最悪の予知夢を回避しようとしてるのに、問題が尽きないのですが‥！？

第一章 9歳で死にたくない！

第八話 とうとう9歳になりました

　とうとう9歳の誕生日を迎えた。

　私はすっかり健康オタクとなり、かなり難しい医学書まで読むようになっていた。

　‥死ななければ、本当に医者になるのもいいかもしれないわ‥。だって医学は奥が深くて面白いもの！もっともっと勉強がしたい！

　そして私はやや高身長の健康的な見目となった。もうデブとは呼ばせない。

　毎朝のジョギングも進化し、5kmは走っている。もう誰もウォーキングとは言わない。

　それに髪も背中まで伸び、母譲りの柔らかなピンクブロンドは皆が褒めてくれる。健康に留意する私の肌艶は良く、美人だと言われるようになった。

　そして、変わったのは私だけではない。

　ノアは10歳になり、身長も私よりも遥かに高く、美貌に磨きがかかってきた。所作も美しく、勉学は勿論のこと剣術にも優れ、非の打ち所がない少年となっている。そして、私にかなり優しい‥‥というか優しすぎる。お姫様のように扱ってくれて、昔デブと言われていた頃を思い出すと、かなり笑けてくる。
  
　ルーカスは6歳になり、これもまた美しくなりつつある。そして魔力が凄い。家庭教師の魔導士様も舌を巻くほどだ。将来は国賓級の魔導士になると噂されている。それでもまだまだ6歳の小さな彼は今だに甘えん坊。私を見ると抱きついて来てとても可愛い。そんな彼を何故かノアとショーンが引き剥がしにやってくる。自分たちも抱きついて欲しくて妬いているのかな？

　ショーンはまだ7歳なのだが、何と身長がノアと殆ど同じだ。かなり剣術や体術に秀でており、傭兵団員から手解きまで受けている。ツンデレという言葉が似合う‥普段はそっけないが、時々妙に優しくて混乱させられる。まだ7歳なのに末恐ろしい‥。

　そんな私達はついに、湖へピクニックに行くことになった。

　‥いよいよね‥！