55 / 167
アデルバートとランチ会と
しおりを挟む
「あぁ。団長もあれに遭遇したんすね。」
「ええ、そんな高頻度で起きてるんですか、あれ。」
俺は今、アデルバートとニールとアランの4人でアデルバートお勧めのお店にランチに来ている。
話題は先日の食堂でのあれ。
「まぁ、団長が入団してからは無かったんで、久しぶりっちゃあ久しぶりっすけどねぇ。」
アデルバートは特に憤る事も嫌悪を示すでもなく、淡々と話す。
「でもさぁ、食堂だよ?皆がご飯食べる所だよ?普通に考えて有り得ないでしょ??」
「団長は気にするタイプなんすね。辺境の村育ちだからむしろバッチコーイなのかと、」
「アデル?」
「ってそんな訳ないっすね!」
一瞬ニールが怖かった!
一言でアデルバートを黙らせるニールって実は凄いのでは?
「アランもさぁ、あんな事があった食堂でご飯なんか食べられないよね?」
「俺もこれからは気にするようにします。」
「・・・アランの方がばっちこーい??」
「ふっぷぷぷっ」
「バッチコーイでは無いですよ!全然!俺は恋人が出来たら一筋の予定なんですから!ってかニール笑いすぎ!」
「ふっ。予定は未定だよ?アラン君?」
「団長~、ニールが俺の事虐めます~、助けてください~。」
「ええっとぉ、無理かな?」
さっき一瞬でアデルバートを黙らせたニールになんか勝てないよ?
「団長、私実はあの後見てきたんですけど痕跡1ミリも残ってないくらいに綺麗ですよ!」
「まぁ俺も1ミリも残すなって言いましたもん。でも、気持ちが遠のくんだよ。あんな事をやってた場所でご飯なんか食べれないですよ。」
「まぁまぁ。それに、アレで交代させられた奴らに既に1回は制裁が加えられたみたいだしね?今すぐとは行かないかも知れませんが、団長の気持ちが落ち着いたら、俺とパンプディング食べに行きましょう?」
「ぅぅ、パンプディングは食べたい。でも行きたくないぃ。」
「いやいや、騎士団に居るなら慣れないとやっていけないっすよ。」
「慣れたくないっていうか、あの誰でも良いからっていうスタンスは意味不明。絶対理解したくない。っていうか無理。」
「団長、慣れなくて大丈夫です。それにアデルはちょっと、えーと、ストライクゾーンが広すぎるだけだから・・・。」
「え、俺嫁さん一筋ッスけど?」
「っていうか、団長が団長になってからちょっと大人し過ぎたんすよ。もっと酷い時は酷かったし。」
「ぇぇぇぇぇ。なにそれ・・・。」
「有志で夜の街を渡り歩くとかやってたんすよ?」
「ぅわぁ・・・。」
「その武勇伝とか自慢し合ったり?」
「さいてぇ。」
「アデル、その辺で。」
「団長。ほら、よく考えて見てください。俺らって結局獣なんっすよ。団長の好きなケモ耳とふさふさの尻尾が付いてる奴らって結局はケダモノっ、ぅぐっ!」
ゴンっ
ニールの拳がアデルバートの頭に落ちた。
アデルバートは頭を抑えて唸っている。
「俺、の、言葉、選びが間違って、ました。。。」
「あ、うん。大丈夫。言いたいことは、何となくだけど、わかるから。・・・それより頭大丈夫?凄い音したけど。」
絶対痛かったよね、あれ。
頭をおさえつつ、それでもアデルバートは続けた。
「結局は騎士団に集まってくるのって、爵位があっても次男三男が当たり前で、家によっちゃぁ長男以外はどうでもいいっていうのもあってですね、」
「それはそれで可哀想ですね」
「だから、真面目に勉強してない分、貞操観念おかしい奴らが多いっていうか、自分の人生半分投げちゃってるっていうか、生じ家にいるより団にいる方が自由だから、羽目外しちゃうみたいなね。で、年末年始のあのノリっすよ?その場に居る奴らの意見が合致したらそうなっちゃうって事もあるんすよ。」
「でも食堂はダメ、絶対に公共の場でやっちゃダメですよ。自室でやれ、自室でぇ~。」
「それはやっぱり開放感の違いです!」
「アラン、君はやっぱり、ばっちこーい?」
「だ、断じて違います!」
いや、もう何も言わないよアラン・・・。
はぁ、家の事情とか色々あるのは分かったけど、やっぱり食堂はダメだよ、うん。
俺たちはそれから、店員さんが運んでくれた料理を堪能した。兎肉メインのお肉料理で、サッパリとして食べやすく、たくさん食べてしまった。
アデルバートとアランには少ない!もっと食べて!と言われたけど、特別スケジュール最終日の今日は疲れも溜まって胃もヘロヘロなんだよ。それにしては沢山食べたんだよ?
