43 / 167
俺の本心→さっさと帰ってイルに「お疲れ様♡」ってしてもらいたい
しおりを挟む
とりあえず欠けてしまった物は仕方がないので、破片共々特殊なポーチに仕舞う。
「とりあえずこれ処理しちゃいますか。」
視線でカニを示すとミッキィに首を横に振られる。
「いえ、それは後回しで。先にあの御三方と一緒に戻りましょう?」
あっ、あーそうだねそうだよね。今回の目的は第2王子殿下の捜索だったね!連れて戻るのが先!
はぁぁ、俺疲れてるのかな、しょっぼい判断ミスだよこれは。
「そ、そうですね、戻りましょうか。」
団長としてあるまじき判断ミスに居た堪れなくなったので、クルッと方向転換し彼らの方へ歩き出す。
はぁ、動き回ったし、体中魔力流しまくったし、暑いな・・・。雪は止まないし、その冷たさでそのうち涼しくなるか。
そんな事を考えながら歩いていると直ぐに彼らの元へ辿り着く。
「大丈夫です?歩けます?テントまではちょっと歩きますけど。」
声をかけると茶色い人と黒い人から大丈夫だと返事を貰ったので、ミッキィを先頭にして 2人+白いモフモフ、俺という順番で歩いていく。
もちろん索敵を軽くかけながら危険がないか確認しながら進んでいく。
「はぁー。」
吐く息が白い。空から降って来る雪も白い。あの黒い人が抱いているモフモフも白い。白だらけじゃん。
結局誰が第2王子殿下なんだろう?黒い人か白いモフモフだよね。茶色い人は耳が違うからね、あれはトラじゃない。でも黒や白いトラなんて居るのか?
トラ耳か。ケモ耳いいなぁ。俺はいつになったらこの頭の上に生えて来るんだろう。もふもふの尻尾も羨ましい。ネコさんみたいなひょろっとした尻尾も素敵だけど、イルみたいなふわっともふっとしたのが良いなぁ。
ウサギみたいな丸くてちょこんとくっ付いてるのも可愛いよなぁ。
明日になったら生えてないかな、イルと同じケモ耳と尻尾。
あと肉球、肉球の間からもふ毛がはみ出てるのってちょっとエロい。あれでほっぺたむにむにされるの好き。うん、俺が獣人になったらセルフむにむに出来るじゃん。最高じゃん。明日にでもヒト族卒業してますように。
「くしゅんっ、ずびっ」
体が冷えてきてくしゃみと鼻水が出てきた。
テントまではまだ半分も戻って来ていない。
まぁ、戻ってから温かいものでも飲めばいっか。
・・・獣人だったらこんな程度じゃ風邪もひかないんだよなぁ。っていうか中には雪降って寒い方が調子良いって種族もいるし。
・・・はぁ、なんで俺だけヒト族なんだろう。
そもそもさ、この国でヒト族が殆どいないから珍しいってだけで可愛いだのなんだのってさぁ、見慣れてないだけでしょ?俺のこの顔でネズミ族だったら見向きもしないでしょ!?
爵位のある人達が俺を養子に迎えたいって騒いでるのも珍しいから囲いたいだけだけでしょ!?自慢したいだけなんでしょ!?クーグゥ様に言われなくても分かってるよそれくらい!
「へっくしゅんっずびびっ」
くしゃみと鼻水がとまらない。
暑いんだけど寒いっ!早く戻りたい!
「へくしゅっ」
ぅぅ、こんな人災に巻き込まれてなかったら今頃イルといちゃいちゃしてたのにな。こんな寒い?暑い?思いなんてしてなかったのになぁ。まぁ、色んな意味で暑い思いはしたかもしれないけど。
早く帰って暖かいベッドにダイブしたい~。イルの尻尾もふもふしたい~。んもう今日のご褒美に肉球むにむにして貰おう、うん。
だって俺頑張ったよ。でっかいサワガニっぽいの1人でやっつけたし、御三方は1人で歩けるほど無事だし、っていうかすぐ見つけた俺天才。偉いよね、最高。
「へくしゅんっずび」
「あの、私の上着貸しましょうか?」
「いえ、大丈夫でず。あと半分ぐらいでずからね。」
茶色の彼が俺の体調を気にかけてくれたが、そんな王子様の側近?みたいな人の上着なんて借りられないよ!それにそれが原因で彼が風邪を引いたら何も言えないよ!団長責務がうんたらかんたらだよ!
