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オートモンターニユ山崩落作戦!
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マリア達はシレーヌを緑の大地に蘇えらせる為に奮闘していた頃、オートモンターニユ山の中腹より上では、ラジェシー王国工作部隊が掘削作業を進めていた。
「隊長!作業は予定どおり進んでおります!偵察部隊からの報告に、山の麓に多数のグランミルパッドが確認されています。」
「報告ご苦労!皆、聞いて欲しい!今回の作戦はマリア様がシレーヌ着任前に済ませることが寛容になる!そして、これは国王様から、イデアルを復興なされたマリア様へのサプライズであるから皆気を引き締めて取りかかるように!明朝夜明けと共に決行予定であるから、早急に作業を進めるように!」
イデアルからシレーヌまでは通常12日かかる事から、工作部隊は麓にマリアがいることを知らされず、巨大なグランミルパッドを確認させて、その殲滅の為の作戦と偽って作業を行わせていた。
そうとは知らず、マリア達はシレーヌ緑化の為に土壌改良に励み、その日は就寝したのだった。
翌朝、マリアはただ事ではない爆発音と岩雪崩れの音を、耳にすると、近くにいたライアンの腕を引き、山の麓に空けたトンネルに逃げ込む!
「な、なにが起きたの?」
「マ、マリアお姉ちゃんありがとう。」
「ライアン怪我はない?」
「うん、でも、ソヒーや、グローム、グランミルパッドさんたちが……」
「ええ、でも彼らはこんな事では死なないはずよ。安心して。それよりも、こんな山崩れは普通では起きないわ、何より、岩雪崩れの前に爆発音があったわ、これは何者かによる人災よ。」
「そ、そんな……マリアお姉ちゃんはラジェシーの為に尽くす侯爵様だよ……誰がこんなことを…」
「わからないわ、でもトンネルの反対からでて、シレーヌに戻ればわかるはず。私が向かうから、ライアンはイデアルに土を取りに行ったガブリエルとクレモンに合流して連れてきて頂戴。一人で行けるわね!」
「うん、任しておいて!マリアお姉ちゃんと過ごした日々で少しは僕も成長したからね!」
「頼むわよ!」
マリアは期待してる!と、言わんばかりに、ライアンの肩を力強く叩き、送り出す。マリアとライアンはトンネルの出口からでて、別れると、
「さぁ!ここからは私の戦いね!」
マリアは半分程になったオートモンターニユ山の頂を睨み、駆け出した。
「隊長!作業は予定どおり進んでおります!偵察部隊からの報告に、山の麓に多数のグランミルパッドが確認されています。」
「報告ご苦労!皆、聞いて欲しい!今回の作戦はマリア様がシレーヌ着任前に済ませることが寛容になる!そして、これは国王様から、イデアルを復興なされたマリア様へのサプライズであるから皆気を引き締めて取りかかるように!明朝夜明けと共に決行予定であるから、早急に作業を進めるように!」
イデアルからシレーヌまでは通常12日かかる事から、工作部隊は麓にマリアがいることを知らされず、巨大なグランミルパッドを確認させて、その殲滅の為の作戦と偽って作業を行わせていた。
そうとは知らず、マリア達はシレーヌ緑化の為に土壌改良に励み、その日は就寝したのだった。
翌朝、マリアはただ事ではない爆発音と岩雪崩れの音を、耳にすると、近くにいたライアンの腕を引き、山の麓に空けたトンネルに逃げ込む!
「な、なにが起きたの?」
「マ、マリアお姉ちゃんありがとう。」
「ライアン怪我はない?」
「うん、でも、ソヒーや、グローム、グランミルパッドさんたちが……」
「ええ、でも彼らはこんな事では死なないはずよ。安心して。それよりも、こんな山崩れは普通では起きないわ、何より、岩雪崩れの前に爆発音があったわ、これは何者かによる人災よ。」
「そ、そんな……マリアお姉ちゃんはラジェシーの為に尽くす侯爵様だよ……誰がこんなことを…」
「わからないわ、でもトンネルの反対からでて、シレーヌに戻ればわかるはず。私が向かうから、ライアンはイデアルに土を取りに行ったガブリエルとクレモンに合流して連れてきて頂戴。一人で行けるわね!」
「うん、任しておいて!マリアお姉ちゃんと過ごした日々で少しは僕も成長したからね!」
「頼むわよ!」
マリアは期待してる!と、言わんばかりに、ライアンの肩を力強く叩き、送り出す。マリアとライアンはトンネルの出口からでて、別れると、
「さぁ!ここからは私の戦いね!」
マリアは半分程になったオートモンターニユ山の頂を睨み、駆け出した。
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