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♢『一線』(SIDE 美那 弥一)※R-18 美容師Xデザイナー
しおりを挟む~~~~登場人物~~~~
♢美那 弥一(みな やいち) 45歳
ヘアサロンを30店舗経営している美容師。同級生組からは「みな」と呼ばれている。
がっしりとした筋肉質な体に、ウェーブのかかった長い黒髪を一本にまとめている。
プロレスラーみたい、と創生にいつも胸を揉まれている。セクシーなガテン系。
面倒見が良い。男気があり、面倒見がよく、社員、後輩にも慕われている。
弟の子供の面倒を見ることが多い。自分が甘えられるのは唯一創生だけ。
♢幸田 創生(さきた そうせい)45歳
45歳には見えない年齢不詳の男。
出生の謎がある、どこかの国のハーフらしく、そのせいなのか、体質なのか髪は子供の頃から白髪。
綿飴のような髪型。ふわりとした前髪のボブヘア。
童顔でいまだに学生に間違われることもあるほど。
航空会社の制服を手がける。
眠そうにぼんやりしていることが多い。ふわーっとゆっくり喋る。スローペース。
デザイナーだが、自分の着る服にはあまり興味がなく、オーバーサイズのニットばかり着ている。
~~~~~~~~~~~
『一線』(SIDE 美那 弥一)
創生の仕事で、沖縄へ行くことになった。
思えばサロンを経営するようになってから、まとまった休暇は取っていない。
たまには休むようにと口うるさく言われるほど、社員たちも成長して頼もしくなっていた。
沖縄にあるホテルの制服をデザインしてほしいという依頼。
同じタイミングで元就も仕事で沖縄へ行くと言うので、亜弥も合流して4人で南国の雰囲気を満喫することにした。
「・・・眠い。」
時差があるわけでもないのに、創生は相変わらずの睡眠モードで目蓋が重い。
元就と亜弥の部屋は、廊下を挟んで向かい側。
創生に仕事を依頼したホテルが配慮してくれたので、彼らも同じフロアのスイートルームに宿泊することになった。
19時に下のレストランで待ち合わせ。
目の前にビーチが見えるホテルのラウンジは、最高の眺めだ。
まだ一時間ほど時間があるけれど、創生が本格的に寝てしまう前に、彼らを誘ってビーチを見に行こうと提案した。
「美那・・・眠い・・・」
創生の手を引いて、亜弥と元就の部屋のブザーを鳴らそうと扉の前に立つ。
その瞬間、中から声が響いてきてギクリとした。
「あ・・元就ぃ・・・イイ・・・もっとぉ・・・」
「亜弥・・・そんなに締めるな・・・力・・抜いてくれ・・・ッ」
「ダメ~ッ、出ちゃう・・出ちゃう・・・ぅ・・・イク~~!!」
叫ぶような彼らの声に、無理矢理押さえ込んでいた欲望が触発された。
今まで抑えこめていたことが奇跡みたいに、激しい欲情が俺の身を突き動かす。
創生の手を引いて、急いで部屋の中に戻ると、彼の唇に自分の唇を重ねた。
彼の意思を確かめるべきだと頭では思っているのに、止めることが出来なかった。
創生は、硬直したように黙って立っている。
唇を離して彼の顔を見ると、耳まで真っ赤にして目を見開いていた。
初めて見る表情。
ダメだ、止まらない。
もう一度唇を重ねると、彼の口の中に舌を挿入した。
「・・・ふ・・・ッ・・・・・み、な・・・ッ」
彼が苦しそうに息を吸う。
唇を離してもう一度彼の表情を見ると、真っ赤な顔のまま目を潤ませていた。
抱き抱えてベッドへ運ぶ。
彼は何も言わず、ハァハァ、と肩で呼吸していた。
「創生・・・お前に触れたい・・・・」
「・・・・美那・・・・」
「お前とセックスしたい・・っ・・・本当は、ずっと・・・したかった・・・」
彼は緊張しているのか怖いのかわからない表情で、俺の目を見つめたまま、コクリと深く頷いた。
彼が好んでよく着る服は、オーバーサイズのゆったりと着れるものばかりだ。
沖縄は暑いけれど、紫外線が強いからと彼はTシャツの上にオーバーサイズのパーカーを羽織っている。
ますます幼く見える服装で、とても可愛い。
乳首が透けていやらしいと亜弥に一蹴されたTシャツを脱ぎ捨てる。
上半身があらわになると、ベッドに寝転んだ創生の息がさらに荒くなった。
怖いのだろうか。
少し落ち着かないと、彼が怖がることをしてしまうかもしれない。
そんな余裕はもちろんないけれど、初めてのセックスで彼を怖がらせるようなことはしたくない。
固まったまま動かない創生は、黙って俺を見上げていた。
「創生、」
「美那・・・・」
パーカーを脱がせると、彼が観念したようにTシャツを脱いだ。
亜弥と元就の気持ち良さそうな声が、頭から離れない。
大好きな人と身体をつなげる行為は、それほどまでに快楽を伴うものなのか。
創生の胸の突起に手を触れると、彼がびくっと大きく身体を震わせた。
「~~ッ・・・・ん・・・」
ハァハァ、と細切れに小さく呼吸を繰り返している彼の口から、声が漏れる。
俺はもうたまらなかった。
押さえつけてきた欲望が爆発する。暴走してしまいそうなほど、激しい欲求が下半身を大きく膨らませた。
「・・・っあ・・・・ん~~っ」
突起を舌で舐めると、彼は声を押し殺して耐えている。
可愛い。
たまらなく可愛い
創生。
彼が好き過ぎて、どうにかなってしまいそうだ。
彼の下半身が反応している。
彼に覆いかぶさっている俺の足に、彼の硬くなったモノが触れた。
「あ・・っ・・・やだ・・・」
手で握るように触れると、彼は腰を動かした。
ジッパーを下げてズボンを下着ごと下ろすと、彼が腕で顔を覆う。
「創生、好きだ。」
彼のペニス。触れるなんて夢みたいだ。
何度も何度も想像の中で犯した彼の身体。
想像の何百倍も官能的で俺の欲望を煽る、創生の肉体。
反りたったペニスの先からは先走りが溢れ出していた。
彼が俺に触れられて興奮している。
その事実だけで、射精してしまいそうなほど、俺のペニスは膨れ上がっていた。
彼のペニスを手で握ると、苦しそうな声が大きくなった。
「ん・・・ぅ_・・・ん~~っ」
上下に動かす。
「創生・・・創生・・・」
何度も名前を呼ぶと、腕で顔を覆ったままの彼が、こちらへ視線をむけた。
「ん~~~っ、・・・やだ・・」
目が合うと彼の顔がまた真っ赤に染まった。
「・・・ッ・・・・恥ずかしい・・・よ・・ぉ・・・」
彼の目から涙が溢れる。
「創生・・・可愛いよ・・・そんなに煽らないでくれ・・・」
彼のペニスをゆるゆると優しく動かす。
「やだ・・あ・・・ッ・・美那・・・ぁ・・・んんっ・・・!!」
彼は俺の手の中に射精した。
俺はもう我慢の限界で、理性を失いつつあった。
創生の中に俺のペニスをねじ込んで、彼の中で射精したい。
「創生・・・大丈夫だから、俺に全部見せてくれ。」
妙に頭が冴える。
ハァ、ハァ、という自分の呼吸音が頭に大きく響いている。
一度射精して落ち着いたのか、創生の身体の緊張はほぐれたようだった。
じっくりと時間をかけて創生の中をほぐす。
何度もペニスを挿入したい衝動に駆られながら、呼吸を整えて押さえ込んだ。
彼のアナルがほぐれて奥まで指がすんなりと入るようになると、気持ち良いところに当たるのか、彼が腰を揺らして俺を煽る。
見ると創生のペニスはまた硬く立ち上がり熱を帯びていた。
「創生・・・挿れるよ。」
ペニスを彼のアナルにあてがう。
ようやく彼と繋がることができる。
グッと腰に力を入れ押し進めると、グググと少しずつ彼の中に吸い込まれるようにペニスが入り込む。
「ああぁ・・・ッ」
気持ち良すぎて声が出る。
亜弥や元就の、声の理由がやっとわかった。
「ん・・・~~~~ッ」
じっくり解したからか、創生もリラックスした状態で俺を受け入れてくれたようだ。
最奥まで入ると、吸い込まれるような感覚で中が締まって、快感に声が上ずってしまう。
「あぁ~~、ダメだ、創生・・・」
射精感を抑えて、やり過ごすと、今度はゆっくりと引き抜く。
「美那・・ぁ・・・」
「創生・・・っ」
好きすぎて、幸せすぎて、涙が出そうになる。
少しずつ腰を早めていくと、もう止まらなくなってしまった。
「ん・・・ぁ・・・っあ・・・みなぁ・・・」
腰が止まらない。
「あぁ~~創生、創生・・・・っ・・・好きだ・・・好きだ・・・!!」」
もう持たない。こんなに気持ちイイことが、あるなんて知らなかった。
創生の中で射精したい。
創生を俺のペニスでイかせたい。
創生と一緒に・・・・
「あぁ、あ~~、気持ちイイ・・・・あぁ・・・創生、」
「美那・・・・・っ、うう~~~ッ、あ~~・・・ッ!!!」
彼が一際高い声で長く叫んだ。
「あぁぁ~~~~~、創生、創生・・・出る・・・中に出すよ・・・っうぅッ!!!!」
愛する人の奥深くに、思い切り射精する快楽は、言葉で表せないほど強烈だった。
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