Perfect Beat！

music.14 初めて（SIDE 陸） ※R-18

三幸の舌が、俺の口の中に入ってくる。

大人のキス。

ファーストキスからのステップアップが早すぎて、ついていけない。
俺はもう、彼に身を委ねるしか出来なかった。

三幸の指が、俺の後頭部を押さえる。
より深い口付けに、クラクラと目が回った。

「ん・・っ・・あ・・・」

自分の口から初めて聴くような甘ったるい声が出た。

「あ・・やだ・・・っ・・・」

下半身が反応しているのが恥ずかしくて、腰をひく。

「陸・・・」

彼が俺の名前を呼ぶ。
嬉しくて恥ずかしくて気持ち良くて、
俺は今にも叫び出しそうだった。

三幸とキスするの・・・気持ちイイ・・・

こんな気持ちは初めてで、もっとベタベタ彼の身体中に触れたいという欲望と、
恥ずかしくて今にも逃げ出したいという弱気な自分が闘っていた。

シャツの下に、三幸の手が入り込んできて、誰にも触れられたことのない部分に触れてくる。

誰かにこんな風に触られるのは初めてなのに、もっとシて欲しいと思う。
三幸だから、そう思うのかもしれない。

「もっとシて・・・」

彼が驚いたように俺を見て、唇を真っ赤な舌でゆっくりと舐めた。
スイッチが入ったように、彼は俺の腰を両手で引き寄せる。

「お前、シたことあるのか？」

あっという間にソファーに押し倒されて、三幸が上から俺を見下ろしていた。

「な・・・ない・・・・こんなの・・初めて・・・」

「じゃあ、優しくしてやらないとな。」

三幸が俺のベルトに手をかけて、あっという間に剥き出しにされる。
勃起した自分のペニスを誰かに見られることがこんなに恥ずかしいなんて。

恥ずかしくて逃げ出したい気持ちでいっぱいになりながら、俺は真っ赤な顔を腕で覆った。