【※R-18】私のイケメン夫たちが、毎晩寝かせてくれません。

『新しい扉』

真琴まことがベッドの下から取り出したのは、男性のアレの像かたちをした、所謂いわゆるディルドというやつだった。
その他にも、見たこともない玩具がたくさん収納されている。


（大人のおもちゃだぁ・・・・！本物見たの初めて・・・・！）

感動して必要以上にあれこれと見入っている自分に喝を入れ、これらをどう使えば良いのか答えを求めて真琴を見る。


（挿れたい、じゃなくて、挿れて欲しいって・・・言ったよね・・・・？）

衝撃的な夫の言葉を脳内で再生しながら、彼の返事を待った。


「俺・・繭まゆにここを弄いじられたい・・・こっちの方が感じるから・・・繭にシて欲しい・・・ダメ・・・？」

（出た！上目遣い・・・・！！もちろんYES！！やらせていただきます・・・・！！）

可愛い夫の頼みであれば、私に出来ることは何でもしてあげたい。
それが本心だった。


桜雅おうがとエネ○グラを使った夜の記憶が、頭をチラつく。
あの夜、彼は想定外の妊娠をした。

真琴とはまだ、子どもを持つことについてきちんと話し合っていない。

婚姻関係を結ぶにあたり、私たち家族は皆、男性を「妊娠」可能にする薬を投与されている。
お互いの体液が混ざり合い、それが真琴の体内に入り込む事態になれば、妊娠の可能性があるのだ。
彼がまだ子どもを望まないのであれば、妊娠に注意しなければならない。


「真琴君、気をつけてしないと・・・赤ちゃん出来ちゃうかも。」

まだ若い上に、夫になったばかりの彼が、予期せぬ妊娠に悩むことだけは避けたかった。


「繭・・・俺、赤ちゃん・・欲しい・・・俺の中に、繭の・・・いっぱいちょうだい・・・。」

（私の・・・！？いや、これ私のじゃないけど・・・しかも私、まだほとんど真琴君に触れられてないんですけど・・・？！）

内心ツッコミを入れながら、手に取った大人のおもちゃをマジマジと見つめる。


「繭・・・お願い・・・早くちょうだい・・っ」

私は可愛い夫のおねだりを跳ね除ける術を持たず、彼に導かれるまま新しい世界の扉を開いた。