はぁ、とりあえず早く帰りたいな。
んまぁすんなり帰してくれるとは思わないけど。
あとどれ位で戻れるかな、3分の1位かな?ニールにとか他の団員は大丈夫かな。集合かけたけど結局ミッキィと2人で何とかしちゃったし無駄な招集かけちゃったな。無駄な残業ごめん、団員たちよ。
「おい、居たぞ!こっちだ!」
遠くから小さな明かりと声が聞こえてきた。
捜索隊かな、うちの団員じゃないな。
みるみるうちに明かりと人と声が多くなっていき、わらわらと3人、2人と1匹?の周りに人が集まり連れて行った。何人かの知らない人に、多分偉い人だろうとは思うんだけど「探し出して頂きありがとうございます」と感謝の念を伝えられた。
まぁ俺は職務を全うしただけですけれども。
ところでどっちが第2王子殿下だったのさ。・・・どっちでも良いけどさ。
「団長、強がるのもいい加減にして下さい。」
いつの間にかそばにいたミッキィに上着をかけられた。
ミッキィがさっきまで来ていた上着だから既に温まっていて温かい、でも大きくて。
「みっぎぃが風邪ひいじゃうよ。」
「鼻声のガラガラ声の人が何言ってるんですか。とにかく暖かいお茶でも淹れてもらいましょう。」
そう言ってテントのあるだろう方に歩を進める。
すると向こう側からノア様が小走りでやって来た。
耳の飾り毛がぴょんぴょんしてて可愛い。くそぅ、いいなぁ耳。俺も飾り毛が付いたケモ耳欲しい。でもやっぱりイルとお揃いが良いなぁ。
「ガイウス君っ」
「ノ゙ア様゙」
「ちょっと声が酷いよっ」
「ぢょっとはな゙詰まっでで」
「んん、・・・ヒール」
ノア様は目を瞑って呼吸を整えて俺に手を翳して小さく唱えると俺の体がほわっと暖かくなって体が軽くなった。
おぉ!これが噂の回復魔法ってやつ!?初体験だ!
「ノ゙ア様凄い!回復魔法だぁ!体がとても楽になりました!」
「いや、思ったより回復出来てないよ。それよりもちょっと厄介な事になってて」
ノア様が言うにはテント内で一部の方達が もし俺とミッキィだけで第2王子殿下を見つけて連れ戻してくることが出来たらやはり俺を平民にしておくのは勿体ない とか言い出してどこの家の養子にするか揉めてるらしい。
うん、俺が分かるようにざっくり説明してくれてありがとうございます。一応爵位のある家柄の方達だからそんな直球な言葉は使ってないだろうけどね。
しかし、お偉いさん方よそんなつっまんない話してないで第2王子殿下を探してあげて?それとも俺が来たら万事解決なのか?過剰評価すぎるぞ。
「ぶぇっくしゅ!ずびっ」
またくしゃみと鼻水が。
「ああもう。なんでそんな薄着でこの雪の中に突っ込んで行くんだろうねぇ?」
仕方のない子だねぇと言いながらノア様が来ていた上着を俺に掛けてくる。
その時俺の耳に顔を寄せて囁いた。
「もうすぐフランリード公爵様が来られるから皆に聞こえるようにはっきりと パパ って呼んであげてね?」
・・・・・・お義父様ではダメでしょうか?
その後フランリード公爵様は直ぐ来て下さった、らしい。
”らしい”と言うのには俺が覚えて無いからだ。
何故ならば、保護された第2王子殿下ら御三方がこの場を去って頂かないと俺たちは戻ることも儘ならないので、俺はルイ様とミッキィに連れられて暖と明かりを取るための火に当たってたんだけども、座ってお茶を飲んだてたらなんだかぐわんぐわんしてきちゃって吐き気も催してきちゃって、なんかぐわっと圧迫感が襲って来たと思ったら俺の意識は飛んでた。
俺は落ちて行く意識の中で 周りが騒がしいなぁ 位にしか思ってなかったんだよね。
「とりあえずこれ処理しちゃいますか。」
視線でカニを示すとミッキィに首を横に振られる。
「いえ、それは後回しで。先にあの御三方と一緒に戻りましょう?」
あっ、あーそうだねそうだよね。今回の目的は第2王子殿下の捜索だったね!連れて戻るのが先!
