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訓練は討伐だけじゃありません
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「団長っ、どうでしたか!?」
「うんっ、いいね。ちゃんとそれぞれ2打で仕留められてる。完璧!」
「「ありがとうございますっ!!」」
「じゃぁ、後は先輩に聞いて皮剥いでね~。」
「「はいっ!」」
今日は、魔術塔合同の新人の実地訓練日。
龍の狩場かなんだか知らないけれど、いい感じに魔物が活発なので、新人を連れて討伐&討伐訓練。
今日は魔術塔の新人訓練も合同で行っているので人数が多いから、素材の処理もきっちり行っている。
因みに今討伐したのはホワイトサーペント。
真っ白な中型の蛇。基本は中型が多いけど大きい物は大きくなる。多分長く生きてるかどうかだとは思うんだけどね。魔物、ではあるがこいつの攻撃はパクッと丸呑みするか、口から吐き出される眠りの白煙の2つ。真っ白な鱗はツルツルして滑りやすいが、柔らかいので刃も通すことが出来る。出来ればギザギザの鋸みたいな刃が討伐には最適。
ただ、そうなるとせっかくの白くて柔らかい鱗の素材が台無しになってしまう。
そこで、今回は騎士団2人に魔術師1人で編成を組んで、風魔法で厄介な眠りの白煙を流して貰って、騎士団2人で頭を叩く、という簡単な指示で討伐を行っている。騎士団にはそれぞれ2打で討伐出来たら合格、としている。
思ってたより順調だね。大体皆合格ラインだし、今期の新人優秀じゃん?
綺麗に剥いだ皮は、魔術棟と半分こしてうちの資金として素材屋に売って、ふふふ~♪ぁぁ、でもこの皮撥水だし使えるから、少し残して備品の補習にも使おうかな。人数いると素材も無駄にしないでしっかり研修も行えるしいいね!
皮だけじゃないんだよねぇ、サーペント種って癖のない柔らかいお肉だから何にでも使えるし、騎士団の食堂に持っていこうっと!何作って貰おうかな~、やっぱりここはおまかせだよね。暫く食堂から足が遠のいてたけど、久しぶりに通いつめようかな?持ち帰り用って作って貰えたっけ?
「団長~、こっちはひとまず後処理まで終えましたよぉ。」
にまにまと食事の事を考えてたら遠くからミッキィが声をかけてくる。
今日のベテラン団員はミッキィとニラーさん、違う、間違えた。ええとなんだっけ、ヴィック、そうそう、ヴィックね。彼、ミッキィより長いんだって、凄いねぇ。
何年とかは知らないけど、いや1度聞いたんだけどね、ちょっと今回入団者多いしそこまで覚えられないっていうか、ね?
「そっちは何だったっけ?」
もちろん、出てくる魔獣や魔物は1種類では無い。
「こっちは親子のビックベアーでしたよ。」
「素材はバッチリ?」
「小熊のお肉も合わせてバッチリ確保してます!」
「最高です!ビックベアーはどういう調理してもらおうかな?焼くだけでも美味しいからここで野営訓練もして行く?」
久しぶりのビッグベアーのお肉に顔の緩みが止まらないけど、気にしてはいけないよ。
なんだかんだ全然食べれてなかったんだよ、ビッグベアー!ミッキィナイスすぎる!
「っ団長、予定にない余計な訓練は突っ込まないでくださいね!」
「ぁ、ヴィックも戻り?嫌だな予定にない事はしませんよー?あはははは?」
ヴィックのジト目視線が痛いので、野営訓練は致しません!
