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嘘偽りなく本音です
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俺が山の中の村で暮らしてた頃は正直な話、村の皆からはお荷物とか厄介者とか思われてた。
別に当たり前の事だと思うんだ。
だって、皆に比べて足は遅いし筋肉は無いし、何ならちょっと力を入れられただけで骨は折れるし、ちょっと小突いた程度でコケて怪我するし。オオカミ族の中でのヒト族の子供なんて、触ったら怪我されるって言うので皆に遠巻きにされて当たり前な環境だったのだ。
婆様だって、多分拾ってしまった負い目か何かで面倒見てくれてただけだと思うし。それに婆様だって俺の事何回骨折させたんだろうね?ってくらいだったし、何なら痛み止めだって飲まされた薬湯が俺には濃すぎて3日目覚めなかったとかあったし。まぁ、多分そうやって何度か死にかけて来たのは魔力量が増えた1番の原因だよね。婆様のあの耳の先の飾り毛は最高だったしね。
正直な話、首都に来るまでは家族なんて俺にありえないと思ってたし、兄弟とかもう全然未知の領域だったんだけども。
だから年末からクーグゥ様の義弟になったりとか、それでお義父様お義母様ができるとか、ちょっと夢みたいだなぁとか今でも思ったりしてるのに新たにお義兄様ですか。しかも未来の?なんで?
「クーグゥ、ガイウス君が固まっちゃったけど?」
「そうですね。」
クーグゥ義兄様は食べかけの茶菓子を全部口に入れて、お茶を含んでもぐもぐゴックンと飲み込んだ。
「ガイウス、紹介が遅れたが。俺の兄、長兄のマシューとその婚約者の第1王子殿下のルーカス様だ。」
「・・・だいいちおーじでんか。」
「そうだな。今はまだ婚約だけど、マシュー結婚したらガイウスは俺の義弟だな。・・・あれ、俺の事どこかの黒い人くらいにしか思ってなかった?」
俺は未だに両の頬をむにむにしているルーカス様の獣化した手を移動して顔を隠した。
「いえ、ええと、・・・王族じゃ無ければいいなぁ、と思っていました。」
「いや、自分の手を使え?」
クーグゥ義兄様が呆れた声をかけてくる。
いや、この手入れの行き届いたツルツルぷにぷに肉球は正直離れ難いんだよ。
「くっくっく。『王族じゃ無ければいいなぁ』なんて初めて聞いた。やっぱ面白いわこの子。普通はな、王族っていう確信がなくても、俺らの服装を見て高貴な奴だと分かったら取り入ろうとしてくるもんなんだぜ?」
「・・・俺は普通じゃないんです。」
「まぁ、異常な程の肉球狂信者だし、さっきの発言といいまぁ普通じゃないわな。」
「・・・肉球は最高なんですよ。」
俺には無いからね。肉球。
でもやっぱり王族だったかそうか。
「こらこらこら。どこへ行く。」
「ええと?ぁ、俺そろそろ溜まった書類を片付けないと行けないのでお開きですね。」
「『ぁ』って思いついただろ、今。」
「ええと、お2人はどうして騎士団へ?」
「弟を助けてもらったお礼は伝えないとな?王族でも礼儀は守るんだぜ?」
「なるほど。職務なので特にお礼は必要ありません。では要件は終わったのでお開きですね!」
「こらこらこら。だからどこへ行く。」
「・・・書類を裁きに行かねばいけなくて、ですね?」
俺がルーカス様の膝から立ち上がろうとすると背中に手を回されて阻止されて、じゃぁ体を捻って隙間を作ってそこから何とか、と思っても今度はぎゅうっとされて身動きが取れなくて。
「ふくくっ君たちは何をやってるんだい?」
マシュー義兄様が笑いながら聞いてくる。
「マシュー義兄様助けてくださいっ。王族の魔の手に絡め取られて身動きができませんー!」
「はぁ!?魔の手とか初めて言われたし。つぅかお前から飛び込んで来たんだろうがっ。」
「俺は罠に嵌められただけですー!!」
押しても引いても捻ってみても抜け出せないんですけど!くそうこの怪力王族めがぁ!腹筋が割れてるの丸わかりなんだぞこらぁ!羨ましいなんてこれっぽっちも思ってないんだからなぁ!くそう、俺も腹筋頑張ろう・・・。
「あれ、急に大人しくなったんだけど?」
「疲れたんだと思います。」
「ふ、本当に面白いなコイツ。ところでガイウスは私たちが帰ったら書類仕事なのか?」
「・・・そもそも書類捌くために来たんですけれど。ってうわぁ!?」
「ああ、すまん。」
いきなり立ち上がるからビビって変な声を上げてしまった。俺が落ちないように?かは知らんが何故か抱き抱えられてるし?
