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第二十八話 灰色のローブ
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「ワルター様、残りは何体でしょうか?」
周囲を警戒しつつ俺の居る場所まで下がってきたツェツィが、僅かに肩で息をしながら問いかけてきた。
「……残り十七体だ」
「やっと半分少々、ですか……」
意気揚々と戦闘に臨んだツェツィであったが、本職の巫女として神楽鈴を振りながらアンデッドを倒すのと、魔杖を振り回して肉体のある魔物と戦うのは、やはり疲労度が違うようだ。
だがそれは当然だろう。
近づかれる前に遠距離から一方的に倒せる戦闘と、最接近して自身の命が脅かされる危険を背負っての戦闘では、精神的なキツさが大違いなのだから。
仮に体力が万全であっても、精神が崩壊寸前なら体は動いてくれない。
これは、俺がまだ勇者と期待されていた時期に教わった言葉だ。
実際に身を以て魔物と命の取り合いをすると、気持ちが萎縮すれば体も萎縮するのを、望まなくても体験できてしまう。
そして、気を張り続けて神経をすり減らすのは、体力の消耗とは別のベクトルで負担がかかるのを、戦闘力が雑魚な俺でも知っていた。
「どうする、ここを放棄して囚人を縛っている魔導具を探すか?」
この場に駆けつけたときには既に死体の山が築かれ、戦闘開始後も抵抗を続ける囚人が何人も命を落としている。
囚人であっても救うべき命が次々に失われているのは、元王女として、また、回復職が本職のツェツィからすると、その命を救えないのが歯がゆいだろう。
俺としても、本来は治療に専念させるべきツェツィを戦力として最前線で戦わせる事に、忸怩たる思いを抱いている。
だからこそ、再三言っている自分たちの命を大事にする、というのを実践するこの案は、ある意味現実から目を逸らす事ができるのだが……。
「全ての命を救おうとするなど傲慢の極致。それが無理なのを私は理解しているつもりです。ですが、助けられる命を見捨てるなど、私にはできません」
多くの命を守るため、王族という尊い命を差し出して勇者を召喚している国の元王女は、どうやら命に貴賤はないと理解しつつ、犠牲が出るのも仕方ないと割り切れているようだ。
しかし一方で、最善を尽くす前に引くのは許容できないらしい。
その考えは、赤の他人を傍から見るだけであれば『立派だね』と言えるが、自己中な俺からすると、相棒に持ってもらいたくない矜持である。
「これ以上は無理だと俺が思ったら、そのときは絶対に引いてもらうからな。アストとヴェラの事もあるんだから」
「わかり、ました。――でしたら、ローブを脱いでもよろしいでしょうか?」
ツェツィの感情はわからないが、彼女は俺の言葉に了承の意を示す。
そして、念の為に身バレ防止手段として、巫女装束の上に羽織っていたローブを脱ぐことの許可を彼女は申し出てきた。
よくよく考えれば余裕をかましていられる状況ではない、世間から隔離されている囚人たちの中で目立ったとしても問題ないし、むしろ動きが制限される物を着たまま戦わせる方が危険なのだ。
「了解。それで、全力で戦うのはかまわないけど、無茶だけはしないようにな」
「肝に銘じます」
フード付きの灰色のローブを脱いだツェツィは、目立つ巫女装束で走り出すと、淡いストロベリーブロンドのツーサイドアップを靡かせ、再びモグノハシに突撃していった。
姫巫女の後ろには、斧を担いだ少年も追走している。
ちなみに、灰色のローブは俺の髪色に似ていて、勇者パーティでは不人気色だった。
そんなどうでもいい話は置いといて、殴り巫女以上に心配の種なのが、アストとヴェラの兄妹だ。
現状妹のヴェラは、モグノハシがそのツルハシのような腕を振り下ろし、地面を粉砕した際に飛び散る石礫を、魔法で土壁を出して防いでいる。
有り体に言って、今のヴェラは俺の護衛だ。
彼女も序盤は、いつものように兄妹でモグノハシに向かっていったのだが、どうにも土魔法との相性が滅法悪かった。
というのも、岩山の中を根城として硬い岩盤を粉砕して回るモグノハシにより、ヴェラが生成する土壁などいとも簡単に崩されてしまうからだ。
土壁は自衛に使うのが主目的であるため、自身から離れた場所に生成すると強度が落ちる。
強度を落とさずに土壁を生成するには、後衛職であっても前衛に近い位置取りをしなければいけない訳で、ヴェラはアストと一緒に突っ込んでいったのだ。
結果、初っ端から危機的状況に陥ったのだが、その際は運良く難を免れたものの、それにより今まで培った兄妹による連携で戦うことができなくなっていた。
そして仕方なく下がったヴェラは、おとなしく俺の護衛をしている訳だ。
一方兄のアストだが、自身で攻撃する事を完全に捨て、モグノハシの気を引く囮となり、ツェツィが攻撃する隙を作っている。
