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3章 天使と仔猫と風呂と俺、マスコットを添えて
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「…………っは。」
「大丈夫か?深呼吸して、ジェイデン。」
俺とメルヴィンのやり取りの途中から、彼の呼吸は止まっていたからな。
「……心臓が…停止するかと思いました。」
「そりゃ、おれのセリフだ、ジェイデン!お前が要らんこと言うからオレはエライ目にあったんだぞっ!こんなに恥ずかしい思いなんか、したことねえよ!」
真っ赤な顔で随分な言い方じゃないか。
憎まれ口を叩いても、それじゃあ可愛いだけだぞ。
「嫌だったか?」と聞けば「イヤじゃねえけど!」と返ってきた。
本当にもう。
「メルヴィンは可愛いな。」
ぼんっ、と音を立てそうな勢いでまた赤くなってしまうなんて。
ジェイデンまで頬を染めているし、両方食べてしまおうか。
「思ったコト、口から出てるぞ!確かにオレもお前も他人事じゃねえ。お前の言った通りだ。だからこそジェイデン!お前も明日は我が身だからな!そうだろ、シオン!」
「今日でも良いぞ。今すぐでもな。」
「ほら見ろ!お前も思い知れ!」
「わたしはもうある程度思い知らされてるから、これ以上はここでは遠慮します。」
「じゃあ場所を変えて、だ。首洗って待ってろ!」
ネコ同士のじゃれ合いが可愛いくて萌えるって、こういう気持ちなんだろうか。
見ていると和む。
「しかし仲の良い兄弟だな。」
「ふふっ。自慢の兄だからね。いろいろと世話になってますし、敬愛しているよ。」
「可愛い弟だからな。家を出てから支え合ってきた大事な相棒でもある。」
やっぱり二人はニコイチだな。
両方俺のだ。
しかし、俺はこんなに独占欲が強かったか?
愛に生きる男の息子だし、父の性質を受け継いだのかもな。
そうだとしたら、俺の愛も重たいだろう。
受け取る側には申し訳ない。
二人とも、出会ってまだ数時間だ。
顔を会わせたときは「俺より大きいし、筋肉凄いな、羨ましい」くらいの印象だった。
それなのに今は確かに愛しさを感じている。
可愛くて仕方ない。
二人ともにこんな感情を抱く俺は多情だったのか?
なんだか悩ましい。
この世界でならハーレムも、一夫多妻も、一妻多夫も、文化として根付いているから問題ないが、俺の甲斐性が問われるな。
元だがSランクの二人を、言葉は悪いが、俺のモノにして囲うには最低でもSランクに登る事が必要だろう。
さらに厄介なのは、メルヴィンがギルドマスターを任される程の人物だってことだ。
しかも王都のギルマス。
つまりはこの国のハンターギルドを統括してるってことだ。
そんな傑物を手に入れるには、並のSランクじゃ駄目だろう。
役不足と言われかねない。
だったら俺がさらなる付加価値を、この身に付けるしかない。
俺が囲われるなら話は簡単なんだけどな。
彼らは多分、俺に囲われたいと願っている。
どんな過去があってそう望んでいるのかは、まだ知らない。
だが俺は、彼らの願いを叶えてやりたい。
メルヴィンは俺じゃなきゃ駄目だと言った。
俺が叶えられなければ、きっと彼らの願いは叶わないんだ。
彼らに望まれていることが誇らしい。
何から手を付けて良いか全くわからないが、できる事からやっていこう。
だから諦めずに待っていてくれ、俺のメルヴィン、ジェイデン。
その時が来たら、二人とも俺だけのものだ。
「…オン、……ているかい?」
思考に没入している間に、ジェイデンに呼ばれていたらしい。
