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閉じ込められたら襲われた
06 ※
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◇◇ユージーン◇◇
「ジーンに身も心も愛されたい。そのために拡げていたんだ。はしたなくて、ごめん。」
ランが俺に縋るようにして言った。
「わたしもジーンと愛し合いたい。ランディが自分で拡張できないと言うからお互いにすることにしたのだ。すまぬ、考え無しだった。」
ジルが俺を伺うようにして言った。
「俺としたいのに、何でちゃんと言わなかったんだ?」
「その、ジーンの毎朝の生理現象を見て、立派過ぎてこのままでは入らないと思ったんだ。」
「拡張する手間がかかっては愛してもらえないと、そう思って自分たちで…。」
何だ、そりゃ……。
あー…要するにコイツら俺が好き過ぎてマトモに頭が働かないんだ。
パーティに勧誘されてた頃を思い出すぜ。
アレも中々に熱烈だった。
「お前ら、顔も身体も頭も良いのに俺の事になるとポンコツだもんなぁ…。」
思わず苦笑いしちまう。
「ジーン、あなただけだ。私たちをそのようにするのは。」
「そなたになら何と言われても構わない。どうか我らを側に置いてくれぬか。」
正面からはラン、後ろからジルに抱きつかれてねだられる。
「前髪と髭で素顔もわからない奴にそんな事言って良いのか?それにお前ら貴族だろ?」
「幸い、我らには兄弟がいるから家のことはどうにでもなる。そのような事は気にしてくれるな。」
「表情が分かりにくいのは残念だが、ジーンが愛おしい。どうか私たちに情けをくれないか。」
「……………はぁー、ったく、最初からそう言えっての。」
まあ、パーティを組むくらいには絆されてたしな。
そんな奴らから求められて悪い気なんかするわけない。
「たった今からお前らは俺のモンだ。他のヤツに目移りなんかすんなよ。いいな?」
「もちろんだ、ジーン!」
「あなただけだ、ジーン!」
筋肉質で体格の良い男二人に抱きつかれて暑苦しいハズなのに、可愛く感じるなんて俺の頭もキてんのかね。
「ほらラン、顔寄せろ。口を吸ってやる。」
「あっ、ジーン、ジーン!…ん、はぁ…っあ、ぁんっ…。」
唇を合わせてちょっと舌を絡めただけですっかり溶けたな。
潤んだ目元が色っぽいから、そっちにも吸い付いてやろう。
「ジーン、わたしにもしてくれ…。」
ジルはジルで頬を染めて初心っぽい雰囲気を醸し出している。
「おう、ジルも来い。」
「ジーン…っぁ、ぅんっ…あっん、はぁ…ふぁ!」
振り向いて肩越しにキスをして、最後に唇を舐めてやったら可愛い声が出て真っ赤になっている。
このままもつれ込みたいが、とりあえずこいつらに言っておかなければならない事がある。
後ろのジルを呼んで左手で腰を抱いて引き寄せる。
右手にはランだ。
「この続きをして欲しかったら、俺がこれから言う事を守ると約束しろ。」
しっかりと頷いた二人を確認して口を開く。
「今回は大丈夫だったが、お前らは俺に関わるとポンコツになる。ここはダンジョンの内部だ。帰り道に何が起こってもおかしくないのは分かってるだろ?そんなところでパーティの和を乱すことは自殺行為だ。だからダンジョンで不用意に不和の種は蒔くな。それができないなら俺はソロに戻るし、ダンジョンを出るまで続きはしない。分かったか?」
「確かにそなたの言う通りだ。すまぬ、わたしが浅はかだった。」
「私もだ。すまない、取り返しがつかないことを仕出かすところだった。」
ジルとランは馬鹿じゃないし、神妙な面持ちで了承したから大丈夫だろう。
すっかりエロい雰囲気は霧散してしまってヤりにくいがな。
「じゃあこれからは俺もお前らのモンだ。疑問とか知りたいことはちゃんと俺に聞け。」
「「ジーン……。」」
感極まった声で名を呼ばれる。
そんな顔するなんてよっぽど嬉しかったんだな。
もしかしなくても本気で愛されてるみたいだ。
「こういう関係になったからには寝込みを襲っても夜這いをかけても良い。俺もその気になったらそうするしな。」
二人揃ってパっと背後に花を背負う勢いで極上の笑顔になる。
多少暑苦しいが可愛いモンだ。
しかし俺の言いたい事はまだ終わってない。
「だがさっきのはダメだ。デキてもないのに許可も合意もなく二人がかりでヤろうとしたのは胸クソ悪い。お前らこれからお仕置きな!まずは…。」
