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第三十九話 学園再開 グレース視点
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全く、どいつもこいつも使えない!私の命令をちゃんと、実行して、達成するものはいないのかしら?
グレースは机に向かい、何やら計画をたてている。
しかし、あのクズヘンリーが私の為に働くと言っていたから、少しは戦力になるはずよ。今回の作戦では、魔動師は使えないものね。あいつは頭はあれだけど、剣の腕はたつものね。よし、それで、あとは、魔法を封じる魔石よね……アルフレッドを足止するには、やっぱり沢山用意しないとね。普通は三つの魔石で封じてやれば良いみたいだけど、あの化け物は普通の力では簡単に魔石を破壊するわ……。5倍よ!十五の魔石で、より強力になるように配置して、三十倍以上の力で封じれば、あのクソ王子も封印出来るはずよ。
グレースは自らの計画の完璧さに、笑いを堪えながら紙にまとめていく。
まだよ、まだ。穴が無いようにしっかりと計画を練るのよ、グレース。
前回の暗殺失敗により、国内の暗殺者はかなりの数が粛清されてしまったのよね。でも、国外にはまだまだ手練れの暗殺者がいるから、それを雇えばいいのよ。それに、お金がかなりかかっても、アルフレッドが死ねば、利権を奪い取り、すぐにでも取り返す事が出来るはずよ。
悪魔のようなニヤケ顔で、机に向かうグレース。
これで、上手く行くはずよ。
グレースはヘンリーを部屋に呼び、計画を実行に移す!
~~~学園再開の日~~~
虐殺を特等席で観るために、講堂の天井裏に、グレースは隠れていた。
学園長をはじめ、ヘンリー以外の生徒全てを虐殺する計画は、アルフレッドの力により阻止され、高いお金を払い雇った暗殺者はことごとく殺されてしまった……
「う、嘘よ!なんで!なんで?三十倍以上の出力よ!伝説の魔道師も魔力を出せなくなるはずの結界なのよ!それを……。」
「ふむ、やはりお前か?」
「ひ!」
グレースの潜む場所に現れたアルフレッドは、グレースの動きを魔法で止める!
「な、なにするのよ!レディにこんなことして、変態!」
アルフレッドがグレースを捕らえているところを、後ろからヘンリーが切りかかる!
「おっと!」
アルフレッドはヒラリとヘンリーの剣を躱し、ヘンリーの手足を吹き飛ばす!
「うぐっ!アルフレッド!お前を殺さないと俺は……。」
そこへローラが現れ、叫ぶ!
「あ、アルフレッド!そこまでにして!」
「ん?私の命を取りに来た者達なのだぞ?」
「お、お願いいたします。この二人だけは殺さないで下さい。」
必死に、ローラが二人の命を助けて欲しいと懇願する!
「よし、では助けてやろう!ただ、助けるのは一人だけだ!さぁ、ローラ!選べ!」
「で……では。」
グレースは机に向かい、何やら計画をたてている。
しかし、あのクズヘンリーが私の為に働くと言っていたから、少しは戦力になるはずよ。今回の作戦では、魔動師は使えないものね。あいつは頭はあれだけど、剣の腕はたつものね。よし、それで、あとは、魔法を封じる魔石よね……アルフレッドを足止するには、やっぱり沢山用意しないとね。普通は三つの魔石で封じてやれば良いみたいだけど、あの化け物は普通の力では簡単に魔石を破壊するわ……。5倍よ!十五の魔石で、より強力になるように配置して、三十倍以上の力で封じれば、あのクソ王子も封印出来るはずよ。
グレースは自らの計画の完璧さに、笑いを堪えながら紙にまとめていく。
まだよ、まだ。穴が無いようにしっかりと計画を練るのよ、グレース。
前回の暗殺失敗により、国内の暗殺者はかなりの数が粛清されてしまったのよね。でも、国外にはまだまだ手練れの暗殺者がいるから、それを雇えばいいのよ。それに、お金がかなりかかっても、アルフレッドが死ねば、利権を奪い取り、すぐにでも取り返す事が出来るはずよ。
悪魔のようなニヤケ顔で、机に向かうグレース。
これで、上手く行くはずよ。
グレースはヘンリーを部屋に呼び、計画を実行に移す!
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「う、嘘よ!なんで!なんで?三十倍以上の出力よ!伝説の魔道師も魔力を出せなくなるはずの結界なのよ!それを……。」
「ふむ、やはりお前か?」
「ひ!」
グレースの潜む場所に現れたアルフレッドは、グレースの動きを魔法で止める!
「な、なにするのよ!レディにこんなことして、変態!」
アルフレッドがグレースを捕らえているところを、後ろからヘンリーが切りかかる!
「おっと!」
アルフレッドはヒラリとヘンリーの剣を躱し、ヘンリーの手足を吹き飛ばす!
「うぐっ!アルフレッド!お前を殺さないと俺は……。」
そこへローラが現れ、叫ぶ!
「あ、アルフレッド!そこまでにして!」
「ん?私の命を取りに来た者達なのだぞ?」
「お、お願いいたします。この二人だけは殺さないで下さい。」
必死に、ローラが二人の命を助けて欲しいと懇願する!
「よし、では助けてやろう!ただ、助けるのは一人だけだ!さぁ、ローラ!選べ!」
「で……では。」
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