全力のスキル攻撃でなければ攻撃が通らず、それも五発が限界。
更に相棒の妹がいつものように機能しない状況で、彼を活かすにはこの方法がベストだと俺は考えた。
だがいつもと違う役割をいきなり任せているのだ、俺が心配するのは当然であろう。
「ヴェラ、細かい傷なら自動回復でどうにでもなる、石礫を全部防ごうとしなくていいからな。逆に魔力切れを起こさないよう、そっちを意識してくれ」
「うん、わかった」
張り切っているのか、はたまた俺を守らなければいけないという責任感か分からないが、ヴェラが過保護なくらい俺を守ってくれている。
実際、俺はかすり傷一つ負っていないが、そこまで気張らなくていいのだ。
忠臣のようになりつつあるヴェラを宥めながら、俺は仲間以外へ意識を向ける。
普段は運び出された鉱石になんらかの手を加える作業場であろうこの場所は、それこそ日本人時代にドラマか何かで見た刑務所の運動場のような感じで、空が見渡せる広々空間だ。
そんな場所の数カ所で、囚人たちがモグノハシと戦っている。
その中にモグノハシと対等に戦い、先程モグノハシを倒した一団があった。
少し前に気づき、それからその一団に意識を向けていたのだが、鉱山の囚人らしくツルハシを武器に戦っており、なかなか上手い連携を取っている。
つい、囚人じゃなければ仲間に引き入れたいな、なんて思ってしまう。
「ん、よくよく見ると、一人だけ囚人と違う格好をしたヤツがいるな。いつの間にか冒険者が参戦して、囚人に指示出ししながら戦ってる……のか?」
まとまりのなかった囚人の集団が、急に洗練された動きを見せだしたのだ、どうにも気になってしまう。
「俺の着てる灰色のフード付きローブと似たローブを着てるけど、後衛じゃないのか? 随分と良い動きしてんな。――ってか、アイツ無手じゃないか?」
ツェツィとアストが気になるので、冒険者(仮)にばかり集中できないが、正直気になる。
「なんか見覚えのある動きだけど……まさか、な」
俺は無手で戦う者に数人心当たりがあるのだが、彼の者はその中で一番優れた者の動きに近い気がしてならない。
しかし、その遣い手はこんな場所にいるはずもないので、俺の目が節穴なのだという事で自分を納得させる。
そして、後でカーヤにどんな人物か確認しよう、そう頭の片隅にメモをした。
冒険者(仮)のヤツは役立たずじゃなさそうだから、仲間にするのはツェツィに反対されて無理そうだけど、講師とかで迎え入れたいな。
まだ危険な状況にいるというのに、俺はこの先の事を考えて少しだけ心が弾んでしまうのであった。
周囲を警戒しつつ俺の居る場所まで下がってきたツェツィが、僅かに肩で息をしながら問いかけてきた。
「……残り十七体だ」
「やっと半分少々、ですか……」
意気揚々と戦闘に臨んだツェツィであったが、本職の巫女として神楽鈴を振りながらアンデッドを倒すのと、魔杖を振り回して肉体のある魔物と戦うのは、やはり疲労度が違うようだ。
だがそれは当然だろう。
近づかれる前に遠距離から一方的に倒せる戦闘と、最接近して自身の命が脅かされる危険を背負っての戦闘では、精神的なキツさが大違いなのだから。
仮に体力が万全であっても、精神が崩壊寸前なら体は動いてくれない。
これは、俺がまだ勇者と期待されていた時期に教わった言葉だ。
実際に身を以て魔物と命の取り合いをすると、気持ちが萎縮すれば体も萎縮するのを、望まなくても体験できてしまう。
そして、気を張り続けて神経をすり減らすのは、体力の消耗とは別のベクトルで負担がかかるのを、戦闘力が雑魚な俺でも知っていた。
「どうする、ここを放棄して囚人を縛っている魔導具を探すか?」
この場に駆けつけたときには既に死体の山が築かれ、戦闘開始後も抵抗を続ける囚人が何人も命を落としている。
囚人であっても救うべき命が次々に失われているのは、元王女として、また、回復職が本職のツェツィからすると、その命を救えないのが歯がゆいだろう。
俺としても、本来は治療に専念させるべきツェツィを戦力として最前線で戦わせる事に、忸怩たる思いを抱いている。
だからこそ、再三言っている自分たちの命を大事にする、というのを実践するこの案は、ある意味現実から目を逸らす事ができるのだが……。
「全ての命を救おうとするなど傲慢の極致。それが無理なのを私は理解しているつもりです。ですが、助けられる命を見捨てるなど、私にはできません」
多くの命を守るため、王族という尊い命を差し出して勇者を召喚している国の元王女は、どうやら命に貴賤はないと理解しつつ、犠牲が出るのも仕方ないと割り切れているようだ。
しかし一方で、最善を尽くす前に引くのは許容できないらしい。
その考えは、赤の他人を傍から見るだけであれば『立派だね』と言えるが、自己中な俺からすると、相棒に持ってもらいたくない矜持である。
