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自業自得だけど後悔はしていない
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今日もしっかり早朝出勤、うんうん偉いね俺!
きちんと起きたらシャワー浴びて念入りに泡泡してきたし、この執務室の風通しはバッチリだし、うん完璧のはず!
・・・完璧だと思うんだけど、いつもレスト副団長はすんごい顔するんだよね。イケメンなのにあの顔いいのかな?
とりあえず早く来たんだから書類片すかぁ。
「っっ!?」
椅子に座ったまま斜め後ろにグッと伸びをしたらめっちゃ腰に響いた。。。あまりの痛さというか、鈍痛に声すら出なかった。一応お手製の湿布薬貼ってきてるけど、昨日ちょっとやりすぎちゃったもんねぇ。そりゃ腰に来るよ。・・・気持ち良かったから後悔はしてないよ、うん。
・・・でも今日は真面目に大人しくしてよう。俺は今日書類を全部片すよ?明日にはまた増えてるんだけどね。
とか思っていたら午後から途端に忙しくなってしまった。
先日から国内の東部地域の豪雨で被害が出てしまった。山奥の村に続く唯一の街道が崖崩れで塞がってしまったことと、また途中にある川が増水で橋が流されてしまった。氾濫は小規模だった事、また村や家屋から離れていてまだ被害の全貌は明らかになっていないが人や家畜への被害は無いだろうと言うのがせめてもの救いだ。
うーん、思っていたより被害が出るのが早かったなぁ。
でもこの為に昨日チームリーダー達に派遣団員の選抜お願いして回ってたんだよね、ふふふ、俺ってやっぱり出来る奴だよね?でも今日の5時までって伝えたから早くしてってハト飛ばさないと。
ハトと言うのは特殊な手紙のことである。
魔法で作った紙に宛先内容差出人を決まった指定書式で書いて魔力を通すと鳩の形になって宛先の所まで飛んでいき手紙に形に戻る便利な魔道文具である。
そして案の定王城で対策本部の会議で招集がかかっている。
被害の全貌がわかってないのに王城の会議室で会議なんてやってられるか!不明点しかない中で何やってんの?どうせ一陣は騎士団なんだよ、言わずもがななんだよ、そもそも騎士団の詰所から王城までは距離があるんだコノヤロウ!
っていう本音があるので俺は王城に来はしたものの会議室には目もくれず、魔法研究棟に向かう。
因みにレスト副団長には俺の代わりに無駄な会議に出て貰うので王宮までは一緒に来た。もちろん彼は朝一で俺にものすごい顔を披露している。イメケンなのに勿体ないねー。でもきっと彼も適当な理由つけて会議の最中に出てくるよねー。
さて、目的の魔法研究棟は王宮の敷地内の端っこに建っている。俺の名誉のために言っておくがイルに逢いに来たわけじゃないぞ。
きちんと騎士団の団長としてのお仕事だ!
ここにはな、天候や地盤に関して研究している学者がいることを俺は知っているのだ。自然現象等は人の立ち入る範疇では無い、と忌避するものも居るのは知っているが、天候予測に関しては的中率が6割以上だというのも俺は知っているんだ。
俺も山林の奥の村の出身だから大まかなら空を読むことも出来るが、専門の研究者にはまだまだだと思う。
っていうか俺の的中率なんてものはなくてはっきりこれだ!っていう兆候がないと分かんないしね。
何が言いたいかというと、無闇に行って二次被害を出さないようにこれからの天候や緩い地盤の場所など危険が予測される場所を博士に伺いに来たのである!こういう事は専門に研究してる人に聞くのが1番なのです!
安全第一!命を大事に!これ大事!
んでそのお目当てのクラウド爺ちゃんが居るのは塔の最上階の5階である。もちろんその5階には階段で登るしかなくて、ぁ、もしかしたらその上の屋上かも知れないとか思ったりもしたけど、こ、腰が痛いのは自業自得だし、湿布も効いて来ていて朝よりは楽になってきたし、よし!登るぞ!
