5 / 33
そうだ、パフェをつくろう
しおりを挟む
「大変申し訳ございませんでした!!」
『本当に頼むよ、次からは』
「はい……!!」
ネット通話を切って、私はぐったりとした。
テレワークだと仕事がどこでだってできるけれど、欠点もある。営業は仕事を取って現場に投げるまでが仕事だけれど、現場の人に投げるのだってカメラ越しだ。カメラ越しだったら、仕事に必要な資料を全部見てもらえたかの確認がどうしても遅れる。
幸いすぐに挽回できたからよかったけれど、もしこれが少しでも遅れて進行していたら……そう思うと背筋が冷たくなる。
ミスのリカバリーをしていたら、あっという間に午前が潰れていた。もうこんな時間じゃ昼食摂っている余裕すらない。
とにかく気分転換にコーヒーを飲もうとして気付いた。基本的に仕事中は自室に電気ポットを持ってきて、そこでインスタントコーヒーとポーションミルクで休憩しているけれど、今日は朝からミスの挽回をしていたから、水を入れ忘れていた。当然お湯はない。
仕方がなく、電気ポットを持って水を入れに行こうとしたら。
また春陽さんが楽しそうなことをしていた。
私は食器はポイントやシールを集めたらもらえる奴で賄っている。でも春陽さんはフードコーディネーターとして、食事がおいしそうに見えないといけないからと、私よりもよっぽど食器に気を遣って、通販したりどこかに買いに行ったりして、食器棚の一部は私だったら絶対に使わないような食器を増やしていた。
今回はパフェグラスを持ってきていたのだ。喫茶店とかでアイスクリームを盛っているそれは、当然ながら私だったらまず買わない。他のお皿やカフェボウルで充分アイスクリームは盛れるし。
アイスはないけれど、そこに用意していたのは、缶詰の果物に、スポンジケーキ、アザランだ。なんか冷蔵庫にみっちり詰まっているなと思ったら。
「なにやってるの?」
「あ、美奈穂さんお疲れ様。なんか朝から声響いてましたけど大丈夫ですか? お昼ご飯も食べてないですし」
「うーん、まあ大丈夫?」
そうか。こっちはカメラに向かってひたすら謝っていたけれど、あの声は一階からでも聞こえるのか。防音については考えてなかったなとぼんやりと思っていたら、私は電気ポットを持っていることに気付かれた。
「ああ、お水でしたら使ってください。私も写真撮り終わったらおしまいですから」
「これは?」
「今度は主婦雑誌の夏休み企画ですね。夏休みにお子さんと一緒につくれるおやつの特集です。今回は市販のものを千切ったり混ぜたりすればつくれるパフェをつくってたんです」
「なるほど……」
まだ夏休みは早いと思うけれど、雑誌企画は私が思っているよりもずっと前から進行しているらしい。
缶詰の果物さえ親が切ってしまったら、盛り付けるのは子供でも大丈夫って奴なんだな。パフェと言ったらコーンフレークを盛るものかと思っていたけれど、春陽さんはコーンフレークは使わない主義らしい。
春陽さんは手際よくパフェを盛り付けていく。スポンジケーキをグラスに詰めたら写真を撮り、その上に果物を詰めたら写真を撮り。つくる手順も写真に撮っているんだなと思って眺めていたら、「あっ、よろしかったら」と春陽さんは言う。
「パフェ休憩取りませんか?」
パフェ休憩。なんて魅惑的な言葉だ。そう言われたとき、頭がキィーンと痛むのを感じた……さっきから仕事のミスのリカバリーで各方面と連絡取り続けて、休憩するのが大幅に遅れていた。
時計をちらりと見ると、気付いたら普段のお昼休憩から一時間も過ぎていた。もし私ひとりだったら、ご飯に梅干しだけ乗せてかき込み、それで仕事に戻っていただろうけど。少し弱った気持ちに、甘い誘惑はたまらない。
「……お願いします。あ、私食べたら仕事に戻らないと駄目だから」
「会社員って大変ですよねえ。わかりました。すぐつくっちゃいますね」
そう言って、春陽さんは写真を撮っていたグラスとは別にグラスを用意してくれ、そこにさっさと同じ手順で中身を詰めはじめた。
スポンジケーキをちぎり、果物を詰め、さらにアイスクリームを詰める。最後に丸いアイスクリームスプーンで形よくアイスクリームを詰めてから、アザランを軽くかけた。
缶詰の果物っておいしいけれど、パフェに使ったら下手したら安っぽく見えるのに。プロがつくったらおしゃれに見えるからすごい。
「……可愛い。おしゃれ」
「仕事柄ですから。さあさ、召し上がれ召し上がれ」
「……いただきます」
