張るものだけれど、物騒な鈴の音がその舞を禍々しいものへと作り替えているように見えた。
憂いを帯びた表情で、銀色の瞳だけが爛々と輝いている。
でも、この気配。和泉のときは私が気付かないほどに人間の気配だったし、彼女はあくまで鬼の眷属であり、鬼そのものではなかった。でも彼女は。
鈴鹿は彼女に対して、刀を抜いて刃を向けた。
「……あなた、鬼だね」
「左様。お館様の命を受け、貴様らを屠りに来た」
彼女は踊りながら、鈴を引っ掛けている爪を見せた。その爪は鋭く長く、とてもじゃないが人間のものとは思えない。
彼女は……酒呑童子の配下の酒呑四天王のひとり。もしこれが私のプレイした通りだとしたら……いくしま童子。酒呑四天王の紅一点のはずだ。彼女は彼のお抱えの白拍子だったはずだから。
鈴鹿はこちらに振り返ると、手短に言う。
「紅葉、頼光、援護を頼む。田村丸、行こう」
そのまま戦いがはじまった。
鬼を、それも女鬼ひとりだけを送り込むなんてと思っていたけれど、どうしていくしま童子を送り込んだのかという酒呑童子の考えは嫌というほどわかった。
彼女はとにかく、自慢の爪を一切使わず、攻撃を避け続けるのだ。
鈴鹿の流麗な太刀筋も、田村丸の豪快な太刀筋も、頼光の俊敏な弓矢の腕も……彼女は舞ながらヒラリと避けてしまう。
……どう考えても、時間稼ぎのために送り込まれたとしか思えない。
私は空を見て、星を詠む……そして、星詠みの内容に変化があることに気が付いた。
「……鈴鹿、いくしま童子は捨て置いて、山頂を目指したほうがいいです」
後方に下がった彼女にそう告げると、鈴鹿はあからさまに顔を強ばらせた。
「……さらわれた人たちは……」
「……まだ確定はしておりませんが、このまま彼女の相手をしていたら、間違いなく手遅れになります。彼女は置いておいたほうがいいです」
鈴鹿は唇を噛みしめて、田村丸と頼光のほうに振り返る。……どう考えても彼女は足止めなのだから、相手していたらきりがない。
……でも、少しだけ舐められているんだなと安心したのも事実だ。酒呑童子も茨木童子も、この救出班に私がいるから、足止め要員にいくしま童子を送ったんだろう。こいつだけで充分だと。他の四天王のメンバーは、陽動班のほうに送り込まれたと思っていい。
だとしたら、彼女さえ凌げば、まださらわれた人たちを助ける方法はあるはずなんだ。
私たちが予定変更して、さっさといくしま童子から逃げ出そうとしているのに、彼女もようやく気付いたらしい。
「……舐められたものよ。お館様は私をただの足止めで呼んだ訳ではないというのに」
彼女はそう言って、シャンッと音を立てながら舞う。
……思い出せ、いくしま童子との戦いで、いったいなにがあったか。頼光ルートのためにしか大江山のサブシナリオをしなかったのが仇になり、上手いこと思い出せない。
そうだ。元々いくしま童子は踊り子であり、パラメーター自体は同じく踊り子の利仁と変わらなかったと思う。でも彼女の技はほとんど舞で構成されていて、利仁みたいに弓矢を使うことはなかった。
……ゲームだったら技名が出てくるからどんな舞なのかわかるけど、踊りだけで舞の名前なんかわかるかよ。
でもでも。彼女の舞の中には、文字通り同士討ちを促す舞や、眠らせる舞も存在していたはず……彼女の舞を止めたほうがいい。
私はそう結論づけて、口の中で詠唱を唱えた。
いくしま童子はそもそも直接攻撃してこないから、下弦で攻撃力を半減させても意味がない。
だからと言って、相手の動きをスローモーションにする斗掻き星も、舞が完成してしまうんだったら意味をなさない。
……動きを文字通り止めてしまうしかない。
鈴の音がシャンッシャンッとこちらに焦りを募らせる。ええい、うるさいうるさいうるさいっ。さっさと山頂に行かないと駄目なんだってば!
