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白昼の衝撃

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 受付がある方へ向かうと、扉は開け放されており、小さなテーブルが設けられていた。
 友達や親族からの贈り物だろうか、ピンクや黄色の花に彩られた、クマのぬいぐるみや似顔絵が飾られている。
 端に置かれたガラス板には、WelcometoaurWeddingと刻まれ、その下に新郎新婦の名前が続いていた。
 そのすぐそばに立ち止まって、なにかを探すように首を右往左往させる人物。
 彼女は私に気づくと、眉を顰めながら近づいてきた。
 銀灰色の着物には、琥珀色の帯と同じく小花が散りばめられている。

「ひ、久しぶり、だね」

 実の母に緊張しながら、ぎこちない第一声を述べる。

「なんだい、あんた、その格好は。三十前にして膝より短いスカートを履いてくるなんて、はしたない」

 私よりずいぶん目線の低い彼女は、数年ぶりに会うなり苦言を呈した。

「……ごめんなさい。私の身長だと、どれも短くなりがちで」
「まったく、あんたはまた言い訳ばかり」

 百六十五センチある私が履くと、ミディアム丈でも膝が出てしまうことが多い。ヒールをプラスすれば当然百七十を超える。
 小柄なお母さんには理解できないのだろう。なんだってあんたはそんなにでっかくなって、可愛げもクソもない、父親に似たんだね。そんなことは背が伸び出した頃から嫌というほど言われた。
 完璧の正装をしたはずなのに、出鼻を挫かれ心中でため息をつく。
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