「ガイウス君、ご歓談のところ悪いんだけどこっちの素材の剥ぎ取りが上手くいかなくて、」
「はいはい、誰か派遣しますね、コルテス行けるー?」
「はいっ、団長ただいま向かいます!」
コルテスが新人2人を連れて行くのを見送る。
ノア様も俺が出るからという事で魔術師塔からもそれなりの人を出した方が良いんじゃないか?という事で参加してもらってる。
俺は希望参加だから、全然気にしないんだけど、気にする人達が何か騒いだんだろうなぁ。
「いや、しかし討伐だけで終えないなんて、ガイウス君らしいよね。まさか素材の剥ぎ取りを体験するなんて思ってもみなかったよ。」
「ふふふ。俺たちは討伐出来たらそれで完了ですものね。でも、そこに使えるものがあるのに燃やしちゃうのって勿体無いって思いません?持って帰れるなら持って帰りましょう!っていうね?」
「ははははは、そういう考えは無かったなぁ。」
「ミッキィ、やっぱり焼こうよビッグベアー!ノア様にビッグベアーの美味しさを、体感してもらわないと!」
「ガイウス君のビッグベアー推しって本当なんだね?」
「俺の村では見かけたら即狩対象だったんですよ?お肉は美味しいし、毛皮は暖かいし、骨も何かに使ってたはず。」
「「何かって何?」ですか。」
ノア様とミッキィの声が綺麗に重なる。
「はぁ。団長、俺はあっちのグループ見て来ますね。」
「うん、ありがとう。」
ヴィックは雑談に交わる気は無いらしく、早々と仕事に戻って行った。
俺にも遠くから呼び出しの声がかかる。
「団長ー!!鳥!でっかい鳥なんですけど!二足歩行の鳥って2打でどう仕留めたら良いんですかー?」
「今行くー!!」
「団長、私行きましょうか?」
「いいや俺行くよ、ヴィック居ないから拠点から離れるなら今ですしね?」
「あー、ヴィックさんが先に戻ってきたら小言が始まりますよ?」
「ふふ、ミッキィ君は止めないんだね?」
「止めて止まるなら止めますけどぉ。」
「へへへ、じゃぁ行ってきます!」
山ダチョウかな?ロックエミューかな?
どっちにしても素材は鶏肉と羽毛だな。どっちも魔獣だし脅威は足の速さと脚力と爪だっけかな。
頭の中に二足歩行の鳥でここら辺で出没しそうな魔獣や魔物を考えて、その中でも更に確率の高い2匹に絞る。
まぁ、騎士団の敵じゃない、余裕だね。
身体強化して走っていくとすぐに先程声をかけてきた団員のところに着く。
「何匹?新人苦労してるの?」
「はい、こっちです。2匹なんです。首を落とせばいいって言うのは見てすぐわかったんですけど、羽毛が固くて歯が立たなくて。動きも早くて厄介で。」
「なるほど。ロックエミューだね。首を落とすのは大事だけど、その前に足を叩こう。足には羽毛生えてないでしょ?で、動きを止めて、首がダメなら頭とか叩けそうなところを、」
グラグラっ
突然、地面が大きく横に揺れた。
「っ!!?」
咄嗟に討伐最中の新人を確認する、1匹に対して新人2人、計4人の姿が見えた。
そのうち、1人が先程の揺れでバランスを崩して地面に倒れ込む。そこにロックエミューの鋭利な爪が振りかぶられて
「ウインドカッター!!」
咄嗟に風の刃で首を落とす。が、間違えた!首を落としても体を吹っ飛ばさない限り、振りかぶられた爪の勢いと着地点は変わらない!
ドンっ!
隣で討伐に当たっていた新人が、ロックエミューの首が飛ばされたのを見て、体当たりで軌道を逸らしてくれた。
ナイスアシスト!でももう一体居る!
次は一発で決めるよ!
「アイスニードル!」
ロックエミューの首目掛けて太く作った氷の針を飛ばす。
そのままじゃ、羽毛に阻まれて刺さらないのは分かっているので、勢いをつけて木に叩きつけてそのまま力技で押し込む!
