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3章 天使と仔猫と風呂と俺、マスコットを添えて

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「………今の話、聞いてそう言ってんのか?」

頷いて答える。

「メルヴィンのだったら、俺よりどれだけ立派でも愛せる自信がある。だから俺に証明させて欲しいんだ。駄目か?」

顔や首筋、鎖骨にキスをしながらお願いする。

「………わかった。だが、少しでも嫌悪を感じたら直ぐに止めてくれ。」

しっかりと頷いてからもう一度キスをする。
今度は唇を味わうキスだ。

それからメルヴィンの脚の間に入ってベルトに手をかける。
彼の性器は既に少し兆していた。

「キス、気持ち良かった?」

「惚れたヤツのキスが嬉しくないワケないだろ…。」

恥ずかしいのか、横を向いて言われた。

「メルヴィン、可愛い。こっちを見て。俺があんたを愛しむところをちゃんと見ていて。」

片手を伸ばして首に回して引き寄せ、もう一度、今度は舌を絡めたキスをねだった。

「っは、また大きくなった」と知らせれば「言うな、恥ずかしいだろ」と返ってくる。

ズボンの前を寛げると下着から先端がはみ出していた。
やはり俺がギルドで作った下着が似合っている。

「我慢出来なくて下着から出てるの、可愛い。」

相当恥ずかしいのか言葉は返ってこなかった。
「触るよ」と告げてメルヴィンの雄をそっと握れば、ドクリと脈打って更に育った。

「ねぇ、メルヴィン。あんたはこんなトコロまで格好良いね。」

ヘソの下から下生えに続く道を撫でながら「すごく色っぽい」と告げる。

俺の言葉で質量を増すものを扱き上げながら尋ねる。

「結構使ったの?コレ。」

「若ぇときになっ。っは、ヤケになってた時期もあったんだ。あとは人並みだ。身体強化す、るやつはぁ、コッチも旺盛になるんだ。」

「そうか。でももう泣いてる。可愛い。」

鈴口から溢れる先走りを見ながら告げた。

「ぅ、はぁ、俺のイチモツを見て、可愛いなんて言えんの、お前さんだけ、だろっ。」

むしろ俺だけじゃなきゃ駄目だろ。
少しむっとした俺にメルヴィンが教えてくれた。

「それでも、後ろは、初物だ。お前さんが、オレを抱けるなら初めての、男だ。最後の男でも、あるだろうがな。」

「嬉しい、メルヴィン。キスしたい。キスして。」

伸び上がった俺の頬を包んでキスしてくれたメルヴィンの顔は照れて真っ赤だ。

唇を離して、今度は鈴口に吸い付く。
そのまま先端を口に含んで舐めしゃぶる。
カウパーなんで不味いハズなのに嫌悪感など微塵も湧かなかった。

今度は下から裏筋を舐め上げ、空いた手でずっしりとした袋に触れる。

「メルヴィン、袋もすごいな。すごく重くて、たくさん出せそう。迫り上がってるし、もうイきたい?」

さっきから気持ち良さそうな声が聞こえているし、頂きに追い上げるように扱いた方が良いのかと思い聞いてみる。

射精したいのは…射精したい。でも、ずっとシオンに可愛がられていたい。」

素直なメルヴィンの破壊力はすごかった。
こんなときばっかり名前呼びだし。

「メルヴィン!そんなに可愛い事を言わないでくれ。今すぐあんたを奪ってしまいたい。」

そんな欲求を我慢して陰茎を奥まで咥え、足りない部分は手で扱き上げる。
メルヴィンのは大きくて太いので頑張って咥えても半分くらいしか腔内には迎えられないが、俺の愛撫に反応するそれは可愛い。
そのまま彼を見上げて絶頂に導く。
視線で愛しい、可愛いと伝えながら。

「っく、ぅあっ、も、出る。っぁ離せ、シオン。」

そんな事言われたって離す訳無いだろ。

吸い上げる力を強くして頂きに押し上げれば、俺の頭を掴んだメルヴィンが震えて絶頂し、大量の精を俺の口に吐き出した。

独特のニオイと味を覚悟していたが、驚いたことに不味くも臭くもなかった。
美味いわけでもないが、また欲しくるような不思議な感覚だ。
口から吐き出したら嫌悪したと捉えられるかもしれないので、そのまま嚥下した。

「お前さん、飲んだのか!」

頷いて答えるが、えらく慌てているし嫌だったのだろうか。

「あー、その、…まっ、不味かったか?正直に答えてくれ。」

らしくもなく緊張して聞いてくる。
薄いスポーツドリンクみたいな味だったし、不味くは無い。
だが、じんわりと体内に染み渡るモノを感じる。
これはメルヴィンの魔力なんだろうか。

「不味くも美味くもなかったが、また欲しくなる感じがした。何かあるのか?」

ホッとして身体の力を抜いたメルヴィンを不思議に思う。
素直な感想を伝えたが何だろう。

「魔力の相性が悪いと不味い…らしい。オレはマトモに飲んだこと無いから良くわからないんだが…そうか、不味くなかったなら良いんだ。」

どことなく嬉しそうに言われたのでアタリを付けて聞いてみる。

「なんだ、子づくりにでも関係あるのか?」

ビシっと固まってしまったので、当たりだろう。

「庶民は魔道具で子づくりすると聞いたが、それに関わることなのか?」

「魔道具でも、人の胎でも、だ。多少ベッドの相性にも関わってくるな。」

そう答えながらも、そわそわしているので聞いてみる。

「まだ何かあるんじゃ無いのか?」

「気持ち悪いと思ったら忘れて欲しいんだが…」と前置きしてから恥ずかしそうに教えてくれた。

「………オレの胎でも子ができるかもしれん、と…チラッと思っただけだ。」

「メルヴィンは子どもを産みたいのか?」

「オレは私生児だが半分は貴族の教育を受けたからな。魔道具じゃなくて自分の胎で子を産みたいと、頭のどこかに残っていたらしい。諦めたと思ってたのに、お前さんのせいだぞ。」

何だその可愛いの!
つまり俺の子だから欲しくなったってコトだろ!
思わず力一杯抱きついてしまった。

「メルヴィン!いつかきっと孕ませる!そうしたら俺との子を産んでくれ。」

恥じらいながら、それでもしっかり頷いたメルヴィンにキスを贈る。

「まあ、実際は避妊魔法がかかってるからできないんだけどな。」

今度は俺がビシっと固まった。
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