24 / 38
果心居士
四
しおりを挟む
寝て起きるというのは、気持ちに一旦区切りを付けるということだ。
ただだらだらと区切りなく時間を浪費するのではなく、きちんと起きるということ。ありていに言うと、百合は自分の中で湧き出た不安を一旦抑え込むことに成功したのだ。
その日出された朝餉を寝ぼけ眼で食べていたら「おひいさん」と果心居士に声をかけられた。
「なんだ」
「仕立ては明日にはできるそうで、明日になったらふたりで出かけやしませんか?」
「小十郎はどうする?」
一応は小十郎の師匠をしている以上は、彼の面倒は見なくてはいけなかったが。小十郎はあっけらかんと答えた。
「俺、留守番しててもいいよ?」
「……余計な気を遣うなよ?」
思わず百合は昨日さんざん小十郎におちょくられたことを思い出し、必死に脳裏に抑え込んだ。しかし小十郎はいつも通りだ。
「別に? 師匠が尼僧様の体で変な顔しているのが珍しいから、しばらく見られたほうが平和だと思っただけだけど。尼僧様のときの師匠はおっかないし」
「小十郎」
「食べ終わったら槍を見ておくれよ」
百合に怒鳴られないよう、のらりくらりとかわして小十郎は中庭へと逃げてしまった。それに百合は「ふんっ」と鼻息を立てる。
その中で、果心居士は「ははは」と笑う。
「なにがおかしい」
「いやなに、子供に気を遣われたと思いましてな」
「なにをだ」
「いや、逢い引きなんて平和な土地でなかったらできるもんでもありませんし」
とうとう百合は握っていた箸を落とした。元が城勤めで城主以外の男を知らない女なのだ。少しつついただけで、ひどくうろたえる世間知らずなまさしく「おひいさん」の部分がまろび出てしまう。
「……あまりからかうな」
「へえ、自分はからかったつもりはありゃしませんて」
「いい加減にしろ」
「まあ、そういう訳ですから、本日はさっさと作業を仕上げてしまわねばなりますまいな。ほら、おひいさんの絡繰りもだいぶ完成に近付きましたし」
そう言いながら、果心居士は百合の絡繰り人形を見せてくれた。あれだけばらばらに分解されていたものが、少しずつ組み立てられていっているのがわかる。やがては人間とほぼ変わらない見た目のものとなるだろう。
(私の体ですもの。私の本来の見た目ですもの。戻らないといけないのはわかっていますけど……でも)
今の気持ちも、ただ八百比丘尼の体に入っているから感じるだけのものなのか、百合には自信がなかった。
絡繰り人形には跳ねる心臓がない。上がる体温がない。恋のときめきなんてわからない。
この気持ちも絡繰り人形に戻った途端に消えてなくなるものなのかと思うと、あまりにも儚くて惨めに感じる。
それを繰り返し繰り返しなかったことにして、百合は「槍を見てくる」と小十郎の出て行った中庭に出て行った。
その日の稽古は厳しく、山で育って足腰丈夫な小十郎が、珍しく夕餉になるまで足腰立たずに起き上がれなくなるほどのものだった。
その間も、果心居士はずっと作業を続けていた。
そろそろ器は蘇る。百合の絡繰り人形だけは、まだ全ての組み立てが終わってはいなかったが。
****
まんじりとしないまま、約束の日になった。
小十郎は珍しく大店の店子から「お手伝いをお願いできますか? お駄賃は出してくださるそうです」と頼まれ、薪割りをすることとなった。
それに百合と果心居士が頭を下げた。
「すまない、小十郎をよろしく頼む。少し出かけてくるから」
「はい、行ってらっしゃいませ。むしろこちらがなにからなにまでお世話になっております身分ですので、あまりかしこまらないでくださいませ」
「すまない、行ってくる」
「それじゃあ、逢い引きに参りましょうか」
果心居士が軽く言うので、百合は肘鉄でも打とうかと思ったが、面倒な気分になって取りやめた。ふたりでのんびりと道を歩いて行く。
「訳がわからないんだが」
「なにがですかい?」
「お前がどうして私に着物を仕立てる。そもそもこの体は普段使っていない。使うのは絡繰りの器のほうだ。こちらに着物を仕立てたとしても意味が」
「はあ……自分。普通におひいさんに着物を仕立てたつもりですが?」
「……あの布地でか?」
「へえ」
綺麗な布だった。あれで仕立てた着物はさぞや美しいだろうが。
器量よしである八百比丘尼の体でだったらいざ知らず、名前の通り、山に密やかに咲く百合のような絡繰りの器では、着物だけが浮き上がってしまうだろう。
思わず百合は首を振った。
「せっかく仕立ててもらっても、これでは着られない」