「お前さん、笑いながら考え込んでたぞ。」
「何を考えていたのかな?」
「ジェイデン!そんなの聞くな!墓穴掘る事になるぞ!」
なんて迂闊なジェイデン。
あなたも可愛いよ。
俺に機会を与えてくれて、感謝する。
「二人のことに決まってる。早急にジェイデンの雄っぱいも、俺だけのモノにするにはどうしたら良いだろうか、とかな。」
「ふえっ!」とか言って胸に手を当ててオロオロしてるけど、嘘じゃないぞ。
俺だけのものにしたいのは、雄っぱいだけじゃないだけだ。
「ほら見ろ、言わんこっちゃねえ!」
「メルヴィン、あんたの雄尻もな。」
「こっちにも飛び火したじゃねえか!責任取ってどうにかしろ!それに、だ!オレのケツはオレのモンだ!」
今のところはな。
「えぇっ!?…………あの、シオン?メルヴィンの、あの、…おっ、雄っぱいの方が、わたしのよりも立派で、ボリュームもあって、ええと、迫力もあるから、わたしのは要らないのでは?」
雄っぱいって言うのを恥ずかしがりながらも、メルヴィンを生贄に差し出すとは。
これに関しては小細工など粉砕してやろう。
「確かにあなたの言う通り、メルヴィンの雄っぱいは素晴らしい。だが、系統が違うだけで、あなたの雄っぱいもメルヴィンに劣らず素晴らしいことを知らないのか?」
二人揃って震えているけど、アレナド兄弟初心過ぎないか?
育ちも良さそうだし、心配だ。
「それに、誰の胸でも触りたい訳じゃ無い。ジェイデンとメルヴィンの雄っぱいだから俺だけのものにしたいんだ。そこは勘違いしないでくれ。」
先に再起動したメルヴィンが、隣で赤くなっているジェイデンの背中に手を添えて「もう諦めろ。何言ってもムダだ。あいつにゃ敵わねえよ」とか言っている。
「……っ分かりました、わたしの、おっ…、雄っぱいもシオンだけのものです。でも!でも、触りたくなったら必ずわたしに言ってからにすると、約束してください。じゃなきゃ君にはあげません。」
兄の失敗から学んでいるな…。
その上、不意打ちまで阻止してくるとは。
あげません、とか可愛い過ぎるから許してあげよう。
「大丈夫か?深呼吸して、ジェイデン。」
俺とメルヴィンのやり取りの途中から、彼の呼吸は止まっていたからな。
「……心臓が…停止するかと思いました。」
「そりゃ、おれのセリフだ、ジェイデン!お前が要らんこと言うからオレはエライ目にあったんだぞっ!こんなに恥ずかしい思いなんか、したことねえよ!」
真っ赤な顔で随分な言い方じゃないか。
憎まれ口を叩いても、それじゃあ可愛いだけだぞ。
「嫌だったか?」と聞けば「イヤじゃねえけど!」と返ってきた。
本当にもう。
「メルヴィンは可愛いな。」
ぼんっ、と音を立てそうな勢いでまた赤くなってしまうなんて。
ジェイデンまで頬を染めているし、両方食べてしまおうか。
「思ったコト、口から出てるぞ!確かにオレもお前も他人事じゃねえ。お前の言った通りだ。だからこそジェイデン!お前も明日は我が身だからな!そうだろ、シオン!」
「今日でも良いぞ。今すぐでもな。」
「ほら見ろ!お前も思い知れ!」
「わたしはもうある程度思い知らされてるから、これ以上はここでは遠慮します。」
「じゃあ場所を変えて、だ。首洗って待ってろ!」
ネコ同士のじゃれ合いが可愛いくて萌えるって、こういう気持ちなんだろうか。
見ていると和む。
「しかし仲の良い兄弟だな。」
「ふふっ。自慢の兄だからね。いろいろと世話になってますし、敬愛しているよ。」
「可愛い弟だからな。家を出てから支え合ってきた大事な相棒でもある。」
やっぱり二人はニコイチだな。
両方俺のだ。
しかし、俺はこんなに独占欲が強かったか?