頼光は私がいくしま童子の動きを止めようとしているのを理解したのか、私の隣に立って彼女に対して牽制で弓矢を放っていく。そのたびに彼女はひらりと動きを避けるけれど。でも舞の完成は遅らせることができたと思う。
「犬の嘶き風の声、その光を持って目を射止めよ──風星《かぜぼし》!!」
ようやく、あれだけ風のように動き回っていたいくしま童子の動きが止まった。風星は文字通り相手の動きを一定時間止めてしまう詠唱だ。これ自体に攻撃力はないし、一定時間が経ったら動き出してしまうけれど。
今はこれで充分のはずだ。
「皆さん、山頂に急ぎましょう!」
「うん……まだ、儀式ははじまっていないよね?」
「まだ、のはずですわ」
念のため空を仰いだけれど、まださっきと星の位置は変わっていない……まだ間に合うはずだ。
私たちは動けなくなったいくしま童子を置き去りにして、力一杯走りはじめた。
「……このままここで足止めを喰らっていればよかったものを。お館様は何故巫女にご執心なのかはわからぬ」
動きを止めたいくしま童子が、心底面白くなさそうに吐き捨てた言葉に、私は内心ギクリとした。
……あのう、生贄以外にまだ、なにかあるの? なんだってこんなにおっかないことになってるのさ、大江山!
私は頭を抱えたいのを堪えて、聞かなかったことにして皆と一緒に走り出したのだった。
ただ鬼のことを全く詠み取れないというのは厳しい。
……そもそも、『黄昏の刻』でも、今まで運命と天命の違いに対しての言及がなかった。ううん、そもそも星詠みの細かい設定まで公開されていなかった。それが突然公表されたんだから、なんでなんだろうと思ってしまう。
これが後々に尾を引く設定なのか、単純に伏せ情報にしていたものを公表しただけなのかがわからないのが、ブラックサレナのシナリオの難しいところだ……やめやめ、あとで考えよう。そのことは。
私たち救出班は、陽動班が派手に暴れてくれているのに期待しながら、迂回ルートを進んでいく。今のところは鬼もその眷属も、魑魅魍魎すらにも出会わないで進めている。
うん、順調順調。鈴鹿は鬼ごろしの刀からひとときでも手を離していないし、飄々としている田村丸もいつになく厳しい顔をしている。いつも通りに見えるのは頼光くらいなんだけれど……この人も内心は酒呑童子に対して思うところがいろいろあるだろうからなあ。表面上だけでいつも通りと取ってしまっていいのか、いまいち自信がない。
だんだん日が傾いてきて、星詠みにはちょうどいいけれど、木々の影が濃くなり、足下も不安定になってきた。なによりも、明かりを付けられないところが痛い。
それでも、真夜中までには山頂に到達しないとさらわれた人たちが生贄にされてしまうから……そう思って歩いていたところで。
シャンッ
鈴の音が響いた。
シャンッシャンッシャンッシャンッシャンッシャンッ
その音は流麗というのは物騒なリズムを刻む。視界の利かない私たちからしてみれば、この音はむしろ物騒と言ってもおかしくないリズムだ。
全員が得物を手にし、私は梢の向こうからどうにかして空への視界を確保する。
「何者!?」
「これはこれは、お館様の陣地へ、たったこれだけの人数で来るとは……そして四神の供物まで来るとは……」
その声は低く抑えられているとはいえども、紛れもなく女性のものだった。
やがて木の影からそのひとは出てきた。
長いぬばたまの髪をひとつに結い、私が今着ている狩衣によく似た、いささか袴を引きずる格好をした女性が、指に鈴を引っ掛けて舞っている。舞こそは流麗で目を見張るものだけれど、物騒な鈴の音がその舞を禍々しいものへと作り替えているように見えた。
憂いを帯びた表情で、銀色の瞳だけが爛々と輝いている。
でも、この気配。和泉のときは私が気付かないほどに人間の気配だったし、彼女はあくまで鬼の眷属であり、鬼そのものではなかった。でも彼女は。
鈴鹿は彼女に対して、刀を抜いて刃を向けた。
「……あなた、鬼だね」
「左様。お館様の命を受け、貴様らを屠りに来た」
彼女は踊りながら、鈴を引っ掛けている爪を見せた。その爪は鋭く長く、とてもじゃないが人間のものとは思えない。
彼女は……酒呑童子の配下の酒呑四天王のひとり。もしこれが私のプレイした通りだとしたら……いくしま童子。酒呑四天王の紅一点のはずだ。彼女は彼のお抱えの白拍子だったはずだから。
鈴鹿はこちらに振り返ると、手短に言う。
「紅葉、頼光、援護を頼む。田村丸、行こう」
そのまま戦いがはじまった。
鬼を、それも女鬼ひとりだけを送り込むなんてと思っていたけれど、どうしていくしま童子を送り込んだのかという酒呑童子の考えは嫌というほどわかった。
彼女はとにかく、自慢の爪を一切使わず、攻撃を避け続けるのだ。
鈴鹿の流麗な太刀筋も、田村丸の豪快な太刀筋も、頼光の俊敏な弓矢の腕も……彼女は舞ながらヒラリと避けてしまう。
……どう考えても、時間稼ぎのために送り込まれたとしか思えない。
私は空を見て、星を詠む……そして、星詠みの内容に変化があることに気が付いた。
「……鈴鹿、いくしま童子は捨て置いて、山頂を目指したほうがいいです」
後方に下がった彼女にそう告げると、鈴鹿はあからさまに顔を強ばらせた。
「……さらわれた人たちは……」
「……まだ確定はしておりませんが、このまま彼女の相手をしていたら、間違いなく手遅れになります。彼女は置いておいたほうがいいです」
鈴鹿は唇を噛みしめて、田村丸と頼光のほうに振り返る。……どう考えても彼女は足止めなのだから、相手していたらきりがない。
……でも、少しだけ舐められているんだなと安心したのも事実だ。酒呑童子も茨木童子も、この救出班に私がいるから、足止め要員にいくしま童子を送ったんだろう。こいつだけで充分だと。他の四天王のメンバーは、陽動班のほうに送り込まれたと思っていい。
だとしたら、彼女さえ凌げば、まださらわれた人たちを助ける方法はあるはずなんだ。
私たちが予定変更して、さっさといくしま童子から逃げ出そうとしているのに、彼女もようやく気付いたらしい。
「……舐められたものよ。お館様は私をただの足止めで呼んだ訳ではないというのに」
彼女はそう言って、シャンッと音を立てながら舞う。
……思い出せ、いくしま童子との戦いで、いったいなにがあったか。頼光ルートのためにしか大江山のサブシナリオをしなかったのが仇になり、上手いこと思い出せない。
そうだ。元々いくしま童子は踊り子であり、パラメーター自体は同じく踊り子の利仁と変わらなかったと思う。でも彼女の技はほとんど舞で構成されていて、利仁みたいに弓矢を使うことはなかった。
……ゲームだったら技名が出てくるからどんな舞なのかわかるけど、踊りだけで舞の名前なんかわかるかよ。
でもでも。彼女の舞の中には、文字通り同士討ちを促す舞や、眠らせる舞も存在していたはず……彼女の舞を止めたほうがいい。
私はそう結論づけて、口の中で詠唱を唱えた。
いくしま童子はそもそも直接攻撃してこないから、下弦で攻撃力を半減させても意味がない。
だからと言って、相手の動きをスローモーションにする斗掻き星も、舞が完成してしまうんだったら意味をなさない。
……動きを文字通り止めてしまうしかない。
鈴の音がシャンッシャンッとこちらに焦りを募らせる。ええい、うるさいうるさいうるさいっ。さっさと山頂に行かないと駄目なんだってば!
頼光は私がいくしま童子の動きを止めようとしているのを理解したのか、私の隣に立って彼女に対して牽制で弓矢を放っていく。そのたびに彼女はひらりと動きを避けるけれど。でも舞の完成は遅らせることができたと思う。
「犬の嘶き風の声、その光を持って目を射止めよ──風星《かぜぼし》!!」
ようやく、あれだけ風のように動き回っていたいくしま童子の動きが止まった。風星は文字通り相手の動きを一定時間止めてしまう詠唱だ。これ自体に攻撃力はないし、一定時間が経ったら動き出してしまうけれど。
今はこれで充分のはずだ。
「皆さん、山頂に急ぎましょう!」
「うん……まだ、儀式ははじまっていないよね?」
「まだ、のはずですわ」
念のため空を仰いだけれど、まださっきと星の位置は変わっていない……まだ間に合うはずだ。
私たちは動けなくなったいくしま童子を置き去りにして、力一杯走りはじめた。
「……このままここで足止めを喰らっていればよかったものを。お館様は何故巫女にご執心なのかはわからぬ」
動きを止めたいくしま童子が、心底面白くなさそうに吐き捨てた言葉に、私は内心ギクリとした。
……あのう、生贄以外にまだ、なにかあるの? なんだってこんなにおっかないことになってるのさ、大江山!