どすっ。
木に磔られたロックエミューの出来上がり。
まだ息はあるが、宙ぶらりんで動けずそのうち絶命するはずだ。
「ふぅ、ごめん大丈夫っ?」
俺は新人達に駆け寄って、怪我が無いか確認する。
うん、大きい怪我はなさそう、良かった。
「あ、君、さっきのナイスアシスト!助かった、ありがとう!あ、あと誰かそこの磔ロックエミューさ、まだ息あるからトドメ刺しといて!」
「いえ、団長が来てくれて助かりました。」
「それにしても大事に至らなくて良かった。地震なんて中々無いからね、こういう事もあるかもって頭の片隅に入れておかなくちゃだねぇ。」
体当たりの彼と健闘を称えていると別の所からも声がかかった。
「団長!団長すみません、ロックバードです!小型3体!応援お願いしますっ!!」
「新人下がらせて!3年以上で対応!翼潰せ落とせー!動き止めろー!」
ここで一旦息を吸って、今度は拠点に向かって声を届ける。
「ミッキィ、ロックバード3体出た。応援お願い。ノア様後方支援お願いできますか?」
返事を待たずに現場へ足を向ける。
はぁ、新人研修だったんだけどなぁ。
さっきの地震といい、なんだか嫌な胸騒ぎを俺は感じていた。
「うんっ、いいね。ちゃんとそれぞれ2打で仕留められてる。完璧!」
「「ありがとうございますっ!!」」
「じゃぁ、後は先輩に聞いて皮剥いでね~。」
「「はいっ!」」
今日は、魔術塔合同の新人の実地訓練日。
龍の狩場かなんだか知らないけれど、いい感じに魔物が活発なので、新人を連れて討伐&討伐訓練。
今日は魔術塔の新人訓練も合同で行っているので人数が多いから、素材の処理もきっちり行っている。
因みに今討伐したのはホワイトサーペント。
真っ白な中型の蛇。基本は中型が多いけど大きい物は大きくなる。多分長く生きてるかどうかだとは思うんだけどね。魔物、ではあるがこいつの攻撃はパクッと丸呑みするか、口から吐き出される眠りの白煙の2つ。真っ白な鱗はツルツルして滑りやすいが、柔らかいので刃も通すことが出来る。出来ればギザギザの鋸みたいな刃が討伐には最適。
ただ、そうなるとせっかくの白くて柔らかい鱗の素材が台無しになってしまう。
そこで、今回は騎士団2人に魔術師1人で編成を組んで、風魔法で厄介な眠りの白煙を流して貰って、騎士団2人で頭を叩く、という簡単な指示で討伐を行っている。騎士団にはそれぞれ2打で討伐出来たら合格、としている。
思ってたより順調だね。大体皆合格ラインだし、今期の新人優秀じゃん?
綺麗に剥いだ皮は、魔術棟と半分こしてうちの資金として素材屋に売って、ふふふ~♪ぁぁ、でもこの皮撥水だし使えるから、少し残して備品の補習にも使おうかな。人数いると素材も無駄にしないでしっかり研修も行えるしいいね!
皮だけじゃないんだよねぇ、サーペント種って癖のない柔らかいお肉だから何にでも使えるし、騎士団の食堂に持っていこうっと!何作って貰おうかな~、やっぱりここはおまかせだよね。暫く食堂から足が遠のいてたけど、久しぶりに通いつめようかな?持ち帰り用って作って貰えたっけ?
「団長~、こっちはひとまず後処理まで終えましたよぉ。」
にまにまと食事の事を考えてたら遠くからミッキィが声をかけてくる。
今日のベテラン団員はミッキィとニラーさん、違う、間違えた。ええとなんだっけ、ヴィック、そうそう、ヴィックね。彼、ミッキィより長いんだって、凄いねぇ。
何年とかは知らないけど、いや1度聞いたんだけどね、ちょっと今回入団者多いしそこまで覚えられないっていうか、ね?
「そっちは何だったっけ?」
もちろん、出てくる魔獣や魔物は1種類では無い。
「こっちは親子のビックベアーでしたよ。」
「素材はバッチリ?」
「小熊のお肉も合わせてバッチリ確保してます!」
「最高です!ビックベアーはどういう調理してもらおうかな?焼くだけでも美味しいからここで野営訓練もして行く?」
久しぶりのビッグベアーのお肉に顔の緩みが止まらないけど、気にしてはいけないよ。
なんだかんだ全然食べれてなかったんだよ、ビッグベアー!ミッキィナイスすぎる!
「っ団長、予定にない余計な訓練は突っ込まないでくださいね!」
「ぁ、ヴィックも戻り?嫌だな予定にない事はしませんよー?あはははは?」
ヴィックのジト目視線が痛いので、野営訓練は致しません!