はぁぁ、俺疲れてるのかな、しょっぼい判断ミスだよこれは。
「そ、そうですね、戻りましょうか。」
団長としてあるまじき判断ミスに居た堪れなくなったので、クルッと方向転換し彼らの方へ歩き出す。
はぁ、動き回ったし、体中魔力流しまくったし、暑いな・・・。雪は止まないし、その冷たさでそのうち涼しくなるか。
そんな事を考えながら歩いていると直ぐに彼らの元へ辿り着く。
「大丈夫です?歩けます?テントまではちょっと歩きますけど。」
声をかけると茶色い人と黒い人から大丈夫だと返事を貰ったので、ミッキィを先頭にして 2人+白いモフモフ、俺という順番で歩いていく。
もちろん索敵を軽くかけながら危険がないか確認しながら進んでいく。
「はぁー。」
吐く息が白い。空から降って来る雪も白い。あの黒い人が抱いているモフモフも白い。白だらけじゃん。
結局誰が第2王子殿下なんだろう?黒い人か白いモフモフだよね。茶色い人は耳が違うからね、あれはトラじゃない。でも黒や白いトラなんて居るのか?
トラ耳か。ケモ耳いいなぁ。俺はいつになったらこの頭の上に生えて来るんだろう。もふもふの尻尾も羨ましい。ネコさんみたいなひょろっとした尻尾も素敵だけど、イルみたいなふわっともふっとしたのが良いなぁ。
ウサギみたいな丸くてちょこんとくっ付いてるのも可愛いよなぁ。
明日になったら生えてないかな、イルと同じケモ耳と尻尾。
あと肉球、肉球の間からもふ毛がはみ出てるのってちょっとエロい。あれでほっぺたむにむにされるの好き。うん、俺が獣人になったらセルフむにむに出来るじゃん。最高じゃん。明日にでもヒト族卒業してますように。
「くしゅんっ、ずびっ」
体が冷えてきてくしゃみと鼻水が出てきた。
テントまではまだ半分も戻って来ていない。
まぁ、戻ってから温かいものでも飲めばいっか。
・・・獣人だったらこんな程度じゃ風邪もひかないんだよなぁ。っていうか中には雪降って寒い方が調子良いって種族もいるし。
・・・はぁ、なんで俺だけヒト族なんだろう。
そもそもさ、この国でヒト族が殆どいないから珍しいってだけで可愛いだのなんだのってさぁ、見慣れてないだけでしょ?俺のこの顔でネズミ族だったら見向きもしないでしょ!?
爵位のある人達が俺を養子に迎えたいって騒いでるのも珍しいから囲いたいだけだけでしょ!?自慢したいだけなんでしょ!?クーグゥ様に言われなくても分かってるよそれくらい!
「へっくしゅんっずびびっ」
くしゃみと鼻水がとまらない。
暑いんだけど寒いっ!早く戻りたい!
「へくしゅっ」
ぅぅ、こんな人災に巻き込まれてなかったら今頃イルといちゃいちゃしてたのにな。こんな寒い?暑い?思いなんてしてなかったのになぁ。まぁ、色んな意味で暑い思いはしたかもしれないけど。
早く帰って暖かいベッドにダイブしたい~。イルの尻尾もふもふしたい~。んもう今日のご褒美に肉球むにむにして貰おう、うん。
だって俺頑張ったよ。でっかいサワガニっぽいの1人でやっつけたし、御三方は1人で歩けるほど無事だし、っていうかすぐ見つけた俺天才。偉いよね、最高。
「へくしゅんっずび」
「あの、私の上着貸しましょうか?」
「いえ、大丈夫でず。あと半分ぐらいでずからね。」
茶色の彼が俺の体調を気にかけてくれたが、そんな王子様の側近?みたいな人の上着なんて借りられないよ!それにそれが原因で彼が風邪を引いたら何も言えないよ!団長責務がうんたらかんたらだよ!
はぁ、とりあえず早く帰りたいな。
んまぁすんなり帰してくれるとは思わないけど。
あとどれ位で戻れるかな、3分の1位かな?ニールにとか他の団員は大丈夫かな。集合かけたけど結局ミッキィと2人で何とかしちゃったし無駄な招集かけちゃったな。無駄な残業ごめん、団員たちよ。
「おい、居たぞ!こっちだ!」
遠くから小さな明かりと声が聞こえてきた。
捜索隊かな、うちの団員じゃないな。
みるみるうちに明かりと人と声が多くなっていき、わらわらと3人、2人と1匹?の周りに人が集まり連れて行った。何人かの知らない人に、多分偉い人だろうとは思うんだけど「探し出して頂きありがとうございます」と感謝の念を伝えられた。
まぁ俺は職務を全うしただけですけれども。
ところでどっちが第2王子殿下だったのさ。・・・どっちでも良いけどさ。
「団長、強がるのもいい加減にして下さい。」
いつの間にかそばにいたミッキィに上着をかけられた。
ミッキィがさっきまで来ていた上着だから既に温まっていて温かい、でも大きくて。
「みっぎぃが風邪ひいじゃうよ。」
「鼻声のガラガラ声の人が何言ってるんですか。とにかく暖かいお茶でも淹れてもらいましょう。」
そう言ってテントのあるだろう方に歩を進める。
すると向こう側からノア様が小走りでやって来た。
耳の飾り毛がぴょんぴょんしてて可愛い。くそぅ、いいなぁ耳。俺も飾り毛が付いたケモ耳欲しい。でもやっぱりイルとお揃いが良いなぁ。
「ガイウス君っ」
「ノ゙ア様゙」
「ちょっと声が酷いよっ」
「ぢょっとはな゙詰まっでで」
「んん、・・・ヒール」
ノア様は目を瞑って呼吸を整えて俺に手を翳して小さく唱えると俺の体がほわっと暖かくなって体が軽くなった。
おぉ!これが噂の回復魔法ってやつ!?初体験だ!
「ノ゙ア様凄い!回復魔法だぁ!体がとても楽になりました!」
「いや、思ったより回復出来てないよ。それよりもちょっと厄介な事になってて」
ノア様が言うにはテント内で一部の方達が もし俺とミッキィだけで第2王子殿下を見つけて連れ戻してくることが出来たらやはり俺を平民にしておくのは勿体ない とか言い出してどこの家の養子にするか揉めてるらしい。
うん、俺が分かるようにざっくり説明してくれてありがとうございます。一応爵位のある家柄の方達だからそんな直球な言葉は使ってないだろうけどね。
しかし、お偉いさん方よそんなつっまんない話してないで第2王子殿下を探してあげて?それとも俺が来たら万事解決なのか?過剰評価すぎるぞ。
「ぶぇっくしゅ!ずびっ」
またくしゃみと鼻水が。
「ああもう。なんでそんな薄着でこの雪の中に突っ込んで行くんだろうねぇ?」
仕方のない子だねぇと言いながらノア様が来ていた上着を俺に掛けてくる。
その時俺の耳に顔を寄せて囁いた。
「もうすぐフランリード公爵様が来られるから皆に聞こえるようにはっきりと パパ って呼んであげてね?」
・・・・・・お義父様ではダメでしょうか?
その後フランリード公爵様は直ぐ来て下さった、らしい。
”らしい”と言うのには俺が覚えて無いからだ。
何故ならば、保護された第2王子殿下ら御三方がこの場を去って頂かないと俺たちは戻ることも儘ならないので、俺はルイ様とミッキィに連れられて暖と明かりを取るための火に当たってたんだけども、座ってお茶を飲んだてたらなんだかぐわんぐわんしてきちゃって吐き気も催してきちゃって、なんかぐわっと圧迫感が襲って来たと思ったら俺の意識は飛んでた。
俺は落ちて行く意識の中で 周りが騒がしいなぁ 位にしか思ってなかったんだよね。
15
お気に入りに追加
770
あなたにおすすめの小説
『部活』をやめて陰キャボッチになった俺になんでか学校でかわいい美少女たちが話しかけてくるのだが
白金豪
恋愛
高校1年生の春休み 主人公 赤森 敦宏(あかもり あつひろ)は所属していたバスケ部をやめた。理由は部活動内で陰口や悪口などを受けていたからだ。
部活動をやめた敦宏は新学期が始まって仲のよかった部活の生徒の関係が切れて陰キャボッチになった。
だが、ボッチになって1ケ月たったある日、学年でも非常に人気のある美少女 朝本 萌叶(あさもと もえか)から声をかけられる。
その他にも、ボッチになったことで女の子と無縁だった敦宏に美少女たちが話しかけてくる。
両親大好きっ子平民聖女様は、モフモフ聖獣様と一緒に出稼ぎライフに勤しんでいます
井藤 美樹
児童書・童話
私の両親はお人好しなの。それも、超が付くほどのお人好し。
ここだけの話、生まれたての赤ちゃんよりもピュアな存在だと、私は内心思ってるほどなの。少なくとも、六歳の私よりもピュアなのは間違いないわ。
なので、すぐ人にだまされる。
でもね、そんな両親が大好きなの。とってもね。
だから、私が防波堤になるしかないよね、必然的に。生まれてくる妹弟のためにね。お姉ちゃん頑張ります。
でもまさか、こんなことになるなんて思いもしなかったよ。
こんな私が〈聖女〉なんて。絶対間違いだよね。教会の偉い人たちは間違いないって言ってるし、すっごく可愛いモフモフに懐かれるし、どうしよう。
えっ!? 聖女って給料が出るの!? なら、なります!! 頑張ります!!