「自分、自分が一度手がけたものにはきちんと始末は付ける性分で。二年経ってあれだけ見事にぼろぼろになるまで使ったおひいさんに、少しばかり枷を付けたいんですよ」
「……私が無駄に壊したから、怒っているのか?」
「どうして怒らなくちゃならないんで? 自分はきちんと使ってもらえたんだから、それでかまいやしないんですよ。ただ、それはそうと自分のつくったものを壊されるのは面白くないんで、綺麗なおべべを買って、しばらくは無茶は控えてもらおうかと」
「……そうか」
どうにもこの男の感情表現は独特であった。
「変わっていると言われないか?」
「それはおひいさんのほうでは? 大概の人間は、自分としゃべっていると頭がおかしくなると思って距離を置くんで。これでも自分はなんでもできる便利屋として、そこそこ羽振りを利かせていた頃もありましたが、今は誰についてもあまり得をしないんで、権力者からは距離を置いているんです」
「それは本当の話か?」
「おひいさんの信じたい方を信じてくだせえ」
ふたりでしゃべっている間に、仕立屋まで到着した。
「大変お待たせしました。こちらになります」
「おお……ずいぶんと見事なもんで。さあ、おひいさん。こちらにどうぞ」
そう言いながら、果心居士は仕立屋の隅で百合の着物を脱がせはじめた。いくら元々自分の体ではないとはいえども気恥ずかしく、百合はギャーギャーと騒いだが、果心居士はどこ吹く風であった。
(この人……ほんっとうになにを考えているのかわからない……! なんでこんな訳のわからない人に、私は……私は……)
殴りたい、蹴飛ばしたい、抱き締めたい、手を繋ぎたい、蹴りたい、平手したい、口を吸ってみたい、足形付けたい。
暴力的な衝動が、次から次へと湧き上がったが、羞恥心で悲鳴を上げるのに精一杯で、結局はなにひとつできなかった。
しかし果心居士はというと、百合の体を本当に服を脱がせるだけ、着物を着せるだけしか触らないあまりにも事務的な手つきだったので、いやらしさは全くなかったのだ。
ただ着物を着替えさせるだけでなく、帯まで綺麗に結い、前掛けまで付けてもらえた。
「ほらおひいさん。見事に別嬪さんになった」
「……これは」
果心居士は姿見で百合の全身を写してやる。
そこに立っていたのは、京の市中を生きる娘のような、美しい姿の娘であった。どこから出したのか、果心居士は貝紅まで引っ張り出してくると、背後から彼女の唇に指で紅を伸ばしてくる。
百合の薄い唇は、光加減で玉虫色にも、赤にも見える、不思議な色合いのものに変わった。
「ほら、別嬪さんになった」
「……八百比丘尼は元々美しい。私はその体を借りているだけだ」
「ですけど、この仕立てた着物は、これ全部あの絡繰り人形に合わせて仕立てたもんですけど?」
「……ええ?」
「おひいさんは八百比丘尼の体を嫌っているし、でも絡繰り人形になるのも迷っているし。どうしたもんかと思いましてね。どちらにもいい思い出をこしらえてやらないことには、どちらも大事にしないでしょうに」
そう言って果心居士は肩を竦めた。
……彼には百合の悩みを見抜かれていたのだ。
今の百合は、人間なのか絡繰り人形なのかもわからない、中途半端な存在だ。そもそも魂だけしか生きていると証明できず、その魂だって放っておいたらいつ八百比丘尼の体に飲まれて、侵食されて消えてしまうかわからないものだ。
人魚の肝を食べたとしても、八百比丘尼の体が人間に戻るだけ。十数年前になくなってしまった百合の体は返ってこない。
百合の姿をした絡繰り人形は、どれだけ見目が百合に近くとも、あの体では人間の営みを行うのはまず無理だ。絡繰り人形は生きてはいないのだから。
そんな悩みだって、必死で過ごしていた二年間、できる限り考えないように誤魔化していたもので、小休止の今しか悩むことのできない贅沢品だった。再び大坂まで出て行ったら、悩んでいる暇なんてないだろう。
「……どうして、お前はそこまでしてくれるんだ」
「言ったでしょう、つくり手としての責任は果たすと」
(ずるいひと)
百合は言葉にできなかった。
果心居士が親切にしてくれたのは、あくまで百合の絡繰り人形の産みの親だからであり、それ以上の感情を全く向ける素振りはない。
全ては彼女の独り相撲だということくらい、いくら箱入り娘であったとしてもわかるのだから。
ただだらだらと区切りなく時間を浪費するのではなく、きちんと起きるということ。ありていに言うと、百合は自分の中で湧き出た不安を一旦抑え込むことに成功したのだ。