「これ以上は無理だと俺が思ったら、そのときは絶対に引いてもらうからな。アストとヴェラの事もあるんだから」
「わかり、ました。――でしたら、ローブを脱いでもよろしいでしょうか?」
ツェツィの感情はわからないが、彼女は俺の言葉に了承の意を示す。
そして、念の為に身バレ防止手段として、巫女装束の上に羽織っていたローブを脱ぐことの許可を彼女は申し出てきた。
よくよく考えれば余裕をかましていられる状況ではない、世間から隔離されている囚人たちの中で目立ったとしても問題ないし、むしろ動きが制限される物を着たまま戦わせる方が危険なのだ。
「了解。それで、全力で戦うのはかまわないけど、無茶だけはしないようにな」
「肝に銘じます」
フード付きの灰色のローブを脱いだツェツィは、目立つ巫女装束で走り出すと、淡いストロベリーブロンドのツーサイドアップを靡かせ、再びモグノハシに突撃していった。
姫巫女の後ろには、斧を担いだ少年も追走している。
ちなみに、灰色のローブは俺の髪色に似ていて、勇者パーティでは不人気色だった。
そんなどうでもいい話は置いといて、殴り巫女以上に心配の種なのが、アストとヴェラの兄妹だ。
現状妹のヴェラは、モグノハシがそのツルハシのような腕を振り下ろし、地面を粉砕した際に飛び散る石礫を、魔法で土壁を出して防いでいる。
有り体に言って、今のヴェラは俺の護衛だ。
彼女も序盤は、いつものように兄妹でモグノハシに向かっていったのだが、どうにも土魔法との相性が滅法悪かった。
というのも、岩山の中を根城として硬い岩盤を粉砕して回るモグノハシにより、ヴェラが生成する土壁などいとも簡単に崩されてしまうからだ。
土壁は自衛に使うのが主目的であるため、自身から離れた場所に生成すると強度が落ちる。
強度を落とさずに土壁を生成するには、後衛職であっても前衛に近い位置取りをしなければいけない訳で、ヴェラはアストと一緒に突っ込んでいったのだ。
結果、初っ端から危機的状況に陥ったのだが、その際は運良く難を免れたものの、それにより今まで培った兄妹による連携で戦うことができなくなっていた。
そして仕方なく下がったヴェラは、おとなしく俺の護衛をしている訳だ。
一方兄のアストだが、自身で攻撃する事を完全に捨て、モグノハシの気を引く囮となり、ツェツィが攻撃する隙を作っている。
全力のスキル攻撃でなければ攻撃が通らず、それも五発が限界。
更に相棒の妹がいつものように機能しない状況で、彼を活かすにはこの方法がベストだと俺は考えた。
だがいつもと違う役割をいきなり任せているのだ、俺が心配するのは当然であろう。
「ヴェラ、細かい傷なら自動回復でどうにでもなる、石礫を全部防ごうとしなくていいからな。逆に魔力切れを起こさないよう、そっちを意識してくれ」
「うん、わかった」
張り切っているのか、はたまた俺を守らなければいけないという責任感か分からないが、ヴェラが過保護なくらい俺を守ってくれている。
実際、俺はかすり傷一つ負っていないが、そこまで気張らなくていいのだ。
忠臣のようになりつつあるヴェラを宥めながら、俺は仲間以外へ意識を向ける。
普段は運び出された鉱石になんらかの手を加える作業場であろうこの場所は、それこそ日本人時代にドラマか何かで見た刑務所の運動場のような感じで、空が見渡せる広々空間だ。
そんな場所の数カ所で、囚人たちがモグノハシと戦っている。
その中にモグノハシと対等に戦い、先程モグノハシを倒した一団があった。
少し前に気づき、それからその一団に意識を向けていたのだが、鉱山の囚人らしくツルハシを武器に戦っており、なかなか上手い連携を取っている。
つい、囚人じゃなければ仲間に引き入れたいな、なんて思ってしまう。
「ん、よくよく見ると、一人だけ囚人と違う格好をしたヤツがいるな。いつの間にか冒険者が参戦して、囚人に指示出ししながら戦ってる……のか?」
まとまりのなかった囚人の集団が、急に洗練された動きを見せだしたのだ、どうにも気になってしまう。
「俺の着てる灰色のフード付きローブと似たローブを着てるけど、後衛じゃないのか? 随分と良い動きしてんな。――ってか、アイツ無手じゃないか?」
ツェツィとアストが気になるので、冒険者(仮)にばかり集中できないが、正直気になる。
「なんか見覚えのある動きだけど……まさか、な」
俺は無手で戦う者に数人心当たりがあるのだが、彼の者はその中で一番優れた者の動きに近い気がしてならない。
しかし、その遣い手はこんな場所にいるはずもないので、俺の目が節穴なのだという事で自分を納得させる。
そして、後でカーヤにどんな人物か確認しよう、そう頭の片隅にメモをした。
冒険者(仮)のヤツは役立たずじゃなさそうだから、仲間にするのはツェツィに反対されて無理そうだけど、講師とかで迎え入れたいな。
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