両親大好きっ子平民聖女様と白いモフモフ聖獣様との出稼ぎライフ、ここに開幕です!!
聖女なので公爵子息と結婚しました。でも彼には好きな人がいるそうです。
MIRICO
恋愛
癒しの力を持つ聖女、エヴリーヌ。彼女は聖女の嫁ぎ制度により、公爵子息であるカリス・ヴォルテールに嫁ぐことになった。しかしカリスは、ブラシェーロ公爵子息に嫁ぐ聖女、アティを愛していたのだ。
カリスはエヴリーヌに二年後の離婚を願う。王の命令で結婚することになったが、愛する人がいるためエヴリーヌを幸せにできないからだ。
勝手に決められた結婚なのに、二年で離婚!?
アティを愛していても、他の公爵子息の妻となったアティと結婚するわけにもいかない。離婚した後は独身のまま、後継者も親戚の子に渡すことを辞さない。そんなカリスの切実な純情の前に、エヴリーヌは二年後の離婚を承諾した。
なんてやつ。そうは思ったけれど、カリスは心優しく、二年後の離婚が決まってもエヴリーヌを蔑ろにしない、誠実な男だった。
やめて、優しくしないで。私が好きになっちゃうから!!
ブックマーク・いいね・ご感想等、ありがとうございます。誤字もお知らせくださりありがとうございます。修正します。ご感想お返事ネタバレになりそうなので控えさせていただきます。
敵国軍人に惚れられたんだけど、女装がばれたらやばい。
水瀬かずか
BL
ルカは、革命軍を支援していた父親が軍に捕まったせいで、軍から逃亡・潜伏中だった。
どうやって潜伏するかって? 女装である。
そしたら女装が美人過ぎて、イケオジの大佐にめちゃくちゃ口説かれるはめになった。
これってさぁ……、女装がバレたら、ヤバくない……?
ムーンライトノベルズさまにて公開中の物の加筆修正版(ただし性行為抜き)です。
表紙にR18表記がされていますが、作品はR15です。
illustration 吉杜玖美さま
【完結】私を虐げる姉が今の婚約者はいらないと押し付けてきましたが、とても優しい殿方で幸せです 〜それはそれとして、家族に復讐はします〜
ゆうき@初書籍化作品発売中
恋愛
侯爵家の令嬢であるシエルは、愛人との間に生まれたせいで、父や義母、異母姉妹から酷い仕打ちをされる生活を送っていた。
そんなシエルには婚約者がいた。まるで本物の兄のように仲良くしていたが、ある日突然彼は亡くなってしまった。
悲しみに暮れるシエル。そこに姉のアイシャがやってきて、とんでもない発言をした。
「ワタクシ、とある殿方と真実の愛に目覚めましたの。だから、今ワタクシが婚約している殿方との結婚を、あなたに代わりに受けさせてあげますわ」
こうしてシエルは、必死の抗議も虚しく、身勝手な理由で、新しい婚約者の元に向かうこととなった……横暴で散々虐げてきた家族に、復讐を誓いながら。
新しい婚約者は、社交界でとても恐れられている相手。うまくやっていけるのかと不安に思っていたが、なぜかとても溺愛されはじめて……!?
⭐︎全三十九話、すでに完結まで予約投稿済みです。11/12 HOTランキング一位ありがとうございます!⭐︎
【完結】テルの異世界転換紀?!転がり落ちたら世界が変わっていた。
カヨワイさつき
BL
小学生の頃両親が蒸発、その後親戚中をたらいまわしにされ住むところも失った田辺輝(たなべ てる)は毎日切り詰めた生活をしていた。複数のバイトしていたある日、コスプレ?した男と出会った。
異世界ファンタジー、そしてちょっぴりすれ違いの恋愛。
ドワーフ族に助けられ家族として過ごす"テル"。本当の両親は……。
そして、コスプレと思っていた男性は……。
【完結】婚約者が好きなのです
maruko
恋愛
リリーベルの婚約者は誰にでも優しいオーラン・ドートル侯爵令息様。
でもそんな優しい婚約者がたった一人に対してだけ何故か冷たい。
冷たくされてるのはアリー・メーキリー侯爵令嬢。
彼の幼馴染だ。
そんなある日。偶然アリー様がこらえきれない涙を流すのを見てしまった。見つめる先には婚約者の姿。
私はどうすればいいのだろうか。
全34話(番外編含む)
※他サイトにも投稿しております
※1話〜4話までは文字数多めです
注)感想欄は全話読んでから閲覧ください(汗)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる