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王都へ

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マリアはライアン、ガブリエル、クレモン、マルタン、ソヒー、グローム、ルカルゴ、の五人と三匹で王都を目指す。
 
辺りを夕日が照らし、真っ赤に染めている。ソヒーから見下ろす景色は雄大で綺麗だった。この国に住む民として、この風景を守りたい。私を殺す為だけに山を崩したあの所業…グランミルパッド達の言っていた大地を掘り返し、シレーヌを砂漠化させた行為、そして、多分、魔の森ランフォーレグを荒らしたのも……全ては王の命令。マリアの心は怒りに震えていた。

「この国の自然や資源はこの地に住む民、鳥、魚、動物、そして、魔物に至るまで、全ての生き物、が幸せに暮らしていく為に守るべきモノ。国王だからと言って、自分勝手に破壊して良いものではないのです。」

「そうですね。彼らを無惨に殺す命令を下したのも、王なのですね。」

ガブリエルはグランミルパッドを殺されたことに怒りと悲しみを感じていた。

日が沈み、辺りはすっかり闇の世界に飲み込まれた頃、遠くに、あまたの光が輝く王都が遠くに見えてくる。

遠くからでも、確認できるそれは、マリア達が向かって来ることを察知して王が100万の王国兵と魔物使いを展開させていることがみてとれた。

「王よ!私は貴方と話をしたくてここへ参りました。話を聞いて頂けないでしょうか?」

マリアの言葉は魔法により拡大されて、王のもとへ届く。

「ふん!マリア、お前は魔物と通じ、魔物と一緒に我が王都に攻め込んだ!そなたはこの国にとっての脅威!皆のもの、マリア達反逆者を殲滅せよ!」

王の命令が下り、マリア達は戦闘を余儀なくされるのであった!











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