「よし、じゃぁガイウスの仕事ぶりでも見るか!」
「え゙。なんでそうなるんですか。用事が終わったならお帰りください?っていうか下ろしてください?」
帰って欲しかったのに、宣言通りに執務室までやって来た。因みに俺はルーカス様に抱かれたままだ。
俺だっていい大人ですよ?誠に遺憾である。
「はぁ。まぁ、見るのは別に構わないんですけど、邪魔しないでくださいね?」
そう言って俺は書類をパラパラと捲って何枚か抜き出すして、机の上に置いた。
「なんでそれだけ抜いたんだ?」
邪魔しないでって言ったじゃん!
「面倒そうなのを先に処理したいので、っぽいものを抜きました。」
「ほぅ。なるほど。」
「だって頭を使うものは頭が回るうちに処理したいじゃないですか?」
「確かに言われればそうだな。」
え?皆しないの?
「ええと、王宮で仕事をなされてる方々は上から順に手をつけるのが普通ですか?」
「まぁ、大抵の者は上からだな。」
まじか!なんて非効率的!
と、とりあえず、俺は俺の書類を片そうか。
書類に向かって集中する。
ええと、これは、リックが先にチェックしてくれてるやつだな。うん、うん、問題なし、次。うん、うん、これも大丈夫。次のは、
「なぁ。」
ええと、これも問題ないな。あ、これはちょ、んー。これくらいの誤差なら問題ないか。ええと次は、
「おい。」
よし、とりあえず。次は、ぁぁこれか。ちょっと面倒だけど、明日に回すよりは今日やっちゃおうっと。ええと~、
「おい、無視するな!」
パンっ
目の前で手が叩かれて呼ばれてることに気がついた。
「え、ぁ。まだ居たんですか。」
「いやいやいやいや?お前ちょっと集中しすぎじゃね?っていうか処理早くね!?」
「え?・・・ぁぁ、ええと。大雑把に計算してるからですかね?例えばここの商会のですと、物や相手、状況などによって販売価格がコロコロ変わるので1単位まで合わせるのはほぼ不可能です。なのでこの商会は100単位で合ってれば問題なし。差も500までならまぁ問題ないです。商会の評判も悪くないですし。で、この協会の書類ですと以前ちょっと揉め事があったので詳しく見ていて、それで、」
「ああ、分かったもういいもういい。はぁ、まぢか。」
「ルーカス様。俺の義弟は凄いでしょう?」
「私の義弟でもあるんだけど?」
なんか3人して言い合ってるけど何?
そりゃぁ、クーグゥ義兄様とマシュー義兄様の義弟ですからね。
時間がもったいない。書類捌こ。
「あー、ガイウスは騎士団長辞めたがってるんだって?」
「そうですね。後輩が居れば明日にでも。」
「騎士団長辞めたらどうするんだ?」
「田舎でゆっくり過ごします。」
「・・・お前は爺さんか??」
え?まじで?理解出来ない。という顔でルーカス様は俺を見てくる。
「はぁ。俺のやりたい事にケチつけないで下さいよ。やる事成す事に誰かしら文句言われるんですもん。誰にも文句言われずにゆっくり過ごしたいんですよ、俺は。」
今は時間もないし、仕事に追われてるし、イルといちゃいちゃしてる時間も無いし。
「お前のやる事成す事が規格外だからだろ。」
「そーいうのが嫌なんです!」
ルーカス様は何か考えているようだったが「そうか。なるほどな。」と呟いた。
「じゃぁ私たちは帰るとしよう。あまり邪魔をしても良くないしな。」
「じゃぁね、ガイウス君。」
「お心遣いありがとうございます。お気を付けてお帰りください。」
そうして嵐の2人組は去っていった。
執務室に残るのは俺とクーグゥ義兄様。
ん?クーグゥ義兄様も帰っていいよ?
別に当たり前の事だと思うんだ。
だって、皆に比べて足は遅いし筋肉は無いし、何ならちょっと力を入れられただけで骨は折れるし、ちょっと小突いた程度でコケて怪我するし。オオカミ族の中でのヒト族の子供なんて、触ったら怪我されるって言うので皆に遠巻きにされて当たり前な環境だったのだ。
婆様だって、多分拾ってしまった負い目か何かで面倒見てくれてただけだと思うし。それに婆様だって俺の事何回骨折させたんだろうね?ってくらいだったし、何なら痛み止めだって飲まされた薬湯が俺には濃すぎて3日目覚めなかったとかあったし。まぁ、多分そうやって何度か死にかけて来たのは魔力量が増えた1番の原因だよね。婆様のあの耳の先の飾り毛は最高だったしね。
正直な話、首都に来るまでは家族なんて俺にありえないと思ってたし、兄弟とかもう全然未知の領域だったんだけども。
だから年末からクーグゥ様の義弟になったりとか、それでお義父様お義母様ができるとか、ちょっと夢みたいだなぁとか今でも思ったりしてるのに新たにお義兄様ですか。しかも未来の?なんで?
「クーグゥ、ガイウス君が固まっちゃったけど?」
「そうですね。」
クーグゥ義兄様は食べかけの茶菓子を全部口に入れて、お茶を含んでもぐもぐゴックンと飲み込んだ。
「ガイウス、紹介が遅れたが。俺の兄、長兄のマシューとその婚約者の第1王子殿下のルーカス様だ。」
「・・・だいいちおーじでんか。」
「そうだな。今はまだ婚約だけど、マシュー結婚したらガイウスは俺の義弟だな。・・・あれ、俺の事どこかの黒い人くらいにしか思ってなかった?」
俺は未だに両の頬をむにむにしているルーカス様の獣化した手を移動して顔を隠した。
「いえ、ええと、・・・王族じゃ無ければいいなぁ、と思っていました。」
「いや、自分の手を使え?」
クーグゥ義兄様が呆れた声をかけてくる。
いや、この手入れの行き届いたツルツルぷにぷに肉球は正直離れ難いんだよ。
「くっくっく。『王族じゃ無ければいいなぁ』なんて初めて聞いた。やっぱ面白いわこの子。普通はな、王族っていう確信がなくても、俺らの服装を見て高貴な奴だと分かったら取り入ろうとしてくるもんなんだぜ?」
「・・・俺は普通じゃないんです。」
「まぁ、異常な程の肉球狂信者だし、さっきの発言といいまぁ普通じゃないわな。」
「・・・肉球は最高なんですよ。」
俺には無いからね。肉球。
でもやっぱり王族だったかそうか。
「こらこらこら。どこへ行く。」
「ええと?ぁ、俺そろそろ溜まった書類を片付けないと行けないのでお開きですね。」
「『ぁ』って思いついただろ、今。」
「ええと、お2人はどうして騎士団へ?」
「弟を助けてもらったお礼は伝えないとな?王族でも礼儀は守るんだぜ?」
「なるほど。職務なので特にお礼は必要ありません。では要件は終わったのでお開きですね!」
「こらこらこら。だからどこへ行く。」
「・・・書類を裁きに行かねばいけなくて、ですね?」
俺がルーカス様の膝から立ち上がろうとすると背中に手を回されて阻止されて、じゃぁ体を捻って隙間を作ってそこから何とか、と思っても今度はぎゅうっとされて身動きが取れなくて。
「ふくくっ君たちは何をやってるんだい?」
マシュー義兄様が笑いながら聞いてくる。
「マシュー義兄様助けてくださいっ。王族の魔の手に絡め取られて身動きができませんー!」
「はぁ!?魔の手とか初めて言われたし。つぅかお前から飛び込んで来たんだろうがっ。」
「俺は罠に嵌められただけですー!!」
押しても引いても捻ってみても抜け出せないんですけど!くそうこの怪力王族めがぁ!腹筋が割れてるの丸わかりなんだぞこらぁ!羨ましいなんてこれっぽっちも思ってないんだからなぁ!くそう、俺も腹筋頑張ろう・・・。
「あれ、急に大人しくなったんだけど?」
「疲れたんだと思います。」
「ふ、本当に面白いなコイツ。ところでガイウスは私たちが帰ったら書類仕事なのか?」
「・・・そもそも書類捌くために来たんですけれど。ってうわぁ!?」
「ああ、すまん。」
いきなり立ち上がるからビビって変な声を上げてしまった。俺が落ちないように?かは知らんが何故か抱き抱えられてるし?
「よし、じゃぁガイウスの仕事ぶりでも見るか!」
「え゙。なんでそうなるんですか。用事が終わったならお帰りください?っていうか下ろしてください?」
帰って欲しかったのに、宣言通りに執務室までやって来た。因みに俺はルーカス様に抱かれたままだ。
俺だっていい大人ですよ?誠に遺憾である。
「はぁ。まぁ、見るのは別に構わないんですけど、邪魔しないでくださいね?」
そう言って俺は書類をパラパラと捲って何枚か抜き出すして、机の上に置いた。
「なんでそれだけ抜いたんだ?」
邪魔しないでって言ったじゃん!
「面倒そうなのを先に処理したいので、っぽいものを抜きました。」
「ほぅ。なるほど。」
「だって頭を使うものは頭が回るうちに処理したいじゃないですか?」
「確かに言われればそうだな。」
え?皆しないの?
「ええと、王宮で仕事をなされてる方々は上から順に手をつけるのが普通ですか?」
「まぁ、大抵の者は上からだな。」
まじか!なんて非効率的!
と、とりあえず、俺は俺の書類を片そうか。
書類に向かって集中する。
ええと、これは、リックが先にチェックしてくれてるやつだな。うん、うん、問題なし、次。うん、うん、これも大丈夫。次のは、
「なぁ。」
ええと、これも問題ないな。あ、これはちょ、んー。これくらいの誤差なら問題ないか。ええと次は、
「おい。」
よし、とりあえず。次は、ぁぁこれか。ちょっと面倒だけど、明日に回すよりは今日やっちゃおうっと。ええと~、
「おい、無視するな!」
パンっ
目の前で手が叩かれて呼ばれてることに気がついた。
「え、ぁ。まだ居たんですか。」
「いやいやいやいや?お前ちょっと集中しすぎじゃね?っていうか処理早くね!?」
「え?・・・ぁぁ、ええと。大雑把に計算してるからですかね?例えばここの商会のですと、物や相手、状況などによって販売価格がコロコロ変わるので1単位まで合わせるのはほぼ不可能です。なのでこの商会は100単位で合ってれば問題なし。差も500までならまぁ問題ないです。商会の評判も悪くないですし。で、この協会の書類ですと以前ちょっと揉め事があったので詳しく見ていて、それで、」
「ああ、分かったもういいもういい。はぁ、まぢか。」
「ルーカス様。俺の義弟は凄いでしょう?」
「私の義弟でもあるんだけど?」
なんか3人して言い合ってるけど何?
そりゃぁ、クーグゥ義兄様とマシュー義兄様の義弟ですからね。
時間がもったいない。書類捌こ。
「あー、ガイウスは騎士団長辞めたがってるんだって?」
「そうですね。後輩が居れば明日にでも。」
「騎士団長辞めたらどうするんだ?」
「田舎でゆっくり過ごします。」
「・・・お前は爺さんか??」
え?まじで?理解出来ない。という顔でルーカス様は俺を見てくる。
「はぁ。俺のやりたい事にケチつけないで下さいよ。やる事成す事に誰かしら文句言われるんですもん。誰にも文句言われずにゆっくり過ごしたいんですよ、俺は。」
今は時間もないし、仕事に追われてるし、イルといちゃいちゃしてる時間も無いし。
「お前のやる事成す事が規格外だからだろ。」
「そーいうのが嫌なんです!」
ルーカス様は何か考えているようだったが「そうか。なるほどな。」と呟いた。
「じゃぁ私たちは帰るとしよう。あまり邪魔をしても良くないしな。」
「じゃぁね、ガイウス君。」
「お心遣いありがとうございます。お気を付けてお帰りください。」
そうして嵐の2人組は去っていった。
執務室に残るのは俺とクーグゥ義兄様。
ん?クーグゥ義兄様も帰っていいよ?
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