仲良く青い顔して震えてもタダでは許さんぞ。
「ジーンに身も心も愛されたい。そのために拡げていたんだ。はしたなくて、ごめん。」
ランが俺に縋るようにして言った。
「わたしもジーンと愛し合いたい。ランディが自分で拡張できないと言うからお互いにすることにしたのだ。すまぬ、考え無しだった。」
ジルが俺を伺うようにして言った。
「俺としたいのに、何でちゃんと言わなかったんだ?」
「その、ジーンの毎朝の生理現象を見て、立派過ぎてこのままでは入らないと思ったんだ。」
「拡張する手間がかかっては愛してもらえないと、そう思って自分たちで…。」
何だ、そりゃ……。
あー…要するにコイツら俺が好き過ぎてマトモに頭が働かないんだ。
パーティに勧誘されてた頃を思い出すぜ。
アレも中々に熱烈だった。
「お前ら、顔も身体も頭も良いのに俺の事になるとポンコツだもんなぁ…。」
思わず苦笑いしちまう。
「ジーン、あなただけだ。私たちをそのようにするのは。」
「そなたになら何と言われても構わない。どうか我らを側に置いてくれぬか。」
正面からはラン、後ろからジルに抱きつかれてねだられる。
「前髪と髭で素顔もわからない奴にそんな事言って良いのか?それにお前ら貴族だろ?」
「幸い、我らには兄弟がいるから家のことはどうにでもなる。そのような事は気にしてくれるな。」
「表情が分かりにくいのは残念だが、ジーンが愛おしい。どうか私たちに情けをくれないか。」
「……………はぁー、ったく、最初からそう言えっての。」
まあ、パーティを組むくらいには絆されてたしな。
そんな奴らから求められて悪い気なんかするわけない。
「たった今からお前らは俺のモンだ。他のヤツに目移りなんかすんなよ。いいな?」
「もちろんだ、ジーン!」
「あなただけだ、ジーン!」
筋肉質で体格の良い男二人に抱きつかれて暑苦しいハズなのに、可愛く感じるなんて俺の頭もキてんのかね。
「ほらラン、顔寄せろ。口を吸ってやる。」
「あっ、ジーン、ジーン!…ん、はぁ…っあ、ぁんっ…。」
唇を合わせてちょっと舌を絡めただけですっかり溶けたな。
潤んだ目元が色っぽいから、そっちにも吸い付いてやろう。
「ジーン、わたしにもしてくれ…。」
ジルはジルで頬を染めて初心っぽい雰囲気を醸し出している。
「おう、ジルも来い。」
「ジーン…っぁ、ぅんっ…あっん、はぁ…ふぁ!」
振り向いて肩越しにキスをして、最後に唇を舐めてやったら可愛い声が出て真っ赤になっている。
このままもつれ込みたいが、とりあえずこいつらに言っておかなければならない事がある。
後ろのジルを呼んで左手で腰を抱いて引き寄せる。
右手にはランだ。
「この続きをして欲しかったら、俺がこれから言う事を守ると約束しろ。」
しっかりと頷いた二人を確認して口を開く。
「今回は大丈夫だったが、お前らは俺に関わるとポンコツになる。ここはダンジョンの内部だ。帰り道に何が起こってもおかしくないのは分かってるだろ?そんなところでパーティの和を乱すことは自殺行為だ。だからダンジョンで不用意に不和の種は蒔くな。それができないなら俺はソロに戻るし、ダンジョンを出るまで続きはしない。分かったか?」
「確かにそなたの言う通りだ。すまぬ、わたしが浅はかだった。」
「私もだ。すまない、取り返しがつかないことを仕出かすところだった。」
ジルとランは馬鹿じゃないし、神妙な面持ちで了承したから大丈夫だろう。
すっかりエロい雰囲気は霧散してしまってヤりにくいがな。
「じゃあこれからは俺もお前らのモンだ。疑問とか知りたいことはちゃんと俺に聞け。」
「「ジーン……。」」
感極まった声で名を呼ばれる。
そんな顔するなんてよっぽど嬉しかったんだな。
もしかしなくても本気で愛されてるみたいだ。
「こういう関係になったからには寝込みを襲っても夜這いをかけても良い。俺もその気になったらそうするしな。」
二人揃ってパっと背後に花を背負う勢いで極上の笑顔になる。
多少暑苦しいが可愛いモンだ。
しかし俺の言いたい事はまだ終わってない。
「だがさっきのはダメだ。デキてもないのに許可も合意もなく二人がかりでヤろうとしたのは胸クソ悪い。お前らこれからお仕置きな!まずは…。」
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