私がスプーンを持ってこようとしたら、春陽さんは「ストップ」と言って、なにかを取り出した。……喫茶店でパフェを食べるとき用に使う柄の長いスプーンをくれたのだ。こんなの売ってるんだ。私はひたすら感心しながら、スプーンですくった。
使っている果物は、桃缶が二種類。黄桃に白桃だ。
「おいしい……」
バニラアイスの甘さも去ることながら、桃の甘さも相まって、頭に足りなくなっていたブドウ糖が急激に回りはじめたような気がする。
春陽さんはにっこりと笑った。
「よかったぁ。パフェってひとりで全部食べきれませんから、一緒に食べてくれる人がいてほっとしました」
「そうなの? 一緒につくって食べる人とかは」
「うーん。いたことにはいましたけど、全部は食べきれなかったんで」
別れたと言っていた彼氏のことなのかな。私は未だに春陽さんから、彼氏さんと別れた経緯を聞いていない。こういうのって聞いてしまっていいのか、いまいちわからない。人ってどこにどう地雷が埋まっているのかわからないから。聞き出すのが友情って人もいるけれど、一緒に住んでいる相手との人間関係にひびを入れてまで聞き出す話なのかなとも思ってしまうし。
私がそう思いながらパフェを突いていたら、春陽さんは言う。
「皆で楽しくなってあれこれつくってたら、気付いたらスタッフだと全然食べきれなくって、仕方ないから他の業務の人まで呼んできて食べたりとかしてました」
「あれ……? いったい春陽さん、誰と食べてたの?」
「ああ、すみません。これじゃ全然わかりませんよね。私、元々料理系のSNSのキッチンで、レシピの調理班として働いてたんですよ」
それでようやく、春陽さんの経歴がわかった。
最近だったら料理系SNSはあちこちに存在しているし、料理する人間はどれかひとつには必ずお世話になっている代物だ。そこのスタッフね。道理で料理するときに手際がいいと
思ったら。私はひたすら納得していた。
春陽さんは楽しげに笑いながらお湯を沸かす。
「まあ、私も料理するの本当に楽しかったんで、頼まれたレシピをおいしそうにつくってたら、他にもあれこれ仕事を頼まれるようになっちゃって、こうして独立したんですね。今でもそこのSNSに頼まれたら料理つくって写真上げていますし」
「あー……なるほど。そういうのもありなのね」
世の中には、私の知らない仕事も存在してるんだな。私はそうしみじみと思っている間に
、春陽さんは「はい」とカップを差し出してくれた。お湯を沸かしていたなと思ったら、インスタントとはいえコーヒーを淹れてくれたのだ。
「パフェだけ食べてたらお腹冷たくなっちゃいますから。私も引き続きパフェの写真撮ってますから、どうぞ食べてってください」
「……至れり尽くせりだね。本当にありがとう」
「いえー」
彼女が楽しげに冷蔵庫に入れていたパフェグラスに、再び盛り付けをはじめるのを見ながら、私はパフェを食べながら、コーヒーを飲んだ。
気付けばあれだけへこんでいた気持ちも鎮まっていた。これなら、午後からも頑張れそうだ。
『本当に頼むよ、次からは』
「はい……!!」
ネット通話を切って、私はぐったりとした。
テレワークだと仕事がどこでだってできるけれど、欠点もある。営業は仕事を取って現場に投げるまでが仕事だけれど、現場の人に投げるのだってカメラ越しだ。カメラ越しだったら、仕事に必要な資料を全部見てもらえたかの確認がどうしても遅れる。
幸いすぐに挽回できたからよかったけれど、もしこれが少しでも遅れて進行していたら……そう思うと背筋が冷たくなる。
ミスのリカバリーをしていたら、あっという間に午前が潰れていた。もうこんな時間じゃ昼食摂っている余裕すらない。
とにかく気分転換にコーヒーを飲もうとして気付いた。基本的に仕事中は自室に電気ポットを持ってきて、そこでインスタントコーヒーとポーションミルクで休憩しているけれど、今日は朝からミスの挽回をしていたから、水を入れ忘れていた。当然お湯はない。
仕方がなく、電気ポットを持って水を入れに行こうとしたら。
また春陽さんが楽しそうなことをしていた。
私は食器はポイントやシールを集めたらもらえる奴で賄っている。でも春陽さんはフードコーディネーターとして、食事がおいしそうに見えないといけないからと、私よりもよっぽど食器に気を遣って、通販したりどこかに買いに行ったりして、食器棚の一部は私だったら絶対に使わないような食器を増やしていた。
今回はパフェグラスを持ってきていたのだ。喫茶店とかでアイスクリームを盛っているそれは、当然ながら私だったらまず買わない。他のお皿やカフェボウルで充分アイスクリームは盛れるし。
