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幻聴
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乱暴に奥を突かれる。
「ほら、私は君にこういうことをしても構わないのだろう?」
珍しい、リチャード様の意地悪な声。
揺さぶられながらコクコクと頷く。背中に回した手に、少しだけ力を込めて。
奥…ぐちゃぐちゃ…っ…
あまりに強い刺激に、意識が飛びそうになる。
「本当にいやらしい…」
リチャード様が、首を強く吸う。
「綺麗に跡がついたな」
「あ…そんな…」
その位置では、服で隠せない…
困ってリチャード様を見つめる。
「構わないだろう?」
意地悪そうに笑われて、仕方なく頷いた。まだ怒っているのだろうか。以前、リチャード様のすることなら全て受け入れると言ったことを…。
「どうするつもりだ?この跡」
リチャード様の舌が、首につけた跡をペロリと舐めた。
「んっ…」
声が出てしまった私をくすりと笑って、何度もそこを舐める。
「はっ…あっ…あっ…」
息を荒げる私を、リチャード様が笑う。
「気持ちいいか?」
低い笑い声にゾクリと身を震わせながら頷いた。跡…は困るのだけれど、リチャード様に舐められるの…気持ちいい…
「…気持ちいい…です…」
「もっと気持ちよくして欲しいか?」
「………はい」
「…いいだろう」
いきなりリチャード様が中に挿入っていたモノを抜いた。
「え…?」
そして、抜いたばかりのそこへ、また奥まで挿れられる。
「んっ…あっ…」
そしてまた完全に抜かれてしまい、何を思う間もなくまた奥まで…
「あっ…い…やっ…」
思わず口から漏れた拒絶の言葉。
「ダメか?私は君にこういうことをしてはいけないか?」
私を試すようなリチャード様の瞳。
首を横に振った。
「して…くださいっ…リチャード様の…思うままにっ…」
「本当にいいのか?」
抜かれる。
そして返事も待たずに、また挿入ってくる。
「ぁああああっ…」
頭…おかしくなりそうっ…
挿れてすぐ抜かれて。
私の中は空っぽになる。
そしてすぐにまた押し当てられて。
「続けていいか?」
訊ねられて頷いた。
だってリチャード様は、そうしたがってる…
頷きと同時にまた一番奥まで…
「ぁああああっ…ああっ…ぁああっ…」
目から涙が零れる。
完全に抜かれて、一から挿入し直されるのはキツい。
一度は深く繋がった身体が、離れてまた繋ぎ直される。奥まで一気にかき分けられて、一番奥に到達して。
なのにまた出ていってしまう。いつもみたいに途中でまた引き返してこずに、完全に出ていってしまう。
あれだけ深く絡みあっていたのに、離れていってしまう。
それが切ない。
リチャード様はポロポロと涙を零す私を見下ろしながら抜き差しを繰り返す。もう身体の感覚がおかしい。
「こういう君を抱くのも…酷く興奮するな」
ぼそりと呟かれた言葉に、肌が粟だった。
リチャード様が私に興奮している…。身体は辛いけれど嬉しい。
頬にリチャード様の手が伸ばされた。
「もっと泣け。私のミリア…」
あ…また…幻聴…
リチャード様が、言うはずもない言葉。何かの聞き間違いだとわかっている。
なのに嬉しくて、リチャード様の名前を小さく呼んだ。
「リチャード様…」
「私のリチャード様」そう呼べたらどれだけいいだろう。そう思いながら
「リチャード様…リチャード様…」
繰り返し、呼んだ。
小さな声で。
「ほら、私は君にこういうことをしても構わないのだろう?」
珍しい、リチャード様の意地悪な声。
揺さぶられながらコクコクと頷く。背中に回した手に、少しだけ力を込めて。
奥…ぐちゃぐちゃ…っ…
あまりに強い刺激に、意識が飛びそうになる。
「本当にいやらしい…」
リチャード様が、首を強く吸う。
「綺麗に跡がついたな」
「あ…そんな…」
その位置では、服で隠せない…
困ってリチャード様を見つめる。
「構わないだろう?」
意地悪そうに笑われて、仕方なく頷いた。まだ怒っているのだろうか。以前、リチャード様のすることなら全て受け入れると言ったことを…。
「どうするつもりだ?この跡」
リチャード様の舌が、首につけた跡をペロリと舐めた。
「んっ…」
声が出てしまった私をくすりと笑って、何度もそこを舐める。
「はっ…あっ…あっ…」
息を荒げる私を、リチャード様が笑う。
「気持ちいいか?」
低い笑い声にゾクリと身を震わせながら頷いた。跡…は困るのだけれど、リチャード様に舐められるの…気持ちいい…
「…気持ちいい…です…」
「もっと気持ちよくして欲しいか?」
「………はい」
「…いいだろう」
いきなりリチャード様が中に挿入っていたモノを抜いた。
「え…?」
そして、抜いたばかりのそこへ、また奥まで挿れられる。
「んっ…あっ…」
そしてまた完全に抜かれてしまい、何を思う間もなくまた奥まで…
「あっ…い…やっ…」
思わず口から漏れた拒絶の言葉。
「ダメか?私は君にこういうことをしてはいけないか?」
私を試すようなリチャード様の瞳。
首を横に振った。
「して…くださいっ…リチャード様の…思うままにっ…」
「本当にいいのか?」
抜かれる。
そして返事も待たずに、また挿入ってくる。
「ぁああああっ…」
頭…おかしくなりそうっ…
挿れてすぐ抜かれて。
私の中は空っぽになる。
そしてすぐにまた押し当てられて。
「続けていいか?」
訊ねられて頷いた。
だってリチャード様は、そうしたがってる…
頷きと同時にまた一番奥まで…
「ぁああああっ…ああっ…ぁああっ…」
目から涙が零れる。
完全に抜かれて、一から挿入し直されるのはキツい。
一度は深く繋がった身体が、離れてまた繋ぎ直される。奥まで一気にかき分けられて、一番奥に到達して。
なのにまた出ていってしまう。いつもみたいに途中でまた引き返してこずに、完全に出ていってしまう。
あれだけ深く絡みあっていたのに、離れていってしまう。
それが切ない。
リチャード様はポロポロと涙を零す私を見下ろしながら抜き差しを繰り返す。もう身体の感覚がおかしい。
「こういう君を抱くのも…酷く興奮するな」
ぼそりと呟かれた言葉に、肌が粟だった。
リチャード様が私に興奮している…。身体は辛いけれど嬉しい。
頬にリチャード様の手が伸ばされた。
「もっと泣け。私のミリア…」
あ…また…幻聴…
リチャード様が、言うはずもない言葉。何かの聞き間違いだとわかっている。
なのに嬉しくて、リチャード様の名前を小さく呼んだ。
「リチャード様…」
「私のリチャード様」そう呼べたらどれだけいいだろう。そう思いながら
「リチャード様…リチャード様…」
繰り返し、呼んだ。
小さな声で。
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