その日出された朝餉を寝ぼけ眼で食べていたら「おひいさん」と果心居士に声をかけられた。
「なんだ」
「仕立ては明日にはできるそうで、明日になったらふたりで出かけやしませんか?」
「小十郎はどうする?」
一応は小十郎の師匠をしている以上は、彼の面倒は見なくてはいけなかったが。小十郎はあっけらかんと答えた。
「俺、留守番しててもいいよ?」
「……余計な気を遣うなよ?」
思わず百合は昨日さんざん小十郎におちょくられたことを思い出し、必死に脳裏に抑え込んだ。しかし小十郎はいつも通りだ。
「別に? 師匠が尼僧様の体で変な顔しているのが珍しいから、しばらく見られたほうが平和だと思っただけだけど。尼僧様のときの師匠はおっかないし」
「小十郎」
「食べ終わったら槍を見ておくれよ」
百合に怒鳴られないよう、のらりくらりとかわして小十郎は中庭へと逃げてしまった。それに百合は「ふんっ」と鼻息を立てる。
その中で、果心居士は「ははは」と笑う。
「なにがおかしい」
「いやなに、子供に気を遣われたと思いましてな」
「なにをだ」
「いや、逢い引きなんて平和な土地でなかったらできるもんでもありませんし」
とうとう百合は握っていた箸を落とした。元が城勤めで城主以外の男を知らない女なのだ。少しつついただけで、ひどくうろたえる世間知らずなまさしく「おひいさん」の部分がまろび出てしまう。
「……あまりからかうな」
「へえ、自分はからかったつもりはありゃしませんて」
「いい加減にしろ」
「まあ、そういう訳ですから、本日はさっさと作業を仕上げてしまわねばなりますまいな。ほら、おひいさんの絡繰りもだいぶ完成に近付きましたし」
そう言いながら、果心居士は百合の絡繰り人形を見せてくれた。あれだけばらばらに分解されていたものが、少しずつ組み立てられていっているのがわかる。やがては人間とほぼ変わらない見た目のものとなるだろう。
(私の体ですもの。私の本来の見た目ですもの。戻らないといけないのはわかっていますけど……でも)
今の気持ちも、ただ八百比丘尼の体に入っているから感じるだけのものなのか、百合には自信がなかった。
絡繰り人形には跳ねる心臓がない。上がる体温がない。恋のときめきなんてわからない。
この気持ちも絡繰り人形に戻った途端に消えてなくなるものなのかと思うと、あまりにも儚くて惨めに感じる。
それを繰り返し繰り返しなかったことにして、百合は「槍を見てくる」と小十郎の出て行った中庭に出て行った。
その日の稽古は厳しく、山で育って足腰丈夫な小十郎が、珍しく夕餉になるまで足腰立たずに起き上がれなくなるほどのものだった。
その間も、果心居士はずっと作業を続けていた。
そろそろ器は蘇る。百合の絡繰り人形だけは、まだ全ての組み立てが終わってはいなかったが。
****
まんじりとしないまま、約束の日になった。
小十郎は珍しく大店の店子から「お手伝いをお願いできますか? お駄賃は出してくださるそうです」と頼まれ、薪割りをすることとなった。
それに百合と果心居士が頭を下げた。
「すまない、小十郎をよろしく頼む。少し出かけてくるから」
「はい、行ってらっしゃいませ。むしろこちらがなにからなにまでお世話になっております身分ですので、あまりかしこまらないでくださいませ」
「すまない、行ってくる」
「それじゃあ、逢い引きに参りましょうか」
果心居士が軽く言うので、百合は肘鉄でも打とうかと思ったが、面倒な気分になって取りやめた。ふたりでのんびりと道を歩いて行く。
「訳がわからないんだが」
「なにがですかい?」
「お前がどうして私に着物を仕立てる。そもそもこの体は普段使っていない。使うのは絡繰りの器のほうだ。こちらに着物を仕立てたとしても意味が」
「はあ……自分。普通におひいさんに着物を仕立てたつもりですが?」
「……あの布地でか?」
「へえ」
綺麗な布だった。あれで仕立てた着物はさぞや美しいだろうが。
器量よしである八百比丘尼の体でだったらいざ知らず、名前の通り、山に密やかに咲く百合のような絡繰りの器では、着物だけが浮き上がってしまうだろう。
思わず百合は首を振った。
「せっかく仕立ててもらっても、これでは着られない」
「自分、自分が一度手がけたものにはきちんと始末は付ける性分で。二年経ってあれだけ見事にぼろぼろになるまで使ったおひいさんに、少しばかり枷を付けたいんですよ」
「……私が無駄に壊したから、怒っているのか?」