愛に生きる男の息子だし、父の性質を受け継いだのかもな。
そうだとしたら、俺の愛も重たいだろう。
受け取る側には申し訳ない。
二人とも、出会ってまだ数時間だ。
顔を会わせたときは「俺より大きいし、筋肉凄いな、羨ましい」くらいの印象だった。
それなのに今は確かに愛しさを感じている。
可愛くて仕方ない。
二人ともにこんな感情を抱く俺は多情だったのか?
なんだか悩ましい。
この世界でならハーレムも、一夫多妻も、一妻多夫も、文化として根付いているから問題ないが、俺の甲斐性が問われるな。
元だがSランクの二人を、言葉は悪いが、俺のモノにして囲うには最低でもSランクに登る事が必要だろう。
さらに厄介なのは、メルヴィンがギルドマスターを任される程の人物だってことだ。
しかも王都のギルマス。
つまりはこの国のハンターギルドを統括してるってことだ。
そんな傑物を手に入れるには、並のSランクじゃ駄目だろう。
役不足と言われかねない。
だったら俺がさらなる付加価値を、この身に付けるしかない。
俺が囲われるなら話は簡単なんだけどな。
彼らは多分、俺に囲われたいと願っている。
どんな過去があってそう望んでいるのかは、まだ知らない。
だが俺は、彼らの願いを叶えてやりたい。
メルヴィンは俺じゃなきゃ駄目だと言った。
俺が叶えられなければ、きっと彼らの願いは叶わないんだ。
彼らに望まれていることが誇らしい。
何から手を付けて良いか全くわからないが、できる事からやっていこう。
だから諦めずに待っていてくれ、俺のメルヴィン、ジェイデン。
その時が来たら、二人とも俺だけのものだ。
「…オン、……ているかい?」
思考に没入している間に、ジェイデンに呼ばれていたらしい。
「お前さん、笑いながら考え込んでたぞ。」
「何を考えていたのかな?」
「ジェイデン!そんなの聞くな!墓穴掘る事になるぞ!」
なんて迂闊なジェイデン。
あなたも可愛いよ。
俺に機会を与えてくれて、感謝する。
「二人のことに決まってる。早急にジェイデンの雄っぱいも、俺だけのモノにするにはどうしたら良いだろうか、とかな。」
「ふえっ!」とか言って胸に手を当ててオロオロしてるけど、嘘じゃないぞ。
俺だけのものにしたいのは、雄っぱいだけじゃないだけだ。
「ほら見ろ、言わんこっちゃねえ!」
「メルヴィン、あんたの雄尻もな。」
「こっちにも飛び火したじゃねえか!責任取ってどうにかしろ!それに、だ!オレのケツはオレのモンだ!」
今のところはな。
「えぇっ!?…………あの、シオン?メルヴィンの、あの、…おっ、雄っぱいの方が、わたしのよりも立派で、ボリュームもあって、ええと、迫力もあるから、わたしのは要らないのでは?」
雄っぱいって言うのを恥ずかしがりながらも、メルヴィンを生贄に差し出すとは。
これに関しては小細工など粉砕してやろう。
「確かにあなたの言う通り、メルヴィンの雄っぱいは素晴らしい。だが、系統が違うだけで、あなたの雄っぱいもメルヴィンに劣らず素晴らしいことを知らないのか?」
二人揃って震えているけど、アレナド兄弟初心過ぎないか?
育ちも良さそうだし、心配だ。
「それに、誰の胸でも触りたい訳じゃ無い。ジェイデンとメルヴィンの雄っぱいだから俺だけのものにしたいんだ。そこは勘違いしないでくれ。」
先に再起動したメルヴィンが、隣で赤くなっているジェイデンの背中に手を添えて「もう諦めろ。何言ってもムダだ。あいつにゃ敵わねえよ」とか言っている。
「……っ分かりました、わたしの、おっ…、雄っぱいもシオンだけのものです。でも!でも、触りたくなったら必ずわたしに言ってからにすると、約束してください。じゃなきゃ君にはあげません。」
兄の失敗から学んでいるな…。
その上、不意打ちまで阻止してくるとは。
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