「ガイウス君、ご歓談のところ悪いんだけどこっちの素材の剥ぎ取りが上手くいかなくて、」
「はいはい、誰か派遣しますね、コルテス行けるー?」
「はいっ、団長ただいま向かいます!」
コルテスが新人2人を連れて行くのを見送る。
ノア様も俺が出るからという事で魔術師塔からもそれなりの人を出した方が良いんじゃないか?という事で参加してもらってる。
俺は希望参加だから、全然気にしないんだけど、気にする人達が何か騒いだんだろうなぁ。
「いや、しかし討伐だけで終えないなんて、ガイウス君らしいよね。まさか素材の剥ぎ取りを体験するなんて思ってもみなかったよ。」
「ふふふ。俺たちは討伐出来たらそれで完了ですものね。でも、そこに使えるものがあるのに燃やしちゃうのって勿体無いって思いません?持って帰れるなら持って帰りましょう!っていうね?」
「ははははは、そういう考えは無かったなぁ。」
「ミッキィ、やっぱり焼こうよビッグベアー!ノア様にビッグベアーの美味しさを、体感してもらわないと!」
「ガイウス君のビッグベアー推しって本当なんだね?」
「俺の村では見かけたら即狩対象だったんですよ?お肉は美味しいし、毛皮は暖かいし、骨も何かに使ってたはず。」
「「何かって何?」ですか。」
ノア様とミッキィの声が綺麗に重なる。
「はぁ。団長、俺はあっちのグループ見て来ますね。」
「うん、ありがとう。」
ヴィックは雑談に交わる気は無いらしく、早々と仕事に戻って行った。
俺にも遠くから呼び出しの声がかかる。
「団長ー!!鳥!でっかい鳥なんですけど!二足歩行の鳥って2打でどう仕留めたら良いんですかー?」
「今行くー!!」
「団長、私行きましょうか?」
「いいや俺行くよ、ヴィック居ないから拠点から離れるなら今ですしね?」
「あー、ヴィックさんが先に戻ってきたら小言が始まりますよ?」
「ふふ、ミッキィ君は止めないんだね?」
「止めて止まるなら止めますけどぉ。」
「へへへ、じゃぁ行ってきます!」
山ダチョウかな?ロックエミューかな?
どっちにしても素材は鶏肉と羽毛だな。どっちも魔獣だし脅威は足の速さと脚力と爪だっけかな。
頭の中に二足歩行の鳥でここら辺で出没しそうな魔獣や魔物を考えて、その中でも更に確率の高い2匹に絞る。
まぁ、騎士団の敵じゃない、余裕だね。
身体強化して走っていくとすぐに先程声をかけてきた団員のところに着く。
「何匹?新人苦労してるの?」
「はい、こっちです。2匹なんです。首を落とせばいいって言うのは見てすぐわかったんですけど、羽毛が固くて歯が立たなくて。動きも早くて厄介で。」
「なるほど。ロックエミューだね。首を落とすのは大事だけど、その前に足を叩こう。足には羽毛生えてないでしょ?で、動きを止めて、首がダメなら頭とか叩けそうなところを、」
グラグラっ
突然、地面が大きく横に揺れた。
「っ!!?」
咄嗟に討伐最中の新人を確認する、1匹に対して新人2人、計4人の姿が見えた。
そのうち、1人が先程の揺れでバランスを崩して地面に倒れ込む。そこにロックエミューの鋭利な爪が振りかぶられて
「ウインドカッター!!」
咄嗟に風の刃で首を落とす。が、間違えた!首を落としても体を吹っ飛ばさない限り、振りかぶられた爪の勢いと着地点は変わらない!
ドンっ!
隣で討伐に当たっていた新人が、ロックエミューの首が飛ばされたのを見て、体当たりで軌道を逸らしてくれた。
ナイスアシスト!でももう一体居る!
次は一発で決めるよ!
「アイスニードル!」
ロックエミューの首目掛けて太く作った氷の針を飛ばす。
そのままじゃ、羽毛に阻まれて刺さらないのは分かっているので、勢いをつけて木に叩きつけてそのまま力技で押し込む!
どすっ。
木に磔られたロックエミューの出来上がり。
まだ息はあるが、宙ぶらりんで動けずそのうち絶命するはずだ。
「ふぅ、ごめん大丈夫っ?」
俺は新人達に駆け寄って、怪我が無いか確認する。
うん、大きい怪我はなさそう、良かった。
「あ、君、さっきのナイスアシスト!助かった、ありがとう!あ、あと誰かそこの磔ロックエミューさ、まだ息あるからトドメ刺しといて!」
「いえ、団長が来てくれて助かりました。」
「それにしても大事に至らなくて良かった。地震なんて中々無いからね、こういう事もあるかもって頭の片隅に入れておかなくちゃだねぇ。」
体当たりの彼と健闘を称えていると別の所からも声がかかった。
「団長!団長すみません、ロックバードです!小型3体!応援お願いしますっ!!」
「新人下がらせて!3年以上で対応!翼潰せ落とせー!動き止めろー!」
ここで一旦息を吸って、今度は拠点に向かって声を届ける。
「ミッキィ、ロックバード3体出た。応援お願い。ノア様後方支援お願いできますか?」
返事を待たずに現場へ足を向ける。
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さっきの地震といい、なんだか嫌な胸騒ぎを俺は感じていた。
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