「どうして怒らなくちゃならないんで? 自分はきちんと使ってもらえたんだから、それでかまいやしないんですよ。ただ、それはそうと自分のつくったものを壊されるのは面白くないんで、綺麗なおべべを買って、しばらくは無茶は控えてもらおうかと」
「……そうか」
どうにもこの男の感情表現は独特であった。
「変わっていると言われないか?」
「それはおひいさんのほうでは? 大概の人間は、自分としゃべっていると頭がおかしくなると思って距離を置くんで。これでも自分はなんでもできる便利屋として、そこそこ羽振りを利かせていた頃もありましたが、今は誰についてもあまり得をしないんで、権力者からは距離を置いているんです」
「それは本当の話か?」
「おひいさんの信じたい方を信じてくだせえ」
ふたりでしゃべっている間に、仕立屋まで到着した。
「大変お待たせしました。こちらになります」
「おお……ずいぶんと見事なもんで。さあ、おひいさん。こちらにどうぞ」
そう言いながら、果心居士は仕立屋の隅で百合の着物を脱がせはじめた。いくら元々自分の体ではないとはいえども気恥ずかしく、百合はギャーギャーと騒いだが、果心居士はどこ吹く風であった。
(この人……ほんっとうになにを考えているのかわからない……! なんでこんな訳のわからない人に、私は……私は……)
殴りたい、蹴飛ばしたい、抱き締めたい、手を繋ぎたい、蹴りたい、平手したい、口を吸ってみたい、足形付けたい。
暴力的な衝動が、次から次へと湧き上がったが、羞恥心で悲鳴を上げるのに精一杯で、結局はなにひとつできなかった。
しかし果心居士はというと、百合の体を本当に服を脱がせるだけ、着物を着せるだけしか触らないあまりにも事務的な手つきだったので、いやらしさは全くなかったのだ。
ただ着物を着替えさせるだけでなく、帯まで綺麗に結い、前掛けまで付けてもらえた。
「ほらおひいさん。見事に別嬪さんになった」
「……これは」
果心居士は姿見で百合の全身を写してやる。
そこに立っていたのは、京の市中を生きる娘のような、美しい姿の娘であった。どこから出したのか、果心居士は貝紅まで引っ張り出してくると、背後から彼女の唇に指で紅を伸ばしてくる。
百合の薄い唇は、光加減で玉虫色にも、赤にも見える、不思議な色合いのものに変わった。
「ほら、別嬪さんになった」
「……八百比丘尼は元々美しい。私はその体を借りているだけだ」
「ですけど、この仕立てた着物は、これ全部あの絡繰り人形に合わせて仕立てたもんですけど?」
「……ええ?」
「おひいさんは八百比丘尼の体を嫌っているし、でも絡繰り人形になるのも迷っているし。どうしたもんかと思いましてね。どちらにもいい思い出をこしらえてやらないことには、どちらも大事にしないでしょうに」
そう言って果心居士は肩を竦めた。
……彼には百合の悩みを見抜かれていたのだ。
今の百合は、人間なのか絡繰り人形なのかもわからない、中途半端な存在だ。そもそも魂だけしか生きていると証明できず、その魂だって放っておいたらいつ八百比丘尼の体に飲まれて、侵食されて消えてしまうかわからないものだ。
人魚の肝を食べたとしても、八百比丘尼の体が人間に戻るだけ。十数年前になくなってしまった百合の体は返ってこない。
百合の姿をした絡繰り人形は、どれだけ見目が百合に近くとも、あの体では人間の営みを行うのはまず無理だ。絡繰り人形は生きてはいないのだから。
そんな悩みだって、必死で過ごしていた二年間、できる限り考えないように誤魔化していたもので、小休止の今しか悩むことのできない贅沢品だった。再び大坂まで出て行ったら、悩んでいる暇なんてないだろう。
「……どうして、お前はそこまでしてくれるんだ」
「言ったでしょう、つくり手としての責任は果たすと」
(ずるいひと)
百合は言葉にできなかった。
果心居士が親切にしてくれたのは、あくまで百合の絡繰り人形の産みの親だからであり、それ以上の感情を全く向ける素振りはない。
全ては彼女の独り相撲だということくらい、いくら箱入り娘であったとしてもわかるのだから。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャららA12・山もり
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
【 本編 完結 】結婚式当日に召喚された花嫁は、余興で呼ばれた聖女、でした!?