俺が気合いを入れた時、キィ、と塔の扉が開いて愛おしの人が現れた。
きちんと起きたらシャワー浴びて念入りに泡泡してきたし、この執務室の風通しはバッチリだし、うん完璧のはず!
・・・完璧だと思うんだけど、いつもレスト副団長はすんごい顔するんだよね。イケメンなのにあの顔いいのかな?
とりあえず早く来たんだから書類片すかぁ。
「っっ!?」
椅子に座ったまま斜め後ろにグッと伸びをしたらめっちゃ腰に響いた。。。あまりの痛さというか、鈍痛に声すら出なかった。一応お手製の湿布薬貼ってきてるけど、昨日ちょっとやりすぎちゃったもんねぇ。そりゃ腰に来るよ。・・・気持ち良かったから後悔はしてないよ、うん。
・・・でも今日は真面目に大人しくしてよう。俺は今日書類を全部片すよ?明日にはまた増えてるんだけどね。
とか思っていたら午後から途端に忙しくなってしまった。
先日から国内の東部地域の豪雨で被害が出てしまった。山奥の村に続く唯一の街道が崖崩れで塞がってしまったことと、また途中にある川が増水で橋が流されてしまった。氾濫は小規模だった事、また村や家屋から離れていてまだ被害の全貌は明らかになっていないが人や家畜への被害は無いだろうと言うのがせめてもの救いだ。
うーん、思っていたより被害が出るのが早かったなぁ。
でもこの為に昨日チームリーダー達に派遣団員の選抜お願いして回ってたんだよね、ふふふ、俺ってやっぱり出来る奴だよね?でも今日の5時までって伝えたから早くしてってハト飛ばさないと。
ハトと言うのは特殊な手紙のことである。
魔法で作った紙に宛先内容差出人を決まった指定書式で書いて魔力を通すと鳩の形になって宛先の所まで飛んでいき手紙に形に戻る便利な魔道文具である。
そして案の定王城で対策本部の会議で招集がかかっている。
被害の全貌がわかってないのに王城の会議室で会議なんてやってられるか!不明点しかない中で何やってんの?どうせ一陣は騎士団なんだよ、言わずもがななんだよ、そもそも騎士団の詰所から王城までは距離があるんだコノヤロウ!
っていう本音があるので俺は王城に来はしたものの会議室には目もくれず、魔法研究棟に向かう。
因みにレスト副団長には俺の代わりに無駄な会議に出て貰うので王宮までは一緒に来た。もちろん彼は朝一で俺にものすごい顔を披露している。イメケンなのに勿体ないねー。でもきっと彼も適当な理由つけて会議の最中に出てくるよねー。
さて、目的の魔法研究棟は王宮の敷地内の端っこに建っている。俺の名誉のために言っておくがイルに逢いに来たわけじゃないぞ。
きちんと騎士団の団長としてのお仕事だ!
ここにはな、天候や地盤に関して研究している学者がいることを俺は知っているのだ。自然現象等は人の立ち入る範疇では無い、と忌避するものも居るのは知っているが、天候予測に関しては的中率が6割以上だというのも俺は知っているんだ。
俺も山林の奥の村の出身だから大まかなら空を読むことも出来るが、専門の研究者にはまだまだだと思う。
っていうか俺の的中率なんてものはなくてはっきりこれだ!っていう兆候がないと分かんないしね。
何が言いたいかというと、無闇に行って二次被害を出さないようにこれからの天候や緩い地盤の場所など危険が予測される場所を博士に伺いに来たのである!こういう事は専門に研究してる人に聞くのが1番なのです!
安全第一!命を大事に!これ大事!
んでそのお目当てのクラウド爺ちゃんが居るのは塔の最上階の5階である。もちろんその5階には階段で登るしかなくて、ぁ、もしかしたらその上の屋上かも知れないとか思ったりもしたけど、こ、腰が痛いのは自業自得だし、湿布も効いて来ていて朝よりは楽になってきたし、よし!登るぞ!
俺が気合いを入れた時、キィ、と塔の扉が開いて愛おしの人が現れた。
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