とてもとても美味しかったです。ご馳走様でした!
「ええ、そんな高頻度で起きてるんですか、あれ。」
俺は今、アデルバートとニールとアランの4人でアデルバートお勧めのお店にランチに来ている。
話題は先日の食堂でのあれ。
「まぁ、団長が入団してからは無かったんで、久しぶりっちゃあ久しぶりっすけどねぇ。」
アデルバートは特に憤る事も嫌悪を示すでもなく、淡々と話す。
「でもさぁ、食堂だよ?皆がご飯食べる所だよ?普通に考えて有り得ないでしょ??」
「団長は気にするタイプなんすね。辺境の村育ちだからむしろバッチコーイなのかと、」
「アデル?」
「ってそんな訳ないっすね!」
一瞬ニールが怖かった!
一言でアデルバートを黙らせるニールって実は凄いのでは?
「アランもさぁ、あんな事があった食堂でご飯なんか食べられないよね?」
「俺もこれからは気にするようにします。」
「・・・アランの方がばっちこーい??」
「ふっぷぷぷっ」
「バッチコーイでは無いですよ!全然!俺は恋人が出来たら一筋の予定なんですから!ってかニール笑いすぎ!」
「ふっ。予定は未定だよ?アラン君?」
「団長~、ニールが俺の事虐めます~、助けてください~。」
「ええっとぉ、無理かな?」
さっき一瞬でアデルバートを黙らせたニールになんか勝てないよ?
「団長、私実はあの後見てきたんですけど痕跡1ミリも残ってないくらいに綺麗ですよ!」
「まぁ俺も1ミリも残すなって言いましたもん。でも、気持ちが遠のくんだよ。あんな事をやってた場所でご飯なんか食べれないですよ。」
「まぁまぁ。それに、アレで交代させられた奴らに既に1回は制裁が加えられたみたいだしね?今すぐとは行かないかも知れませんが、団長の気持ちが落ち着いたら、俺とパンプディング食べに行きましょう?」
「ぅぅ、パンプディングは食べたい。でも行きたくないぃ。」
「いやいや、騎士団に居るなら慣れないとやっていけないっすよ。」
「慣れたくないっていうか、あの誰でも良いからっていうスタンスは意味不明。絶対理解したくない。っていうか無理。」
「団長、慣れなくて大丈夫です。それにアデルはちょっと、えーと、ストライクゾーンが広すぎるだけだから・・・。」
「え、俺嫁さん一筋ッスけど?」
「っていうか、団長が団長になってからちょっと大人し過ぎたんすよ。もっと酷い時は酷かったし。」
「ぇぇぇぇぇ。なにそれ・・・。」
「有志で夜の街を渡り歩くとかやってたんすよ?」
「ぅわぁ・・・。」
「その武勇伝とか自慢し合ったり?」
「さいてぇ。」
「アデル、その辺で。」
「団長。ほら、よく考えて見てください。俺らって結局獣なんっすよ。団長の好きなケモ耳とふさふさの尻尾が付いてる奴らって結局はケダモノっ、ぅぐっ!」
ゴンっ
ニールの拳がアデルバートの頭に落ちた。
アデルバートは頭を抑えて唸っている。
「俺、の、言葉、選びが間違って、ました。。。」
「あ、うん。大丈夫。言いたいことは、何となくだけど、わかるから。・・・それより頭大丈夫?凄い音したけど。」
絶対痛かったよね、あれ。
頭をおさえつつ、それでもアデルバートは続けた。
「結局は騎士団に集まってくるのって、爵位があっても次男三男が当たり前で、家によっちゃぁ長男以外はどうでもいいっていうのもあってですね、」
「それはそれで可哀想ですね」
「だから、真面目に勉強してない分、貞操観念おかしい奴らが多いっていうか、自分の人生半分投げちゃってるっていうか、生じ家にいるより団にいる方が自由だから、羽目外しちゃうみたいなね。で、年末年始のあのノリっすよ?その場に居る奴らの意見が合致したらそうなっちゃうって事もあるんすよ。」
「でも食堂はダメ、絶対に公共の場でやっちゃダメですよ。自室でやれ、自室でぇ~。」
「それはやっぱり開放感の違いです!」
「アラン、君はやっぱり、ばっちこーい?」
「だ、断じて違います!」
いや、もう何も言わないよアラン・・・。
はぁ、家の事情とか色々あるのは分かったけど、やっぱり食堂はダメだよ、うん。
俺たちはそれから、店員さんが運んでくれた料理を堪能した。兎肉メインのお肉料理で、サッパリとして食べやすく、たくさん食べてしまった。
アデルバートとアランには少ない!もっと食べて!と言われたけど、特別スケジュール最終日の今日は疲れも溜まって胃もヘロヘロなんだよ。それにしては沢山食べたんだよ?