しずもり
ファンタジー
まだ私が少女と呼ばれるような歳の頃、私は聖女として異世界に召喚された。
そこで聖女として穢れを祓う旅に出て務めを果たし、恋人と再会を約束し、そして元の世界へと戻された。
元の世界に戻った私は、、、現実を知る。
恋人は本当に私を呼び戻すつもりがあったのだろうか?
そして十年。夢から覚めきった私は今日、結婚する。
・・・・・・・・・はず、だった?
そして気付けば異世界への再召喚は、元恋人の結婚式の宴(二次会)の余興でした!?
独自のなんちゃって異世界ゆるゆる設定になります。
コメディ要素が多めかも?
気をつけているつもりですが、誤字脱字があると思います。気付き次第、修正はかけます。
感想欄は本編完結辺りで期間限定で解放する予定です。
大罪人の娘・前編
いずもカリーシ
歴史・時代
世は戦国末期。織田信長の愛娘と同じ『目』を持つ、一人の女性がいました。
戦国乱世に終止符を打ち、およそ250年続く平和を達成したのは『誰』なのでしょうか?
織田信長?
豊臣秀吉?
徳川家康?
それとも……?
この小説は、良くも悪くも歴史の『裏側』で暗躍していた人々にスポットを当てた歴史小説です。
【前編(第壱章~第伍章)】
凛を中心とした女たちの闘いが開幕するまでの序章を描いています。
【後編(第陸章〜最終章)】
視点人物に玉(ガラシャ)と福(春日局)が加わります。
一人の女帝が江戸幕府を意のままに操り、ついに戦いの黒幕たちとの長き闘いが終焉を迎えます。
あのパックス・ロマーナにも匹敵した偉業は、どのようにして達成できたのでしょうか?
(他、いずもカリーシで掲載しています)
慈愛の聖女と聖玉の守護者【R18】
人面石発見器
恋愛
あたしの名前は「キョウカ」。
大学受験が頭を悩ませ始めた高校3年生。
……だったんだけど、突然「異世界召喚」されて、「慈愛の聖女」って役目を押しつけられたの。
「慈愛の聖女」のお仕事はいろいろあるんだけど、その中でもいちばん大切なのが、
5人の「五聖玉の守護者くんたち」と、ココロもカラダも交流をもつこと。
いわゆる「そーゆーこと」なんだけど、守護者くんたち、みんなショタっ子なんだよね。
最年長の子でも11さいだし、最年少の子はまだ6さい半なの。
「小学生男子が大好きなあたし」の、ショタ的異世界ライフ。
※複数人はないですが、いちずに1人だけって話ではないのでご注意を。
※完結まで毎日午後10時すぎ位にアップします。
グロビュール
棚引日向
歴史・時代
古代中国の戦国時代。秦が統一を果たす前のお話。貧しい農民の高鵬は無理矢理に徴兵されて戦場へ。愚かではあるが善人の彼は、偶然が重なり出世する。善人であることが彼を幸運へ導くかと思われたが、愚かであることで、身を滅ぼしていく。
Love Is Blind 〜村八分から始まるシノビ成り上がり活劇〜
江ノ島 竜海
ファンタジー
◇こんな人にオススメ
・短編の読み切り作品の気分
・王道な成長活劇
・日本史好き
・短編らしいドンデン返し
〜あらすじ〜
辺境の村、どこにでも居るいじめられっ子の少年がいた。
同年代の子供らからイジメにあう日々。
いつものように殴る蹴るされているところを颯爽と現れた美少女“ちよ”によって救われる。
そこから少年の運命は大きく変わっていく。
いじめっ子との確執、不思議な術を操る老人、ユッキーと名乗る謎の好青年。
様々な出会いと別れを果て成長した少年は、積年の想いを伝えるべく少女だった女性の前に前に立って――――
直刀の誓い――戦国唐人軍記(小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品で)
牛馬走
歴史・時代
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)倭寇が明の女性(にょしょう)を犯した末に生まれた子供たちが存在した……
彼らは家族や集落の子供たちから虐(しいた)げられる辛い暮らしを送っていた。だが、兵法者の師を得たことで彼らの運命は変わる――悪童を蹴散らし、大人さえも恐れないようになる。
そして、師の疾走と漂流してきた倭寇との出会いなどを経て、彼らは日の本を目指すことを決める。武の極みを目指す、直刀(チータオ)の誓いのもと。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる