【※R-18】振られた恋の復讐で、組織の男を全員味見させていただきます。

トライアングル

「あんた、鈴宮すずみやさんとも寝たのかよ。とんだ淫乱女だな。」

吐き捨てるように言った水崎みずさきに、一瞬驚いて言葉が出ない。
仕事終わり、帰宅すると彼が部屋の前で待ち伏せていた。廊下で騒ぐわけにもいかず、ひとまず彼を部屋に入れる。

自分からセフレになろうなんて言っておいて、私を清純な女だとでも思っていたのだろうか？
男という生き物は、時々こんなふうに道理の通らない幻想を抱く。

セフレとして都合良く扱い抱き潰しておきながら、自分だけに忠誠を誓うのが当然だとでも思っているような態度。

「私たちってセフレだよね。私に本命の男がいたって、水崎君は怒る権利ないでしょう。」

性奴隷か何かだと思っているような彼の高圧的な態度に、さすがに腹が立った。

「本命の男・・・・？鈴宮さんがあんたの本命だっていうわけ？」

ぶっ飛んだ男とは思っていたけれど、ここまでだったとは。
彼を怒らせると怖い。本能的に私はそう察知していた。

「そんなの絶対に許さない。あんたは俺のもんだ。」

（もしかして水崎君って・・・・私のこと本気で好きなんじゃない・・・？）

水崎の怒りように、私は身勝手な解釈を施す。
どうでもいいセフレならば、誰に取られようがこんなふうに怒ったりしないはずだ。

何事もヘラヘラ笑ってかわしてしまう、本気を見せない彼が私に執着して怒りを露わにしている。

「俺とのエッチが一番気持ちイイでしょ？」

「そういう問題じゃないよ。」

「俺から離れられないように、たっぷり愛してあげなきゃね？」

（水崎君・・これ絶対私のこと好きじゃん・・・・？！）

男に執着されることに慣れていない私は、呑気にも心底喜んでしまっている。

「今夜は鈴宮さんが部屋に来るから、時間ないの。ごめんね。」

優越感に浸りながら水崎の誘いを断ると、彼は強引に私をベッドに押し倒した。

「じゃあ俺らがエッチしてるとこ鈴宮さんに見せてあげようか？悪いけど俺は譲る気ないから。」

（絶対私のこと好きじゃん・・・・！！！）