完】異端の治癒能力を持つ令嬢は婚約破棄をされ、王宮の侍女として静かに暮らす事を望んだ。なのに!王子、私は侍女ですよ!言い寄られたら困ります!

マリアはエネローワ王国のライオネル伯爵の長女である。

ある日、婚約者のハルト=リッチに呼び出され、婚約破棄を告げられる。

理由はマリアの義理の妹、ソフィアに心変わりしたからだそうだ。

ハルトとソフィアは互いに惹かれ、『真実の愛』に気付いたとのこと…。

マリアは色々な物を継母の連れ子である、ソフィアに奪われてきたが、今度は婚約者か…と、気落ちをして、実家に帰る。

自室にて、過去の母の言葉を思い出す。

マリアには、王国において、異端とされるドルイダスの異能があり、強力な治癒能力で、人を癒すことが出来る事を…

しかしそれは、この国では迫害される恐れがあるため、内緒にするようにと強く言われていた。

そんな母が亡くなり、継母がソフィアを連れて屋敷に入ると、マリアの生活は一変した。

ハルトという婚約者を得て、家を折角出たのに、この始末……。

マリアは父親に願い出る。

家族に邪魔されず、一人で静かに王宮の侍女として働いて生きるため、再び家を出るのだが………



この話はフィクションです。

名前等は実際のものとなんら関係はありません。
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