私は頭を抱えたいのを堪えて、聞かなかったことにして皆と一緒に走り出したのだった。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された侯爵令嬢は、元婚約者の側妃にされる前に悪役令嬢推しの美形従者に隣国へ連れ去られます
葵 遥菜
恋愛
アナベル・ハワード侯爵令嬢は婚約者のイーサン王太子殿下を心から慕い、彼の伴侶になるための勉強にできる限りの時間を費やしていた。二人の仲は順調で、結婚の日取りも決まっていた。
しかし、王立学園に入学したのち、イーサン王太子は真実の愛を見つけたようだった。
お相手はエリーナ・カートレット男爵令嬢。
二人は相思相愛のようなので、アナベルは将来王妃となったのち、彼女が側妃として召し上げられることになるだろうと覚悟した。
「悪役令嬢、アナベル・ハワード! あなたにイーサン様は渡さない――!」
アナベルはエリーナから「悪」だと断じられたことで、自分の存在が二人の邪魔であることを再認識し、エリーナが王妃になる道はないのかと探り始める――。
「エリーナ様を王妃に据えるにはどうしたらいいのかしらね、エリオット?」
「一つだけ方法がございます。それをお教えする代わりに、私と約束をしてください」
「どんな約束でも守るわ」
「もし……万が一、王太子殿下がアナベル様との『婚約を破棄する』とおっしゃったら、私と一緒に隣国ガルディニアへ逃げてください」
これは、悪役令嬢を溺愛する従者が合法的に推しを手に入れる物語である。
※タイトル通りのご都合主義なお話です。
※他サイトにも投稿しています。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
6年後に戦地から帰ってきた夫が連れてきたのは妻という女だった
白雲八鈴
恋愛
私はウォルス侯爵家に15歳の時に嫁ぎ婚姻後、直ぐに夫は魔王討伐隊に出兵しました。6年後、戦地から夫が帰って来ました、妻という女を連れて。
もういいですか。私はただ好きな物を作って生きていいですか。この国になんて出ていってやる。
ただ、皆に喜ばれる物を作って生きたいと願う女性がその才能に目を付けられ周りに翻弄されていく。彼女は自由に物を作れる道を歩むことが出来るのでしょうか。
番外編
謎の少女強襲編
彼女が作り出した物は意外な形で人々を苦しめていた事を知り、彼女は再び帝国の地を踏むこととなる。
私が成した事への清算に行きましょう。
炎国への旅路編
望んでいた炎国への旅行に行く事が出来ない日々を送っていたが、色々な人々の手を借りながら炎国のにたどり着くも、そこにも帝国の影が・・・。
え?なんで私に誰も教えてくれなかったの?そこ大事ー!
*本編は完結済みです。
*誤字脱字は程々にあります。
*なろう様にも投稿させていただいております。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
私の婚約者は6人目の攻略対象者でした
みかん桜(蜜柑桜)
恋愛
王立学園の入学式。主人公のクラウディアは婚約者と共に講堂に向かっていた。
すると「きゃあ!」と、私達の行く手を阻むように、髪色がピンクの女生徒が転けた。『バターン』って効果音が聞こえてきそうな見事な転け方で。
そういえば前世、異世界を舞台にした物語のヒロインはピンク色が定番だった。
確か…入学式の日に学園で迷って攻略対象者に助けられたり、攻略対象者とぶつかって転けてしまったところを手を貸してもらったり…っていうのが定番の出会いイベントよね。
って……えっ!? ここってもしかして乙女ゲームの世界なの!?
ヒロイン登場に驚きつつも、婚約者と共に無意識に攻略対象者のフラグを折っていたクラウディア。
そんなクラウディアが幸せになる話。
※本編完結済※番外編更新中
帰らなければ良かった
jun
恋愛
ファルコン騎士団のシシリー・フォードが帰宅すると、婚約者で同じファルコン騎士団の副隊長のブライアン・ハワードが、ベッドで寝ていた…女と裸で。
傷付いたシシリーと傷付けたブライアン…
何故ブライアンは溺愛していたシシリーを裏切ったのか。
*性被害、レイプなどの言葉が出てきます。
気になる方はお避け下さい。
・8/1 長編に変更しました。
・8/16 本編完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる