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王国軍との戦い!

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100万の軍勢と魔物使いによる1万の魔物の群れ、これは、一国を落とすには十分な数と言えるだろう……そんな数を前に、マリアは、落ち着いていた。

「さて、皆、私は王国軍を誰も死なせたくないの……ガブリエルは思うところはあるのはわかるけど、私に免じてここは抑えてくれない?」

「わ、わかりました。といっても私は攻撃魔法得意じゃないので。」

笑い声が皆から出る。マリアからの無茶な注文に皆がかたくなりそうなのをほぐしてくれた感じだ。

こんなに余裕なのは、巨大なソヒーの手のひらに乗っている事により、魔法攻撃はマリア達に届くことはなく、グロームの蔓で、空挺部隊は飛べず、ワイバーン達もすでに身動きを封じていたからである。

「本当に、うちのチームは仕事が早いわね。ありがとう、ソヒー、グローム。」

「まっだぐ、もんずだーづがいの、あらい、りーだーだ!」

「本当だね。僕はこれが終わったらしばらく休ませてもらうよ♪」

「なに言ってるの?シレーヌの緑化もあるでしょ?」

「う~んづぐぼうを、まぢがえだがな?」

「本当に休みなくだからね♪……ま、理想の為に頑張りますよ♪」

「ぢげぇねぇ!」

クレモンが王国兵の場所を、割り出し、ソヒーとグロームが大声で笑いながら、王国軍兵士の足を次々と地面に固定していき、蔓で縛り上げて行く!魔物はというと、ソヒーのあまりの大きさに恐れをなして、魔物使いの支配を解かれ、逃げ出す始末。ガブリエルは皆の集中力が途切れないように、魔法でサポート。ライアンとマルタンは土地勘をいかして、ソヒーとグロームに植物や鉱石の情報を伝えた。こうして、王国軍100万と魔法使いを無力化することに成功した。

「みんな、ありがとう。」

すると、マリア達の目線の先に、ラジェシー王国、国王、ハルト=キーユが現れた。

「こ、国王?浮遊している……。」

「は、わしを戦いには不向きな人間だと思ったか?わしはこの国の王!歴代の王は竜属の血を繋いできた!わしを侮る事は許さん!」

国王はいくつもの魔石を自信の体に取り込むと、紫色の光が眩く放ち、巨大なドラゴンに身を変化させ、炎の息をマリア達に向かって放つ!

「国王!」

ガブリエルが間一髪、結界をはり、マリア達は難を逃れる。

「みんな、ここからは私一人で決着をつけるわ!」

「待って、マリアさんランフォーレグ様から伝言が、」

ルカルゴから話を聞き、

「ありがとう、これで私は心おきなく戦える。」

そう言うと、マリアは魔法で空を飛び、王めがけてソヒーの手から飛びだす!















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