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第二章 ノアは絶対死なせない!
第五十五話
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「それにしてもマリアンヌが無事で良かった‥‥可愛い娘を拘束するとは許せん!」
レミニール侯爵が大声で怒鳴ると、床に土下座している教師達が震え上がった。
「そうですわね。大きな怪我もなくて良かったわ‥‥心の傷は残っているでしょうけれど‥‥その傷はどうしてくれるのかしら‥‥?」
鋭い目つきでマリアンヌの母である侯爵夫人は教師達を睨みつける。
縮こまりながら土下座を続ける教師達。
足は痺れて感覚も無くなっているだろう。
「マリアンヌのような可憐な女性を拘束するとは‥‥。侯爵が情状酌量してくれたから打首にはしなかったが、こんな前代未聞な事件‥‥しばらく拘留するからな!」
両腕を組み睨みつけるフィリップ殿下。
怒りが抑えられず、時折電流を教師に流すノア。
ーーー
ーーーーーーーー
マリアンヌが連行された後、ノアやフィリップ殿下も駆け付け、マリアンヌの無実は証明された。
氷漬けになったウェイターは指名手配犯だと判明し、捕まえたマリアンヌは警備隊から賞賛を受けた。
教師陣はマリアンヌやノアの実力を知り、驚愕した。どうやらノアは目立たぬよう魔法に関しては実力を抑えていたようだ。
マリアンヌの実力でさえ、これほど驚かれるのだ。ノアの本当の実力や、ショーン、ルーカスを目の当たりにするとどうなるのだろうか‥‥?
教師達はしばらく拘留される為、学園は代理講師が来られるまで臨時休校すとなった。そして、マリアンヌはまた侯爵邸へと戻り、しばらく心身の療養をすることとなる。
震える体を母に抱きしめられながらマリアンヌは思った。
ーーーノアは元気だわ‥‥殿下も不穏な動きはなかったし‥‥。予知夢とはかなり違ったけれど、これで解決したのかしら‥‥?
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