アイスはないけれど、そこに用意していたのは、缶詰の果物に、スポンジケーキ、アザランだ。なんか冷蔵庫にみっちり詰まっているなと思ったら。
「なにやってるの?」
「あ、美奈穂さんお疲れ様。なんか朝から声響いてましたけど大丈夫ですか? お昼ご飯も食べてないですし」
「うーん、まあ大丈夫?」
そうか。こっちはカメラに向かってひたすら謝っていたけれど、あの声は一階からでも聞こえるのか。防音については考えてなかったなとぼんやりと思っていたら、私は電気ポットを持っていることに気付かれた。
「ああ、お水でしたら使ってください。私も写真撮り終わったらおしまいですから」
「これは?」
「今度は主婦雑誌の夏休み企画ですね。夏休みにお子さんと一緒につくれるおやつの特集です。今回は市販のものを千切ったり混ぜたりすればつくれるパフェをつくってたんです」
「なるほど……」
まだ夏休みは早いと思うけれど、雑誌企画は私が思っているよりもずっと前から進行しているらしい。
缶詰の果物さえ親が切ってしまったら、盛り付けるのは子供でも大丈夫って奴なんだな。パフェと言ったらコーンフレークを盛るものかと思っていたけれど、春陽さんはコーンフレークは使わない主義らしい。
春陽さんは手際よくパフェを盛り付けていく。スポンジケーキをグラスに詰めたら写真を撮り、その上に果物を詰めたら写真を撮り。つくる手順も写真に撮っているんだなと思って眺めていたら、「あっ、よろしかったら」と春陽さんは言う。
「パフェ休憩取りませんか?」
パフェ休憩。なんて魅惑的な言葉だ。そう言われたとき、頭がキィーンと痛むのを感じた……さっきから仕事のミスのリカバリーで各方面と連絡取り続けて、休憩するのが大幅に遅れていた。
時計をちらりと見ると、気付いたら普段のお昼休憩から一時間も過ぎていた。もし私ひとりだったら、ご飯に梅干しだけ乗せてかき込み、それで仕事に戻っていただろうけど。少し弱った気持ちに、甘い誘惑はたまらない。
「……お願いします。あ、私食べたら仕事に戻らないと駄目だから」
「会社員って大変ですよねえ。わかりました。すぐつくっちゃいますね」
そう言って、春陽さんは写真を撮っていたグラスとは別にグラスを用意してくれ、そこにさっさと同じ手順で中身を詰めはじめた。
スポンジケーキをちぎり、果物を詰め、さらにアイスクリームを詰める。最後に丸いアイスクリームスプーンで形よくアイスクリームを詰めてから、アザランを軽くかけた。
缶詰の果物っておいしいけれど、パフェに使ったら下手したら安っぽく見えるのに。プロがつくったらおしゃれに見えるからすごい。
「……可愛い。おしゃれ」
「仕事柄ですから。さあさ、召し上がれ召し上がれ」
「……いただきます」
私がスプーンを持ってこようとしたら、春陽さんは「ストップ」と言って、なにかを取り出した。……喫茶店でパフェを食べるとき用に使う柄の長いスプーンをくれたのだ。こんなの売ってるんだ。私はひたすら感心しながら、スプーンですくった。
使っている果物は、桃缶が二種類。黄桃に白桃だ。
「おいしい……」
バニラアイスの甘さも去ることながら、桃の甘さも相まって、頭に足りなくなっていたブドウ糖が急激に回りはじめたような気がする。
春陽さんはにっこりと笑った。
「よかったぁ。パフェってひとりで全部食べきれませんから、一緒に食べてくれる人がいてほっとしました」
「そうなの? 一緒につくって食べる人とかは」
「うーん。いたことにはいましたけど、全部は食べきれなかったんで」
別れたと言っていた彼氏のことなのかな。私は未だに春陽さんから、彼氏さんと別れた経緯を聞いていない。こういうのって聞いてしまっていいのか、いまいちわからない。人ってどこにどう地雷が埋まっているのかわからないから。聞き出すのが友情って人もいるけれど、一緒に住んでいる相手との人間関係にひびを入れてまで聞き出す話なのかなとも思ってしまうし。
私がそう思いながらパフェを突いていたら、春陽さんは言う。
「皆で楽しくなってあれこれつくってたら、気付いたらスタッフだと全然食べきれなくって、仕方ないから他の業務の人まで呼んできて食べたりとかしてました」
「あれ……? いったい春陽さん、誰と食べてたの?」
「ああ、すみません。これじゃ全然わかりませんよね。私、元々料理系のSNSのキッチンで、レシピの調理班として働いてたんですよ」
それでようやく、春陽さんの経歴がわかった。
最近だったら料理系SNSはあちこちに存在しているし、料理する人間はどれかひとつには必ずお世話になっている代物だ。そこのスタッフね。道理で料理するときに手際がいいと
思ったら。私はひたすら納得していた。
春陽さんは楽しげに笑いながらお湯を沸かす。
「まあ、私も料理するの本当に楽しかったんで、頼まれたレシピをおいしそうにつくってたら、他にもあれこれ仕事を頼まれるようになっちゃって、こうして独立したんですね。今でもそこのSNSに頼まれたら料理つくって写真上げていますし」
「あー……なるほど。そういうのもありなのね」
世の中には、私の知らない仕事も存在してるんだな。私はそうしみじみと思っている間に
、春陽さんは「はい」とカップを差し出してくれた。お湯を沸かしていたなと思ったら、インスタントとはいえコーヒーを淹れてくれたのだ。
「パフェだけ食べてたらお腹冷たくなっちゃいますから。私も引き続きパフェの写真撮ってますから、どうぞ食べてってください」
「……至れり尽くせりだね。本当にありがとう」
「いえー」
彼女が楽しげに冷蔵庫に入れていたパフェグラスに、再び盛り付けをはじめるのを見ながら、私はパフェを食べながら、コーヒーを飲んだ。
気付けばあれだけへこんでいた気持ちも鎮まっていた。これなら、午後からも頑張れそうだ。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
鎌倉古民家カフェ「かおりぎ」
水川サキ
ライト文芸
旧題」:かおりぎの庭~鎌倉薬膳カフェの出会い~
【私にとって大切なものが、ここには満ちあふれている】
彼氏と別れて、会社が倒産。
不運に見舞われていた夏芽(なつめ)に、父親が見合いを勧めてきた。
夏芽は見合いをする前に彼が暮らしているというカフェにこっそり行ってどんな人か見てみることにしたのだが。
静かで、穏やかだけど、たしかに強い生彩を感じた。
叔父と姪の仲良しな日常
yu-kie
ライト文芸
社会人になった葉月魅音(ハヅキミオン)はひとり暮しするならと、母の頼みもあり、ロッティー(ロットワイラー:犬種)似の叔父の悪い遊びの監視をするため?叔父の家に同居することになり、小さなオカンをやることに…
【居候】やしなってもらう感じです。
※同居と意味合いが違います。なので…ここでは就職するまで~始め辺りから順に同居と表現に変えて行きます(^^)/
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
野良インコと元飼主~山で高校生活送ります~
浅葱
ライト文芸
小学生の頃、不注意で逃がしてしまったオカメインコと山の中の高校で再会した少年。
男子高校生たちと生き物たちのわちゃわちゃ青春物語、ここに開幕!
オカメインコはおとなしく臆病だと言われているのに、再会したピー太は目つきも鋭く凶暴になっていた。
学校側に乞われて男子校の治安維持部隊をしているピー太。
ピー太、お前はいったいこの学校で何をやってるわけ?
頭がよすぎるのとサバイバル生活ですっかり強くなったオカメインコと、
なかなか背が伸びなくてちっちゃいとからかわれる高校生男子が織りなす物語です。
周りもなかなか個性的ですが、主人公以外にはBLっぽい内容もありますのでご注意ください。(主人公はBLになりません)
ハッピーエンドです。R15は保険です。
表紙の写真は写真ACさんからお借りしました。
日本酒バー「はなやぎ」のおみちびき
山いい奈
ライト文芸
小柳世都が切り盛りする大阪の日本酒バー「はなやぎ」。
世都はときおり、サービスでタロットカードでお客さまを占い、悩みを聞いたり、ほんの少し背中を押したりする。
恋愛体質のお客さま、未来の姑と巧く行かないお客さま、辞令が出て転職を悩むお客さま、などなど。
店員の坂道龍平、そしてご常連の高階さんに見守られ、世都は今日も奮闘する。
世都と龍平の関係は。
高階さんの思惑は。
そして家族とは。
優しく、暖かく、そして少し切ない物語。
お料理好きな福留くん
八木愛里
ライト文芸
会計事務所勤務のアラサー女子の私は、日頃の不摂生がピークに達して倒れてしまう。
そんなときに助けてくれたのは会社の後輩の福留くんだった。
ご飯はコンビニで済ませてしまう私に、福留くんは料理を教えてくれるという。
好意に甘えて料理を伝授してもらうことになった。
料理好きな後輩、福留くんと私の料理奮闘記。(仄かに恋愛)
1話2500〜3500文字程度。
「*」マークの話の最下部には参考にレシピを付けています。
表紙は楠 結衣さまからいただきました!
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる