私が産まれる前に消えた父親が、隣国の皇帝陛下だなんて聞いてない

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 ハミルトン侯爵家のアリスはレノワール王国でも有数の優秀な魔法士で、王立学園卒業後には婚約者である王太子との結婚が決まっていた。

 しかし、王立学園の卒業記念パーティーの日、アリスは王太子から婚約破棄を言い渡される。
 王太子が寵愛する伯爵令嬢にアリスが嫌がらせをし、さらに魔法士としては禁忌である『魔法を使用した通貨偽造』という理由で。
 
 身に覚えがないと言うアリスの言葉に王太子は耳を貸さず、国外追放を言い渡す。

 

 翌日、アリスは実父を頼って隣国・グランディエ帝国へ出発。
 パーティーでアリスを助けてくれた帝国の貴族・エリックも何故か同行することに。

 祖父のハミルトン侯爵は爵位を返上して王都から姿を消した。

 アリスを追い出せたと喜ぶ王太子だが、激怒した国王に吹っ飛ばされた。
 「この馬鹿息子が!お前は帝国を敵にまわすつもりか!!」


 
 一方、帝国で仰々しく迎えられて困惑するアリスは告げられるのだった。

  「さあ、貴女のお父君ーー皇帝陛下のもとへお連れ致しますよ、お姫様」と。




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