とてもとても美味しかったです。ご馳走様でした!
14
お気に入りに追加
770
あなたにおすすめの小説
俺の可愛い皇帝陛下〜けしからんモフらせろ!〜
えの
BL
獣人そして男しか居ない世界。「人」に近いほど美しく、「獣」に近いほど恐れられる。そんな中、「ほぼ人」な俺はハーデ帝国の皇帝陛下に嫁ぐことに。二足歩行の獣が多く住むハーデ帝国。えっ、モフり放題なんでしょ?行くいく!全然嫁ぎに行くよ?えっ?怖くないよ?もふもふは正義でしょ!愛でるもんでしょ!待っててね!愛しのもふもふちゃん!※本編完結済。番外編完結済。番外編のタグ確認してください!
*この作品はムーンライトノベルズにも投稿しています。
【完結】うちの子は可愛い弱虫
cyan
BL
エリオットは公爵家に産まれ魔法騎士団では副団長を務めているが、幼い頃のトラウマにより自分に自信が持てず弱気な性格の持ち主だった。
そして、自分はダメな人間だと膝を抱える日々を送っている。
そんなエリオットの将来を心配した母が見つけてきたのは、ノアという魔法薬を研究する友人候補だった。
友人として親睦を深める2人がほのぼのと愛を育む。
R-18の内容が含まれる話のタイトルには※をつけています。
表紙はAIで作成しています。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
愛などもう求めない
白兪
BL
とある国の皇子、ヴェリテは長い長い夢を見た。夢ではヴェリテは偽物の皇子だと罪にかけられてしまう。情を交わした婚約者は真の皇子であるファクティスの側につき、兄は睨みつけてくる。そして、とうとう父親である皇帝は処刑を命じた。
「僕のことを1度でも愛してくれたことはありましたか?」
「お前のことを一度も息子だと思ったことはない。」
目が覚め、現実に戻ったヴェリテは安心するが、本当にただの夢だったのだろうか?もし予知夢だとしたら、今すぐここから逃げなくては。
本当に自分を愛してくれる人と生きたい。
ヴェリテの切実な願いが周りを変えていく。
ハッピーエンド大好きなので、絶対に主人公は幸せに終わらせたいです。
最後まで読んでいただけると嬉しいです。
愛され副団長の愛欲性活
彩月野生
BL
マウウェル国の騎士団、副団長であるヴァレオは、自国の王と騎士団長、オーガの王に求婚されてしまう。
誰も選べないと話すも納得されず、3人が結託し、誰も選ばなくていい皆の嫁になれと迫られて渋々受け入れてしまう。
主人公 28歳
副団長
ヴァレオ
柔らかな栗毛に黒の目
騎士団長を支え、王を敬愛している。
真面目で騎士である事に誇りをもっているため、性には疎い。
騎士団長 35歳
エグバート
長い赤褐色の髪に緑の目。
豪快なセックスで言葉責め。
数多の男女を抱いてきたが、ヴァレオに夢中になる。
マウウェル国の王 43歳
アラスタス
長い金髪に青の目。紳士的だがねちっこいセックスで感想を言わせる。
妻がいるが、愛人を作ったため追い出した。
子供がおらずヴァレオに産ませようと目論む。
イール
オーガの若い王だが一番の巨漢。180歳
朱色の肌に黒髪。シャイで優しいが、甘えたがりで乳首を執拗に吸う。
(誤字脱字報告不要)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる