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王との対決!そして、

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「王よ!大人しく私に降ってください!」

王は聞く耳を持たないと言わんばかりに、鋭い爪で切りかかる! 

「王よ、あなたはなぜ美しいこの国を破壊するのです?」

「破壊?何の話だ!」

王の爪を剣で受け流す!

「魔の森伐採や、シレーヌ砂漠化、オートモンターニユ山崩落も、王の企みだろう!」

「は!何を言うかと思えば、わしの国で、わしの物をどうしようと、わしの勝手だろう!必要なら山も崩すし!大地も掘り返す!魔物の森なんて焼き払えば早かったのう!」

次々と巨大な火の玉を飛ばしながら、王は饒舌になる!

「やはり、全てはあなたの仕業だったのですね。」

「ふん!お前もよくわしの言うことを聞いていたのにな、何処で知恵をつけたのか!魔王のようにわしの邪魔をするな!」

「な、何の話?」

「そうか、気づいてないのか?がははは、『魔の森伐採や、シレーヌ砂漠化を止めなければ人類を滅亡させる』などと言うから、バカな聖騎士達を派遣して、殺してやったのよ!」

「そ、そんな……私は自然を、国を……魔王は……そのために滅亡させるなどと…」

「がはははは!よほど己のバカさ加減がショックのようじゃの!」

王は竜のシッポでマリアを殴り、地面に叩きつけた!

「ぐぁっ!そ、それじゃあ、オリビエ、ルジューロ、アリシアは何のために…。」

「ん?犬死にじゃのう♪」

「ゆ、許さん!」

マリアはボロボロになった体で、王に切りかかる!

「おっと、当たらん、当たらん!」

王は、巨大な体に似つかわしくない動きでマリアの剣をかわす。

「がははははははっ…、、!な、何をした、」

マリアは王が大きな口を開いて笑ったところを見逃さず、生命の種を投げ込んむ。

「はぁ、はぁ、はぁ、せ、生命の種を飲ませたわ……。」

「生命の種?」

「こ、これで貴方はおしまいよ!」

「な、なにを、いっ、て、る……、ぐ、ぐがぁ…、わ、わしは死にたくな、い」

「大丈夫、死ぬ訳ではないわ、貴方にもこの国の自然を守るために、協力してもらうから。」

国王の体は、みるみる萎んで、小さな木の実になってしまった。

「生命の種は生き物に与えてしまうと、その生命を凝縮して、樹木の種になるそうよ。貴方が壊したシレーヌを一緒に緑化しましょうね。」

こうして国王は倒れ、マリアが代わりに国を率いる事となる。

国王の種はシレーヌに植えられ、樹木として緑化の一端を担い、砂漠の町は息を吹き替えした。






~~~終わり~~~


ここまで読んで下された読者の皆様には感謝致します。拙い文章でしたが、楽しんで頂けたら幸いです。
よろしければ、また他のお話で、よろしくお願いいたします。

お気に入りにして頂けた方には、とても励みになりました。感謝致します。






















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