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…ほらな、朝方まで澪をイジってたからヤバイくらい寝みぃ。
いや、まじハンパねぇ。
仕事にならんなこりゃ。
こんな時はあいつに頼ろう、いやこんな時しか頼りたくねぇ。

俺はスマホであいつに電話した。

「うぃっす、リクどうした?
お前から電話なんて珍しくね?
明日、台風来るかもな。」
電話の向こうで笑い声がする。

「おぅ、ザッキー。
頼みがあるんだけどさ、今暇か?」
電話の相手は山崎という表向きは取引先さ。

「お前の頼みって、あれだろ?
緊急で呼び出せってやつ。
別に暇だからいいけど、昼過ぎまでだろ?
昼メシ奢れよ。」
こんな時しか頼らないから、あいつも分かってるな。
まー、メシくらい出してやるつもりだったからいいけどさ。

「そうだよ、その通りだ。
昼メシは奢ってやるよ、アキバのカレーでいいか?」
「アキバのカレーかぁ、悪くは無いんだけど食後にコーヒーは付くか?」
あいつの言う食後のコーヒーはメイド喫茶だな。
あんま、好きじゃないんだよなぁ。
確かに可愛い娘がウジャウジャいて目の保養になりそうだが、結局そんなメイドは見ないでスマホの澪を見てるからな。
高いコーヒー代を払って、蔑まれた目で見られるんだよな。
俺の得は何処にある?
しかし、背に腹は替えられない。

「分かったよ、食後のコーヒーをつけるから頼むよ。」
「よっしゃ、五分後にお前の所の課長に電話してやるよ。
緊急ミーティングだって言ってな。」
山崎は喜んで電話を切った。

取り敢えずトイレに逃げるか。
課長に電話を取らせなきゃいけないからな。


※短くてすいません。
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